お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダムΖΖ』ちょっとした感想 ΖΖ-6(第16~18話)

f:id:bongore_asterisk:20211008200125j:plain

今回は、機動戦士ガンダムΖΖ』の感想記事第6回目です。

 

物語はさらに加速していき、ゴットンが主な敵としてジュドーたちの前に立ちはだかるほか、新たなメインキャラとしてプルが登場。さらに、今まであまり姿を見せなかったハマーンが、前面に出てくるようになります。前半の登場人物が出そろってきたことから、ドラマの進み具合もさらに早くなってきましたね。

 

なお、前回(第13~15話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第16話「アーガマの白兵戦」

1986年6月21日放送
登場した敵他:ミンドラ、ガザC、バウ

f:id:bongore_asterisk:20211008200203j:plain

「どうしたジュドー?撃たないか!戦争なんだぞ!?」


STORY:グラナダから補給のランチが来るって聞いてたけど、なんとそれにはゴットンたちも乗っていた。どうやらミリィ・チルダーたちを脅迫して、戦艦アーガマに乗り込むための作戦を立ててたみたいだ。ヤツらの狙いは、俺たちのモビルスーツ。初めての白兵戦だ!そんな中、ようやくジュドーΖΖガンダムで飛び出し、外にいるバウと交戦する。しかし、ΖΖガンダムの攻撃が途中で止まった!どうしたジュドー、撃てないのか!?


サブタイトルの通り、戦艦アーガマ内における、ジュドーたちとゴットンらアクシズの兵士たちの戦いを描く単発回。戦艦内の白兵戦は『ガンダム』でもあり、あちらの方はかなり悲壮感あふれる戦いになっていましたが、こちらは『ΖΖ』。敵も味方もどこか行動が抜けてて、かなりの危機的状況なのにどこか笑える戦いになっていました。結局ゴットンたちは、今回の作戦で何も得られなかったね…。


ムーン・ムーンで消耗したことにより、さらに長くラビアンローズの修理を受けることになった戦艦アーガマジュドーがクルーたちに発破をかけたり、キャラが捕虜として雑用をさせられたりする中で、エマリーはブライトに急接近していきます。ブライトはそれを制止しますが、エマリーはそれも振り切ってくるのでした。一方ミンドラではキャラがいなくなったことでグレミーが艦長を務めており…。Aパート前半で特に描かれているのは、ブライトとエマリーの急接近。登場当初からブライトに気があるそぶりを見せていたエマリーでしたが、今回の彼女は今まで以上に大胆な行動に出ます。それは、偶然着替えている最中だったブライトに詰め寄り、とうとうキスしてしまうというものでした。「エルにおじさん呼ばわりされて、落ち込んでいたブライト→着替えの最中に目に入るミライたちの写真→その時に入ってくるエマリー→エマリーを止めきれずキスしてしまうブライト」と、昼ドラ並みのドラマ展開。いくら気があるからって、エマリー大胆すぎないか~?完全に誰かに見られたらアウトな光景でしたが、誰もそれを見ていなかったのが彼らにとって救いでしたね。『ΖΖ』じゃなかったら、別のクルーが偶然目撃して、もっとややこしい事態になってそう…。ブライトたちがこうしている頃、ΖΖガンダムなどは整備中。その中でジュドーは、館内放送を使ってクルーの団結を呼び掛けます。最初は調子よく主張していたものの、ビーチャとモンドを裏切り者扱いしたことがきっかけで、エルに妨害されてしまうのでした「。ムーン・ムーンの時に助けてくれたから」として、ビーチャとモンドは裏切り者じゃないと食って掛かるエル。まあ彼女の気持ちもわからんでもないけど、現状彼らは間違いなく裏切り者だよね…。


