お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『新機動戦記ガンダムW』ちょっとした感想 W-10(第28~30話)

今回は、新機動戦記ガンダムW』の感想記事第10回目です。

 

今回ご紹介の3話から、『W』の物語は後半戦に突入。リリーナがサンクキングダムの元首となったことから、彼女もこの物語の(巻き込まれヒロインではなく)当事者として、ヒイロたちに関わってきます。併せて登場するのが、ドロシー・カタロニア。明らかに、物語を引っ掻き回すために登場したであろう彼女の顛末は、いかに―。

 

なお、前回(第27~30話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第28話「すれ違う運命」

1995年10月20日放送

登場した敵他:ガンダムエピオン

「束縛は、敗北した者の次なる礎となる。だが今の私は、逆に自由になった気がする。今までがあまり自由ではなかったのかもしれんな。」


STORY:ロームフェラ財団の決定により幽閉されることになったトレーズだったが、それは実質的には軟禁であり、彼はとある緑豊かな地へ護送されていた。長旅の中彼が考えるのは、自分に純粋な戦士として立ち向かってきた、ヒイロたちガンダムパイロットのこと。それを通じてトレーズは、戦うことの意味への考えを深める。財団とOZの方向性に絶望している彼だったが、彼はまだすべてをあきらめたわけではなかった―。

 

前回に続く、『W』の今までの物語を振り返る総集編。トレーズの視点で語られており、第2クールでの内容が中心となるほか、最後の最後でガンダムエピオンのシルエット等、今後の物語へのにおわせが多数ありました。トレーズが自分の作戦や信念に基づいての回想になっているため、前回ほど露骨に総集編っぽくなっていないのが特徴的。このぶんだと、彼は今後の物語でもけっこうガッツリ絡んできそうだなぁ。

 

財団の決定により、幽閉されることになったトレーズ。しかし、財団の恩情か、あるいはトレーズ派の勢いを落ち着かせるためか、彼が護送されたのは、牢獄ではなく緑豊かな別荘地のような場所でした。そこまでの道中、彼が思うはガンダムとの戦いの日々。任務に忠実に従い、全力でぶつかってくる彼らに、トレーズは戦士としての純粋性を感じていました。前半では、第1クール末期~第2クール序盤についての回想が挿入。トレーズの考えや哲学に沿ってその振り返りが進むため、必ずしも挿入されるシーンが話数順になっておらずそれが総集編っぽさを薄めてくれていました。トレーズがヒイロたちの純粋性に憧れているのは、かつての地球圏統一連合や現在のロームフェラ財団の束縛に辟易するがゆえなんだろうけど、ヒイロたちだってコロニー側の指示に従って動いているんだから、自由や純粋さを持っているとは断言しがたいんですよね。トレーズはそこのところも知っているはずなんだけど、うーむ…。

 

現地に到着し、そこでの生活を始めることになってトレーズ。彼は続いてレディ・アンやゼクスのことに思いを馳せ、彼らもまた立派で純粋な兵士であると改めて感じます。そしてその一方で、モビルドールという存在を激しく嫌悪するのでした。中盤からは、レディ・アンやゼクスについての回想も増加。それに合わせて、レディ・アンのナレーションも増え、回想シーンが彩られていきます。この辺りは、最近展開されたお話なので、「この前観たな」という感じでしたが、一番衝撃的だったのは、レディ・アンはツバロフ技師長の銃撃により死んでいるのが確定しているということ。なんだかんだで生き残ってるんじゃないかと思っていましたから、現時点のトレーズの認識として、彼女の死亡退場がほぼ確定というのはビックリでした。

 

幽閉された邸宅の地下室へ向かったトレーズは、そこでパソコンを起動。その中に収められていたのは、今まで登場したことがない、新たなるモビルスーツガンダムエピオンでした。そして、彼を支援する謎の女性。リリーナ側で激しさを増すサンクキングダムの再興。時代は、新たな展開を迎えようとしていました。終盤では、今後の展開にかかるにおわせ描写がいくつも登場。奇跡的に地球に帰ってきたヒイロとカトル、ノインとともに引き続きサンクキングダム再興に取り組むリリーナ、ウイングガンダムの回収に成功したサリィ(これは以前の映像の流用)、そしてトレーズのパソコン画面に映るガンダムエピオンの設計図と完成間近のその機体と、様々な立場のキャラたちのそれぞれの動きが、短時間ながらしっかり描かれていました。サリィがウイングガンダムを回収できてるってことは、ウイングガンダムゼロをものにするまでの間、ヒイロはもうしばらくウイングガンダムに乗り続けるってことなのかな。主人公の新型機と旧型機がともに登場する理由としては、新たなアプローチですね。

