お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダムΖΖ』ちょっとした感想 ΖΖ-3(第7~9話)

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今回は、機動戦士ガンダムΖΖ』の感想記事第3回目です。

 

レギュラーメンバーであるルー・ルカが登場し、一通りの人員がそろった戦艦アーガマ。それに負けじと、アクシズ側も、ガザDハンマ・ハンマなどといった新型モビルスーツを投入してきます。さらに戦いのバリエーションが増えていき、ほんのちょっぴりだけダークな描写が挿入されるようになるのが、見逃せません。

 

なお、前回(第4~6話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第7話「ガザの嵐」

1986年4月12日放送
登場した敵他:エンドラ、ガザD

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ラビアンローズの、ルー・ルカ!」


STORY:戦艦アーガマが宇宙に出るには、港よりも工業用ハッチを使う方が早い。そのために知り合いのジャンク屋に頼もうとしたけど、運悪くゲモンに見つかり、ジュドーが人質に取られちまった。大ピンチって時に助けてくれたのが、紫色の髪の女性。なんでも、ラビアンローズルー・ルカって言うらしい。一方その頃、ΖガンダムたちはガザD部隊の襲撃を受けていて窮地に立たされていた!ルーとのコンビネーションで、ヤツらを倒そうぜ!


メインキャラの1人:ルー・ルカの初登場回。それと同時にアクシズ側の新型モビルスーツガザD回のデビュー回かつその魅力が描かれるお話となりました。ガザDの性能はそこそこよく、それを操縦していたパンパらガザの嵐部隊の作戦も見事。しかし、途中から彼らの抜けっぷりが顕著になり、それによりジュドーたちは救われ、逆転勝利をおさめる結果となりました。エンドラの乗組員って、まともなヤツがほとんどいないのか…?


ラビアンローズの接近を知り、出航準備を進める戦艦アーガマ。その出航に工業用ハッチを使うべく、ジュドーたちはその交渉を任されます。ところがその道中でゲモンに遭遇。彼らは追いかけられるハメになってしまいます。一方のエンドラでは、マシュマーが戦艦アーガマの迎撃作戦を立案。しかし、部下であるパンパが、ガザDを使った作戦を提案してきます。当初は難色を示すマシュマーでしたが、彼の涙に騎士道精神を感じ、特別にその作戦を認めるのでした。いよいよ戦艦アーガマも、宇宙に向けて出発の準備。冒頭のシーンでは、食料の搬入に勤しむブライトらの姿が描かれます。ブタやニワトリの追いかけまわしに四苦八苦している彼らの姿を見て、ビーチャとモンドはちょっとがっかりするのでした。戦艦アーガマエゥーゴの旗艦だから、おそらく一般市民にはその戦果などが伝わってるはず。その実情がこんな感じなんだから、まあビーチャたちがそう感じるのも無理はないかな…。一方、敵であるマシュマー側では、戦艦アーガマの迎撃に関する会議が進行中。マシュマーはエンドラの手法を利用した、短期決戦による作戦を立案しますが、これに異議を唱えたのが、パイロット兵の1人であるパンパ。彼は仲間たちの敵を討つためにモビルスーツΖガンダムを倒したいと泣きながらマシュマーに懇願し、そのさまを見たマシュマーは、パンパの作戦を受け入れ許可するのでした。パンパの行動とその精神に感銘を受けるマシュマー。こういう大げさな行動をするヤツって「何か裏で企んでるんじゃないか」って感じるけど、パンパは本当に仲間の敵討ちのことだけを考え、涙し懇願していました。マシュマーがあんな感じだけどやっていけてるのは、ゴットンとかパンパみたいないい部下に恵まれてるからだよね…。


