帰ってきたタロウ！並び立つジロウ！
番組は変わって、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』です。
内なる声が教えてくれる…。もうすぐ、僕の力が覚醒する！今回は、ジロウがドンドラゴクウへと初変身を遂げるお話。それだけでなく、今回だけでタロウの帰還問題やつよしがヒトツ鬼（激走鬼）化した問題を全て解決してしまい、これでドンブラザーズは、ジロウを迎えて新しいスタートを切れる状態になりました。
上述のとおり、盛り込まれている要素が多かった今回ですが、それらが違和感なく1つのお話として繋がり、その解決方法も全然無理がないのが秀逸。井上脚本の構成力の素晴らしさに圧倒されました。つよしが激走鬼になってしまったことすらも、タロウ復活の過程に組み込んでしまうとは、その発想はなかったですね。
なお、前回（ドン14話）の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
また、同日放送の『仮面ライダーリバイス』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
タロウがすぐ消えてしまい、さらにキビポイントが尽きるどころかマイナスになり、八方塞がりのはるかたち。一方で、翼と再会しみほも戻ってきていたつよしですが、彼女を傷つけた者への怒りが再燃し、激走鬼となって暴れ始めてしまいます。その正体を知らないはるかたちは、タロウ不在の状態で応戦。しかし、ジロウの介入もあって取り逃がし、さらにキビポイントがマイナスになったことの弊害が出始めてしまいます。序盤では、はるかたちの様子とつよし×翼の様子を、それぞれ分けて描写。翼がつよしに夏美の画像を見せるシーンでは、「ここで怒りが頂点になって激走鬼になっちゃうのかな…」とヒヤヒヤしましたが、「盛りまくったプリクラの画像データのせいで顔がわからない」というオチになりました。リアルタイム時は「そんなのあり！？」と思いましたが、全編を観てから考えると、あれはある意味井上脚本なりの優しさだったような感じがしますね。そんなつよしは、みほの様子が気になり過ぎて激走鬼化。はるかたちが変身して立ち向かうも取り逃がし、さらにキビポイントマイナスの影響が身体に出始めてしまいます。それぞれ受けた影響は、はるかが足が不自由になり、真一は俳句が詠めないというもの。うーん、真一のほうはそれほど日常生活に影響がないような気が…（もちろん、本人にとっては大問題ですが）。
再び激走鬼が出現。車いす状態でも出撃してきたオニシスター／はるかはまともな戦力にならず、実質サルブラザー／真一が孤軍奮闘するハメになります。やがて激走鬼を追うと、彼はその正体がつよしであることを知ることに、そんなときにまたもジロウが現れ、サルブラザーをよそに、ドンドラゴクウに変身。激走鬼と戦うも再び取り逃がしてしまいます。名実ともにヒーローになったジロウは、改めて自分がリーダーになると宣言しますが、はるかたちの思いは複雑でした。中盤で、ジロウがドンドラゴクウに初変身。序盤で介人が「喫茶どんぶらに無いものはない」と言っていたので、これが伏線なのかなと思いきや、そんなこと全く関係なく、いきなりリュウコノゲキとタイガードラが出てきて変身する形になりました。きっと、ジロウがこのとき初変身出来た理由は、のちのち明かされるんだろうなぁ。しかし、彼の奮闘も虚しく、激走鬼は再び逃亡。その正体をつよしであると知り、さらにはるかたちの様子を見かねたジロウは、かなり物騒なことを口にします。そうした彼に対し、はるかたちは真っ向から反論するのでした。「（タロウが消えたのは）はるかたちが不甲斐ないからじゃないか」と言うのは、実際にジロウがそのシーンを見ていないのでわからないでもないですが、だからって「メンバー全員を処刑してイチからメンバーを集め直そう」とはならんでしょ。ジロウ、情緒不安定すぎるな…。
ソノイの呼びかけを機に、タロウ救出の道筋が見えたはるかたち。ジロウが自らその名乗りをあげ、一度は消滅してしまったつよしとともに異空間へ突入・タロウを救出します。こうして復活したタロウは、ドンモモタロウへと変身。ドンドラゴクウとともに、三度激走鬼になってしまったつよしを倒して彼を救出。こうしてドンブラザーズは、翼を除き再び勢ぞろいするのでした。タロウ復活のチャンスは、ソノイによって作られることに。わざと彼に激走鬼を斬らせたドンドラゴクウは、それに乗じてともに異空間へと突入。正気に戻ったつよしの変身したキジブラザーとともにタロウを発見し、そのまま救出します。ここで興味深いのが、つよしが激走鬼と化したことすら、タロウ救出の伏線になっていること。当初からの予定か、あるいは描いているうちに思いついたのかはわかりませんが、この構成には脱帽でした。こうしてタロウは帰ってきたものの、つよしの激走鬼はまだ完全には消えずじまい。それを知ったタロウは、ドンモモタロウへと変身し、ドンドラゴクウとともに激走鬼を倒して、つよしを救うのでした。帰ってきたてのタロウが「雉野…今度はお前が帰ってくる番だ」とつぶやいて戦いに臨むシーンは、本当にカッコいい。今回のおかげで、私の中でのタロウの株とキャラとしての魅力が、それぞれ爆上がりしましたね。
ドンブラザーズの一員となり、早く溶け込もうと必死に努力するジロウ。しかし、その行動はどこか空回りなうえ、目標とするタロウからは「タロウを継ぐ者ではない」と言われる始末。そんな状況で、ジロウの暗い部分が爆発して…？
次回は、今回でもその片鱗を見せていた、ジロウの悪い意味で過激な一面がひと騒動起こすお話になりそう「闇堕ち」とか言ってるけど、実際はちょっとひねくれてるだけで、最終的にはタロウたちのもとに戻ってくると思うんだけどねぇ。
やあやあ、ドン16話の感想記事は↓コチラだ！ここはブログ、リンクを踏んで記事を読んでくれ！
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