お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマントリガー』第20話 ちょっとした感想

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謎空間と違和感ある関西弁

 

 

 

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あんた、むっちゃ騙されてんやでw 今回の『ウルトラマントリガー』は、『タイガ』に新規造形怪獣として登場したゴロサンダーのスーツ改造怪獣:バリガイラーの登場回。「獣人」という設定であることから、ゴロサンダー以上によくしゃべり、そして最終的にはトリガー側について倒されずに去っていくという、予想していなかったドラマが描かれることになりました。

 

バリガイラーが早々に巨大化することもあり、今回はいつもよりも特撮パートに割かれた時間が多め。ミニチュア破壊へのこだわりあり、ドラマ上でのバリガイラーの立ち位置が変化ありと、今までの『トリガー』とはちょっと変わったノリを楽しむことができました。こういう感じのお話もありだなぁと、感じさせられましたね。

 

なお、前回(特別総集編3)の感想記事は、↓コチラです

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

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全編にわたって、登場怪獣であるバリガイラーが実質的な主役として据えられていた今回。ケンゴやトリガーの出番は意外に少なく(その代わり、トリガーの状態でしゃべるシーンが多い)、今までのお話と比べて、構成に変化がつけられた一編になりました。バリガイラーが最後倒されずに和解エンドになったのは別にいいんだけど、う~ん、ちょっとモヤっとしたものが残ったかなぁ。

 

前回(第19話)、ユザレの覚醒を目の当たりにしたヒュドラム。彼女を何とか生け捕りにしたい彼は、親しくはないが知り合いである電撃獣人バリガイラーを宇宙から呼び寄せます。ユザレと聞いて、最初はビビり気味で乗り気ではなかった彼でしたが、報酬に釣られて市街地に巨大化して出現。ユナが昏睡状態で目覚めない中、GUTS-SELECTは出撃し、ケンゴはトリガーに変身。パワータイプで挑みます。序盤からバリガイラーが登場。最初はユザレに過去にやられた経験もあり乗り気ではありませんでしたが、きさらぎ星特製の彗星饅頭に釣られて引き受けます。きさらぎ星は、『タロウ』で登場する惑星。割とマイナーな存在だから、一瞬どの作品で出てきたか思い出せなかったよ。そんなバリガイラーは、ヒュドラムか引き受けた直後いきなり巨大化。これに対しGUTS-SELECTも早急な対応を余儀なくされ、ユナ不在の中全員出撃していきます。この直前の描写で、ユナがユザレの末裔であることがメンバー全員にバレることに。それはいいけど、ヒマリとかテッシンが、何が何だかわからなくてポカーン状態だったのが、ちょっとかわいそうだったなぁ。以前のお話から、彼らも何かしらのキッカケで超古代文明のことに触れるお話とかあれば、ここで蚊帳の外状態になることもなかったろうに。

 

トリガーに押され気味になったバリガイラーは、地上にいたアキトを人質に取る卑怯な戦法を展開。手出しできなくなったトリガーは一気に窮地に立たされますが、それを救ったのは目覚めたユナでした。アキトが解放された代わりユナがへその中に捕らわれの身となりますが、彼女は自分の能力を生かしてバリガイラーの精神に語り掛け、ヒュドラムの真の目的を知らせるのでした。人質を取られたことをきっかけに、一気に劣勢に陥るトリガー。そんな彼を救ったのが、ユナの話でした。最初は自分のへそにユナを取り込み、平気な顔をしていたバリガイラーでしたが、じょじょに異常をきたすようになり、やがて精神世界へ。そこでユナの口から、自分がヒュドラムに騙されていることを知らされ、ショックを受けることになります。ユナとバリガイラーの1対1のシーンは、昭和特撮チックな謎空間演出なのが特徴的。結局これって、ユナがユザレの力を使って生み出したものだったのかなぁ?それとも、バリガイラーが見た幻影か何かだったのかな?(ユナがなぜか関西弁しゃべってるし)

 

