お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダムΖΖ』ちょっとした感想 ΖΖ-13(第37~39話)

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今回は、機動戦士ガンダムΖΖ』の感想記事第13回目です。

 

発進せよ、ネェル・アーガマ今まで戦艦アーガマ内でも第一線で戦線に立ち、その存在感も回を追うごとに増しまくっていたガンダム・チーム。そんな彼らも、とうとう今回ご紹介の3話でネェル・アーガマという自分たちの艦を持ち、独自行動をとっていくことになります。そんな彼らを試すように、物語は引き続き少しハードな展開が連続。ジュドーたちの戦いと成長は、まだまだ続いていきます。

 

なお、前回(第34~36話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第37話「ネェル・アーガマ

1986年11月15日放送
登場した敵他:エンドラⅡ、リゲルグアイザック、ズサ

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「総員、持ち場につけ!」「ついてる!」「ネェル・アーガマ、発進!!」


STORY:ハマーンが宇宙に飛び立ったことで、俺たちの戦場は再び宇宙になった。シャトルラビアンローズに到着した俺たちを待っていたのは、エマリーたちと、新造戦艦:ネェル・アーガマ!でも、メッチャーたちは俺たちが子供だからって、ネェル・アーガマには乗せないって言うんだ。ここまで戦ってきたのに、そりゃないだろ!そんな時、マシュマーのズサ隊やリゲルグが襲ってきた。こうなりゃやるしかねぇ。ネェル・アーガマ発進!俺たちの力、見せてやろうぜ!


サブタイトル通り、ジュドーたちの新たなる戦艦:ネェル・アーガマのデビュー回。それだけでなく、マシュマーやエマリーたちなど初期に登場したメンバーたちの再登場、そして宇宙空間でのΖΖガンダムリゲルグの一騎打ちなども描かれており、これまたお話面・戦闘面ともにかなり面白い一編になっていました。最近はジュドーたち側が複数のモビルスーツを一度に相手することが多かったので、モビルスーツうしの1対1のバトルは新鮮。そしてその中で、きちんと両者の駆け引きが描かれていたのが、さらに面白さを加速させていました。


コロニー落としを成功させたハマーンは、シャトルで宇宙へ帰還。それをキャッチしたジュドーたちもまた、宇宙へ向かうことになります。多くの人々に見守られながら、彼らはついに宇宙へ。たどり着いたラビアンローズでは、エマリー・ミリィ・メッチャーといった面々と、新造戦艦ネェル・アーガマが待っていました。ネェル・アーガマの最新設備を目の当たりにし、興奮気味のジュドーたちでしたが…。ハマーンの行動をきっかけに、宇宙へ戻ることになったジュドーたち。戦艦アーガマは大気圏突入時にすでにその脱出能力を失っていたためカラバに譲渡し、本人たちはシャトルラビアンローズへと向かいます。『Ζ』の頃からエゥーゴを支えてきた戦艦アーガマとも、ここでついにお別れ。しょっちゅうボロボロになってたイメージだけど、やっぱりいざ別れるとなると寂しいですね…。ちなみに、ジュドーたちが宇宙へ飛び立つこのシーンでは、彼らの姿を見守る人々の姿も描写。グラスゴーでは生き延びたカミーユとファが、ダカールではセイラとリィナが、飛んでいくジュドーたちのシャトルを見つめていました。このシーンにより、リィナが生存していたことが判明。第28話で生死不明になってたけど、セイラに助けられたのでしょうね。とりあえず、生きててよかったよ!こうしたシーンを挟み、ジュドーたちはついに宇宙へ。地球軌道で待機していたラビアンローズに合流します。そこで待っていたのは、エマリー・ミリィ・メッチャーといった、序盤で出会ったメンバーたちと、戦艦アーガマをベースに新造されたネェル・アーガマでした。「アーガマに近い」という意味の名を持つネェル・アーガマは、その名の通りアーガマに酷似した戦艦。見た目は戦艦アーガマホワイトベース主翼を取り付けたような見た目をしていますが、内部にはあらゆる最新機器が搭載されていました。艦橋に入るやいなや、無我夢中で動かしまくるジュドーたち。彼らのここでの座る位置が、のちにネェル・アーガマの基本陣形になっているのが面白いです。


