爆上サッカー戦隊、ここに結成!?
番組は変わって、『爆上戦隊ブンブンジャー』です。
いつでも、無心でボールを蹴っていた子供に戻れる。本当に素晴らしいねぇ、サッカーは。今回は、次回予告でも明らかだった、サッカーをテーマにした単発回。玄蕃と先斗を中心に、一度はメンバーが仲違いしかけるも、スポーツマンシップとチームワークを思い出して、最後は連携プレーで敵を打ち破るという、スポーツがテーマのお話としては王道中の王道と言えるドラマ展開がなされました。
とはいえ、今回はやっぱりネタ要素が強く、ビッグバンサッカーはゴールが移動したりボールが異常な軌道を見せても日常茶飯事だったり、サッカーボールグルマーのせいでゴールがどんどん移動したり、松本梨香さんやカーポートマルゼンがほとんど何も隠さずに劇中に登場したりと、終始笑わされっぱなしの一編でした。いやあ、これだけのネタをごった煮にしても、お話って成立するんだね…。
なお、前回(バクアゲ40)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
また、同日放送の『仮面ライダーガヴ』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
目先の金と利権につられ、地球のサッカーをワルイドに明け渡そうとしたサッカー協会に、待ったをかけた大也たち。そんな彼らは、逆にワルイドから、サッカーで勝負をつけようと持ち掛けられます。かつて、ビッグバンサッカーチームのパルス・エースとかかわりを持っていた玄蕃と先斗は、俄然やる気を見せますが、現れたサッカーボールグルマーのプレーはムチャクチャなうえ、ブンオレンジ/玄蕃とブンバイオレット/先斗のプレースタイルは我が出すぎていて…。今回は、サッカー協会がワルイドにそそのかされて、それを明け渡そうとするところからスタート。これは大也たちが駆けつけたことで食い止められますが、その代わり彼らは、ワルイドの放つサッカーボールグルマーとサッカー対決をすることになります。もうこのドラマ展開の時点で、今回はギャグ回なんだなということが明白。ここまでの所要時間が、OPやCMを除けばわずか3分程度と超スピーディーだったことにも笑わされました。しかも、このサッカー協会のキャスティングが、『キングオージャー』のセバスチャンとボシマールだったしさぁ…。そんなこんなでサッカー対決をすることになった大也たち。中でも玄蕃と先斗は、それぞれワルイドに買収される前のパルス・エースとつながりがあったこともあり、いろんな意味で燃えていましたが、試合になるとそれが空回り。お互いのプレースタイルが出すぎるあまり、チームワークを乱してしまいます。なぜ玄蕃と先斗がサッカーが好きなのかは、ここでキチンと解説。一応、ハシリヤンは内部から着実に根回しをして、一気に全体を乗っ取るという策略が得意であるということにも言及し、ワルイドの狡さを表現していましたが―ここだけほかのシーンに比べてかなりマジメに作ってあるのが、また違った面白さもありました。
ブンレッド119/大也の機転で1点巻き返すも、下がるよう言われてしまったブンオレンジとブンバイオレット。ロッカールームに戻り、最初こそ悪態をつく2人でしたが、ここで錠がようやく帰還し、彼の言葉をキッカケに、自分たちが忘れかけていたサッカーの神髄を思い出します。同じ頃、チーム編成を変えたブンブンジャーは、サッカーボールグルマーの攻勢に食らいつき続けていましたが、もはやなんでもありのプレースタイルに、ついていくのがやっとでした。ピッチ上での対立をロッカールームでも引きずり、2人だけではその仲を回復できないのではないかと思われた、玄蕃と先斗。彼らを救ったのは、サッカーボールグルマーに吹っ飛ばされながらも、なんとか生還した錠の言葉でした。錠の言っていることは、とても大切なことである一方、この手のドラマではよく言及されていることであり、新鮮味はなかったなという感じ。しかし、こうしたド直球のドラマは『ブンブンジャー』にはマッチしているので、違和感はありませんでしたね。玄蕃と先斗の考えの切り替えっぷりが早すぎだろうと言えばそうかもしれませんが、これは尺の都合もあるので、仕方ないでしょう。このように彼らが立ち直ろうとしていた頃、ブンブンジャーはサッカーボールグルマーのゴール移動に振り回されっぱなし。さらに、キーパーとしてスーパーグレートジムグルマーが出現したことにより、カオスさは一気に加速していきます。サッカーボールグルマーは、本当にどこでもゴールを移動できるらしく、バスケのゴールにしたり、松本梨香さん演じる主婦の抱えていた犬にしてみたり(主婦の名前が佐藤詩捕なのも、ネタ感たっぷり!)、カーポートマルゼンで販売中のタイヤにしてみたり(社長兄弟が登場し、ブンレッドが気に入って店舗ごと購入する)と、ネタのオンパレード。よくここまでふざけられるなぁと、感心しました。あ、もちろん誉め言葉ですよ?
ブンピンクがなんとかシュートを食い止めたものの、劣勢を覆せていない状況は変わらずじまい。しかしここで、玄蕃と先斗がピッチに復帰します。各々変身した彼らは、錠からのチャンピオンジャケットも受け取って、息の合ったパス回しを披露。最後はバクアゲチャンピオンツインカムドライブで同点ゴールを決め、サッカーボールグルマーを驚かせます。そして、ワルイドから尻を叩かれたこともあり、サッカーボールグルマーとスーパーグレートジムグルマーはそれぞれ巨大化。相変わらずサッカーで勝負を挑んできますが、ブンブンジャーロボ119とビュンビュンマッハーロボの前に敗れ去るのでした。終盤では、玄蕃と先斗がピッチに帰ってきて変身し、同点に追いつく堂々のゴールを決めるさまが描写。これまでのギャグ回の雰囲気を吹き飛ばすようなカッコよさがあり、しっかりキメるところはキメてくれたなと感じました。錠が変身しない分、彼がチャンピオンジャケットをブンバイオレットに投げ渡し、ブンバイオレットがそれを着てブンオレンジとともにプレーするという展開は、次回予告時点でチラッと映っていたとはいえ、実際に観るとカッコよくて唸っちゃいましたね。こうして同点まで追いつかれたサッカーボールグルマーたちは、巨大化してもなおサッカーで戦いを挑もうとしますが、ブンブンジャーロボ119とビュンビュンマッハーロボの返り討ちに遭い爆発四散。こうして地球のサッカーは守られたのでした。ラストの巨大ロボ戦は、90年代前半まで見られたような、いつもの場所で撮影し、あおりアングルを駆使して巨大感を演出するという技法が使用。懐かしさを感じましたね。
世間はクリスマスムード一色。サンシーターたちは、サンタクロースを捕まえるために苦魔獣を生み出すが、イターシャの様子がどうもおかしい。彼女はいったい何を考えているのか?そして、ブンブンジャーは無事クリスマスを迎えられるのか!?
『ブンブンジャー』も、次回で今年の放送が終了。クリスマスに焦点を当てた一編になりそうです。イターシャが不思議と苦魔獣に抵抗するのは、クリスマスにロマンを感じたというか、憧れを抱いたから…なのかなぁ。
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