お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動武闘伝Gガンダム』ちょっとした感想 巻之十(第27話~29話)

今回は、機動武闘伝Gガンダム』の感想記事第10回目です。

 

前回より始まった、ガンダムファイト勝戦。今回ご紹介の3話では、その模様が引き続き描かれる形になります。ドモンが主役なので、必然的に彼のメイン回が多い状態が続きますが、ゴッドガンダムのデビュー回も済んだことから、再びドモンを取り巻くメンバーにもスポットが当てられ始めるのが見逃せないポイント。ゴッドガンダムがほとんど登場しないお話も、だんだん出てきます。

 

なお、前回(第24~26話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第27話「頑張れドモン!友に捧げた大勝利」

1994年10月21日放送

登場した敵他:コブラガンダム/チャンドラ・シジーマ(ネオインド)、ガンダムゼブラ/コンタ・ン・ドゥール(ネオケニア)、ネーデルガンダム

「俺、一度でいいからガンダムに乗りたくて…もう二度としないから。だから、頑張ってください!負けないでください!お願いします!」

 

STORY:皆さんお待ちかね!ハン一家とすっかり仲良くなり、孫のホイやミンと買い出しに出かけたドモン。そこで彼は、チャンドラ・シジーマからの襲撃を受けると同時に、ホイの友人であるガンダムファンのチャンから、熱い視線を送られていました!チャンは純粋な興味から、ホイをダシに使ってゴッドガンダムに乗り込もうとするも失敗。しかも、彼を救出するためドモンは負傷してしまい、その一部始終を、シジーマに見られてしまったではありませんか!そして始まるガンダムファイト!負傷個所を執拗に狙うコブラガンダムの前に、ドモンは、ゴッドガンダムは、勝利をつかむことができるのか!?

 

ロボットアニメでは決して珍しくはない、主人公の代わりにゲストキャラクターの子供がロボットに乗り込んでしまい、ひと騒動起こすという単発回。こうした話を「ガンダムシリーズ」でやるのかというのはちょっと異質な感じがしますが、そこは『G』、ちゃんとそれをらしくアレンジしていたほか、この過程を踏まえて終盤のガンダムファイトをさらにアツいものに仕上げてくれるなど、様々な趣向が凝らされていました。ちなみに、脚本を担当されたのは桶谷顕さん。『V』の頃からどちらかと言えばハード寄りの作風のお話を書かれているので、今回のようなお話を作られていたのは、ちょっと意外でした。

 

試合が開催されるにつれ、どんどん注目を集めるガンダムファイト。それは子供たちにとっても同じであり、ホイの友人であるチャンも、その1人でした。ガンダムマックスターガンダムゼブラの戦いを観た彼は、ガンダムに乗りたいという思いを強め、その後偶然市場で、ホイと一緒に行動するドモンを目撃。対するドモンは、自分を狙う別の視線に気づいていました。ガンダムファイトは世界中の子供たちをも虜にしているようで、今回登場するゲストキャラ:チャンもその1人。冒頭にガンダムマックスターガンダムゼブラの戦いを見て、自分もガンダムファイターになりたいという思いを強めていきます。前回からしばらく、ドモンの視点を中心にガンダムファイト勝戦が描かれるため、このような要所要所で、チボデーたち活躍の描写をしっかりと挿入。ドモンに負けじと、彼らも奮戦していることがわかります。しっかし、ネーデルガンダムが前回のゼウスガンダムに続きガンダムローズにも敗北するとは、なんか…うん。そんなガンダムファイトを見たチャンは、ホイがドモンと友だちであることを知り、密かにドモンを尾行。ドモンに何度も発見されそうになりますが、彼が注意を払っていたのは、別の影でした。前回登場したハン一家が、今回も登場。あ、ガンダムファイト勝戦中は、レギュラーキャラになるんですね。

 