ミンドラは航行中、グラナダ方面から飛んでくるランチ(輸送船)を発見。そこには、ラビアンローズ所属のミリィ・チルダーとメッチャー・ムチャが乗っていました。彼らを捕らえたゴットンは、これを利用して戦艦アーガマに乗り込む作戦を提案。「エンドラ隊」を率いて、自らグレミーの支援も断り、ほぼ勝手に戦艦アーガマに向けて出撃していくのでした。戦艦アーガマのメカニックとして重要な役割を担うことになるミリィたちが、今回初登場。ゴットンたちは「ミリィが気弱そうでメッチャーは口が堅そう」とにらんでいましたが、実際は真逆だったのには笑わされました。メッチャーはあまりにも口が軽すぎ。まだ脅迫すらされてないのに、ペラペラ本当のことしゃべるんじゃないよ。あっさりしゃべりすぎて、逆に疑われてるし…。そんな彼らの話を信用することにしたゴットンは、これを利用して戦艦アーガマに潜入し、内部から艦を乗っ取る作戦を提案。当初は限られた人数で遂行しようとしていましたが、エンドラの生き残りの兵士で構成された「エンドラ隊」の熱意に押され、彼はグレミーの話もほとんど聞かずに作戦を実行に移してしまいます。エンドラ隊にすっかり乗せられたことにより、若干舞い上がり気味のゴットン。マシュマーのことを思い出すシーンもあったけど、君結局マシュマーのこと慕ってたのか?


ゴットンたちは、ランチをミリィたちに操縦させ、バウは彼女たちが宇宙で残骸を回収したという設定にして戦艦アーガマに接近。ところがミリィがここで反旗を翻したことにより、バウは戦艦アーガマラビアンローズの間に引っ掛かって行動不能になり、ゴットンたちは真正面からの突入を強いられることになります。突然の白兵戦への突入に驚くジュドーたちでしたが、なんとかモビルスーツを死守するのでした。上手く行くはずだったゴットンの作戦ですが、ミリィの勇気ある行動により、それは全てパー。ゴットンたちは、作戦そっちのけで真正面からの戦艦アーガマ突入を余儀なくされます。ミリィのおかげでブライトたちも異常事態に気づけたからよかったけど、ムリヤリ戦艦アーガマに機体をぶつけるようにして止めて、さらにバウも吹っ飛ばしてしまうなんて、おいおい、戦艦アーガマラビアンローズもぶっ壊す気かよ!?そんなゴットンたちは、モビルスーツの発進デッキから戦艦アーガマに侵入。ΖΖガンダムをはじめとする各モビルスーツを強奪しようとしますが、それを防いだのがジュドーとエルでした。ジュドーとエルは正式な訓練を受けていないため、身体能力的にはエンドラ隊の兵士に劣るはず。しかし、エンドラ隊の兵士が「正々堂々生身(殴り合い)で勝負だ」と言い出したり、バウに乗っていた兵士はいつまでたっても動かせなかったり、全体的に皆手柄を立てること優先で連携が取れていなかったりと、あまりにもグダグダすぎるせいでジュドーたちといい勝負になってしまいます。エンドラ隊、皆やる気にあふれているのはいいんだけど、「どうしてそのベクトルに行くんだ?」ってヤツらばっかりだったなぁ。結局ジュドーたちにやられちゃってるし。しっかし、エンドラ隊を排除する際に、エルがガンダムMk-Ⅱに乗ってビームライフル銃口で押しのけるって戦法を取った時は、ビックリさせられたなぁ。


