ついに実現！グリッタートリガーエタニティとトリガーダークの共闘！！
涙なんて二度とゴメンだ。自分でも、他人でも。もちろん、地球人であっても。今回の『ウルトラマントリガー』は、『ウルトラマン』より「悪魔はふたたび」のオマージュ回。アボラスとバニラが久々にウルトラマンとして戦う敵怪獣として登場し（スーツ自体は『X』で登場済み）、トリガーダークも介入して見ごたえある戦いを繰り広げてくれました。
前回と同じく特撮描写にかなり力が入れられており、さらに後半はトリガー&トリガーダークVSアボラス&バニラのタッグマッチが展開されたため、非常に観ていて楽しいお話に。アボラスとバニラの能力もしっかりと劇中で生かされており、怪獣バトル回としては十分面白い出来栄えになっていました。最後のイグニスの行動は…予想ついてたけど、衝撃的だったなぁ。
なお、前回（第20話）の感想記事は、↓コチラです
bongore-asterisk.hatenablog.jp
◎ストーリー面
前作『Z』の「2020年の再挑戦」に続き、第1期ウルトラシリーズの一編のリブート作品となった今回。内容のオマージュよりも怪獣活劇が中心となっており、暴れまわるアボラスとバニラ、それに立ち向かうトリガーとトリガーダークが、ドバデに描かれていました。その中で、細かいところにオリジナルネタを組み込んでいたのはGoodでしたね。
前回、和解という形でバリガイラーの脅威を排除したケンゴたち。しかし、彼の残した電撃は、思わぬところに予想もしない影響を与えていました。ミツマシティの研究所へ向かったケンゴとアキトは、そこでバリガイラーの電撃により活性化した、怪獣が封印されているという2つのカプセルを見せられます。やがて、カプセルからはアボラスとバニラが復活。混乱の最中、ケンゴはアボラスの泡に飲み込まれてしまうのでした。前回と似て、今回も早い段階から怪獣（アボラス&バニラ）が登場。バリガイラーの電撃により、既に各カプセルは活性化状態にあり、調査に訪れたケンゴとアキトの目の前で爆発。先にアボラスが登場し、ケンゴはその攻撃に巻き込まれてしまいます。ケンゴがこんなにも早く犠牲になる（死んでないけど）とは全く予想してなかったので、観ていた時は「えええええ！？」って感じ。この後アボラスとバニラの暴れっぷりがしっかり描写されていたこともあり、もうお話にどんどん引き込まれましたね。ガツンとインパクトのある演出、いいなぁ。
ケンゴが犠牲になるのを目の当たりにし、取り乱すアキト。タツミ隊長の言葉でなんとか調子を取り戻しますが、焦る気持ちは変わらないままでした。GUTS-SELECTの面々が総力を挙げて事態の収拾にあたる中、アキトはイグニスの協力もあって石板の解析に成功。ケンゴを救い、最悪の事態を防ぐため、アキトはイグニスに、ブラックスパークレンストリガーダークver.とガッツハイパーキーを託すのでした。中盤から登場し、見せ場を作るわアキトに気付きを与えるわと、目覚ましい活躍を見せるのがイグニス。今回の事件は、彼がいなければ解決は不可能だったと言っても過言ではないくらい、素晴らしい動きをしていました。これで、ラストの突然の行動がなければ万々歳だったのにね…。そんなイグニスによって解析されたのが、アボラスとバニラに関する石板に書かれていた文章。怪獣たちは倒された直後毒素を放出する性質があり、それによる大地の汚染を防ぐべく、3億5000万年前の人々は「封印する」という方法をとっていたのでした。『マン』では出てこなかった、アボラスとバニラにかかる新たな設定が登場。こうすることで、「なぜ3億5000万年前の人々は怪獣たちを倒さなかったのか」ということの理由付けに成功しているのがGoodです。『マン』本編では、結局なぜ倒さずに封印したのか、その理由は結局不明だったからなぁ。