視線の主を追ったドモンは、ビルに挟まれた裏道でその犯人と遭遇。それは、ネオインド代表のコブラガンダムガンダムファイター:チャンドラ・シジーマでした。彼に襲撃を受けたドモンでしたが、間一髪、レインたちの応援で脱出に成功。しかし、その様子を目の当たりにしてドモンを弱いと認識したチャンは、ホイをダシにしてゴッドガンダムに乗り込む計画を立てます。計画は部分的に成功し、モビルトレースシステムのもとにたどり着いたチャンでしたが…。ドモンを付け狙っていたのは、シジーマ。彼は既に自分の対戦相手がドモンであると知っており、ガンダムファイト前に彼を抹殺しようと企んでいました。明確には描写されていませんが、シジーマに積極的に情報を流していたのは、マスター・アジアとウォン首相らしい。ドモンを追い込んで実力を試したいのはわかるけど、シジーマは生身でもバカデカいコブラを操って襲ってくるヤツだよ?ドモンが本当に死んじゃったらどうするんだよ…。そんなシジーマに襲われたドモンは、巨大コブラの締め付けに遭い大ピンチ。レインたちのおかげで助かりますが、その姿はチャンを失望させます。そしてチャンは、自分ならもっと上手くガンダムを動かせるとして、ホイを使ってドモンを騙し、ゴッドガンダムに乗り込んでしまいます。シジーマに襲われるドモンを、「弱っちい」と一蹴するチャン。いやいや、10mくらいあるコブラに襲われりゃ、そりゃどんなファイターでも、すぐには反応できないと思うよ!?

 

チャンを救出することに成功したドモンでしたが、その際転落したことで右肩を負傷。さらにはその一部始終をシジーマに見られたことから、彼はチャンがシジーマと結託してるのではないかと疑い、ゴッドガンダムの調整を急ぎます。そして、その誤解が解けぬまま、翌日ゴッドガンダムコブラガンダムガンダムファイトがスタート。シジーマはドモンの負傷を知っていることから、執拗に右肩を狙い、ドモンを苦しめていきます。モビルトレースシステムが身体にかなりの負担をかけることは、以前から言及されていましたが、今回は「もし一般人が使ったらどうなるか」が明確に描写されることに。あまりのキツさに身動きが取れなくなったチャンは、ドモンによりムリヤリ気絶させられ、ようやく救出されます。やはりモビルファイターは、ガンダムファイターをはじめとする一部の選ばれた者しか使えないんだなぁという印象。しかし、チャンがそこまで特に苦労なくたどり着いていることから、システム自体にパイロットの認識機能等はついていないようです。いや~、モビルトレースシステムは、もっとセキュリティ面を強化した方がいい気がするなぁ。こうしてチャンを救ったドモンですが、その際右肩を負傷。運悪くその一部始終を偶然シジーマに目撃されており、翌日のガンダムファイト勝戦では、そこを集中攻撃されるハメになります。「ドモンが右肩を負傷した」と書くとシンプルですが、それは「高さ10m超のところから、受け身もとらずに背中から落っこちた結果」と考えると、ドモンの肉体の強靭さに驚かされます。普通の人なら、背骨折れて全身不随とかになってるレベルだよ…。

 

ドモンが自分のせいで負けるかもしれないと思ったチャンは、ホイとともにネオジャパンのブースへ向かい、レインに無理を言ってゴッドガンダムに通信。これにより誤解が解け、彼らに勝利を約束したドモンは、チャンを救出する際のその姿をヒントに、コブラガンダムの呪縛から脱出。左手で爆熱ゴッド・フィンガーを決めて逆転勝利するのでした。コブラガンダムの攻撃の前に追い詰められるドモン/ゴッドガンダム。彼を救ったのは、チャンとホイの声援でした。自分の行動の身勝手さ、そしてそれが原因でドモンが負けるかもしれないという責任をひしひしと感じたチャンは、無理を承知でネオジャパンのブースへ行き、ドモンとの通信を懇願。レインのはからいでそれは実現し、これを気にドモンよ大反撃が始まります。コブラガンダムにギチギチに締め付けられていたドモンが編み出した戦法は、負傷している自分の肩を外し、それによってゴッドガンダムの右肩も外して隙間を作り、そのまま脱出して左手で爆熱ゴッド・フィンガーを決めるというもの。生身の人間の技としては、アクション映画でも稀に見られる戦法ですが、これを「ガンダムシリーズ」というロボットアニメでやってのけているのが驚きです。ちゃんと関節外しまで動きをトレースするモビルトレースシステムも、凄まじいけどね。こうした荒業で、ドモンは逆転勝利。試合終了後、駆けつけたチャンやホイの前に姿を見せたドモンは、これからは皆で友だちだと説くのでした。あれだけ迷惑をかけた割には、それ相応の罰を受けていないチャン。ドモンも安易に許しすぎな気がしないでもないですが…、まあこれが、彼のガンダムファイターとしての優しさ、そして懐の深さなのでしょう。