 

 

 

第29話「戦場のヒロイン」

1995年10月27日放送

登場した敵他:ビルゴ、キャンサー、リーオー、パイシーズ

「お互い、ガンダムパイロットを知っていると…、つい、ムチャな行動をしてしまうのね。」


STORY:世界をロームフェラ財団の支配が侵食する中、リリーナがトップを務めるサンクキングダムは、依然完全平和主義を唱え、それに抵抗し続けていた。そんな彼女のもとに送り込まれたのは、デルマイユ公爵の孫娘であるドロシー・カタロニア。好戦的なドロシーを前に、リリーナはその態度を崩さなかったが、周囲の人間はドロシーの存在に脅威を覚えていた。同じ頃、地球にたどり着いていたヒイロたちは、タウンゼント伯爵の計らいもあり、危機を脱するが、自ら財団の渦中へと飛び込んでいく。そしてそこには、ウイングガンダムを回収せんとするOZの部隊と、それに抵抗するサリィやノインの姿もあった。今、ガンダムをめぐって、多くのキャラクターが集結し始める…。

 

2回にわたる実質的な総集編回を経て、今回より『W』の物語は後半戦へ。リリーナが復興させたサンクキングダムが、完全平和主義の推進とロームフェラ財団への抵抗のため水面下で行動を開始するほか、地球に来たものの自分たちの道を見失いかけているヒイロたちの姿が描かれました。各キャラのはかなさをクローズアップし描いていたのは興味深かったですが、「いつの間にこんなに話が進んだんだ!?」と言いたくなるくらい、リリーナの周りが変わりまくっているのが衝撃的。ここ最近は宇宙でウイングガンダムゼロの話をやっていたことから、「その間にこれだけのことが起きました」ってまとめるのは別にいいけど…それでもいささか強引すぎるよ。

 

モビルドールによる武力をちらつかせ、その影響力を広げるロームフェラ財団とOZ、そしてかりそめの平和を求める世界。そんな中で、リリーナがトップを務めるサンクキングダムは、依然ロームフェラ財団にはつかず、完全平和主義を貫徹しようとしていました。同じ頃、宇宙を脱したヒイロとカトルは、ロームフェラ財団の支配下にあるとある国家に不時着。しかし、現地の将校であるタウンゼント伯爵が、彼ら理解を示したおかげで、特に不自由なく暮らしていました。今回は、サンクキングダム側の描写からスタート。財団に侵食されつつある世界と、それに抵抗せんとするサンクキングダムの意思、そそて自分を貫徹し続けるリリーナの凛とした姿は見応えがありましたが、どうしても「こんなに話進んでたっけ?」という疑問が拭えませんでした。一応、ウイングガンダムゼロの話をやってる間に、リリーナがゼクスたちの協力を受けてサンクキングダムの復興に取り組んでいるようなことは語られてたけど、ここまでお話にガッツリ登場させるのなら、もう少し事前の描写を厚くしてほしかったなぁ。そんなサンクキングダムのことなどほとんど知らず、再び地球に降り立っていたのがヒイロとカトル。運良く穏和なタウンゼント公爵率いる部隊に拘束された彼らは、特に不自由の無い、つかの間の平和な生活を送っていました。ヒイロたちには財団より死刑命令が出ていましたが、タウンゼント公爵はその方針に疑問を示していたため、彼の下にいる間、ヒイロたちは割と自由に生活。人間らしい感情も取り戻しつつありました。ここでは、カトルよりもヒイロのほうが、より人間味のあるキャラとして描かれていたのが印象的。自分たちの未来に迷っていたカトルに対して、「自分たちには戦いしかない」と割り切っていたからこそ、こうしたオフのときは区別をつけて活動できたんでしょうね。

 