エンドラ隊が四苦八苦する中、ゴットンはエマリーを人質に取るも、バウが予想外の動きをしたため失敗。彼はエマリーとともに宇宙に投げ出されたことにより、バウに乗り込んで戦艦アーガマの艦橋を攻撃しようとします。しかし、ここでジュドーΖΖガンダムが登場。バウの性能だけではΖΖガンダムに太刀打ちすることはできず、ゴットンは最終手段としてエマリーを利用する手に出ます。しかし、これもエンドラ隊の生き残りがコクピットに集まったため不発に。この時こそバウとゴットンたちを倒す絶好の機会でしたが、ジュドーは彼らを撃つことができませんでした。ゴットンは時々卑怯な手段に出ますが、今回もそのパターン。最初はブライトを倒そうとしたものの、エマリーが妨害してきたため彼女を人質に取ります。ここまでは良かったのですが、この時バウが突然動き出したため2人は宇宙空間へ。ゴットンはバウのコクピットまで何とかたどり着き、乗り込むのでした。バウのパイロットは、脱出するため不用意にミサイルを発射。これによりラビアンローズのアームが一部損傷し、バウもその爆風に巻き込まれてしまいます。おいおい、いくらなんでも、こんな状況でミサイル撃ったらどうなるかわかるでしょ。コイツ、バウどころかモビルスーツそのものの操縦に不慣れなんじゃないか?こうしたハプニングの末バウに乗り込んだゴットンですが、その前に現れたのがジュドーΖΖガンダム。バウの性能も決して負け艇はいませんが、パイロットとしての能力を埋めるほどではなく、ゴットンは窮地に立たされます。彼はエマリーを盾にしようとするも失敗。彼女に逃げられてしまいますが、なぜかΖΖガンダムが撃ってこなかったため、逃げ延びることができたのでした。ジュドーがバウを撃てなかったのは、もちろんエマリーがいたこともそうですが、バウを追って生身のエンドラ隊の兵士たちが宇宙を泳いでいるのを目撃したため。「人間を撃つ」という行為が、ジュドーにはまだできなかったのでした。ジュドーが戦争の悲しさを知る重要なシーン。最後の最後で、ピシッとお話の雰囲気をシメてくれました。

 

 

 

第17話「奪回!コア・トップ」

1986年6月28日放送
登場した敵他:ガ・ゾウムガザCキュベレイMk-Ⅱ(プル機)

f:id:bongore_asterisk:20211008200221j:plain

ガンダム・チームでリィナを助け出せばいいんだ。アクシズをぶち壊すのは、そのあとだ!」


STORY:ラビアンローズとも、とうとうおさらば。ついにピカピカになって動き出した戦艦アーガマだったけど、その中でキャラが不穏な動きを見せていた。未だに脱走をあきらめていないあの女は、戦艦アーガマの主砲発射テストに便乗して、コア・トップを強奪して飛び立っちゃった!ジュドーとイーノが追いかけるけど、そこにアクシズガ・ゾウムの攻撃が迫る!こうなったら仕方がない。ジュドー、イーノ、強制合体でコア・トップを取り戻せ!


敵に主役機の合体パーツの一部を奪われ、その奪還までのドラマを描くという、ロボットアニメでは割とメジャーな展開を描いた一編。ΖΖガンダムの合体機能を生かした奪還にロボットアニメの王道さを感じる一方で、その中で戦艦アーガマに攻撃を仕掛けようとするゴットンたちの行動の面白さ、さらにはキュベレイMk-Ⅱの登場などが組みあわされており、かなり楽しんで観ることができました。今回の本当の要は、新型モビルスーツガ・ゾウムのデビューなんだろうけど、あんまり目立ってなかったかな…。


ラビアンローズでの修理を終え、出航する戦艦アーガマ。エマリーとの別れを惜しむブライトのもとに、ジュドーたちがメッチャーからの連絡を伝えます。ΖガンダムガンダムMk-Ⅱのもとへ向かったブライトたちは、そこでメッチャー独自のモビルスーツの強化・運用案を聞かされることに。最初は辟易していたものの、エルたちの言葉を受けじょじょに気合を入れていくジュドーでしたが、ミリィの何気ない一言が、彼を不安のどん底へと落とすのでした。ようやく修理が終わり、本来の性能を出せるようになった戦艦アーガマ。第2話の頃からずーっとボロボロでひいひい言ってたけど、まさか完全修復までに1クール以上かかるとは思わなかったよ。そんな戦艦アーガマで、続いて進められていたのが、各モビルスーツの強化。その整備の中核を担うメッチャーは、モビルスーツジュドーたちパイロットの腕を高く評価しており、それをもとに小惑星基地アクシズを攻め込むこともできると考えていました。前回、ゴットンたちが戦艦アーガマに攻めてくるきっかけを作ったメッチャー。その性格や人柄面では難ありな人物ですが、今回の描写から、少なくともメカニックとしては優秀で、同時にその面に関してはかなり信頼できる人物であることが窺えます。ちょっとモビルスーツジュドーたちの力を過信しすぎてるし、態度はデカくて横柄だけど、不思議とそんなに嫌味な感じがしないのは、演じている牛山茂さんの声のおかげでしょうか。そんな彼やエルなどに励まされ、じょじょにテンションを上げていくジュドー。しかし、ミリィの「アクシズを壊せばリィナも巻き添えを食らうかもしれない」という一言に、一気に不安感にさいなまれるのでした。ミリィは精神面でも技術面でも頼れる女性ですが、こういうところはデリカシーがないらしい。ジュドーがリィナのことになると過剰反応するのもあって、ちょっとピリッとした空気になっちゃってたよね。ちなみに、この時のジュドーのセリフで、初めて「ガンダム・チーム」の名称が登場しています。