マシュマーから出撃許可を得たパンパは、満を持してエンドラからガザD3機による「ガザの嵐部隊」を率いて出撃。ハデなパフォーマンスをすることでシャングリラ市民の注目を集め、その世論を自分たちの味方につけようとします。一方、これらの行動を既に察知していたブライトたちは、Ζガンダムとメタスで迎撃。さらに戦艦アーガマ自体もブライトの指示により浮上を強行します。最初はうまくいくかに見えた、パンパたちの作戦でしたが…。パンパたちの作戦で巧みなのは、Ζガンダムらを倒すことだけでなく、いかにシャングリラ市民を自分たちの味方につけるかを考えていた点。まず出撃の際に上空にバラの絵を描いてマシュマーや市民たちに自分たちの存在をアピールし、さらにΖガンダムらと交戦状態になった際は、パンパのみ別地点に移動して演説をはじめ、「戦艦アーガマがいるからこうした戦闘になってしまったのだ」と主張し世論を味方につけようとします。今までのマシュマーの戦いは「とにかく正面から正々堂々と!」って感じが中心だったからこうした頭を使った戦闘をやってるのは新鮮でしたね。しかし、これに黙っているブライトたちではなく、彼らは負けじと応戦。そのプライドをかけて、ブライトは戦艦アーガマの強行浮上までやってのけてしまいます。このままではパンパの思うつぼ…になるかと思いきや、ビーチャの放ったビームが、パンパたちの行動を変えるのでした。戦艦アーガマは人員不足のため、残っていたビーチャとモンドも攻撃要員として駆り出されることに。彼らは砲塔の管理を任され、パンパのガザD狙って一発発射するも、ギリギリのところで外してしまうのでした。ここでパンパが、この戦艦アーガマの攻撃を利用し「やっぱり彼らは、コロニーの被害を顧みてないんだ!」と主張すれば、世論をさらに味方につけられたはず。ところが彼は、演説を邪魔されたことに逆上し、「コロニーに被害が出るのはやむを得ん」と宣言して戦い始めてしまいます。おいおい、作戦がムチャクチャじゃないか…。


ゲモンに首を絞められ、大ピンチのジュドー。イーノたちは手を出せない状態でしたが、その時紫色の髪の女性が現れ、ゲモンを倒してジュドーを救出。彼女はラビアンローズ所属のルー・ルカと名乗り、戦艦アーガマを探していると言い出します。既にΖガンダムらのピンチを知っていたジュドーたちは、彼女にその居場所を教えずにそのままトレーラーに乗って現場へ急行。取り残されたルーは、コアファイターに乗り込んで自力で戦闘現場にたどり着き、Ζガンダムらの援護を開始するのでした。ここで登場、ルー。ジュドーたちとは違い登場当初から既に軍人であることから、戦闘もコアファイターの操縦も十分こなしており、頼れる仲間が増えたなって感じがします。ちょっと気丈な感じもしますが、それも戦艦アーガマのメンバーにとってはいいスパイスかも?そんな彼女は、戦艦アーガマと合流するためにその居場所を探していましたが、Ζガンダムらの援護が優先であるジュドーたちにはそんな余裕はなく、ほとんど情報を伝えずにトレーラーで戦闘場所へ急行。取り残されたルーですが、こんなことで悩む彼女ではなく、コアファイターに乗って彼らを追跡。Ζガンダムらと合流して彼らを援護するのでした。初登場補正もかかっているからか、Bパート前半におけるルーの頼もしさは半端なく、Ζガンダムらの窮地を救いさらにはガザDを翻弄するなど、素晴らしい活躍が目立ちます。コアファイターだけでここまでやるんなら、ルーがモビルスーツに乗ったら、ものすごい実力を発揮するんじゃあ…。


ファに代わってΖガンダムに乗り込んだジュドーは、戦闘を開始。圧倒的機動力でパンパらガザの嵐部隊を翻弄しますが、対する彼らは、煙幕を使ったガザストーム戦法を披露。しかし、煙幕の中では自分たちの視界もきかないことが判明し、またルーのコアファイターによるコロニー破壊で煙幕は消滅。再びΖガンダムの反撃が始まります。これに戦艦アーガマの攻撃も加勢したことで、ガザの嵐部隊は全て宇宙空間に放り出されて撃退され、ジュドーたちは勝利。ルーを迎えた戦艦アーガマは、宇宙へ飛び立つための準備を再開するのでした。ジュドーが乗り込んでからのΖガンダムは、先ほどとは全然違う驚異の機動性を披露。やはり、Ζガンダムを乗りこなせるのは現状ジュドーだけですね。ビームサーベルを巧みに使うさまは、とてもカッコよかったです。これに対し、ガザの嵐部隊はガザストーム戦法を披露。煙幕を張って敵の視界を奪う効果的な戦法でしたが、空気のあるコロニー内では自分たちの視界をも奪ってしまう結果になってしまいます。この煙幕を消すため、ルーはコロニーに穴を開けるというムチャな戦法を使い、無効化に成功。残ったガザの嵐部隊は、Ζガンダムと戦艦アーガマの攻撃の前に宇宙空間へと吹っ飛ばされ、撃退されるのでした。最初こそ有能さを見せたものの、最終的にはどんどんドジを踏んで壊滅した感のある、パンパたちガザの嵐部隊。うーん、もったいないキャラたちだったなぁ。