 

 

 

第28話「狙われたドモン!殺し屋ファイターの必殺剣」

1994年10月28日放送

登場した敵他:マンダラガンダム・タントラガンダム/キラル・メキレル(ネオネパール)、バイキングガンダム/エリック・ザ・バイキング(ネオノルウェー

「おそらくヤツは、自分から光を奪ったガンダムファイトを憎み、死神としてよみがえったのさ。復讐のためにな!」

 

STORY:皆さんお待ちかね!ドモン/ゴッドガンダムの次なる対戦相手は、ネオネパール代表・キラル・メキレル/マンダラガンダム。しかし、彼はプロの暗殺者であり、今まで対戦相手を暗殺し不戦勝を重ね、ここまで勝ち上がってきたというではありませんか!そんな彼の攻撃と、その背景にあるものを知ったドモンでしたが、同時に、その技を破る術が見つからず苦しんでいました。そこでよみがえるシュバルツの教え、それは明鏡止水の心!やがて迎えたガンダムファイトで、ドモンの、正々堂々としたガンダムファイター魂が炸裂するのです!

 

『G』の中でもトップクラスのトンチキなデザインを誇る、マンダラガンダムとの戦いを描く一編。ゲストキャラクターであるガンダムファイター:キラルのキャラの描きこみようが凄まじく、ガンダムファイト勝戦が始まって以降、個人的には現段階で最も引き込まれたお話になりました。「殺し屋稼業に手を染めて、ガンダムファイターを事前に暗殺している」・「集中力・戦闘力ともに凄まじく、異常な体術を見せる」など、その絵面だけ見ると「なんだこれ!?」と思える描写が連続しますが、その分ドラマで、それらシーンにかなりの説得力を与えていたのが秀逸でした。

 

ガンダムファイト勝戦もさらに進み、バイキングガンダム相手にガンダムシュピーゲルが快勝。そのさまを見物していたドモンのもとに、偶然チボデーが現れます。チボデーは、ネオホンコンの街中で、次の対戦相手がキラルであること、彼の相手はガンダムファイト前に不審死を遂げていることを伝えますが、時すでに遅し。ドモン本人はキラルの殺気に気づいており、白昼堂々激戦を繰り広げることになります。シュバルツのガンダムシュピーゲルが、序盤で久しぶりに登場(といっても、この前出てきたのは第25話なので、そんなに間は空いてないけど)。力自慢のバイキングガンダムに対して余裕の戦いを見せ、快勝してみせます。バイキングガンダムは、見た目に反して力自慢のガンダム。オールを大量に投げつけるなどしていましたが、そうした単純な攻撃は、ガンダムシュピーゲルには通用しませんでした。そりゃ、ドモンを教え導くことができるくらいの実力を持ったシュバルツだもんね。そんな彼に、単純攻撃は通用しないよ…。こうしたガンダムシュピーゲルの戦いを観ていたドモンたちは、チボデーと合流。ネオホンコンの街を歩きますが、そこでキラルの襲撃を受けることになります。キラルはかなり有名な暗殺者らしく、その指令もネオネパールの首脳部から出ているとのこと。「相手のガンダムファイターたちが死亡して不戦勝」というのはもちろん彼が暗殺しているからであり、それは割と知られているようですが、特にお咎め等は受けていない様子でした。なんでそんなの野放しにしてるんだよ…って思ったけど、きっと証拠を全く残さないから、国際委員会としても明確に追及できないんだろうなぁ。

 