モビルスーツの整備も終わり、メッチャーの強い意向もあって、主砲発射のテストを行うことにしたブライトたち。ちょうど廃コロニーらしきスペース・デブリを発見したため、それをターゲットにします。やがてテストまで秒読み段階になる中、キャラは偶然出会ったジュドーに、リィナを助けることを条件に戦艦アーガマからの脱出の手助けを依頼。当然これを突っぱねるジュドーでしたが、これに対しキャラは、シンタを人質にコア・トップを強奪するという強硬策に出るのでした。戦艦アーガマには当然主砲も取り付けられており、今回その発射テストが実施されることに。ターゲットとして選ばれたのは、偶然目の前に浮かんでいた廃コロニー。しかし、実はその中には、戦艦アーガマの不意討ちを狙うゴットンたちが潜んでいました。今回は、ゴットンたちアクシズ側のキャラの行動がかなり滑稽。まずこの廃コロニーのシーンでは、なぜか全員がガ・ゾウムコクピットに集合し、戦艦アーガマの行動を注視していました。最初から乗ってきた機体がガ・ゾウムのみならまだわかりますが、きちんと不意討ち用に人数分のガザCも用意されている状態で、このありさま。いやいや、ゴットンからの指示を部下たちがガザCで聞いていればいいんじゃないのか!?しかも、この部下たち妙に一言多いし!しかもこのシーンはゴットンたちの行動だけでもかなり笑えますが、彼らが置かれている状況も考えるとさらに面白い。彼らは自分たちの存在がバレておらず、戦艦アーガマを攻撃しようとしていますが、実際は戦艦アーガマが主砲で彼ら(のいる廃コロニー)を狙っており、絶体絶命のピンチなのはむしろ彼ら側なんですよね。一方その頃、戦艦アーガマ内にいたキャラは、脱走を画策。ジュドーを仲間に引き込もうとするも失敗し、強硬手段に出ます。リィナを助けるという条件とおっぱいで、ジュドーを懐柔しようとしたキャラ。行動があからさますぎるぞ、オイ…。


コア・トップを回収するため、ジュドーとイーノはそれぞれコアファイターとコア・ベースで出撃。駆け付けたエルとルーも、それぞれガンダムMk-ⅡとΖガンダムで出撃しようとしますが、ゴットンたちのガ・ゾウムガザC隊が攻撃を仕掛けてきたことにより、そちらへの応戦に回されます。コア・トップを追い続けるジュドーたちは、シンタがキャラに必死に抵抗しているスキを突き、強制合体して操縦系統を奪うことを決断。ぶっつけ本番のこの作戦は成功し、戦火の最中ΖΖガンダムがその姿を現すのでした。エルとルーは、ジュドーとイーノに続いてコア・トップを追おうとしますが、ガ・ゾウムガザC隊への応戦が主な任務に。完全ではありませんでしたが、ゴットンたちの進攻を食い止め、立派に戦い抜いてくれました。女性パイロットどうしによるモビルスーツ戦って、なんだか新鮮。軍事訓練を受けてるルーに対し、エルも負けずに戦い抜いてたから、その操縦の習熟の早さにビックリしたなぁ。一方のジュドーとイーノは、コア・トップを追跡中。キャラはシンタからの妨害を受けつつも、途中ゴットンの乗るガ・ゾウムを発見し救助を求めますが、ゴットンはそれを知らないためコア・トップを攻撃。これによりコア・トップは損傷し、キャラにスキが生まれます。ゴットンに救助を求めるも、全然それが伝わらなかったキャラ。無線くらい通じそうなものだと思ったんだけどねぇ。このあとさらにシンタがキャラに抵抗し、コア・トップの動きはかなり不安定に。これをチャンスととらえたジュドーは、コア・トップへの3機強制合体を強行し、ΖΖガンダムへの合体・変形に成功するのでした。ロボットアニメでは時々見られる強行合体。今回の場合も「合体できるかどうか」にドラマのクライマックスを持ってくるというベーシックな展開でしたが、その描写に引き込まれましたね。「最後はほぼ間違いなく合体に成功する」ってわかってるんだけど、興奮しちゃうよね、こういうシーンは。