ウイングガンダム等の回収に成功していたサリィは、輸送中OZの部隊に発見され、自身は拘束。機体については輸送機ごと海底に沈めましたが、発見は時間の問題でした。何とかしてヒイロガンダムパイロットとコンタクトをはかりたい一心だった彼女が、あれこれ手を尽くして脱出を画策していると、突然ノインが現れ、自分とともにウイングガンダムの奪還をしないかと持ち掛けられます。同じガンダムパイロットを知る者として、ノインを信用することにしたサリィは、共同作戦を行うことにするのでした。数話前から、ガンダムの回収という独自行動に出ていたサリィですが、とうとうOZによって拘束されるハメに。しかし、「財団やOZに反抗する」という目的では利害が一致しているノインによって救出され、ウイングガンダムの奪還を図ることになります。ノインはすっかりOZと決別して、いつの間にかリリーナにまでゾッコンになり、サンクキングダムの尖兵として活動。サリィとは面識がないですが、「ガンダムパイロットを知っている」という共通点を感じ取り、じょじょに協力していくようになります。ここでの、2人の仲が自然と深まっていくさまは、心地よくてGood。そういえば2人とも、ヒイロと五飛には共通して会っているんですよね。

 

タウンゼント伯爵の計らいで、その国のデータベースに容易にアクセスし、さらに輸送機などの強奪にも成功したヒイロとカトル。彼らがとった行動は、新天地を求めての逃亡ではなく、OZの部隊に突入してでの戦闘でした。部隊内にあったリーオー等を使ってその制圧を果たした彼らは、武装解除させて救命ボートで部隊そのものを海へ放流しますが、その後どうするか、全く決めていませんでした。一方、同じ領域の海中では、パイシーズでサリィとノインが接近し、ウイングガンダムを回収しようとしていたキャンサー部隊を排除。ノインのことを信用していたサリィは、彼女にその機体を託し、自身は他のガンダムを探しに旅立ちます。ヒイロたちは、驚くほど簡単に情報を収集し、タウンゼント公爵の部隊から脱出。その中でサンクキングダムという国家の存在を知り、またOZの一部隊を全滅に追いやります。ヒイロたちがここまで自由に行動出来たのは、もちろんタウンゼント公爵の意図的なもの。彼が優しすぎて、ヒイロたちにここまで肩入れしてしまっているさまが、ヒイロたちの視点から見て)ありがたいと感じると同時に、独特の虚しさというか、はかなさを感じます。タウンゼント公爵が今後再登場するかわかんないけど、この世の中を無事生き抜いてほしいなぁ。そんな、公爵のはからいで輸送機まで強奪したヒイロたちが向かったのが、自分たちを連行予定だったOZの一部隊。ほとんど武器もない中、現地調達でモビルスーツなどを入手した彼らは、あっという間に部隊を全滅に追いやります。この部隊の下では、サリィたちがウイングガンダムの奪還を図っていたので、「ここでヒイロウイングガンダムと再会するのかな」と思いきや、そんなことはなし。それどころか、ヒイロたち自身がこのOZの部隊を襲撃した理由も「ただ生きるため」であり、このあとどう行動するか、全くプランが定まっていませんでした。平和を求めつつも、戦うことしか出来ないヒイロたち。これが、戦士の宿命なのか―?

 

ヒイロ「戦いの中で生き残ること…。それが、俺たちの生きるということなんだ。」

 

リリーナが通い、自身が理事長も務める学園に。新たな転入生が到着。その名はドロシー・カタロニアといい、あのロームフェラ財団のトップ:デルマイユ公爵の血縁者でした。手こそ出さないものの、過激な思想や言動を全く隠そうとしない彼女に対し、リリーナは冷静に対処。リリーナ本人は全くドロシーのスタンスを気にしていませんでしたが、そうした状況を、周囲の人々が看過できるはずがありませんでした。終盤で、『W』後半の敵側ヒロインであるドロシーが初登場。おしとやかな振る舞いに見えて、言葉じり等で隠しきれていないその攻撃性は、今後物語を引っ掻き回してくれそうな感じを予感させました。でもここまで異常なほど“戦争”にこだわるさまを見せられると、彼女自身大きな何かを抱えているんだろうなということを感じさせます。それが何なのか?その感情は、リリーナやヒイロたちとの出会いを通じて変わるのか?今後見逃せない要素の1つですね。

 

ドロシー「早く戦争になーれ♪」

 

 

 

