お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダムΖΖ』ちょっとした感想 ΖΖ-15(第43~45話)

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今回は、機動戦士ガンダムΖΖ』の感想記事第15回目です。

 

とうとう迫る最終決戦!それに合わせて、敵味方ともに、レギュラーメンバーとして序盤から登場してきたキャラクターの何人かが死亡退場していくさまも描かれていきます。『ΖΖ』のキャラって濃いヤツが多かったから、退場していくとなんだかとてつもないさびしさに駆られたなぁ。

 

なお、前回(第40~42話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第43話「コア3の少女(後)」

1986年12月27日放送
登場した敵他:ゲーマルクガズエルガズアルキュベレイMk-Ⅱ、ガザDガザCガ・ゾウム、戦艦サダラーン

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「なぜルチーナだけを助けた?ルチーナの姿にプル、いや、自分を重ね合わせたからじゃないのか!?」


STORY:コア3とドッキングしたことで、鉱山隕石キケロは陥落。エル・ルー・ルチーナは、プルツーに捕らえられてしまった。だが、こんなことで諦める俺たちじゃない!今ある戦力を使って、エルたちとキケロ奪還のために行動を開始した。ビーチャやモンドの陽動作戦の間に、ジュドーがコア3に潜入したけど、そこにはなぜか解放されたルチーナがいた。そして始まる、キュベレイMk-Ⅱとゲーマルクのバトル!まずい、エルたちが近くの邸宅にいるんだぞ!


鉱山隕石キケロをめぐるお話の後編。ネオ・ジオンに一度は押されたジュドーたちの巻き返しと、グレミーの本格的なハマーンに対する反逆の始まりが描かれる一編です。ジュドーたちは作戦をきちんと立ててそれを着実に遂行していますが、どちらかといえばハマーンとグレミーの内輪もめに助けられた印象でしたね。また、ルチーナを通じてじょじょにその心を変化させていくプルツーの姿にも注目です。


前回、コア3とドッキングしてしまったキケロ。これによりネオ・ジオン兵たちが一気にキケロ内に入り、キケロは陥落。エル・ルー・ルチーナもプルツーに見つかり、拘束されてしまいます。エルたちは当然脱出を図るも失敗。その後、プルツーはミネバに謁見します。同じ頃、ジュドーたちはネオ・ジオン兵から逃れ、キケロ解放とエルたち救出のための作戦を立案。3チームに分かれ、行動を開始します。ネオ・ジオン兵がなだれ込んできたことにより、劣勢を強いられることになったジュドーたち。このシーンではガザDなど『ΖΖ』初期に搭乗したモビルスーツなどがちらっと登場しており、なんだか懐かしい気持ちになりました。そういえば、最近すっかり姿を見てなかったなぁ。そんなネオ・ジオン兵たちの勢いの中で、プルツーに発見されてしまったのがエルたち。彼女たちは拘束されてコア3内の邸宅地下にある牢獄に入れられてしまいます。その後、プルツーはミネバに謁見し、その際ハマーンとも初めて対面するのでした。プルツーハマーンも、このシーンでお互い初対面の様子。プルツーハマーンのプレッシャーに気おされそうになる描写が挿入されています。強化人間(プルツー)よりも普通の人間(ハマーン)の方が力が強いということは、やはり人工的にニュータイプを作り出そうというのは、限界があるってことなのかな…。一方のジュドーたちは、ネオ・ジオン兵から逃れ、キケロ内に潜伏。この程度のことでくじける彼らではなく、すぐエルたち救出とキケロ奪還のための作戦を立てます。今回は中盤以降ネオ・ジオン内での内輪もめ(抗争)が中心となるのであまり目立っていませんが、ジュドーたちの立てた作戦は、なかなかよくできたものでした。


