お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダムΖΖ』ちょっとした感想 ΖΖ-4(第10~12話)

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今回は、機動戦士ガンダムΖΖ』の感想記事第4回目です。

 

1クール終盤に差し掛かっていることもあり、今回ご紹介する3話は、どれも濃厚なものばかり。ΖΖガンダムをはじめとする新モビルスーツや亜種モビルスーツの登場、ファやリィナの一時退場など、主に戦艦アーガマ側の方でかなりの入れ替わりが起き、物語が大きく動き出していきます。ΖΖガンダムの初登場シーンは、カッコよかったなぁ~!

 

なお、前回(第7~9話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第10話「さよならファ」

1986年5月3日放送
登場した敵他:エンドラ、ハンマ・ハンマガザC

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「やられるか!死んだら皆、おしまいになっちまうからな!!」

 

STORY:ラビアンローズを見つけた俺たちだけど、またマシュマーが攻めてきた。なんでも、キャラ・スーンって人に尻を叩かれたかららしい。ジュドーを中心にこちらも応戦するけど、ビーチャとモンドとイーノはまたいないし、エルは侵入者を見つけて追いかけてっちゃうし、ルーはラビアンローズに出張中で、相変わらずの人員不足だ。そんな中、ジュドーを助けるためにファが無理を押してメタスで出た!ジュドー、ファの努力を無駄にすんじゃねぇぞ!


『Ζ』の頃から登場し、今日まで戦艦アーガマを支えてきたファの一時退場回。今までのお話に比べるとギャグはちょっと少なめで、その分新キャラ:キャラ・スーンや新メカ:コア・ベースの登場、戦闘シーンなどに力が入れられていました。後半の戦闘におけるファの奮闘は必見。『Ζ』の頃こそ足を引っ張りがちだった彼女の成長と、先輩クルーとしての意地を感じることができました。


いよいよラビアンローズまであとちょっと。ブライトはルーにラビアンローズへ行くよう指示し、各クルーたちもそこで整備が受けられると思ってウキウキ気分でしたが、ファだけはカミーユのことが気がかりで暗い顔のままでした。そして、その思いが彼女をピリつかせ、艦内の空気を悪くしてしまいます。一方、相変わらず戦艦アーガマの売却をあきらめていないビーチャとモンドは、再びエンドラに向けて電波を発信。止めに入ったイーノを縛り上げてしまうのでした。ラビアンローズに近づくということは、当然シャングリラから離れていくということ。カミーユをシャングリラの病院に残したままのファは、それがとても気がかりであり、その思いが彼女をピリつかせます。本作ではジュドーたちの先輩クルーという立ち位置になったことで、『Ζ』の時とは違い、先輩として口うるさいキャラになったファ。今回の彼女は特にそれが顕著で、ジュドーやルーだけでなく、エルの反感まで買ってしまいます。いつ的に攻撃されるかわからない非常時で、おまけにカミーユのことは心配でしょうがないって中で、ヘラヘラしながら仕事やってるジュドーたちを見たら、そりゃイライラするのも無理ないわな…。一方その頃、ビーチャとモンドは、戦艦アーガマを売っ払うため、またもエンドラに対して再び電波を発信中。今度は事情を知っているイーノが止めに入りますが、彼を邪魔に感じたビーチャたちは、あろうことかイーノを拘束してしまうのでした。まあ戦艦アーガマを売っ払ったら大金になるけど、ビーチャたちはアクシズがそのあと自分たちをそのまま逃がしてくれると思ってるのかなぁ?まあ、マシュマーならそうしてくれそうな気はするけど、他の幹部なら…。