 

 

 

第8話「鎮魂の鐘は二度鳴る」

1986年4月19日放送
登場した敵他:エンドラ、ゲゼ

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「死者へのはなむけは、その仇を取ることだというハマーン様のお言葉を、忘れたか!?」


STORY:工業用ハッチで脱出を試みる戦艦アーガマ。ところがこの大事な時に、チマッターがゲモンたちに捕まっちゃった!ジュドーたちが救出に向かったけど、ヤツらはゲゼを用意して襲ってくるし、さらにはエンドラも攻撃してきて、もうしっちゃかめっちゃかだ。でも、この混乱の中で、ルーが工業用ハッチをこじ開けてくれた!よーし、こうしちゃいられねぇ。Ζガンダムでゲゼもエンドラもぶっ倒して、さっさと宇宙に出ちまおうぜ! 


サブタイトルはかなりクソマジメな感じがするものになっていますが、そのお話の中身は今までの中でも屈指のギャグ寄りと、なかなかギャップのある一編。同時に、戦艦アーガマが今回ようやくシャングリラを脱出、宇宙へ出るさまを描いた重要なお話でもありました。脱出に成功した戦艦アーガマだけど、その理由のほとんどは、彼らの頑張りというよりも、敵側のミスやムチャが主な原因。マシュマーもヤザンも、なんであんなにポンコツになっちゃったんだ…?


前回、Ζガンダムコアファイターによりやられてしまったガザの嵐部隊。マシュマーの部下たちがその死を惜しむ中、マシュマーはハマーンの言葉を借り、彼らを奮い立たせようとします。同じ頃、戦艦アーガマはシャングリラから脱出するため、再度工業用ハッチを開ける計画を実行。しかしその途中で、チマッターがゲモンたちに捕まってしまいます。様子を見に行ったジュドーとルーは、そこで演説するゲモンと、捕まったチマッター、そしてヤザンの姿を目撃するのでした。今回のお話は、ガザの嵐部隊を丁重に葬るマシュマーの部下たちの姿からスタート。彼らの死を本気で悲しみ、しかも割とガッツリ葬式をとり行っていることから、マシュマーの部下たちはけっこう人間味のある軍人たちだということが窺えます。『Ζ』のティターンズじゃ、こんなことありえなかったなぁ…。そんな彼らの姿を見て、少し苛立っていたのがマシュマー。彼は葬式よりも戦艦アーガマの撃沈を最優先事項とし、ハマーンの言葉を借りて兵士たちを奮い立たせようとしていました。マシュマーの言っていることは、上官として割とありふれたこと。でも、こういう葬式みたいなものに全く関心がないのはちょっと意外でした。ゴットン曰く「葬式は地球圏の儀式」で、マシュマーはそれに全然理解がないということは、マシュマーは地球圏から遠いコロニーの出身なのでしょうか。一方その頃、戦艦アーガマではシャングリラからの脱出作戦が進行中。どうしても工業用ハッチを使いたい彼らは、チマッターの協力を得て作戦を進めますが、そのチマッターがゲモンたちジャンク屋集団に捕まって大ピンチ。彼を救うため、ジュドーとルーがその様子を見に行きます。ジャンク屋集団の中には、ヤザンの姿も。生きるために、ゲモンのパートナーとして働いていたようですね。


エンドラで航行していたマシュマーは、偶然ジャンク屋集団の集会付近に隠されていたΖガンダムを発見。ここなら市街地へは被害が及ぶまいとして、ビームの発射を強行します。これにより集会は大混乱となり、ジュドーはそのどさくさに紛れてチマッターを救出します。攻めてきたエンドラを倒すため、ゲモンとヤザンはゲゼに乗り出撃。ジュドーもそれに巻き込まれかけ何とか逃げ延びますが、誤ってハッチが開いた際に使用する信号弾を発射してしまうのでした。今まであれだけ「コロニーに被害を出してはならない」として慎重になっていたマシュマーですが、今回は「ここなら被害は大丈夫だろう」ということで、割とあっさり攻撃を指示。Ζガンダムが見えてたらすぐ横の集会も見えていたはずなのに、ここで被害を出したら住民の心象が悪くなるとか、そういうのは考えなかったのか…?この攻撃をきっかけに、Ζガンダムを隠していたジャンク山は崩壊。そのせいで集会は大混乱となり、ゲモンとヤザンはゲゼで出撃します。そのどさくさに紛れて、ジュドーたちはチマッターを救出。しかし、ゲゼの進撃の中で信号弾を誤って落としてしまい、それを破壊されたことでハッチ開放の合図が射出されてしまうのでした。チマッターの救出シーンは、かなりギャグが強め。ゲモンとヤザンは言い争いしている間にジュドーにその救出を許してしまい、その後彼を踏みつぶそうとするも、上手いこと逃げられてしまいます。ギャグのオンパレードでこれには笑っちゃいました。