キラルの戦闘能力はすさまじく高く、ドモンは回避で精いっぱい。さらに、チボデーの援護がなければ脱出も危うい状況でした。なんとかハンの船のもとに帰ってきた彼は、そこでチボデーから、キラルの過去について知らされることに。同じ頃キラル本人は、ネオネパール首脳部から暗殺失敗につき厳しい追及を受けていましたが、ガンダムファイトで勝ってみせると宣言し去っていくのでした。キラルは全盲ガンダムファイターですが、「実は目が見えてるんじゃないか」という勢いでドモンを襲撃。錫杖ひと突きで水道管を破裂させるわ、高速で看板を跳ね回ってドモンに追いつくわ、仕込み刀でロンドンバスを真っ二つにするわと、人間をやめてる勢いの超人的な体術を見せます。これだけの実力があれば、暗殺などしなくても、ガンダムファイトで普通に勝てそうな気がするけどなぁ。いや、暗殺者として技術を磨いてきた結果、こうした体術が身についたのか?そんなキラルの攻撃を、ドモンはチボデーのおかげで回避。街に被害を出しながらも脱出に成功し、戻ったハンの船でキラルの過去を知ることになります。もともとキラルはタンドラガンダムガンダムファイターであり、第11回大会では優勝候補とまで言われた武人。しかし、決勝戦で相手の攻撃を食らい、それによる機体ダメージの反動で視力を喪失。以降、一度は不本意な引退をした彼は、暗殺者となり、ガンダムファイトそのものに復讐すべく、ここまで這い上がってきていました。チボデー曰く一瞬の油断が敗北を招いたみたいな言い方をされていましたが、実際のキラルは、逆光で判断が遅れ、その結果敗北してしまった印象。負けてしまったのは事実ですが、そこまで非難されるようなものでもないかな。

 

サイの協力も仰ぎ、キラルの技を破るべく特訓に励むドモン。なかなか打開策は見つからず、キラルからの挑発も受ける中、その夜彼はシュバルツと出会います。それにより明鏡止水の心を改めて思い出したドモンは、翌日ガンダムファイトに出場。序盤こそマンダラガンダムに押され気味になりますが、明鏡止水の心で応戦。爆熱ゴッド・フィンガーで、活路を開きます。サイとの特訓を経て、その夜シュバルツと再会したドモン。ここで彼は、シャイニングガンダム スーパーモードを発動する際に必要だった、明鏡止水の心を思い出します。最近使われていなかった明鏡止水の心ですが、ドモンはそのことを忘れていたわけではない様子。その証拠に、シュバルツから指摘を受けた直後、投げつけられた丸太を瞬時に刀で真っ二つにしています。このシーンにおけるドモンは、着実な成長も感じられさすが!という印象。でもさ、明鏡止水の心云々の前に、やっぱり刀を使うことは自分で思いついた方がよかったと思うよ。常に後ろに背負ってるんだしさぁ…。こうしたやり取りを経た翌日、ついにマンダラガンダムとのガンダムファイトが開始。最初こそマンダラガンダムに徹底的に追い詰められるゴッドガンダムでしたが、ドモンが明鏡止水の心を思い出したことで体勢の立て直しに成功。そして、爆熱ゴッド・フィンガーを必殺技ではなく相手の技の回避に用いることで、キラルの意表を突きます。錫杖等に比べてリーチがかなり短いため、周囲から使うなと言われていた爆熱ゴッド・フィンガー。しかしドモンはあえてそれを、しかもマンダラガンダムの懐に入り攻撃を防ぐという形で使うことで、反撃のチャンスを作り出します。爆熱ゴッド・フィンガーを上手いこと使い、マンダラガンダムをひるませたゴッドガンダムは、とてもカッコいい。この後のドモンのセリフも、主人公らしさ全開でGoodです。

 

ドモン「キラル・メキレル!ガンダムファイトは、同じ命を賭ける戦いでも、殺し合いとは違う。このリングで勝つか負けるか…それを忘れ、俺に戦いの奥の手を明かしてしまった。キング・オブ・ハートに、同じ手は二度と通用しない!」

 