ネェル・アーガマの設備に目を輝かせるジュドーたちのもとへ、やってきた兵士たち。彼らの発言に怒りを覚えるジュドーでしたが、ミリィのはからいにより、その場をしのぎます。その後、ネェル・アーガマの艦長室を通りがかった彼らは、ブライトとメッチャーの会話を盗み聞き。その内容に再びいかったジュドーたちは、声を上げて抗議します。メッチャーがたじろぐ中、敵の接近を知らせるサイレンが鳴動。その正体はエンドラⅡであり、中に乗っていたのはイリア・パゾムとあのマシュマーでした。ネェル・アーガマに乗艦予定の兵士たちは、なぜかジュドーたちにかなり冷淡。それもそのはず、エゥーゴの本部の意向により、ネェル・アーガマはブライトら大人の兵士たちのみが乗艦し、ジュドーたち子供は降ろされる予定になっていたからでした。ハマーンにサイド3を割譲すれば戦争は早期に収束することや、兵士たちの訓練のメドも立ったため、ジュドーたちは用済みだとしたエゥーゴの本部。なんだよ、考え方が地球連邦軍と大差ないじゃないか!それをメッチャーから伝えられたブライト、そして盗み聞きしていたジュドーたちは激怒。メッチャーの論理を言いくるめますが、そんな中サイレンが鳴り響きます。メッチャーの発言に対し、「結局エゥーゴ地球連邦軍を止められなかったんだ」などと言い、彼の主張に真っ向から反発するジュドーたち。言っていることは事実であるため、メッチャーもこれには黙り込むしかありませんでした。ジュドーたちがこうして積極的に反論するシーンは、ちょっとスカッとしましたね。このようなジュドーたちの会話を遮った、サイレンのもととなる敵の正体。それは、エンドラⅡに乗るマシュマーたちでした。度重なる作戦失敗で一度姿を消したマシュマーですが、今回から戦線復帰。見た目と性格はあまり変わっていないように見えますが…はてさて。


マシュマーはズサ隊を放ち、ラビアンローズネェル・アーガマを攻撃。ジュドーたちはすぐにこれに応戦します。ジュドーたちの動きを見たブライトは、わざとその指揮をビーチャに任せ、自身は艦内の巡回へ。そこで小競り合いをする兵士たちとシンタ・クムを目撃しますが、その際戦闘の衝撃でハッチが開いてしまい、彼らが宇宙空間へ放り出されてしまいます。一方、ズサ隊が一度撤退するのを確認したイリアは、リゲルグに乗って出撃。これにはジュドーΖΖガンダムに乗って応戦しますが…。マシュマーは第1陣としてズサ隊を派遣。ミサイル総攻撃でネェル・アーガマを落とそうとしますが、この程度で屈するジュドーたちではありませんでした。このネェル・アーガマのシーンでは、Aパート前半でのノリをそのままに、ジュドーたちが各配置につき、不完全ながらも連携を取って攻撃を行うさまが描写。彼らの動きっぷりを見たブライトは、艦長席に座っていたビーチャにその指揮権を預け、自らは艦内の巡回に向かいます。ジュドーたちがブライトなしでも十分戦えることがわかると同時に、今回の終盤の展開にもつながっていくシーン。「ビーチャが艦長代理ってどうなの?」って思ったけど、意外に上手く指揮してましたね。この後、艦内を回るブライトは、シンタやクムと小競り合いをする兵士たちを発見。不満を述べる彼らを叱りますが、その時攻撃の影響で付近のハッチが開き、彼らは宇宙へ放り出されてしまいます。リゲルグが登場しジュドーΖΖガンダムが応戦する中、ブライトは1人ランチに乗って救出に向かうのでした。命令されたとはいえ、ジュドーたちが艦橋で指揮を執り、自分たちが砲座で対空砲火を担当するのが不満そうな兵士たち。言いたいことはわからんでもないけど、コイツら文句言ってばっかりだな!彼らはジュドーたちを子供扱いしていますが、この戦闘においては不平不満ばかり述べる彼らの方がより子供じみているのがちょっと面白いです。そんな彼らは、ハッチが壊れたことで宇宙空間に放り出されるハメに。その攻撃を加えたのは、イリアの乗るリゲルグでした。リゲルグは、キュベレイの身体にゲルググの頭を取り付けたようなモビルスーツ。若干パチモン感がするモビルスーツですが、その強さは本物でした。