ジャンクの山からΖガンダムを回収したジュドーは、それに乗り込みゲゼを追撃。戦艦アーガマに連絡を取り、信号弾は誤射だったことを伝えます。ハッチへの前進を一時中断した戦艦アーガマでしたが、ゲモンとヤザンのゲゼがそれぞれ襲ってきたため、機体は損傷。ピンチに陥りますが、ここにΖガンダムが駆けつけ、ゲモンのゲゼを倒します。その時、ルーからハッチ開放の連絡が入り、戦艦アーガマは再び前進を始めるのでした。Bパート前半は、Ζガンダムとゲゼの戦いがその中心。ゲゼは見た目がゴツいモビルスーツですが、その割にはビーム系の兵器含めて専用武器がないため、Ζガンダムや戦艦アーガマに対しては、パワーによる接近戦や、ジャンクパーツの投擲で応戦。これが意外にダメージ大で、戦艦アーガマはピンチに陥ります。ゲゼは一介のジャンク屋であるゲモンが作ったからか、ビーム系の兵器は一切なし。そのため、先述したようなムチャな戦い方でΖガンダムや戦艦アーガマに立ち向かっていきます。武器がろくにないからジャンクパーツ投げつけて攻撃してくるとはね、さすがに予想しなかったよ。今までなかったぞ、こんなモビルスーツ戦…。一見するとムチャクチャなこの攻撃ですが、戦艦アーガマはおもに中遠距離用の武器を搭載しているため、艦に乗られての超接近戦は苦手。対抗できるモビルスーツΖガンダムくらいしかないため、意外にピンチに追い込まれます。主砲等も破壊されそうになってしまいますが、ようやくΖガンダムが追いついてゲモンのゲゼを撃破。それは大爆発を起こすのでした。

 

残されたヤザンは、Ζガンダムと一騎討ち。Ζガンダムへの恨みが積もりに積もったヤザンは、それをぶつけるかのように攻撃を仕掛けてきます。そんな中で、エンドラが戦艦アーガマに接近。主砲の発射態勢に入っていましたが、ここにΖガンダムヤザンのゲゼが射線上に入り込み、さらにはゲゼが吹っ飛ばされてきたことにより主砲は大破してしまいます。マシュマーはハンマ・ハンマで出撃しようとしますが、それの組み立ては終わっていなかったうえに、もたもたしているうちに戦艦アーガマからメガ粒子砲が発射。これをまともに食らったエンドラは撤退を余儀なくされ、戦艦アーガマはシャングリラからの脱出を果たすのでした。ジュドーΖガンダムと一騎討ちを繰り広げるヤザン。彼は過去の戦いを思い出しながら、恨みをぶつけるように戦います。ヤザンの気持ちは視聴者からすれば理解できなくもないですが、ジュドーにとってはハッキリ言って知らない話。そりゃ、ジュドーも困っちゃうよね。そんな両者はもつれ合うように戦い、やがてエンドラの主砲の射線上へ。ここでΖガンダムがゲゼを吹っ飛ばしたところ、それは偶然エンドラの主砲に衝突して爆発。エンドラは有効な攻撃手段を失ってしまいます。さすがに焦ったマシュマーは次なる一手を打とうとしますが、その前に戦艦アーガマのメガ粒子砲の前に敗れるのでした。今回のマシュマーは、いいところなし。意気揚々と主砲発射を指示しますが、それはゲゼのせいで大破。続いてハンマ・ハンマで出撃しようとして自動ドアに指を挟み、おまけにハンマ・ハンマはまだ完成していないことが判明。ほとんど抵抗できないまま戦艦アーガマにやられてしまいます。本当に司令官としてやっていけるのか、マシュマー…?