昨夜の経験から、ゴッドスラッシュを引き抜き、剣で決着をつけることにしたドモン/ゴッドガンダム。キラル/マンダラガンダムもそれに応え、両者最後の攻撃に出ます。しばらくの静寂ののち、一閃!ゴッドガンダムは右腕を破損するも勝利をつかみます。キラルはこの一件を機に、再びガンダムファイトを引退。ネオネパールからの指示だったとはいえ、暗殺してしまったガンダムファイターたちの供養のため、その旅に出すのでした。マンダラガンダムとの決着は、一瞬の剣戟でつく形に。当然最後はゴッドガンダムが勝つ形となり、それまでの過程も、この手の描写ではおなじみのものが挿入されますが、きちんとキラルの顔も立てられていたのがいい感じでした。そんな彼は、ネオネパールの首脳陣から殺されかけますが、シュバルツによってそれは回避。こうして命拾いしたキラルは、供養の旅に出るのでした。今までの行動が決して許されるものではありませんが、それでも改心し、未来へ歩むことを決めたキラル。彼が再登場するときは、きっと頼もしい仲間として現れてくれることでしょう。

 

 

 

第29話「試合放棄!?恋にドキドキ、サイ・サイシー

1994年11月4日放送

登場した敵他:マーメイドガンダム/ハンス・ホルガー(ネオデンマーク)、マタドールガンダム/カルロス・アンダルシア(ネオスペイン)、コンシー

「通りすがりの正義の美少年…とでも言っておこうか?」


STORY:皆さんお待ちかね!マーメイドガンダムの戦いを見に来たドモンたち。そこには、それとの次の対戦相手となる、サイたちの姿もありました。その夜、偶然夜の街で少女セシル・ホルガーと出会ったサイは、意気投合して行動を共にしていくうちに、恋心が芽生えていきます。しかし、そのセシルは、ネオデンマーク代表:ハンス・ホルガーの妹というではありませんか!マーメイドガンダムと戦って勝てば、セシルとの別れを意味するという事実を知ってから、サイはなかなかガンダムファイト勝戦の会場に現れません!このまま彼は、試合放棄してしまうのでしょうか?

 

ガンダムファイト勝戦が始まって以降、ドモンが主人公の回が連続しましたが、今回はサイのメイン回。久しぶりにライバルたちにスポットが当たる一編になりました。そんなお話の内容は、ふとしたきっかけで出会った女の子に一目惚れするも、その子は敵の家族だった…という王道なもの。シーンとしてもベタなものが連続しますが、サイのキャラをよくとらえ、それをしっかりとお話に落とし込んでいるため、大まかな展開は読めるんだけれども全く飽きずに観ることができるお話になりました。また、サイの活躍が中心となるため、ドモンの登場は最低限。まさか、チンピラ相手にゴッドガンダムを持ち出すとはね。販促のためには仕方ないけど…。


ガンダムファイト勝戦も中盤。会場ではマーメイドガンダムとガンダムマタドールのガンダムファイトが繰り広げられており、サイたちとドモンたちがそれを見守っていました。その夜、ネオホンコンの街を歩いていたサイは、偶然チンピラたちに因縁をつけられる老人と、それの止めに入る少女を目撃。お得意の拳法と料理の腕で、チンピラたちを撃退し、老人の代わりに少女とともに店を切り盛りし始めます。少女の名前がセシルであると知ったサイはどんどん思いを寄せていきます。序盤では、マーメイドガンダムとマタドールガンダムのガンダムファイトが描写。見た目的にもパワー的にも劣勢っぽく見えるマーメイドガンダムでしたが、そこは巧みな技の使い分けでカバーしており、しっかりと勝利をつかみます。マーメイドガンダム、魚に手足が生えたような感じの見た目に反してなかなかの強さ。ガンダムファイターのハンスも、なかなかの美形です。だからこそ言いたい。どうしてこんなデザインになったんだ…。そんなガンダムファイトを見たサイは、マーメイドガンダムの強さを認めながらも、自分は負けるはずないと慢心気味。そんな中で、夜のネオホンコンの街で遭遇した騒動をきっかけに、セシルと仲を深めていきます。セシルと出会う前後のシーンでは、サイのキャラがばっちり描写。感情豊かに描かれていてGoodでしたが…、サイがとっさに名乗る偽名が「チン・チクリン」ってどうなのよ!?