リゲルグと対峙するΖΖガンダムでしたが、その予想をはるかに超える高機動性を前に、想像以上に苦戦。しかし、彼らが触れ合うたびに発生する共振現象が、ジュドーの危機を何度も救います。このままでは相手のペースに飲まれると考えたジュドーは、ΖΖガンダムの機体自体を囮にする作戦を敢行し、リゲルグにダメージを与えることに成功。エルのガンダムMk-Ⅱによる援護もあり、リゲルグを撤退に追い込みます。こうして戦闘は終わり、ネェル・アーガマラビアンローズが一緒にいては敵に狙われる一方だと考えたジュドーたちは、ブライトたちをラビアンローズに残し、出航。ブライトはそんな彼らを温かく見守るのでした。リゲルグの機動性はΖΖガンダムを圧倒しており、それだけでΖΖガンダムを翻弄。一気にそれを窮地に追い込みますが、機体に触れるたびに起こるニュータイプうしの共振現象が、とどめの一撃を何度も邪魔していました。ジュドーとイリアの間に起こる共振現象。ということは、イリアもまたニュータイプなのか?今回の描写だけでは、それを感じられるようなところはなかったけど…。こうした事態を経て、ジュドーは戦いの流れを自分の方に持ってくることを画策。ΖΖガンダムの機体自体を囮にし、相手が油断したスキを突いてコアファイターで一気に勝負をかけるという作戦に出ます。この一連のシーンでは、ジュドーとイリアの駆け引きが面白い。モビルスーツどうし1対1のバトルになっていることで、お互いの息づかいや思考が細かく描写され、戦闘の緊迫感を演出してくれています。そして、この戦いの結果は、ジュドーの辛勝。ネェル・アーガマに帰投した彼は、ビーチャたちとともにネェル・アーガマを動かし、ラビアンローズから飛び立っていくのでした。明るいノリで出航準備を行い、旅立つネェル・アーガマ。この時の和気藹々とした雰囲気、よかったですね。

 

 

 

第38話「鉄壁、ジャムル・フィン」

1986年11月22日放送
登場した敵他:エンドラⅡ、ジャムル・フィン、シュツルム・ディアスリゲルグ

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「自分の船を守ってこそ艦長でしょ?先頭に立って船を守ってみせない限り、誰もあなたを艦長とは認めないわ!」


STORY:ネオ・ジオンのお膝元:サイド3に乗り込む俺たちだけど、ビーチャは艦長になって調子乗ってるし、エマリーはブライトにお熱で、士気はガタガタなんだ。そんな時にエマリーが信号弾なんか打ち上げるから、敵が来ちゃった!モビルアーマー:ジャムル・フィン!?なんて強さなんだ!一度はジュドーの活躍で撤退して敵だけど、さらに戦力を増強して攻めてきた。ジャムル・フィンを打ち破る秘策…。それは、ジュドーとビーチャのコンビネーションだ!


サブタイトル通り、ジャムル・フィンが前面に登場し、まだフォーメーションが固まりきっていないジュドーたちを苦しめる単発回。しかしその内容は、そんなジャムル・フィンの脅威よりも、ビーチャとエマリーの成長、そしてネオ・ジオン側でうごめく勢力争い(というべきか?)の方に重点が置かれていました。また今回は、ジュドーニュータイプとしての能力を受け入れたのか、その力を自ら進んで使う描写が散見。戦いの役に立ったからいいけど、君…そんなキャラだったっけ?