戦艦アーガマからのビーチャたちの電波をエンドラが受け取る中、その艦内では、マシュマーがハマーンから命令を受けたというキャラ・スーン接触。彼女のやり口とその挑発、そしてハマーンからの指示を受け取ったマシュマーは、いよいよ自分にも後がないことを痛感します。戦艦アーガマからの電波に望みをかけたマシュマーは、ゴットンに戦艦アーガマへの侵入を任せ、自分たちはハンマ・ハンマなどで総攻撃をかける作戦を立案。実行に移すのでした。登場して以降、一度も作戦成功どころか小さな成果すら挙げられていないマシュマー。今回から彼の監視役として、のちにエンドラの次期指揮官となるキャラ・スーンが登場します。キャラは見た目こそロックバンドのメンバーみたいな感じですが、やっていることは意外としたたか。マシュマーは彼女のやり口にまんまとはまり、さらに彼女経由でハマーンからもう後がないと言われていることを知り、戦艦アーガマを倒すための新たな作戦を考え付きます。キャラのやり口がしたたかと言っても、やっていることはメチャクチャ特徴的なことでもなく、軍人であればまあやりそうなことばかり。どっちかと言えば、マシュマーがあまりにも単純というか、抜けてるんだよなぁ…。そんなマシュマーが立てた作戦は、ハンマ・ハンマなどで総攻撃をかけている間に、隕石に偽装した宇宙船で戦艦アーガマに接近し侵入、内通者と接触を図るというもの。一見すると上手い作戦に見えるけど、これ完全にいるかどうかわからない(実際はいない)内通者ありきの作戦ですよね。あのゴットンからすら「クソッ。出来の悪い上司を持つと、フォローするのも命懸けだ!」って言われちゃってるし、もうマシュマーはダメだなこりゃ…。


ビーチャとモンドの行動に不信感を抱いたエルは、ブライトにそのことを伝えようとするも、敵襲のサイレンが鳴ったことでかき消されてしまうことに。続いてジュドーにそれを伝えようとしますが、彼はΖガンダムでの出撃のためそれどころではありませんでした。ジュドーはその直後出撃していきますが、持ち出したビームライフルが整備途中だったことから、すぐに大ピンチに。しかし、彼なりに頭を使いながらガザCを次々に倒していきます。今回のエルはその行動が素晴らしく、イーノに続いてビーチャたちの行動に疑問を持った他、後述する通り潜入してきたゴットンにいち早く気づき拘束するなど、ファインプレーを連発。戦艦アーガマの一般クルーよりもいい仕事してたぞ、エル!そんな彼女は、ビーチャたちの不審な行動を他のメンバーに伝えようとしますが、ハンマ・ハンマたちが攻めてきたことによりそれはできずじまい。ジュドーΖガンダムで出撃していきますが、ビームライフルが整備途中であったことを失念しており、それが彼の戦闘の足を大きく引っ張ることになるのでした。前回はエネルギーパックを持ち出さなかったことにより使えなかったビームライフルですが、今回は整備途中で発射のためのプラグがつながれていなかったため使用不能状態に。今回の序盤で、ファがジュドーに「ちゃんと整備しときなさい」って言ってたし、その言葉通りしてればこんなことにはならなかったろうになぁ…。しかし、こんなことであきらめるジュドーではなく、彼は周囲に配置されている爆弾付きのダミー隕石を利用してガザCを撃破。着実にその数を減らしていきます。


ピンチのΖガンダムを救うため、ファは無理を押してメタスで出撃。戦闘のど真ん中でビームライフルのプラグを接続しますが、直後ハンマ・ハンマの攻撃をもろに食らい、航行不能に陥ります。ビームライフルを受け取ったジュドーは、それでハンマ・ハンマを撃ち抜き撤退に追い込むことに成功。残るガザC部隊も、ラビアンローズから一時帰還したルーのコア・ベースの協力で全滅。戦艦アーガマに侵入したゴットンも、エルの手で捕らえられます。事件はすべて解決したかに思われましたが、ファのメタスは既にシャングリラの空域に入っており、戦艦アーガマはその回収を断念。彼女の無事を信じ、ラビアンローズへと針路をとるのでした。ピンチのΖガンダムを救えるモビルスーツは、大破状態のメタスのみ。それでもファは、ジュドーを援護するため、危険を承知で出撃。見事ビームライフルを復旧させます。この一連のシーンのファは、まさに頼れる先輩って感じで超カッコいい。『Ζ』でパイロットになりたての頃に比べりゃ、メチャクチャ成長したよなぁ、ファ。そんな彼女の支援を受け、ジュドーは態勢を立て直してハンマ・ハンマを撃退。続くガザC部隊もルーのコア・ベースとの協力で全滅に追い込みます。しかし、その間にファのメタスは戦艦アーガマから大きく離れ、シャングリラの空域へと入ってしまうのでした。ハンマ・ハンマの攻撃でエンジンをやられたメタスは、もはや航行不能。戦艦アーガマは引き返すこともできず、彼女がどこかのコロニーで救われることを信じ、ラビアンローズへ向かいます。やむを得ないとはいえ、ファを見捨てる形になったのはちょっと悲しいなぁ。結果的に彼女は生きてて、今後また再登場してくれるんだけどね。

 

 

 