作戦をもとに、それぞれ行動を開始したジュドーたち。ビーチャとモンドはΖΖガンダムΖガンダムで敵を引き付け、イーノはネェル・アーガマに戻りハイメガ砲の発射準備に着手します。ジュドーはコア3に潜入し、ロイからの事前情報で把握していた邸宅に向かいますが、その道中ルチーナと遭遇します。彼女から事の顛末を聴くジュドーでしたが、一部始終をキャラたちが見ているのに気づいていませんでした。ジュドーとイーノの行動を敵にバレないようにするために、ビーチャとモンドが陽動作戦を担当。ΖΖガンダムΖガンダムで次々と敵を撃破していくさまは、彼らの操縦技術の成長を感じさせてくれました。ガザCだろうがガ・ゾウムだろうがバンバン撃墜していく彼ら、カッコよかったぜ!同じ頃、ジュドーはコア3へと潜入。ロイが教えてくれた邸宅へと向かい、さあこれからエルたちを捜すぞと意気込んだ矢先、外にいたルチーナと出会い驚きます。ルチーナが牢から出ていたのは、プルツーの手引きによるもの。彼女はルチーナ1人だけを逃がそうとしていましたが、対するルチーナはそれを拒否し、エルたちを助けるために牢に戻ろうとしていました。人質に入れ込んで助けようとするなど、今までのプルツーではありえない行動。やはり、前回のルチーナとの出会いをきっかけに、彼女の心が大きく変わり始めていることの証でしょう。「あなた、いい人ね」と言われたことをきっかけにここまで変わるのかとも感じますが、それだけルチーナの言葉は、プルツーにとってはいろんな意味で衝撃的だったのでしょうね。ジュドーはルチーナと会った後、邸宅へ。その一部始終を見ていたキャラは、ニーとランスの制止を振り切り、ジュドーを襲おうとします。強化人間になっても、相変わらずわがままなキャラ。そんな彼女を、全く見捨てずサポートし続けるニーとランスって、人間としてできてるな…。


ジュドーとキャラが対峙したその時、突如キュベレイMk-Ⅱによる襲撃が。それはグレミーの指示でプルツーが意図的に行ったものであり、グレミーの反逆が本格的に始まったことの証でした。キャラたちはゲーマルクガズエルガズアルに搭乗し応戦。一方のジュドーとルチーナは、混乱に乗じてエルたちの救出に成功。しかし、脱出の途中でハマーンと遭遇してしまい…。後半から始まるのが、プルツーキュベレイMk-Ⅱの攻撃に端を発する、コア3を舞台にしたネオ・ジオンの抗争。キュベレイMk-Ⅱとゲーマルクガズエルガズアルが激しい戦闘を繰り広げ、その影響は、ハマーンがまだいる邸宅にまで及ぶことになります。レミーがいよいよその本性を現したというのはよくわかるのですが、このタイミングでしかもいきなり直球でプルツーが攻撃を仕掛けるのは、あまりにも唐突な気がします。だって、今回の前半までそんなそぶり全然見せてなかったじゃん(一応、前回グレミーが反逆のためにプルツーを派遣していることがわかる描写はあったけど)そんなキュベレイMk-Ⅱの攻撃の前に、最初は動揺しながらも応戦を始めたのがキャラたち。しかし、ゲーマルクがコア3内では本来の力を発揮できず、また強化人間としての能力はプルツーの方が上だったため、苦戦を強いられる羽目になります。ゲーマルクは重武装型のモビルスーツですが、それゆえ本気を出すとコア3自体を破壊するおそれが。そのため、キャラはニーとランスになだめられながら、力をセーブして戦わざるを得なくなります。前回ゲーマルクΖΖガンダムといい勝負してたから、きっと宇宙空間ならまた勝敗が違ってたんだろうなぁ。一方、ジュドーたちは、この混乱に乗じてエルたちを救出。しかし、その直後運悪く脱出を図るハマーンたちに遭遇してしまいます。対峙する両者を引き裂くように倒れてくるゲーマルク!その瞬間、ジュドーハマーンやミネバをかばう行動をとっていました。ハマーン曰く「お互いニュータイプでひかれあっているからだ」と言っていましたが…、多分ジュドーのこの行動は、エルたちの言う通り「子供(ミネバ)を守ろうとしたから」なんだろうなぁ。というか、そうであってほしいぞ。


