お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『新機動戦記ガンダムW』ちょっとした感想 W-16(第46・47話)

今回は、新機動戦記ガンダムW』の感想記事第16回目です。

 

物語も、いよいよ最終決戦へ。当然、ヒイロたちガンダムパイロットらが、最前線に出ることになりますが、それと同じくらい激しい激突を見せ、クローズアップされていたのは、ミリアルドとトレーズでした。2人が一度決別した時点で、こういう展開はありえそうだなとは思っていたけど、いざ実現すると、色々と込み上げてくるものがあるよね…。

 

なお、前回(第43~45話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第46話「ミリアルドの決断」

1996年3月8日放送

登場した敵他:トールギスⅡ、リーオー、ビルゴⅡ

「礼節を忘れた戦闘は、殺戮しか生まないのだ。だから…地球で起きたかつての戦争は、悲しかった。」


STORY:ヒルデからの情報により、リリーナがリーブラ内にいることを知ったヒイロは、大破した輸送船を使ってそこに潜入。リリーナとの再会に成功した。続いてミリアルドとの決着をつけようとするが、対面した彼は立体映像であり、その真意を訊きだしたことで、ヒイロはその場を立ち去った。同じ頃、資源衛星MO2からは、トレーズの乗るトールギスⅡをはじめとする大部隊が、リーブラに向けて進行。両者の激突は必死という状況下で、トレーズはあえて、ミリアルドに決闘を申し込む。それに対するミリアルドの答えは何か?そして、ピンチのトレーズを救った者の正体とは!?

 

ミリアルドとトレーズの対立が決定的なものとなり、両陣営の決戦が始まることになる一編。ヒイロのリーブラ潜入とリリーナ救出の話は前半にまとめられ、後半に戦闘描写が挿入される形となりました。前半のほうが、比較的会話が多いパートになりますが、そこでミリアルドの本心を、本人に語らせているのがGood。同時に、彼の強い決意を感じることができました。彼は、彼なりに平和な世界を目指して、そのために人類最後の戦争の中核を担うという“役割”を演じているんですね。それが正しいかどうかは別として―。

 

前回、ヒルデからの情報で、リーブラ内にリリーナがいることを知ったヒイロ。彼は独断で輸送船を用い、リーブラへの単独潜入を敢行し、リリーナを発見します。同じ頃、ロームフェラ財団&OZ側では、トールギスⅡが完成し、モビルスーツの大部隊を率いて、トレーズがリーブラに向けて進行を開始。彼らとホワイトファングの戦闘は、時間の問題でした。こうした状況下で、地球のOZ本部には、ある機体が残されていて…。思い立ったらすぐ行動するのが、ヒイロの傾向。今回では、ヒルデの情報によりリリーナがリーブラの中にいることを知ると、誰にも言わず勝手に潜入作戦を開始して、かつそれに成功しリリーナを発見します。今回のヒイロの潜入はかなり力技で、大破した輸送船でそのままリーブラの緊急用ハッチに突撃し、消火作業での混乱に乗じて内部に侵入するというもの。最初、しっかりとリーブラと無線通信をしていて「まあそりゃ隠密行動でいくよね」と思って観てたら、そこから突然の一転攻勢に出て笑っちゃいました。まあ、なんだかんだで作戦を成功させるのが、ヒイロのいいところだよね。え、そうでもない?そして、このようにホワイトファング内で混乱が生じている頃、財団&OZ側では、落成したトールギスⅡがトレーズのもとに到着。同時に地球には!ある機体が整備されたまま放置されていました。ある機体の正体とは、ウイングガンダム。確かにヒイロが地球に放棄していったけど、お前また財団&OZに鹵獲されたのか…。

 

ヒルデのデータをもとに、リーブラ内にいるゼクスを発見したヒイロとリリーナ。そこへ向かった彼らは、ゼクスと対面。彼の本心を訊きだします。ミリアルドが彼なりに平和を願っていることを知り、さらにホワイトファングの同志とならないかと勧誘されるヒイロでしたが、当然答えはノー。それを聞いたゼクスも姿を消し、ヒイロもまたその場を立ち去ります。Aパート後半からBパート前半にかけて、ヒイロ&リリーナとミリアルドの会話の様子が、時間をかけて描写。ミリアルドも平和を願っていること、そして戦争を望んでいるわけではないものの、このような戦争を繰り返させないために、人類最後の戦争として意図的に血を流させることが必要であると語ります。今回のこの描写により、戦争自体がミリアルドの本意ではないこと、同時に彼は、戦争という行為が持つ側面を利用して平和を作り出そうとしていることが判明します。正しいかどうかは別として、ミリアルドが言わんとしていることも、わからないでもない印象。しかし、その手段として、自分も本当には望まない戦争に身を投じ、指導者を演じてそれをあおらなければならないというのは、かなり悲しいですよね。財団&OZに身を置いてゼクスだった頃から、戦闘の最前線にい続けている彼は、こうした手法しか思いつかなかった…のかな。

 