第11話「始動!ダブル・ゼータ」

1986年5月10日放送
登場した敵他:エンドラ、R・ジャジャハンマ・ハンマガザCガザD

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モビルスーツに変形したのか!?」「新型モビルスーツ…」「ΖΖだ!!」


STORY:エルに捕まったゴットンだけど、シンタとクムを騙して、イーノを連れ出して脱走しちまった。しかも、マシュマーがまたまたハンマ・ハンマで攻め込んできて、おまけにキャラはR・ジャジャで攻撃してくるし、いくら何でも、ジュドーΖガンダムだけじゃあ無理があるよ。でも、天は俺たちを見捨てはしなかった。ルーと脱出したイーノが、それぞれコア・ベースとコア・トップに乗り、さらにジュドーコアファイターに搭乗。そして3つが1つになる。ΖΖガンダムの、誕生だ!


待ってました、ΖΖガンダムのデビュー!今回は、本作の真の主役機であるΖΖガンダムの初登場回。その他にも、ビーチャとモンドの騒動の解決やゴットンの脱走、マシュマーとの決着など展開がてんこ盛りで、観ていて非常に満足度の高い一編に仕上がっていました。ΖΖガンダムの初登場シーンは、「ガンダムシリーズ」というよりも王道ロボットもののような、胸躍る形の登場の仕方に。たまにはこういう演出も、いいんじゃな~い?


一刻も早く戦艦アーガマを落とすべく、ハンマ・ハンマの整備状況を見に来たマシュマー。そこで彼は再びキャラと遭遇し、さらに彼女の専用機:R・ジャジャを目の当たりにします。一方戦艦アーガマでは、拘束されたゴットンが投獄。しかし彼は当然ここからの脱出をあきらめておらず、シンタとクムを巧みに騙して牢屋から脱走。さらに偶然出くわしたイーノを人質に取り、コアファイターのもとへ向かうのでした。前回登場し、マシュマーに比べればまともな軍人に見えたキャラ(外見はまともじゃないけど)。しかし今回、彼女の一風変わった点が次々に露呈していくことになります。キャラはモビルスーツに乗ると以上に興奮してしまうという奇妙すぎる特殊性癖があり、ハンマ・ハンマと併せて整備中だった自機のR・ジャジャを見て興奮。その様子は、マシュマーもドン引きするほどでした。なんだよ、キャラも全然まともじゃねぇじゃねぇか!というか、ある意味マシュマーよりひどいぞこれ…。一方その頃、戦艦アーガマに潜入していたゴットンは投獄。しかし、彼はシンタとクムを利用し、牢屋からアッサリ脱出してしまいます。シンタとクムは、前回シャングリラ方面で行方不明になったファを連れ帰るため、戦艦アーガマからの脱出を計画。その一部始終をゴットンに聞かれてしまっていたことにより、利用されてしまいます。ゴットンは「マシュマーは悪党だ」や「シャングリラに戻って静かに暮らしたい」などと言って、シンタとクムを騙して脱獄。うーん、後者は嘘だろうけど、前者は多分本心だろうな…。


コアファイターに立てこもったゴットンは、食料やノーマルスーツを要求。ブライトからの指示を受けたルーとリィナがこれに対応し、鶏を放ってゴットンがひるんだスキにイーノを救出しようとしましたが、思いのほかもたついたため失敗に終わってしまいます。このままハッチを開けなければゴットンの脱走を阻止できましたが、ビーチャとモンドが勝手にハッチを開けたためそれにも失敗。ゴットンは脱走に成功してしまいます。このままゴットンは逃げ延びるかと思われましたが、コアファイターの操縦を誤って隕石に衝突。2人とも宇宙に投げ出されてしまうのでした。ゴットンはコアファイターに立てこもり、食料とノーマルスーツを要求。肉に飢えていたのかハンバーガーなどを要求しますが、かたくなにチキンは嫌だと連呼するのでした。ゴットンがこれほどまでにニワトリ嫌いなのは、おそらくこの直後のリィナがニワトリを放って彼を驚かせるシーンの伏線のため。それは何となく理解できるのですが、ここまで何度も「鶏が嫌いだ」と連呼されると、彼の過去に何があったのかが気になっちゃいますね。本当、ゴットンの過去に何があったんだ…。この彼の鶏嫌いを利用して、ルーとリィナはイーノを奪還しようとするも失敗。続いてゴットンはハッチの開放を要求し、ブライトはこれに屈すまいとしてハッチを絶対に開けないよう管制官に連絡しますが、それはビーチャとモンドの手で開けられてしまい、ゴットンの脱走を許してしまうのでした。ビーチャたちがわざわざゴットンの脱走の手伝いをしたのは、彼が再び捕まって電波のことをしゃべられるのを防ぐため。もうこの2人、ゴットンと一緒に宇宙に放り出した方がいいんじゃないか?