ネェル・アーガマと別れたものの、物資補給のために引き続きそれを追い続けるラビアンローズグラナダに寄港したのち、ブライトは別行動となり、エマリーとミリィがその中心となります。が、エマリーは隙あらばブライトのことばかり考えており、挙句の果てには敵がいないと踏んで堂々と信号弾を打ち上げてしまう始末。しかしそれは、偶然付近を航行していたネオ・ジオンモビルアーマー:ジャムル・フィン3機を引き寄せることになり、ラビアンローズは瞬く間にピンチに陥るのでした。Aパート前半で描かれるのは、ネェル・アーガマラビアンローズのガタガタっぷり。ネェル・アーガマの方はビーチャが艦長になったことで調子に乗っている程度なので可愛いものですが、ラビアンローズではブライトが離れたことでますますエマリーが彼のことばかり考えるようになってしまい、とても単独で指揮をとれるような状況ではなくなってしまいます。作戦中だろうが何だろうが、占いの小型端末を取り出し、隙あらば自分とブライトの恋路を占っている始末。いや、エマリーがブライトのことを好きになっているのは以前からの描写でよくわかるけどさ、ここまでやるようになったらもう軍人としてはダメでしょ…。そんなエマリーのことを時には注意し、全面的にバックアップしていたのがミリィ。しかし、彼女のそんな注意等も聞かず、エマリーは勝手に信号弾を射出。彼女は周囲に敵がいないから大丈夫だとしていましたが、実際にはジャムル・フィン3機が航行しており、信号弾はネェル・アーガマではなくそれを引き寄せる結果になるのでした。いくら周りに敵がいないからって、ネオ・ジオンのお膝元であるサイド3に近づいてるんだから、レーダーくらい確認してから撃とうよ!


ラビアンローズの危機を知ったジュドーたちは、ΖΖガンダムΖガンダム・メガライダーで出撃。ラビアンローズの救援に間に合わない可能性もありましたが、それはジュドーの機転により奇跡的に回避されます。敵を退け、ラビアンローズに乗り込んだジュドーたちは、そこでエゥーゴからの信書、そしてブライトからのビデオメッセージを目の当たりにすることに。ジュドー主導で士気を高めるガンダム・チームでしたが、彼らはジュドーの様子の異変にも気づいていました。ネェル・アーガマラビアンローズからかなり離れていたため、このままでは全速力で向かったとしても、それまでラビアンローズが持つかどうかわからないというギリギリの状況。それを打開したのは、ジュドーニュータイプとしての力でした。ジュドーは目を閉じて、ラビアンローズ付近の敵(ジャムル・フィン)の配置を確認。レーダー等ではなく自分のニュータイプとしての感覚の身を頼りに、メガライダーを使ってメガバズーカランチャーを発射。ジャムル・フィンの各バーニヤを破壊し、撤退に追い込みます。今までは「自分はニュータイプじゃない」と言ってみたり、その力を自覚して以降も積極的にそれを使うことを控えようとしたりしていたジュドーですが、今回は「俺に任せろ」と言わんばかりにニュータイプとしての能力を何回も発揮。自分の力に対する考え方が変わったのか…?こうして戦闘を終えた後、彼らはラビアンローズへ。エマリーらと再会した彼らは、エゥーゴからの信書と、ブライトのビデオメッセージを目の当たりにします。ジュドーが中心となり、その指揮を高めるガンダム・チームでしたが…。ブライトの「君たちはもう自分たちの力で戦っていける」という旨の言葉や、ジュドーを中心にガンダム・チームが結集するなど、このシーンは観ていて「いいな」と思える描写。唯一不安を感じさせる点は、ジュドーがしきりにリィナのことを口走っていることです。リィナが生きていることはまだ知らないはずなのに、なぜ?この時点はジュドーがおかしくなってしまったのかと心配になりましたが、それに対する答えはちゃんと今回終盤で用意されていました。

 