トレーズ/トールギスⅡとリーオーによる大部隊が、リーブラに接近。ミリアルドは彼らに対して主砲発射をちらつかせ、トレーズはこれを受け、自身のみがリーブラの前へと向かい、ミリアルドに決闘を申し込みます。しかし、ミリアルドはこれを拒否。トレーズが接近したことを根拠に、主砲発射の準備に入ります。彼が予想外の行動に出たことに動揺するドロシーは、なんとかして主砲発射をやめさせようとしますが…。Bパートより、財団&OZとホワイトファングが接触。しかし、リーブラが主砲発射をちらつかせたため、戦闘は始まらず、まずトレーズとミリアルドの駆け引きが始まります。今回デビューとなった、トールギスⅡの戦闘描写はなし。ミリアルドが乗っていたトールギスに比べて、ところどころが青く塗装されており、一方でヘッド部分の一部が赤く塗装されているのが、それぞれトレーズ(彼の服装は青系統ですもんね)と血涙を表しているように感じられて興味深いですね。そんなトールギスⅡに乗るトレーズは、ミリアルドとの決闘を要求。しかしミリアルドは、ホワイトファングそしてコロニー市民からの印象を考え、それを拒否し、主砲発射の強行を選択します。これには、さすがのドロシーも激しく動揺します。今までにないような焦りようで、ミリアルドを思い留まらせようとするドロシー。戦争は美しくあるべきであり、ミリアルドならそれにふさわしい戦い方をしてくれるだろうと考えていた彼女にとって、このときの彼の判断は予想外だったのでしょうね。同時にこの焦りっぷりは、彼女の弱さ(予想外の事態が起きると、冷静さを失う)を表しているようにも感じます。

 

ドロシーを拘束してまで、ミリアルドはリーブラの主砲発射を強行。トレーズの背後で待機していた部隊の多くが被害を受けます。一方のトレーズは、死を覚悟していたものの、その直前何者かが介入し盾となったことで、奇跡的に被害を回避。盾となったのはウイングガンダムであり、そのパイロットは…!リーブラの主砲はついに発射され、トレーズの命令どおり待機していた部隊の多くは損傷。トレーズも死を覚悟しますが、そのときウイングガンダムが介入して盾となり、彼を救います。序盤で登場したウイングガンダムが、ここで登場。乗っていたのは、長い昏睡状態から目を覚ましたレディ・アンでした。ここでまさかのレディ・アンが復活再登場。しかも、主砲の当たりどころがよかったため、奇跡的に生還します。いや〜、彼女の復活は本当に予想外だなぁ。今後、物語にどれくらい介入してくるんだろう。

 

 

 

第47話「激突する宇宙」

1996年3月15日放送

登場した敵他:ガンダムエピオン、ビルゴⅡ、リーオー

「地球よ、思い知るがいい。本当の鉄槌は、これから下るのだ!」

 

STORY:ロームフェラ財団&OZとホワイトファングの戦闘が激化する中、ピースミリオンは、まずリーブラを叩くことで一致。デュオたちガンダムパイロットが撃破に向けて針路をとるが、そこに立ちふさがったのはミリアルド/ガンダムエピオンだった。このような中で、リーブラが地球へと接近しようとしていることを察知したピースミリオンは、機体そのものを使ってリーブラの主砲を沈黙させることを決意。主砲めがけて特攻をかけ、それを沈黙させることに成功、ガンダムエピオンを逃したデュオたちも、これに乗じてリーブラへの潜入を図る。彼らがリーブラの中で見たものは、一体何か?そして、リリーナを救出したヒイロは、ウイングガンダムゼロの起動を決意した!

 

デュオたちが、ミリアルドと激闘を繰り広げるとともに、ホワイトファングの本拠地であるリーブラへと潜入するお話。物語もいよいよ最終回が見え始めたことで、その描写や表現が、どんどん「ガンダムシリーズ」らしい独特なものになっていっているのが見逃せません。そして、各キャラクターたちも、惹かれ合うように因縁の相手の下へ向かう形に。この分だと、次回あたりで多くの決着がつく形になる…のかな。

 

本格的に始まった、財団&OZとホワイトファングの戦闘。戦況は今のところ五分五分でしたが、デュオたちガンダムパイロットは、リーブラの主砲のことを踏まえると、このままではホワイトファングが優勢になることに気づいていました。それを踏まえて、まずリーブラを叩くことにした彼らは、そこへ向けて出撃。そんな彼らに立ちふさがったのは、ミリアルドの乗るガンダムエピオンでした。今回は、本編開始直後より財団&OZとホワイトファングの戦闘が描写。激突の様子だけ見ていると、両者一進一退の攻防を続けているように見えましたが、デュオたちガンダムパイロットの分析は冷静でした。確かに、リーブラの主砲が復旧すれば、目立った巨大兵器を持たない財団&OZ側が不利だよねぇ。このシーンでは、彼らの分析のほか、トロワが五飛に対して言い返しているのも興味深いところ。こうした会話ができるのも、なんだかんだでガンダムパイロットたちの仲が深まっていることの証ですよね。そして、このような戦況を見て、まずリーブラを叩くことにしたガンダムパイロットたちは出撃していきます。

 