宇宙に投げ出されたゴットンは、戦艦アーガマ攻撃のために出撃していたマシュマーのハンマ・ハンマと運よく合流。回収され、ガザC・D部隊の1体として戦闘に加わります。そんな彼らの接近に気づいたブライトたちは、ゴットンを追いかけようとしていたジュドーΖガンダムに指示し、応戦させます。イーノの弔い合戦と意気込むジュドーでしたが、さすがに1人でハンマ・ハンマR・ジャジャ、大量のガザC・Dを相手にするのには無理がありました。戦艦アーガマがピンチに陥る中、ビーチャとモンドは…。コアファイターから投げ出されたゴットンとイーノでしたが、2人とも運よくそれぞれマシュマーとラビアンローズのエマリー・オンスに助けられ無事。特にゴットンは、序盤であれほどバカにしていたマシュマーに対し、彼自身がドン引きするくらいの猫なで声で救出してくれたことを感謝します。ゴットン、君はエンドラの中で一番まともな軍人だと思ってたけど、やっぱり変わったところがあるんだね…。そんなゴットンを回収後、マシュマーたちは戦艦アーガマを急襲。まともに対抗できるモビルスーツΖガンダムしかないため、ジュドーがこれに搭乗し出撃しますが、いくら彼とはいえハンマ・ハンマR・ジャジャなどを一度に相手にするのはムチャ。Ζガンダムは追い詰められ、ハンマ・ハンマの攻撃で頭部を損傷してしまいます。未だかつてないピンチのジュドー。彼がこうしてピンチの間、ビーチャとモンドは戦艦アーガマから脱出し、寝返るためにコアファイターに乗って逃げようとしていました。お前らさぁ…!


ビーチャたちのコアファイターは、隕石にぶつかりそうになり急停止。彼らは気絶してしまいますが、偶然それを発見したジュドーが乗り込んできます。その時、ラビアンローズからルーとイーノが、それぞれコア・ベースとコア・トップに乗って帰還。ルーに言われるがままぶっつけ本番で3機の合体を試みたジュドーは、ΖΖガンダムへの合体に成功します!ΖΖガンダムはとんでもない強さを見せ、ハンマ・ハンマらエンドラ側のモビルスーツの攻撃を一切寄せ付けず、攻撃を叩き込んで勝利。マシュマーは撤退に追い込まれ、ジュドーはその驚異的な力に驚くのでした。コアファイターに乗り込んだジュドーを救ったのは、ラビアンローズから帰ってきたルーとイーノ。ルーはΖΖガンダムの合体を強行することを決め、そのためにビーチャたちを一時的にコアファイターから降ろせと指示。ジュドーはそれに従います。「ビーチャたちは1回くらい宇宙に放り出した方がいい」とは思ってたけど、まさかこんなに早く、しかもジュドーの手で放り出されることになるとは思ってもみなかったよ!まあ、後でちゃんと回収されてたけどね。こうしたプロセスを経て、コアファイターを中心に、コア・ベースとコア・トップが合体。ΖΖガンダムが誕生します。初めてその姿を見るマシュマーは、果敢に挑んできますが、なすすべもなくΖΖガンダムの火力の前にやられ、撤退していくのでした。ついに登場、ΖΖガンダム。上述した通りその登場シーンは王道ロボットもののような「どやっ!」って感じの演出になっており、「ガンダムシリーズらしくない」と感じる一方、なんとも言えない高揚感がみなぎってきます。こういう演出を「ガンダムシリーズ」でやっても、いいじゃない!そんなΖΖガンダムは、初登場補正もあり異常ともいえるほどの強さを発揮。ハンマ・ハンマを含む敵モビルスーツの攻撃は一切受け付けず、隕石に真正面からぶつかっても無傷。そしてそのままダブル・ビームライフルやハイパー・ビームサーベルで攻撃を叩き込み、マシュマーたちに甚大な被害を与え、撤退に追い込むのでした。ΖΖガンダムは、1つ1つの武装が重装備で、それを楽々使いこなすさまが魅力的。Ζガンダムとはまた違った“強ロボット感”があり、たまらないですね~。

 

 

 