ジャムル・フィン3機は、エンドラⅡへ向かってマシュマーと合流。そこで待機していたサトウ率いるシュツルム・ディアス隊、イリアのリゲルグとともに、ネェル・アーガマを発見し再び攻撃を仕掛けます。これにネェル・アーガマが対抗し激しい戦闘が繰り広げられる中、リゲルグビームライフルがサトウのシュツルム・ディアスを破壊。イリアはさもサトウがネェル・アーガマにやられたと装い、隊を鼓舞します。ジャムル・フィンと併せて今回初登場するのが、シュツルム・ディアスというモビルスーツ。その姿は、名前からも連想できる通り、『Ζ』に登場したリック・ディアスにそっくりです。なんでも、もとはエゥーゴが開発し運用されるはずだったけど、その途中で隠れジオン派に奪われ、敵機となってしまった点という設定らしい。劇中ではそのことは描かれてなかったけど、かつて味方機としてよく活躍してた機体の強化版が、敵になるとはねぇ。そんなシュツルム・ディアスの隊を率いていたのが、サトウというジオン公国軍あがりの将校。根っからの軍人気質で、マシュマーやイリアの指示にもなかなか従わない厄介者であり、ジャムル・フィン3機とともにネェル・アーガマ破壊のために出撃しますが、その戦闘の最中イリアによって謀殺されます。出撃前にマシュマーやイリアが明らかにサトウの扱いに手を焼いているため、謀殺という行動に出ること自体はうなずけるのですが、そのタイミングがネェル・アーガマの艦橋を狙った時。いや、これならわざと艦橋部をサトウに破壊させて、それに乗じて謀殺した方が「爆発に巻き込まれました」ってことでより怪しくなく殺せたんじゃないかなぁ。ネェル・アーガマを倒したって戦果を、取られたくなかったのかな。


最初はパニックを起こしていたエマリーでしたが、ミリィのバックアップにより落ち着きを取り戻し、ネェル・アーガマのビーチャを叱咤激励。これによりビーチャも考えを変え、自らも百式で出撃。じょじょにネェル・アーガマ側の連係プレーがより強固なものになっていきます。ΖΖガンダムはジャムル・フィン3機のフォーメーション攻撃に苦戦したものの、ビーチャの加勢とジュドーの能力により、最終的にはジャムル・フィンに大ダメージを与えることに成功。撤退に追い込むのでした。ミリィのバックアップにより、正気を取り戻したエマリー。その後彼女は、ビーチャを叱咤激励するなどして、今までとは一転して頼れる(?)指揮官としての行動が目立つようになります。「ブライトがどこかで見ているかもしれない」と思うことで、その行動にキレが出るようになったエマリー。本当に単純というか、ブライト一筋なんだね…。そんなエマリーの言葉と、トーレスの勧めもあり、百式で出撃しジュドーに加勢するビーチャ。ジュドーはジャムル・フィンのフォーメーション攻撃に苦戦していましたが、ビーチャの加勢により態勢を立て直し、最終的にはジャムル・フィンを撤退に追い込むことに成功します。ジャムル・フィンは、今回初登場ということもあり強敵として描写。変形したその姿は『Ζ』に登場したメッサーラに似ており、またその攻撃方法は『ガンダム』の黒い三連星に似ていました。これ、たまたまなのかな。それとも意図的な演出か?そんなジャムル・フィンは、ビーチャの加勢後は一気にジュドーたち側の優勢となり、大きな活躍もないまま最終的には撤退に追い込まれることに。ジャムル・フィンは『ΖΖ』としては初の完全新規モビルアーマー(サイコ・ガンダムMk-Ⅱは『Ζ』にも登場していたため)ですが、今回の後はほとんど劇中には登場せずじまいの機体。なんだか、もったいないなぁ。

 

戦いを終えたジュドーたち。ジュドーは内心リィナが生きていることを確信し、遠くに見える地球を見つめます。今回ジュドーが突然リィナのことを再び言い始めたのは、別におかしくなったからではなく、彼のニュータイプとしての能力が、「リィナは生きている」ということを確信させていたためでした。ジュドーが正気のままで、よかったよ。

 

 

 

第39話「サラサ再臨」

1986年11月29日放送
登場した敵他:エンドラⅡ、ザクⅡ、ガ・ゾウム

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「この船は、邪悪な気で満ちています。人の戸惑いを誘うような…。」


STORY:マシュマーの追撃を何とか振り切った俺たち。でもそれは、逃げ切ったんじゃなくて敵がわざと見逃しただけだから、油断は禁物だ。そんな中、ネオ・ジオンに襲われる輸送船と民間船を立て続けに発見!エマリーの指示で救うことになったけど、中に乗ってたのはラサラたちムーン・ムーンの人々だった!再会を喜ぶモンドだけど、その裏ではネオ・ジオンのスパイが暗躍していたんだ。待てモンド!責任を取るからって、今出撃するのはムチャだぞ!