ハマーンガズエルにより救出された一方、ジュドーたちは、リニアの駅に隠していたコアファイターと使われていない車両で脱出。ビーチャたちと合流します。ところが、宇宙空間に出た際運悪くキュベレイMk-Ⅱと遭遇。ジュドープルツーと戦うハメになりますが、彼は彼女の心を開かせようとしていました。激しくプルツーが動揺する中、ついにハイメガ砲の発射タイムリミット。キュベレイMk-Ⅱはそれに巻き込まれたものの、プルツーは脱出。キケロはコア3との分離に成功し、ロイたちは新天地を求めて旅立っていくのでした。終盤では、ビーチャからジュドーへとΖΖガンダムの搭乗者が交代し、キュベレイMk-Ⅱとの戦闘が描写。ジュドーの言葉、そしてΖΖガンダムにプルの幻影を見たことで、プルツーは激しく動揺し、戦闘どころではなくなってしまいます。今までにないくらいの激しい動揺を見せたプルツー。やっぱり彼女も作られた強化人間だから、彼らに共通する弱点である“精神の不安定さ”を抱えているんですね。ジュドーは彼女の心を開こうとしますが、今回は失敗。ジュドープルツー、互いが分かり合える日は来るのかなぁ。おそらく、あと一歩ってところでプルツーが戦死しちゃう幹事になっちゃうのかな…。その後、ネェル・アーガマの放ったハイメガ砲により、ジュドーたちはキケロを奪還。ロイたちは新天地を求め、ジュドーたちに別れを告げるのでした。ルチーナは父ロイと今後も生活できるようになり、彼女たちは新天地を求めて出発。ゲストキャラクターたちにとっては、救いのあるエンドになっていました。

 

 


第44話「エマリー散華」

1987年1月10日放送
登場した敵他:クィン・マンサドーベン・ウルフドライセンゲーマルクガズエルガズアル、ザクⅢ、ザクⅢ改、バウ、リゲルグシュツルム・ディアス、サンドラ、戦艦グワンバン

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ブライト艦長…、守ってください!」


STORY:ついに始まった、ハマーンとグレミーの戦い。これをチャンスだととらえた俺たちは、混乱に乗じてミネバを誘拐する作戦を立てた。エマリーのラビアンローズのバックアップも受け、作戦は順調に進行。だが、ハマーンのやり口とグレミー側の新型モビルスーツクィン・マンサが、それを狂わせた!悪化する戦況の中で、エマリーはネェル・アーガマを守るため、捨て身の行動に出る!ダメだ、相手はプルツーモビルスーツだぞ。勝てっこないよ!!


サブタイトルの通り、エマリーが戦死するお話。次回予告を見ていると、ジュドーたちの暴走の尻ぬぐいのためにエマリーが散るようなお話かと思われましたが、実際はそのジュドーたちの作戦とは別に悪化する戦況の最中、ネェル・アーガマを守るために死んでいくという形になっていました。また今回は、新たなプルツー専用機:クィン・マンサを始め、新旧多くのモビルスーツが登場。最終決戦直前の雰囲気を出してくれています。