第30話「リリーナとの再会」

1995年11月3日放送

登場した敵他:ビルゴ、リーオー、エアリーズ

「生きていることを、ロームフェラに示し続けてやる。これが俺の抵抗だ。」


STORY:世界は戦争に疲れ、それがサンクキングダムの完全平和主義の拡大と、トレーズ派の勢力増大に寄与していた。この状況を良く思わないロームフェラ財団そしてOZが、世界各地で攻防戦を繰り広げる中、ヒイロとカトルは、一時的に袂を分かち、ヒイロはトレーズ派の一部隊に身を寄せた。しかし、その部隊が襲撃をはかる国家のとある町には、カトルも訪れていた。自分の生きていることの証明のため、戦いに没頭し道を見失いつつあったヒイロに対し、カトルは手を差し伸べる。彼らの目指すべき場所は、サンクキングダムなのか!?そのとき、予期せぬ援軍が現れた!

 

前回に続き、ヒイロとカトルが主役となるお話。ウイングガンダムの専用武器であるバスターライフルが終盤チラッと登場するものの、ガンダムは機体そのものすら劇中に登場せず(サブタイトル前のナレーションにのみ登場)ヒイロとカトル、そして戦争に巻き込まれた一般市民たちの葛藤が描かれていました。前回はどちらかと言えばヒイロがカトルを引っ張るような形だったのに対し、今回は逆に、迷えるヒイロをカトルが引っ張る形になっているのが印象的。彼らのサンクキングダム行きは、一体時代をどう動かしていくのでしょうか―。

 

一時は隆盛を誇っていたロームフェラ財団とOZも、軍事力による支配体制の限界と、人々の戦争に対する嫌気のせいで、影響力は低下。代わりにサンクキングダムの掲げる完全平和主義が広がり始め、OZは焦りつつありました。そうした状況下で、自分の進むべき道を決めかねていたカトルに対し、ヒイロはどうなろうが戦いの中で生き抜くことを宣言。両者は一時的に分かれることとなり、ヒイロはトレーズ派の一部隊に身を寄せ、カトルは偶然にもその部隊が攻撃を予定している国家のある街を訪れ、OZの横暴を目の当たりにします。いつの時代も、力による支配は長続きしないのが世の常。今回の序盤ではモビルドールなどを投入し、その影響力を強めていたはずのロームフェラ財団とOZが、彼らの予想をはるかに上回るスピードで影響力が凋落していることが描かれます。代わりに影響力を増しているのが、サンクキングダム等の唱えている完全平和主義の思想でした。市民たちの考えが変わり、ヒイロたち側(正確には、このときヒイロたちはサンクキングダム側に属してはいませんが)の追い風になっているのはいいことですが、市民たちの完全平和主義を求める理由が、「平和が一番」というよりも「戦いの連続に疲れたから」というのは、決して手放しでは喜べない状況だなぁと感じました。これはつまり、その完全平和主義よりも市民たちにとって耳障りの良い思想が生まれ広まったら、アッサリそれに鞍替えしてしまい、サンクキングダムもまた時代に飲まれてしまう可能性があるということを意味していますからね。そうした勢力が、今後『W』で登場するのかはわからないけど、危うい状況だよなぁ。こうした中で、未だ自分たちの進むべき道を見つけ出せないでいたのが、ヒイロとカトル。ヒイロは、自分は戦うことしかできないという姿勢を崩さず、自分がガンダムパイロットであることをも利用し、トレーズ派の一部隊にもぐりこんでいました。本作の序盤でこそ、生きることに消極的(任務が遂行できればそれでよいというスタンス)だったヒイロ。しかしここ最近の彼は、カトル以上に生に執着している印象を受けます。「生きていることを、ロームフェラに示し続けてやる。これが俺の抵抗だ。」というセリフの通り、自分が生きながらえることこそが、相手への最大の抵抗になると考えているからなのでしょう。

 