ΖΖガンダムになったことにより、ジュドーガ・ゾウムガザC隊を蹴散らすことに成功。ゴットンは撤退しつつ反撃の機会を窺いますが、結局ジュドーたちに押され気味になってしまいます。しかし、そのゴットンたちに代わるように、突然キュベレイの亜種のようなモビルスーツが出現。ジュドーたちをファンネル攻撃で苦しめます。ブライトは彼らの援護のために手法を発射しますが、それはジュドーに恐怖を植え付けることになるのでした。ΖΖガンダムが登場してからは、完全に形勢逆転。ガ・ゾウムに乗るゴットンもほとんど反撃できず、撤退していきます。ここで面白かったのは、戦艦アーガマの整備クルーたちが、大量のビームライフルをハッチの隙間から発射し、あたかも戦艦アーガマにまだモビルスーツが残存しているように見せる戦法を取っていたところ。こういう戦い方もあるんだなぁと、感心しました。これで勝利をおさめたかに見えたジュドーたちでしたが、ゴットンたちに代わるように、キュベレイMk-Ⅱが出現。初めて見るファンネル攻撃の前にジュドーたちは苦戦を強いられます。ブライトは主砲を発射してジュドーたちを援護しますが、それはジュドーに恐怖を植え付けてしまいます。キュベレイMk-Ⅱのパイロットとして、エルピー・プルが初登場。今回セリフはありませんでした。そんなキュベレイMk-Ⅱに対して、ブライトが放ったのが戦艦アーガマの主砲。それはキュベレイMk-Ⅱに回避されたものの、廃コロニーを一発で木っ端微塵にするという威力を見せつけます。しかしそれは、ジュドーに「主砲を使えば小惑星基地アクシズなど一撃→リィナを巻き込んでしまうかもしれない」という恐怖・不安を植え付けてしまい、それが彼を、単独でアクシズへ向かうという無謀な行動に走らせてしまうのでした。主砲の威力を前に、コロニーレーザーを想起するジュドー。彼も、あの兵器の威力、そして恐怖を知ってるんですね。

 

 

 

第18話「ハマーンの黒い影」

1986年7月5日放送
登場した敵他:ミンドラ、バウ、キュベレイMk-Ⅱ(プル機)

f:id:bongore_asterisk:20211008200608j:plain

「プルみたいな子が、人殺しをしちゃいけない。プルみたいな子がパイロットなんて、いけないよ!」


STORY:小惑星基地アクシズへの潜入をしたジュドー。リィナを探すのに躍起になる中で、エルピー・プルという女の子に出会って振り回されっぱなし。しかもアクシズ内では、ビーチャたちがひと騒動起こしており、てんやわんやの大騒ぎだ。やがてプルの住む宮殿に入ったジュドーは、そこで偶然ハマーンと出会う。お互いの感じる謎の波長は、一体なんだ!?そして、宇宙に出た彼を追いかけてくる、キュベレイMk-Ⅱ。パイロットの正体は…えー、プルなの!?