ガンダムエピオンは、配下のビルゴⅡたった3機を使って強固なフォーメーションを組み、ガンダムデスサイズヘル等の攻撃を全く受け付けず、デュオたちはピンチに。またリーブラは、資源衛星MO2の状況を推測し、その地点へと迂回して地球へ向かう針路をとります。こうした状況と、サリィの意見を踏まえ、ピースミリオンは特攻を決断。リーブラへとまっすぐ向かいます。そんなピースミリオンを、ミリアルドは破壊しようとしますが、立ちふさがるノイン/トーラスを攻撃することができず、未遂に終わります。ガンダムエピオン単独でも、かなりの力を誇りますが、今回はそれにプラスしてビルゴⅡの強力なフォーメーションとバリアがあるため、この戦闘ではガンダムエピオンが圧倒的優勢。デュオたちがここまで手も足も出ないと描写されるのも、かなり珍しいなと感じました。戦闘の最中、ミリアルドは「教えてやろう。モビルドールも、使い方次第だということを!」と発言。明らかに『ガンダム』のシャアを意識したセリフであり、ニヤリとさせられました。これと同じ頃、財団&OZの弱点を推測したカーンズは、リーブラの針路をMO2経由の地球方面へ変更。これに気づいたピースミリオンは、特攻してでもそれを止めようと発進します。ピースミリオンの思惑に気づいたガンダムエピオンは、そのピースミリオンを破壊しようとしますが…。モビルスーツの補給や修理を行っているものの、攻撃自体は何もしてこないMO2。このことから、カーンズは「MO2自体に攻撃力はない」と推測し、大胆にもその宙域から地球を攻撃する作戦に出ます。なるほど、カーンズの推測は一理あるもの。MO2が逆に強力な兵器を持っているため、わざと現段階では沈黙しているという可能性もゼロではありませんでしたが―、直後のトレーズの反応から察するに、カーンズの読みは当たっていたのかなぁ。そんなリーブラをなんとしても止めようとするのが、ピースミリオン。これをガンダムエピオンは当然妨害しようとしますが、そこに立ちはだかったのはノインのトーラス。その気になれば一刀両断できたはずなのに、ミリアルドは結局攻撃を中止し、その場を離脱します。彼自身が嘆いていたとおり、この選択・行動は、彼の甘さを表していると言えるでしょう。同時に、人間らしさも―。

 

リーブラの攻撃をものともせず、ピースミリオンはその主砲部へと果敢に特攻。リーブラのエンジンまでをも完全に破壊することはできませんでしたが、主砲自体の完全沈黙には成功し、これに乗じてデュオたちはリーブラへの潜入を行います。途中まで行動を共にしていた、五飛やノインは、途中で戦線を離脱。彼らの目的を察したデュオたちが、その行動を止めることはありませんでした。Bパートより、ピースミリオンのリーブラへの特攻が開始。少々の攻撃で落ちるピースミリオンではなく、結局主砲の真正面から特攻をかけることで、主砲の完全沈黙に成功。これに乗じて、デュオたちもリーブラへの潜入を図ります。このシーンでは、ピースミリオン操縦士たちの、粋のいい発言が注目ポイント。若干ハイになっているのでしょうが、イケイケドンドンな感じでよかったです。こうしてリーブラに大ダメージを与え、潜入を図るデュオたちでしたが、うち五飛とノインは戦線離脱。その理由は、先に決着をつけるべき相手がいるからでした。五飛の因縁の相手はトレーズであり、ノインの因縁の相手はミリアルド。前者はともかく、後者は勝てるのかな。もしかして、ノインは次回で…。

 

リーブラに潜入したデュオたちは、個々に分かれて艦内を捜索。その中でデュオやカトルは、それぞれとある人間と遭遇します。同じ頃ヒイロは、戦局を見極め、ミリアルドの臨む勝利は無くなったと確信する一方、ウイングガンダムゼロの力が必要であるとし、一度ピースミリオンに戻ってそれに乗り込みます。リリーナに対して、ピースミリオンの非戦闘要員とともに、脱出するよう伝えて…。終盤では、デュオ・トロワ・カトルらの、三者三様の潜入が描写。うちデュオとカトルは、前者がドクターJらガンダム開発者に、後者はドロシーと遭遇します。ウイングガンダムゼロ登場編で生死不明になっていたドクターJらが、まさかの再登場。あれだけ危険な目にあったクセに、全然性格等が変わっていないのが、なんとも言えません。しっかしホワイトファング、いつの間に彼らを…。OZ宇宙軍が一斉にホワイトファングとして蜂起したとき、一緒に連れてきたのかな。一方のカトルは、ドロシーと遭遇。決着をつけるよう、彼女に勧められます。カトルの因縁の相手がドロシーなのは、一瞬ピンと来ませんでしたが、サンクキングダムのときのことを考えると、確かに一番彼女と関わり深かったガンダムパイロットだったなぁと気付かされました。さて、カトルとドロシーの戦いは、どちらが勝つのか!?次回へ続く―。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第48話と第49話(終)をご紹介予定です。『新機動戦記ガンダムW』。終局を迎えた戦場で、2つのガンダムの戦いは、新たな時代の到来を予感させる―!

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ガンダムW』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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