ラビアンローズと久々に合流した、ネェル・アーガマ。鉱山隕石キケロでの経験から、ネオ・ジオン内でハマーンとグレミーの争いが勃発していることを察知していたジュドーたちは、これに乗じてコア3内にいるミネバを誘拐し、戦局を有利にしようと画策します。最初は反対するエマリーでしたが、最終的には全面バックアップを約束。ジュドーとルーがコア3へ向かいます。同じ頃、ハマーンとグレミーは、それぞれ来る戦いに向けての準備を進めていました。ハマーンとグレミーの争いは、打倒ネオ・ジオンを目的とするジュドーたちにとっては好都合。お互いそちらに注意が行くため、自分たちへの注意が弱まるという理論も納得できますが、そこから「ミネバを誘拐しよう」という発想になるのは、ちょっと飛躍しすぎじゃないか?あの普段は楽観的なエマリーですら躊躇するくらいの行動なんだぞ。ここでいつもならルーあたりがストッパーになってくれるはずですが、彼女も全面賛成だったのが何とも言えないなぁ…。そんな無謀ともいえる作戦でしたが、エマリーは最終的には協力を約束。ジュドーとルーがΖΖガンダムΖガンダムでコア3へ向かいます。一方、ハマーンとグレミーは、お互いとの交戦に向けて戦力の準備中。ハマーンはマシュマーに、グレミーラカンに、それぞれ行動開始を指示するのでした。ラカンが久しぶりに登場。ハマーンにけっこう気に入られていたはずだけど、グレミー側についたんだね。グレミーとは性格が合わなさそうだから、なんかスゲェ意外だなぁ。


コア3に潜入したジュドーとルーは、ジュドーの勘を頼りに、ハマーンそしてミネバの位置を特定。付近の変電所を破壊して停電を引き起こし、暗闇の混乱に乗じてミネバを誘拐しようとします。グレミーに気を取られていたため反応が遅れたハマーンは、ミネバの部屋に駆け付けるも、既にミネバは連れ去られて部屋の中にはジュドーのみ。ハマーンは一度はジュドーを取り逃がしますが、邸宅の庭で再び彼を追い詰めます。ミネバを盾に取ろうとするも、ハマーンのやり口に気づいたジュドーは、あえてミネバを解放。そのままマシュマーの乗るザクⅢ改を振り切り、何とか脱出するのでした。Aパート後半では、ジュドーたちによるミネバの誘拐劇が展開。この中で二度ハマーンとのやり取りが挿入されますが、今までとは少し違った形になっており、非常に興味深いです。一度目の彼らのやり取りは、ミネバの部屋。ハマーンはその気になればジュドーを真正面から撃つことができたはずですが、結局躊躇し彼を取り逃がしてしまいます。「グレミーが血による支配(かつてのジオン公国)を目指しているのに対し、自分は打倒ザビ家を掲げた違った支配を考えている」と語るハマーンに対し、「どちらも結果は同じになるだろう」と言い返したジュドー。この言葉に、ハマーンは珍しく動揺し、そして硬直します。今までジュドーに反論されることはよくあったハマーン。しかし今回、このようないつもと違う反応を見せたのは、彼女がそれを良かれと思って信じ、そしてグレミーとは違うと思っていたことを、ジュドーに真正面から批判されたからなのでしょう。彼女の感じた衝撃が、描写からよくわかります。続いて二度目のやり取りは、邸宅の庭。ジュドーたちはミネバを盾にしようとしますが、ハマーンの言葉に動揺し、ミネバの命を守るため彼女を解放、脱出します。自分たちはハマーンのやり方もグレミーのやり方も批判しているくせに、今ここでやっている(ミネバを人質にとる)ことは、彼らのやっていることと大差ない―。ジュドーハマーンの言葉によってそれに気づかされ、また彼女がミネバを用済みと感じればすぐ殺すと察したことから、誘拐を中止します。このシーンでは、逆にジュドーハマーンにいたいところを突かれた形。先ほどのやり取りとお互い立場が反対になっているのが、面白かったですね。