小惑星基地アクシズを舞台に、リィナを探しつつもプルに振り回されるジュドーと、何とか現状から逃げ出そうと騒動を起こしまくるビーチャたちを、同時並行で描いた一編。終始てんやわんやの大騒ぎという感じで視聴者を飽きさせない他、ジュドーとプル、そしてハマーンとの出会いも描かれており、ストーリー上でも外すことのできないお話でした。ΖΖガンダムの出番は最小限。本当、今回はジュドーたちのドラマに時間が割かれたお話だったなぁ。


前回、リィナを助けると言って、単身小惑星基地アクシズへ向かったジュドー。彼はダミー隕石内にコアファイターを隠すことで、想像以上に簡単に潜入に成功します。そこでは、ビーチャたちがゴットンたちにこき使われていました。一方、ハマーンのいる宮殿では、グレミーが訪問中。彼女への報告を終えた後、グレミーのもとにプルが走り寄ってきます。彼女はジュドーの気配を感じ、彼に会うために外に出ようとしていました。小惑星基地アクシズは、当然ジュドーから見れば敵の基地。さぞかし外の警戒網は厳重なんだろうなと思っていたら、コアファイターをダミー隕石で隠せば潜入できるくらいはガバガバの警備網でした。ジュドーが運良かっただけなのかもしれないけど、あれだけカモフラージュのためにダミー隕石を撒いているくらいだから、警備をおろそかにしているわけではなさそうなんだよなぁ。ホント、ジュドーコアファイターが感知されなかったのが不思議だよ…。そんなアクシズの中には、ハマーンの住む宮殿があり、グレミーが作戦の結果報告等のために訪問中。それを終えた後、彼ははしゃぎまわるプルに出くわすのでした。ハマーンが久しぶりに登場。今までの出番は、そのほとんどがマシュマーの回想などだったので、ガッツリ登場するのは今回が『ΖΖ』ではほぼ初と言えるでしょう。彼女に対し、グレミーは鼻につくくらいの丁寧な言葉で作戦結果を報告。それを聞くハマーンは、グレミーの密かな考えに気づきつつありました。レミーが組織したというニュータイプ部隊のことを、どうやら気づいているらしいハマーン。グレミーは焦ってごまかします。この時点で、ハマーンはグレミーの本心に気づいていたのか…?そして、この後登場するのがプル。彼女はジュドーの気配を感じてはしゃぎまわり、そのまま外へ出ていってしまいます。かなり快活な女の子っぽいプル。アクシズはこんな子も、ニュータイプとして改造し、戦力として投入しているのか…。


アクシズ内を歩くジュドーは、宮殿からやってきたプルと遭遇。彼女に散々振り回された挙句、「リィナの居場所を知っている」という言葉を耳にし、半信半疑で彼女の指示に従うことにします。一方のビーチャとモンドは、アクシズ内での生活に嫌気がさし、リィナを助けて戦艦アーガマへ逃げ戻る作戦を立案。偶然街中でグレミーのもとから逃げ出したリィナと合流した彼らは、エレカを奪って逃走しますが、グレミーに追いかけまわされるハメになるのでした。リィナを探しに来たとはいえ、なんの手がかりもないため街を歩き回るジュドー。そんな彼に接近してきたのは、プルでした。いきなり接近してきたプルに戸惑うジュドーに対し、以前からの知り合いのように接するプル。2人の反応が真逆なのが面白く、またかなりおどおどするジュドーの様子が新鮮に感じます。そんな2人は、プルの強い要望で行動を共にすることに。パフェやソフトクリームを食べるなど散々振り回され、ジュドーはようやくプルからリィナに関する重要な情報を得るのでした。プルはびっくりするくらいジュドーになついており、いきなりジュドーにキスを求めたり、頬についたアイスをなめたりと、その行動は大胆。いくらプルとしては知り合いのつもりっつったって、お互いこの時点じゃ前回モビルスーツ同士で出会ったばかりだぞ。いくら何でもスキンシップが激しすぎないか?一方、ゴットンたちのもとから抜け出したビーチャとモンドは、偶然グレミーのもとから逃げ出してきたリィナと遭遇。彼女とともに逃げる決心を固め、住民のエレカを強奪。あてもなく走り出します。