今回から第41話までは、第14・15話で登場したサラサ・ラサラ姉妹、そして光族の人々たちが再登場するお話。それと同時に、モンドの成長も描かれることになります。その一発目となる今回は、戦闘描写をそこそこ盛り込みつつ、ハマーンネオ・ジオンの暗躍、そしてモンドの奮闘が描かれていました。ネェル・アーガマの指揮系統と避難民チェックがしっかりしてれば、今回の事態は防げたような気がするなぁ…。


前回、ジャムル・フィンをなんとか撤退に追い込んだジュドーたち。あとはマシュマーからの追撃を振り切るだけでしたが、マシュマーが追撃を中止したことで離脱に成功。ネェル・アーガマ艦内の緊張が解けます。しかし、そんなのもつかの間、今度はザクⅡ部隊に襲撃される輸送船を発見。エマリーの指示を受けたビーチャは、エルとルーに出撃を指示。ガンダムMk-ⅡとΖガンダムがこれに挑みますが、ザクⅡ部隊は彼女たち翻弄し、やがて去っていくのでした。マシュマーがネェル・アーガマの追撃をやめたのは、彼らがコア3に向かっていることが明らかだったため。ゴール地点がわかっているのであれば、そこで待ち構えて叩けばよいという理論でした。スゲェ、序盤に比べればかなり策士になったな、マシュマー!でも、イリアの言う通り、まだまだ楽観主義なところが抜けていないけどね…。一方、そんなマシュマーの考えに気づきつつも、振り切ったことで落ち着きを取り戻していたジュドーたち。しかし今度は、ザクⅡ部隊に襲撃される輸送船を発見します。これに対し、エルのガンダムMk-ⅡとルーのΖガンダムが出撃。しかし、敵は攻撃を回避するばかりでほとんど彼女たちに手出しせず、やがて全速力で撤退していくのでした。このシーンで出てきたザクⅡは、リゲルグなどのように旧機体をアップデートした機体ではなく、本当に旧式のザクⅡ。しかし、相手の連携がよく取れていたからか、混乱の中エルとルーが出撃したからなのか、ガンダムMk-ⅡとΖガンダムは、ほとんど攻撃を当てられずに撤退を許してしまいます。うーん、彼女たちの腕なら、絶対1・2体くらいは仕留められたと思うんだけど…。


回収した輸送船の中に乗っていたのは、避難民たち。彼らの身元チェックを行ったモンドとアストナージたちでしたが、彼らはその中にスパイが紛れ込んでいることに気づきませんでした。やがてネェル・アーガマは、今度は旧式の民間船の襲撃シーンに遭遇。襲っていたのは先ほどのザクⅡ部隊であり、今度はジュドーΖΖガンダムで出撃します。ΖΖガンダムの機動性は圧倒的で、民間船の援護射撃もあり、ザクⅡ部隊を撃滅。その後回収した民間船から出てきたのは、サラサ・ラサラ姉妹そして光族の人々という、懐かしい面々でした。前半における避難民たちの身元チェックシーンこそ、今回のお話で重要なポイント。実は避難民の中には変装したハマーンとその部下が、そして荷物の中にはネオ・ジオンの兵士2名が潜んでおり、これを見抜けなかったモンドとアストナージたちは、その後の彼女たちの暗躍を許してしまうことになります。ハマーンたちの方は、IDとかを偽装していたら完全にわからないので見落としても仕方ないとは思いますが、荷物の方はきちんと検査すれば絶対に見抜けたと思うんだよなぁ。ここでのモンドたちのチェックは、ちょっと杜撰すぎましたね。その後、ネェル・アーガマは旧式の民間船の襲撃シーンに遭遇。今度はジュドーΖΖガンダムが出撃し、ザクⅡ部隊を撃滅します。そして、回収した民間船から出てきたのは…。ΖΖガンダムのスペックは当然ザクⅡを上回っており、向かってくるそれらを次々に撃破。格の違いを見せつけてくれましたが、隊長機だけには思いのほか苦戦。ラサラたちの乗る民間船の援護がなければ、危うくやられているところでした。やっぱり、今回登場したザクⅡ部隊、実は普通に強かったのか…?その後、民間船の回収をしたネェル・アーガマ。中から出てきたラサラたちの姿を見て、モンドは顔をほころばせます。この時の彼の、嬉々とした表情がGoodでしたね。