コア3宙域では、ハマーンとグレミーの戦いが激化。グレミー側はプルツー専用機:クィン・マンサや、新型量産機ドーベン・ウルフ、さらにはバウ(量産機)までをも投入し、総力戦の形になります。一方のネェル・アーガマラビアンローズは、グレミーを優先的に倒すため、ハマーンの艦隊に協力するような態勢を展開。これにより彼らもグレミーの攻撃の対象になってしまい、出撃したビーチャたちに対し、クィン・マンサが襲い掛かってきます。Bパートでは、ハマーンとグレミーの戦いがひたすら描写。どちらかといえばグレミー側の方の描写に比重が置かれているため、なんだか彼の方が有利に戦いを進めているように見えました(実際の戦況はほぼ拮抗)。この戦闘シーンでは、クィン・マンサドーベン・ウルフといった初登場モビルスーツも続々登場。圧倒的な攻撃力を誇っており、グレミー側の戦力の切り札と呼ぶにふさわしい強さを見せつけてくれていました。特に、クィン・マンサのデザインは興味深い。キュベレイMk-Ⅱの流れをくむ丸みのあるデザインをベースに、顔などに少々ガンダムの要素が取り入れられていますね。こうした激化する戦闘の中で、何かチャンスを見いだそうとしていたのが、ネェル・アーガマラビアンローズ。ビーチャたちは百式ガンダムMk-Ⅱ、メガライダーでそれぞれ出撃しますが、クィン・マンサの急襲を受け、撤退するのが精一杯でした。


ビーチャたちが撤退してもなお、攻撃をやめないクィン・マンサグラナダから自分たちの援軍が来ることを知ったエマリーは、なんとしてもネェル・アーガマを守るため、ラビアンローズを盾にすることを決意します。ミリィたち船員を降ろしたエマリーは、自らはそこに残り、アームを飛ばすなどしてクィン・マンサを攻撃。一度は成功したもののそれが逆にプルツーの逆鱗に触れ、返り討ちに遭ってしまいます。ジュドーたちがコア3から生還した時、既にラビアンローズは大破し、エマリーは絶命していました。ラビアンローズを盾にしなければならない理由はよくわかりますが、自動操縦にしてエマリーも脱出することができたはず。しかしそれをあえてしなかったのは、彼女の艦長としての使命感・責任感のためなのでしょう。ラビアンローズはドック艦のためろくな攻撃ができないこと、そしてクィン・マンサにやられた際初めてエマリーが「ブライト」と呼び捨てにする描写が、エマリーの死のむなしさを引き立て、そして視聴者に印象付けてくれています。ラビアンローズ、ビーム砲以外だと、修理用のアームを飛ばすくらいしか武装がないのね。ハイメガ砲か強力なブースターがあれば、エマリーの死は回避できたのかもしれないけど…ドック艦にそんな装備乗せるのは、さすがに無理があるか…。このようにラビアンローズを破壊したクィン・マンサは、そのままネェル・アーガマをも破壊できる勢いでしたが、ここでジュドーが介入したこと、そして彼の説得により動揺したことで撤退。ネェル・アーガマはなんとかピンチを回避します。やはり、心の中に迷いが生じているプルツー。彼女がプルのように心を開くことは…!

 

 

 

第45話「アクシズの戦闘」

1987年1月17日放送
登場した敵他:クィン・マンサドーベン・ウルフ、ザクⅢ改、ゲーマルクガズエルガズアル、量産型キュベレイドライセンリゲルグ、バウ、ズサ、ガルスJガザD、エンドラⅡ、戦艦サダラーン

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「人間なんて、死んじまえばそれっきりだ!けど…けど、俺たちはこれから先、ずーっと生きていかなきゃならないんだぞ!!」


STORY:ハマーンとグレミーの戦いの舞台は、小惑星アクシズへと移った。ハマーン側ではマシュマーとキャラが、グレミー側ではプルツーラカンが、それぞれ前線に立って戦っているみたいだ。この戦局の中で俺たちは、ハマーンを確実にたたくため、まずはグレミーの艦隊をたたくことにした。強化型ΖΖガンダムなどでジュドーたちが出撃したけど、もはや戦いは俺たちが介入しにくいほど激化していたんだ。そしてその中で、マシュマーが―!