戦艦アーガマを逃してしまったマシュマーは、部下たちの士気を安定させることもかねて、冒頭のシーンに続き今回の戦いで死んだ者たちの葬式を執り行うことに。再び葬送のための鐘を鳴らします。ああ、だからサブタイトルが「鎮魂の鐘は二度鳴る」なのね…。

 

 

 

第9話「宇宙のジュドー

1986年4月26日放送
登場した敵他:エンドラ、ハンマ・ハンマガザC

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「この迫力、この重量感!Ζガンダムなど目ではない。新型モビルスーツハンマ・ハンマこそ、究極のモビルスーツなのだ!」


STORY:シャングリラを脱出したはいいものの、ルーが迷子になりエンドラに捕まったせいで、全然ラビアンローズにたどり着けない。しかも、ビーチャとモンドが変な動きをしてるし、戦艦アーガマの中もガタガタだ。そんな時、マシュマーが新型モビルスーツハンマ・ハンマで攻撃してきた!ジュドー1人に応戦させようって、ちょっとムチャじゃないのぉ?でも、やれと言われたら仕方がない。ジュドー、頭を使って、ハンマ・ハンマを打ち破ってくれ!


戦艦アーガマが宇宙に飛び出したことで、お話が次の段階へと進んだ『ΖΖ』。その一発目となる今回は、アクシズ側の新型モビルスーツハンマ・ハンマの登場が最大の目玉であり、戦艦アーガマ側の様々なキャラの動きも同時並行で描写。おなじみのギャグのノリも忘れられておらず、しっかり楽しめる一編でした。アクシズ側での登場人物として、グレミー・トトが初登場しているのも見逃せません。


シャングリラを脱出し、ラビアンローズに向けて航行する戦艦アーガマ。ところが隕石群に突っ込んだことにより、ルー自身もラビアンローズの位置を発見できなくなり、戦艦アーガマも迷走を続けてしまいます。なかなか現状が打開できないことに、イライラするブライト。彼がその状態でビーチャとモンドに注意をしたことをきっかけに、反感を持った2人はとんでもない行動に出るのでした。一刻も早くラビアンローズにたどり着きたい戦艦アーガマにとって、そこの所属であるルーのコアファイターは頼みの綱。ところが彼女自身がラビアンローズの位置を見失ってしまったことにより、戦艦アーガマはひたすら宇宙空間を航行し続けるハメに陥ってしまいます。ルーが自分の所属であるラビアンローズの位置を把握できなくなっちゃったのは、ちょっとお粗末。一応隕石群に突っ込んじゃったからという理由付けはなされていますが、それならば「コアファイターから通信して接触を試みればよかったのでは?」とも思っちゃいます。もう少し理由付けがあれば、違和感が少なかったかもしれませんね。このような状況が長いこと続くのですから、ブライトにも徐々にイライラが募るように。その状態で見張りをサボっていたビーチャとモンドを厳しく指摘しますが、これがきっかけで2人はとんでもない行動に出ます。ビーチャたちが思いついたのは、わざとエンドラに自分たちの位置を特定させ、戦艦アーガマを売っ払ってしまおうというもの。おいおい、3話前では結構ノリノリで戦艦アーガマに乗り込んでたくせに、えらく急激な方針転換だな。いくらブライトに指摘されたからって、ちょっと考え方変わりすぎなんじゃないか?


Ζガンダムの修理などを手伝っていたジュドーたちは、そこでトーレスとアストナージからダミー隕石について学び、その有用性に驚愕。直後リィナから艦内での部屋割りを聞かされますが、その際のビーチャたちの行動に違和感を覚えます。一方のビーチャたちは、イーノを誘ってエンドラに向けて電波を発信。イーノは計画に反対しすぐ降りてしまいますが、この数秒間だけ発進されていた電波を、エンドラはきっちりキャッチしていました。戦艦アーガマに内通者がいると踏んだマシュマーは、ハンマ・ハンマでの出撃を強行。部下を引き連れて、電波の発信地点(=戦艦アーガマ)へ向かい、その道中ルーのコアファイターと遭遇するのでした。ジュドーたちとトーレス&アストナージのシーンは、両者の仲が段々深まっていることが感じられる、ほっこりとしたシーン。ジュドーたちも戦艦アーガマになじんできていることが窺えますが、同時に終盤の戦闘シーンのちょっとした伏線になっているのも見逃せません。このようなジュドーたちに対し、ビーチャとモンドはイーノを誘ってエンドラへの電波発信を計画。イーノが降りてしまったためそれは数秒間にのみとどまってしまいますが、それをエンドラが見逃すはずがありませんでした。エンドラと直接更新するのはマズいため、こちらから探知しやすい電波を発信することで、エンドラに発見させようとしたビーチャたち。その計画通りマシュマーは引っ掛かり、彼はその発信源に戦艦アーガマがいると踏んで、意気揚々と出撃していきます。この電波だけで「戦艦アーガマかもしれない」と思うのならまだしも、「戦艦アーガマの中に内通者がいるのだ」と確信してしまうマシュマー。どれだけ都合のいい考え方してるんだ。よく今まで軍人やってこれたな…。そんな彼は、最初は単独でハンマ・ハンマによる出撃を希望。しかし、部下たちの強い要望により、彼らの乗るガザCを護衛につけさせることを決断します。