サラサの言葉から、艦内の避難民の再チェックを始めたジュドーたち。しかし時すでに遅く、ハマーンたちの暗躍は始まっていました。ハマーンの部下の合図を受けたネオ・ジオンの兵士たちは、ガ・ゾウムに乗り込んでネェル・アーガマに急接近。ネェル・アーガマそのものを人質に取ろうとします。ビーチャが判断に迷っている中、責任を感じたモンドは、なんと単独で百式に乗り込み、出撃するのでした。サラサの「この船は、邪悪な気で満ちています。」という言葉から、一気に危機を感じて避難民の再チェックを行うジュドーたち。やがてジュドーは変装したハマーン接触しますが、彼女がハマーンであることにまでは気づきませんでした。サラサの言葉がなければ、完全にハマーンの策に気づいていなかったジュドーたち。仕方ない面があるとはいえ、こんなガバガバでいいのか…?そして、ジュドーたちは大急ぎで避難民の再チェックを行いますが、ハマーンの部下たちは行動を開始しており、潜んでいたガ・ゾウム2体が一気にネェル・アーガマに接近。ネェル・アーガマの無傷での引き渡しを要求してくるのでした。これに対し、モンドが独断で百式で出撃していきます。ガ・ゾウムは、輸送船のドックの中に隠されていたもの。これも、きちんと調べてれば発見できてたと思うんだけど…。


甲板上で、ガ・ゾウムと対峙するモンドの百式。覚悟を決めたモンドに対し、やがてガ・ゾウムは謎の気を感じて気圧されていきます。もう1体のガ・ゾウムも現れ百式はピンチに陥りますが、ジュドーΖΖガンダムも出現し、形勢逆転。それぞれが1体ずつ撃破し、最悪の事態は回避されるのでした。しかし、ハマーンとその部下は潜伏したままで…。モビルスーツの操縦に慣れてるとは言えないモンドですが、今回は大活躍。敵の挑発に乗らずに覚悟を決めて立ちはだかり、その姿はガ・ゾウムを圧倒するまでになります。ガ・ゾウムは、このシーンで立て続けに攻撃を外すわ誤って輸送船1機にダメージを与えるわと、散々な活躍。どうやらパイロットの操縦ミスではなく、“謎の気”によるバリアのようなものに邪魔されたからとのことですが、結局何だったんだろう。ハマーンニュータイプのオーラとかかな?やがてもう1体のガ・ゾウムも現れ、モンドの百式はピンチに。しかし、ジュドーΖΖガンダムも現れ、さらに百式自身もブースターを犠牲にして反撃のチャンスを作ることに成功。それぞれ1体ずつ撃破し、危機を脱するのでした。最初の出撃こそ独断とはいえ、今回のモンド、カッコよかったよ!そしてこの後、ネェル・アーガマは避難民を降ろすためにコア3の24バンチ中立コロニーへ進路をとることに。まだハマーンとその部下が潜伏している状況でしたが、サラサだけは彼女の正体に気づいていました。その正体に気づきつつも、あえてここでジュドーたちに突き出すなどということをしなかったサラサ。それはハマーンの真意に気づいていたからですが…、ハマーン、本当にジュドー固執してるよなぁ。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第40話から第42話をご紹介予定です。『ガンダムΖΖ』。サラサさん、冷静ね…!

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ガンプラ Pick Up!

ガンダムΖΖ』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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