第12話「リィナが消えた」

1986年5月24日放送
登場した敵他:エンドラ、R・ジャジャガザCガザD

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「ザクはどうするんだよ!」「友だちとどっちが大切さ?」「…俺はザクも、大切なのぉ!」


STORY:ラビアンローズに向かったジュドーたちが持ってきたのは、ザクⅡのジャンクだった。兄たちの無責任な行動に責任を感じたリィナは、ルーとともにラビアンローズへ向かうけど、そこにはエンドラが待ち構えていた!ルーたちが攻撃に巻き込まれたのを知ったジュドーたちだったけど、それが激しすぎてなかなかΖΖガンダムに合体できない!でも心配するな。イーノがΖガンダムでそっちに向かったぜ。ただし、頭はザクⅡのヘッドパーツだけどな!


マシュマーに代わってキャラがエンドラの艦長となり、またリィナがアクシズ側の人質になってしまうお話。今回より展開的にはジュドーにもツラいものが始まりますが、そんなに暗さを感じないのは、やはり『ΖΖ』の作風ゆえでしょうか。そして、戦闘パートではあの有名なザクⅡ頭のΖガンダム=Ζザクが登場。満足に整備もできていない状態でイーノがちゃんと乗りこなしていたのは、地味にハンパねぇなと思いましたね。


日に日にその影響力を増すキャラに対し、嫌気がさしたマシュマー。なんと彼は、キャラにその権限を全て委任し、自分はカプセルに乗ってエンドラを降りてしまいます。こうしてエンドラの2代目艦長になったキャラは、ラビアンローズが近くにいることを知り、そこを占領する作戦を立て、実行に移します。一方、ラビアンローズへの補給物資の調達と訓練飛行を行っていたジュドーたちは、宇宙を漂うザクⅡを発見。ほとんど損傷の無いそれに興奮した彼らは、命令も忘れてそれを戦艦アーガマに持ち帰ろうとするのでした。マシュマーは今回で一時退場。こういう作戦失敗が度重なった指揮官は、大抵更迭されるか粛清されるかというパターンが多いですが、まさか些細な理由で自ら艦を降りていくとは思ってもみませんでした。キャラが気に食わない気持ちはわかるけど、マシュマーは直々にエンドラの艦長をハマーンに任命されたんだよね?敬愛するハマーンへの裏切りにならないのか、この行動…?そんなマシュマーの一方的な行動により2代目艦長になったキャラは、ラビアンローズの占領を計画。エンドラを直接ラビアンローズに向け、侵攻を開始するのでした。一方、戦艦アーガマ側では、ジュドーたちがコアファイターとコア・トップの訓練飛行を兼ねて、ラビアンローズ方面へ航行中。ところが道中ザクⅡのジャンクを見つけ、ジャンク屋としての血が騒いだ彼らは、命令も忘れてそれを回収してしまいます。宇宙空間を漂っていたのは、ほぼ無傷状態のザクⅡ。『Ζ』の時点でザクⅡは博物館に展示されるほどの骨董品になっていたので、一瞬ハイザックの間違いじゃないかとも思いましたが、そのフォルムから見て明らかにザクⅡでした。ということは、7年くらい宇宙を漂流してたってことなのかな。そんなものがほぼ無傷で入手できそうってことなら、ジュドーたちが興奮するのもよくわかります。


命令違反をしてザクⅡを回収してきたジュドーたちに、ブライトはあきれ顔。兄の行動に責任を感じたリィナは、ルーとともにコア・ベースでラビアンローズへ向かいます。しかし、ラビアンローズには既にエンドラが接近しており、その攻撃を受けている最中。気づいたルーたちは引き返そうとしますが、グレミーガザDに追いかけまわされ、なかなか脱出できません。同じ頃、リィナの危機をトーレスからの通信で知ったジュドーは、そのままコアファイターで現地へ向かうのでした。自分の異常性を知っているキャラは、自らはモビルスーツに乗らずエンドラでラビアンローズを攻めることを計画。しかし、調子に乗って進攻しすぎたため、エンドラを直接ラビアンローズにぶつけてしまいます。キャラが戦闘中興奮してしまうのは、モビルスーツに乗って時だけだと思ってたけど、エンドラの艦橋にいても似たような状態になってた。もうこの人、戦闘の第一線に出さない方がいいんじゃ…?そんなエンドラからは、グレミーが組織したガザC・D部隊が出撃。それの出撃を目撃したルーたちは、すぐ引き返そうとするも、グレミーガザDに見つかり一時的に捕まってしまいます。しかし、ルーの機転で脱出に成功するのでした。第9話で出会って以降、ルーのことが忘れられなかったグレミー。彼はマザコン気質も見せつつルーに接近しますが、今回も彼女の計略にはまり、結果的に一杯食わされてしまうのでした。グレミーの気持ちはわからなくもないけど、やっぱりそのすり寄り方は女性には好かれないだろうなぁ。もうちょっと色々と考えた方がいいと思うぞ。一方の戦艦アーガマでは、ルーの連絡を受けラビアンローズのピンチを感知。そのこととルーとリィナが現地に向かっていることを知ったジュドーは、ザクⅡをコア・トップのエルとビーチャに任せ、1人飛んで行ってしまうのでした。描写は前後しますが、ジュドーたちの身勝手っぷりをブライトが嘆くシーンでは、彼がハサウェイら家族のことを思い出す描写が存在。彼の独白が、強く印象に残りました。