暴走せずに変身に成功したトリガーダーク／イグニスは、アボラスとバニラ2体を相手に奮戦。バニラの火焔を利用し、ケンゴの救出に成功します。助かったケンゴも、トリガーに変身してアボラスに応戦。力を合わせて2大怪獣を倒します。街の汚染を防ぎ、これでめでたしめでたしかと思われましたが…。詳細は後述しますが、後半ではグリッタートリガーエタニティ&トリガーダークの共闘が初めて実現。アボラス&バニラ相手に奮戦するさまは、メチャクチャカッコよかったですね。バニラの方は、原作がウルトラマンと戦う前にアボラスに倒されてしまうので、今回もそうなるかと思われましたが、トリガーダークとしっかり戦闘。また描写は前後しますが、その火焔がケンゴ救出のカギになっており、原作よりも見せ場が多く作られていてGoodでしたね。そんな感じで、お話も戦闘も充実した形で事件は解決に至りますが、最後の最後でイグニスがユナを誘拐して今回はおしまい。彼の行動にはビックリしたけど、それよりも、トリガーダークにバンクシーンなしで瞬時に変身したことの方にもっとビックリしました。そういう変身、イグニスもできるのね…。
◎特撮面
アボラスとバニラ、2大怪獣の暴れっぷりを終始楽しむことができた今回。敵役として、素晴らしい活躍を見せてくれました。迎え撃つトリガーたちの奮戦もカッコよかったけど、GUTS-SELECTの活躍があまり目立っていなかったかな。
研究所で保管されていたカプセルから、アボラスが復活。それに呼応する形でバニラも復活し、ミツマシティで2大怪獣が激突し暴れ始めてしまいます。ケンゴが生死不明となる中、ヒマリのガッツファルコンが立ち向かいますが、被弾してあっという間に行動不能に陥るのでした。序盤から、アボラスとバニラの暴れっぷりがしっかり描かれていて爽快。ビルを破壊しながらぶつかる両者がぶつかったり、アボラスの吐いた泡でちゃんと溶けながら破壊されたりと、細かいところまできちんとこだわられていたのがGoodでした。でもそのぶん、ガッツファルコンがあんまり活躍できてなかったなぁ。ほぼ無策で突っ込んでいった感じになってたし…。
アキトからブラックスパークレンストリガーダークver.を返してもらい、トリガーダークへと変身したイグニス。アボラスとバニラ相手に1VS2の勝負に挑みます。不利な状況ながら、ほとんどひるむことなかったトリガーダークは、バニラの火焔で泡を消し去ることに成功。救出されたケンゴは、トリガーへと変身します。中盤では、トリガーダークの活躍がその中心。この後トリガーとの共闘が描かれるので、アボラスとバニラ相手にかなり苦戦するのかなと思われました、そんなことは全然なく戦い抜いていました。これは多分、アキトの調整によるものも大きいんだろうなぁ。そんなトリガーダークの戦いは、スモークや爆破を効果的に使用して臨場感を演出。でも、監視カメラ越しの映像表現は、ちょっとやりすぎで逆に作り物感が出ちゃってたかな。
トリガーダークからすべての事情を聴いたトリガーは、ともにアボラスとバニラに応戦。トリガーが前者を、トリガーダークが後者を相手にし、着実に追い詰めていきます。やがてトリガーは、グリッタートリガーエタニティへとタイプチェンジ。トリガーダークとタイミングを合わせて2大怪獣を撃破し、直後互いの能力で毒素を抑え込み、市街地への汚染被害を未然に防いで勝利するのでした。終盤でいよいよ、2大ウルトラマンVS2大怪獣のバトルが展開。ミニチュア特撮よりも怪獣プロレスに力が入れられていましたが、ちゃんと巨大感を維持した演出がなされており、迫力満点で楽しんで観れました。そして最後は、CGエフェクトマシマシでの必殺技披露。グリッタートリガーエタニティもトリガーダークもしっかりヒーローしていて、カッコよかったなぁ～！
ユナを誘拐し、エタニティコアへの扉を開こうとするイグニス。彼も闇の三巨人と同じく、その力に魅せられてしまったのか？状況が悪くなってもなおイグニスのことを信じるケンゴが見た、彼の真意とは！？
次回から、いよいよ『トリガー』の物語も終盤へ突入。今まではクリスマス前後が最終回だったから、この時期も引き続き「ウルトラシリーズ」の新作が観れるのが、スゲエ嬉しいなぁ。まあ、もともと今月終了予定だったのを、大人の事情で「デバンチャンネル」を挟んで1月終了に引き伸ばしてるってのはわかってるけどさ…。
↓第22話も、スマイルスマイル！
bongore-asterisk.hatenablog.jp
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