ルーはマシュマーたちに訓練生のふりをして身分を隠すも、それが原因で逆にエンドラに連れていかれてしまうことに。マシュマーから命令されたグレミー・トトがそれを担当します。その後戦艦アーガマに再度向かうマシュマーたちでしたが、ブライトたちはようやくそれをキャッチ。ジュドーΖガンダムで出撃し、応戦を開始します。しかし、彼はビームライフル用エネルギーパックを持ち出すのを失念し、出撃早々ピンチに陥ります。ルーは戦艦アーガマへの協力者であることを明かすわけにもいかず、道に迷ったパイロット訓練生のふりをしてその場を乗り切ろうと必死に演技。しかし、それが逆にマシュマーのおせっかいを招き、彼の部下であるグレミーの手でエンドラへ連れていかれてしまいます。ルーの話を信用し、「かわいそうだ」という純粋な思いからそう決断したマシュマー。優しいのはよくわかるけど、ルーを完全に信じ切っちゃってるのがちょっと笑えます。そして、このシーンでグレミーが初登場。物静かで不慣れな新米パイロットとして描かれていますが、実際は…。こうしてグレミーにルーのことを任せたマシュマーは、そのまま戦艦アーガマに接近。それにようやく気付いたブライトたちは、ジュドーΖガンダムに乗せて応戦させようとします。しかし、ジュドーは当初Ζガンダムへの搭乗を拒否するのでした。敵の数も味方の支援の状況も「よくわからない」と言われ、全く状況がつかめないまま出撃を指示されるジュドー。そりゃ、誰だってこんな状態で出撃したがらないわな…。アストナージの説得でムリに出撃していきますが、その説得の内容は、間違ってないんだけど「ちょっとズルいな」と感じました。


エネルギーパックを取りに帰ることもできないΖガンダムでしたが、ここでジュドーがダミー隕石のことを思い出し、彼はそれを大量に射出しながら飛行。追いかけるマシュマーたちは、Ζガンダムがダミー隕石を撒き散らしながら逃げていることに気づきますが、やがて本物の隕石群に突入し、ガザCが次々に隕石に衝突してやられていきます。残ったマシュマーのハンマ・ハンマは、Ζガンダムとの一騎討ちを試みますが、着陸した隕石がまさかのダミー隕石。破裂してバランスを崩したスキを突かれ、撤退を余儀なくされます。ルーもグレミーを騙してなんとかエンドラからの脱出に成功し、2人とも無事戦艦アーガマに帰還するのでした。大ピンチのΖガンダムを救ったのは、ダミー隕石。Ζガンダムはそれを撒き散らしながら飛行し続け、マシュマーたちはそれに気づき途中から次々に破壊しながら追いかけますが、ところどころに混じっている本物の隕石に気づかずに正面衝突し、ガザC部隊は全滅。マシュマーのハンマ・ハンマも肝心なところで足をすくわれるハメに陥ります。ジュドートーレスのダミー隕石の話を思い出したのもそうだけど、今回の戦いは、マシュマーの部下たちが戦闘慣れしていなかった(本物の隕石とダミー隕石の見分けがつかない)から、助かったようなもんだよなぁ…。これが、中堅パイロットの部隊とか相手だったら、ジュドーはやられてたかもしれないよね。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第10話から第12話をご紹介予定です。『ガンダムΖΖ』、見たか、隕石斬り!

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ガンプラ Pick Up!

ガンダムΖΖ』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

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