 

セシルと出会ってからというもの、鍛錬に身が入らないどころかすっぽかすようになり、もっぱら彼女とともに店の切り盛りのために奔走するサイ。そんな状況が数日続いたある日の夜、セシルの話を聞いて、彼女の兄が店を訪れます。その顔を見たサイは驚愕。なんとセシルの兄は、マーメイドガンダムのガンダムファイター:ハンスだったのでした。彼からサイの正体を知らされたセシルは、ショックを受けて―。完全に惚気気味になってしまったサイは、マーメイドガンダムとのガンダムファイトに向けての鍛錬よりも、セシルとの店の切り盛りを優先。本人がセシルとずっと一緒にいられるだけでなく、もともと中華料理の心得があることから、その味が評判を呼んで店が繁盛してしまい、サイ自身この時点で何も困ることがない(それなりに満足のいく結果を得ている)のが、なんとも言えません。ガンダムファイターとしてはダメだけど、1人の少年としては、むしろいい方向に向かってるんだよなぁ。なんだろ、この不思議な感覚…。しかし、こうした時間も長くは続かず、ハンスが店に来てしまったことで、サイの秘密がセシルに知られてしまうことに。真実を知り涙ぐむ彼女に対し、サイはその場を立ち去ることしかできませんでした。意外に早くバレた、サイの正体。しかしドラマは、さらにこのあと展開を重ねていきます。

 

翌日、ドラゴンガンダムとマーメイドガンダムのガンダムファイトの日。しかし、試合開始時刻ギリギリになっても、サイは姿を見せません。当のサイ本人は、海岸線でたそがれており、ファイトに出るか否かを迷っていました。そんな彼を勇気づけてくれたのは、セシル。彼女の言葉を受けて、会場に向かうことを決意したサイは、チンピラからの逆襲を受けかけますが、それはドモンのおかげで潜り抜けるのでした。セシルへの思いとガンダムファイトへの思いが交錯し、決勝戦会場まで真っ直ぐ向かえなかったサイ。彼を救ったのは、その彼自身に失望させられたはずの、セシルでした。ここでセシルが突き放さず、真実を知ってもなおサイのために自ら行動するのがGood。サイにとって都合が良すぎるといえばそうかもしれませんが、こうした“優しさ”がところどころに存在するのが、今回のいいところだと感じますね。こうして立ち直ったサイですが、そこへ作業用モビルスーツ:コンシーに乗ったチンピラたちが登場。ここではセシルを追ってきたドモンが引き受け、ゴッドガンダムで相手を蹴散らします。今回のゴッドガンダムの活躍は、ここのみ。コンシー相手にゴッドガンダムを引っ張り出しただけでなく、明鏡止水の心まで用いて相手を倒します。販促の都合とはいえ、ちょっとオーバーキル気味なこのシーン。しかも、ここまでやって繰り出す技が「片足を突き出す」だけってのも…。

 

本当にギリギリのタイミングで、サイ/ドラゴンガンダムが到着。これにより、ようやく両者のガンダムファイトが始まります。マーメイドガンダムは死力を振り絞って戦い、自分に有利な水中へとドラゴンガンダムを引きずり込んで攻撃。サイはこれにかなり苦しめられることになりますが、最後は巻き起こした砂煙で目くらましをし、一瞬のスキを突いて逆転勝利。こうしてセシルはハンスとともにネオデンマークに帰国することになりますが、サイの心に、後悔はありませんでした。Bパート後半で、いよいよドラゴンガンダムとマーメイドガンダムのガンダムファイトが描写。最終的にはドラゴンガンダムの勝利に終わりますが、マーメイドガンダムはギリギリまで有利に戦いを進めており、視聴者をハラハラさせてくれました。落ち着いた見た目をしているのに対し、かなり大胆な攻撃スタイルを見せたハンス。ドラゴンガンダムをひるませたのち会場に穴を作り、海中に引きずりこんでもがいている相手に攻撃を仕掛けます。本当、サイズ/ドラゴンガンダムが一瞬のスキを突かなきゃ、マジで負けてたかもしれないなぁ。そしてラスト、ドラゴンガンダムに負け、機体にも限界が来たマハンスは、セシルを連れて母国ネオデンマークへ帰国。サイはその別れの直前まで一緒におり、心の中で優勝を誓います。本当は悲しいんだけれども、周囲にそんな様子を全く見せなかったサイ。今回の一件は、彼の心も大きく成長させたと言えるでしょう。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第30話から第32話をご紹介予定です。『機動武闘伝Gガンダム』!次回もこのブログで、レディ・ゴーッ!!

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Gガンダム』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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