ヒイロのいる部隊の、街への襲撃が開始。ヒイロ自身の卓越した操縦センスと、事前に入念練りこまれた作戦のおかげで、トレーズ派の部隊は戦いをかなり有利に進めます。しかし、市街地に突入したヒイロは、市民たちがまだ全然避難を完了していないことを知り愕然。当初の命令を放棄してまで、何とか市民たちを守り抜きますが、自身の乗るリーオーは大きく被弾してしまいます。Aパート後半より、戦闘シーンが挿入。お話の都合上ガンダムは一切登場せず、リーオーやエアリーズどうしの戦いが中心になりますが、ヒイロの属するトレーズ派の優勢で進みます。OZ側は決して武力では劣っていないものの、疑心暗鬼状態になっているうえ、自分たちのメンツを守ることに固執するあまり、「市民は避難させない」等、とんでもない指示や方針を連発。そんな部隊が、作戦を立てて侵攻してきているヒイロたちに勝てるはずもなく、押され気味になっていきます。このあたりのOZの上層部(この国での部隊長たち)は、かなりお粗末。前はもう少し規律が取れていたけど、今はもうダメダメですね。OZが崩壊するのも、意外に近いのかも…?

 

サンクキングダムで平和を考える授業を行っていたリリーナは、そこでドロシーの抵抗に直面。前回に続き華麗にそれをかわしたリリーナでしたが、ドロシーはそれでも考えを全く変えず、そしてこのサンクキングダムが歴史の動く舞台になることを確信していました。同じ頃、ヒイロたちのいる国では、OZがビルゴのモビルドール部隊を投入し、戦局はヒイロにとってかなり不利に。そんな中でカトルは、市民の声を耳にし、完全平和主義を唱えるサンクキングダムに身を寄せ、そこを守ることこそが自分たちの生きるべき道だと、確信します。Bパートから、サンクキングダムの様子も少しだけ挿入。前回と同じく、トゲのある発言をするドロシーに対し、リリーナが表情一つ変えず諭すという形になりましたが、授業中にそうした爆弾発言をしたことで、周囲の生徒たちがざわつき始めてしまいます。「人の本能は戦うことであり、結果など行動すれば自然に生まれてくるものであるから、結果というものに興味はない」と、なかなか大胆な考え方をするドロシー。彼女の考え方にも一理ありますが、やはり意図的に人々を、そしてサンクキングダムを戦闘に駆り立てようとしている思惑の方が強いように感じます。彼女がここまで挑発的なのは、もとからの気質なのか、それとも密命を受けてサンクキングダムを戦争に介入させようとしているのか、はたまた個人的にサンクキングダムを嫌っているからなのか…?リリーナと別れた後の、ヒイロたちが地球に来ていることを既に知っているという描写や、「ここ(サンクキングダム)も歴史の舞台になる」という発言も、かなり意味深だよなぁ。こうした出来事と同じ頃、OZが投入したビルゴの部隊に押されていたのがヒイロ。さすがに、最新式モビルドールの部隊に対し、旧式のリーオーでは分が悪く、さらにほかの仲間たちが全滅してしまったことから、大ピンチに陥ります。このとき登場したビルゴは、ヴァイエイトが装備していたような電磁バリアを備え付けており、攻守ともに大幅にパワーアップした状態。そりゃ、こんなのリーオーの通常装備じゃ勝てないよ!

 

ビルゴの部隊に対し、最後まで生き残ったヒイロでしたが、リーオーは大破しさらに援軍なしの状況では、さすがの彼も大ピンチ。その中で、カトルの乗るエアリーズが現れ、ともにサンクキングダムへ向かうことを提案します。突然の提案にヒイロが迷っていると、今度はノインの乗るシャトルが現れ、ウイングガンダムのバスターライフルを投下。これを使って戦場を切り抜けたヒイロたちは、そのまま流れでノインのシャトルに乗ることになり、サンクキングダムへ。そして、空港にて、久しぶりにリリーナとの再会を果たすのでした。ピンチのヒイロを救ったのは、カトルとノイン。ノインにより投下されたバスターライフルで、近づくビルゴの部隊を一掃したヒイロは、そのまま機体を放棄し、カトルやノインとともにサンクキングダムへと向かうことになります。半ば成り行きで、もう半分は必然的に、サンクキングダムへと行くことになり、さらにそこでリリーナと再会するヒイロ。この地は、彼らにとって安息の地には…ほぼ間違いなくならないんだろうなぁ。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第31話から第33話をご紹介予定です。『新機動戦記ガンダムW』。財団のトレーズ派殲滅作戦を察知したヒイロは、1人、最も死の確率の高い戦場へと向かっていくのであった―。

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