ヒュドラムに騙されていたことを知ったバリガイラーは、一転してトリガーと共闘を展開。作戦を崩されたヒュドラムは、激昂してバリガイラーのへそを切り取りユナを誘拐しようとしますが、戦いの混乱の中それはトリガーの手にわたり、無事ユナは救出されます。そして最後は、グリッタートリガーエタニティの力の前にヒュドラムは撤退。バリガイラーは今までのことを詫び、ユナたちのことをしっかりと見て、宇宙へと去っていくのでした。バリガイラーがヒュドラムの謀略に気づいてから、彼の立ち位置が変化。トリガー側についてともにヒュドラムを攻撃し、撤退に追い込みます。ドラマ内において、ここからバリガイラーが「ある程度信頼できるコメディリリーフ的な強い味方」という描かれ方になっているのがポイント。普通、これほど一気に描き方を変えるとかなりの違和感を覚えそうな気がしますが、バリガイラーのユーモラスな見た目とその口調によって、そうしたものを軽減することに成功しているように感じました。でも、そのまま今までのことを詫びて、「またどこかで会おう」的なノリで去っていく「めでたしめでたしエンド」は、ちょっと納得できないかなぁ。だって、ヒュドラムに騙されていたとはいえ、あれだけ散々街を破壊していったんだし…。

 

 

 

◎特撮面

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バリガイラーが序盤から巨大化し、終始市街地で暴れまわることから、いつもより時間や演出が充実していた今回の特撮パート。様々な演出を試してみようと、いろいろ挿入してきたのは面白かったですが、「ちょっとやりすぎじゃない?」と感じるところもありました。でも、悪い試みではなかったと思うし、今後もいろんな演出を導入してみてほしいなぁ。

 

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ヒュドラムにそそのかされたバリガイラーは、巨大化して街を蹂躙。あの手この手で建造物を次々と破壊しながら、ユナを探し回ります。GUTS-SELECTもガッツファルコンなどで対抗しますが、なかなか効果は上がらずじまいでした。初っ端から展開されるバリガイラーの市街地破壊シーンは、特撮班の気合いが感じられる描写が連続。雷撃を受けて吹っ飛ぶビルや車、鼻息によって吹き飛ばされる室内の家具、俯瞰アングルでのガッツファルコンとのバトル等々、面白い描写が連続していました。特に、ガッツファルコンとのバトルシーンは見ごたえがあったなぁ。なんとなく、構図的にちょっぴり『ネクサス』が脳裏をよぎりましたね。

 

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バリガイラーに対し、ケンゴはトリガーに変身。すぐにパワータイプにチェンジして力勝負に打ち勝ちますが、卑怯な人質作戦を取られたことで一転、劣勢に追い込まれてしまいます。身体を拘束され、トリガーは、ユナを救うどころか攻撃を避けるので精いっぱいになりますが…。中盤から、ミニチュア破壊よりもアクションによる戦闘描写へと中心が以降。トリガー パワータイプとバリガイラーのバトルがダイナミックに描かれます。それ自体はいいのですが、電車の中から2人の戦いを見る描写は、ちょっとやりすぎな印象を受けました。面白い試みですが、電車内のミニチュアのつくりには限界があり、インパクトに欠けていた感が否めなかったなぁ。『X』の「Xio密着24時」回の時に田口監督やったくらいの塩梅が、いいんだけどねぇ。

 

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せユナの話により目覚めたバリガイラーは、ヒュドラムに反旗を翻して攻撃。トリガーもグリッタートリガーエタニティへとタイプチェンジし、怒涛の攻撃を浴びせます。作戦に失敗したヒュドラムはブチギレますが、グリッタートリガーエタニティの前に撤退を余儀なくされるのでした。終盤の戦闘シーンでは、予想だにしなかったグリッタートリガーエタニティとバリガイラーの共闘が展開。バリガイラーの強さはグリッタートリガーエタニティに比べれば微々たるものでしたが、ツッパリ攻撃に付加された雷撃エフェクトや不意打ち等、きちんと彼の見せ場も作られていたのがGoodでした。一瞬、一瞬だけだけど、バリガイラーがちょっぴりかっこよく見えたなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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地球を去ったバリガイラーだったが、彼の雷撃は、とんでもないものをよみがえらせてしまった。3億5000万年前のカプセルから出現した、二大怪獣アボラス&バニラ。迎え撃つは、トリガーとトリガーダークのコンビだ!

 

次回は、『ウルトラマン』の「悪魔はふたたび」のオマージュ回。『Z』の「2020年の再挑戦」のように、どんな感じでリブートされているのかが楽しみです。しかし…これ、『トリガー』でやるべき話なのかな?

 

↓第21話も、スマイルスマイル!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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