ザクⅡのジャンクを回収した戦艦アーガマは、ジュドーたちより遅れてラビアンローズへ出撃。同じ頃、現地に到着していたジュドーたちでしたが、敵の攻撃が激しく、なかなかΖΖガンダムに合体できないでいました。ジュドーたちの危機を知ったイーノは、ちょうど修理中だったΖガンダムに、回収したザクⅡのヘッドパーツを取り付けることを発案。応急修理で何とか動かせるようになったΖガンダム改めΖザクは、見事ジュドーたちの危機を救うのでした。コア・ブロック・システムを備え、なおかつ合体パーツ(コアファイター、コア・トップ、コア・ベース)がそれぞれ自由に動けるΖΖガンダム。しかし今回、敵の攻撃が激しすぎてなかなか合体できないという、いわゆる敵による合体阻止展開の寸前まで追い詰められるハメになります。コアファイターを中心とした合体システムは、『ガンダム』のガンダムでも搭載されてたし、あちらもジオン公国軍からの攻撃を受け合体に難儀する場面もあったけど、今回ほどは苦戦してなかったような気がするなぁ。これほどまでに合体でドラマを描いたのは、「ガンダムシリーズ」では今回が初めてじゃないでしょうか。そんなジュドーたちのピンチを知ったのが、イーノ。彼はΖガンダムの修理中でしたが、当の機体はまだ頭部が復元できていない状態。そこでジュドーたちが回収してきたザクⅡに目をつけ、そのヘッドパーツを移植。Ζザクとして自ら乗り込み、ジュドーたちを援護します。Ζザクの姿には、さすがのブライトたちもびっくり仰天。まあそりゃそうだよなぁ。どう考えても、正気の沙汰とは思えない見た目してるし…。しかし、ヘッドパーツを除けば機体およびその能力はΖガンダムと同じ。全天周モニターを使えないとはいえ、イーノは初搭乗ながらガザCガザD相手に戦い抜き、ジュドーたちに合体のチャンスを与えるのでした。完全なΖガンダムではないとはいえ、その機体を乗りこなしたイーノ。彼にも、モビルスーツパイロットになる素質、あるんじゃない?


イーノの援護を受け、ジュドーたちはついにΖΖガンダムへ合体。ガザC・Dを次々に倒し、反撃します。ラビアンローズからの反撃も食らい窮地のエンドラからは、やむを得ずキャラがR・ジャジャで出撃。しかしそれも、ΖΖガンダムのハイ・メガ・キャノンの前に大破し、撤退に追い込まれるのでした。こうしてエンドラを退けたジュドーたちでしたが、戦いの中でルーたちのコアファイターが跳ね飛ばされ、その衝撃でリィナが宇宙空間に放り出され、さらにグレミーの手で連れ去られてしまうことに。リィナが行方不明になったことを知ったジュドーは、ショックを受けるのでした。ΖΖガンダムが登場してからは、戦況が一変。戦艦アーガマ側が一気に盛り返し、あっという間にエンドラを撤退に追い込みます。ガザC・D相手に余裕で勝利するだけでなく、R・ジャジャに対してもほとんど苦戦することなく撤退に追い込むなんて、ΖΖガンダム強すぎでしょ…!こうして勝利をつかんだジュドーたちでしたが、その代償としてリィナが行方不明に。ジュドーにとっては、初めて戦いの中で経験するツラい展開でした。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第13話から第15話をご紹介予定です。『ガンダムΖΖ』。俺の涙は、人には見せない!

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ガンプラ Pick Up!

ガンダムΖΖ』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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