レミーから追われる身となったビーチャたちは、たまたま修理中のバウを乗せたトレーラーを発見。それに乗り換えてグレミーたちを牽制し、通りがかったゴットンたちも急襲。逆に彼らを追いかけます。同じ頃ジュドーは、プルに言われるがままに宮殿に向かい、そのまま彼女の部屋に案内されるハメに。彼女がシャワーを浴び始めたため逃げ出しますが、逆に警備兵に発見されたことで事態はややこしくなってしまいます。逃亡の末ジュドーが逃げ込んだのは、なんとハマーンの部屋。そこで彼とハマーンは、初めて出会うのでした。レミーからの逃亡を続けるビーチャたちが見つけたのは、修理中のバウを載せたトレーラー。それに乗り込んだビーチャたちは、一気に形勢逆転。グレミーを蹴散らし、通りがかったゴットンたちんは「今までのお返し」と言わんばかりの激しい攻撃を加えます。アクシズ内とはいえ、居住スペースでモビルスーツを動かしたビーチャたち。平気でバルカン砲使ってるし、よくやるよ君らは…。一方のジュドーは、プルに案内されるがまま、彼女の住む宮殿へ。リィナの気配を感じ取るためにシャワーを浴びだした彼女のスキを突き、部屋から逃げ出しますが、逆にそれを警備兵に発見され、宮殿内で追いかけまわされることになります。逃げ惑った挙句、ジュドーが迷い込んだのは、バラが植えられたベランダのある部屋。その部屋の主は、あのハマーンでした。初めて出会った、ジュドーハマーンジュドーはバラのトゲが尻に刺さって痛がっているところ、ハマーンは完全オフの髪形という状態で出会いますが、お互いの持つオーラや波長を感じ取っていました。ハマーンの持つニュータイプとしての能力を、本能的に感じ取ったジュドー。やはり彼もまたニュータイプ…なのか?


ビーチャたちのバウから逃げるゴットンたちは、そのまま宮殿へと突入。ビーチャたちはそのまま宮殿ごと彼らを踏みつぶそうとしますが、突然操縦が効かなくなりそのまま落下してしまいます。バウにビーチャたちが乗っていることを知らないジュドーは、これに乗じて宮殿から逃亡。コアファイターでミンドラを追いかけますが、そこにキュベレイMk-Ⅱが出現。そのパイロットがプルであることを知り、ジュドーは愕然とするのでした。バウは修理に出されている途中だったようで、ハッチも取り外されているなど不完全な状態。でもさ、操縦中にレバーが外れてとれちゃうって、相当じゃないか?こうしてコントロールを失ったバウは、宮殿に落下。当然あたりは大騒ぎになります。これに乗じて、ジュドーは逃走。捨てられかけていたダミー隕石の中からコアファイターを見つけ出し、ちょうど出航したミンドラにリィナが乗っていると思い込んで、追跡を開始します。しかし、そこにキュベレイMk-Ⅱが立ちはだかるのでした。キュベレイMk-Ⅱのパイロットはプル。今回の彼女は、別にジュドーを倒そうとはしておらず、リィナがまだアクシズ内にいることを伝え、引き続きジュドーと遊びたがっているだけでした。とはいえ、ジュドーにとってはプルの行動は迷惑。ジュドーを追いかけてきたイーノのコア・ベースとミリィのコア・トップと合体し、ΖΖガンダムとなってキュベレイMk-Ⅱを攻撃。すねたプルは、そのまま撤退してしまうのでした。キュベレイMk-Ⅱを排除したとはいえ、まだリィナのことはさっぱり解決していない状況。ビーチャたちもその行動から考えるに、次回あたりで仲間として復帰してくれるのでしょうか。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第19話から第21話をご紹介予定です。『ガンダムΖΖ』。撃たないで、ブライトさん!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

ガンダムΖΖ』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

Twitter Instagramやってます。よろしければ↓閲覧&フォローの方お願いします!

Twitter https://twitter.com/CTF_bongore_A

Instagram https://www.instagram.com/bongore200706/