マシュマー、散る!今回は、前回から続くハマーンとグレミーの戦いがさらに激化。ジュドーたちよりもハマーン側とグレミー側の描写にドラマも戦闘も割かれており、戦いに身を投じていくマシュマー・キャラ・プルツーラカンの姿が印象的に描かれていました。マシュマーは今回かなり頑張っていたと思うけど、最後は意外にあっけなかったな。強化人間としてもう少し精神面を制御できていれば、クィン・マンサにも勝てたかもしれないのに…。


依然続く、ハマーンとグレミーの戦い。最前線に立つマシュマーは、なんとしてもこの戦いに勝つべく、部下たちを鼓舞し、打倒グレミーを誓います。一方のグレミーも、本拠地を小惑星アクシズへと移し、同じように部下を鼓舞していました。同じ頃ジュドーたちは、大破したラビアンローズのパーツを回収中。それが終わった後、戦局を見極め、まずグレミーをたたく方針を固め、出撃していくのでした。冒頭のシーンでは、マシュマー(ハマーン側)率いるエンドラⅡ内と、グレミーの陣営の様子がそれぞれ描写。どちらも「これからの戦いを頑張ろう」と意気込むシーンが描かれていますが、ここでマシュマーとグレミーのカリスマ性の違いが描かれているのが興味深いです。マシュマーは強化人間に改造され精神エネルギーが強まったからか、「運命は必ずや、ハマーン様に輝かしき勝利をもたらす。悪には悪の報いが、罪には罪の報いが下されるのだ!」などと強い言葉を発し、部下たちを半ば洗脳する形で結束を強化。一方のグレミーは、スケールの大きなことを言ってはいるものの、ラカンなど一部の部下たちからはナメられており、ちょっと押され気味になっています。強化人間になったからとはいえ、マシュマーがこれほどまでにカッコいい上司に見える日が来るとはなぁ。初登場時あたりの抜けた感じがウソみたいだ…。ネオ・ジオン内でこのように対立が深まる中、戦局を見極めていたのが、ジュドーたちガンダム・チーム。ラビアンローズのパーツ回収が終わった後、彼らはハマーンをたたく間にグレミーに背後を取られることを防ぐため、まずハマーンとともにグレミーを倒し、その次にハマーンを倒すという方針を固め、各自出撃していくのでした。エマリーの死を胸に抱き、出撃していくジュドーたち。この直前の、エマリーの死に関してぶつかり合うシーンが、とても印象的です。モンドのセリフが、グッとくるんだよなぁ。ラサラとの死別を乗り越えてるからね…。


ジュドーたちは強化型ΖΖガンダムで出撃。各自生きるか死ぬかの覚悟を決めて、キャラの部隊との合流を試みます。また、これと時同じくして、マシュマーとグレミーもそれぞれ行動を開始。マシュマー側からはザクⅢ改やリゲルグが、グレミー側からはクィン・マンサドーベン・ウルフが出撃し、お互いの衝突は時間の問題となっていました。戦闘が刻一刻と激化していることから、本当に死んでしまうかもしれないと感じ、覚悟を決めるジュドーたち。このシーンで、エルとビーチャがいい感じの関係になり始めているのが見逃せません。今までは粗野な感じが目立っていたビーチャだけど、なんだよ、優しくてカッコいいところもあるじゃないか…!このやり取りを経て、ジュドーたちはいよいよ宇宙空間へ。今回登場のΖΖガンダムは、アストナージの特殊コーティングにより装甲が強化されており、「強化型ΖΖガンダム」になっていました。一方、マシュマー側もグレミー側も、いよいよ決戦のために行動を開始。双方から大量のモビルスーツ隊が出撃し、マシュマーも打倒グレミーのため自らザクⅢ改に乗って戦場に赴くのでした。ハマーンのためにグレミーを倒すのだとはやるマシュマー。かなりの興奮状態にあるからか、強化人間としての精神エネルギーが異常なほど増大していっていました。


ハマーンとグレミーの戦いが、再び開始。各所で交戦状態となる中、マシュマーはイリアの制止もろくに聞かず、プルツーの乗るクィン・マンサに向かって突っ込んでいきます。その精神エネルギーによって完全に勢いづいているマシュマーは、怒涛の攻撃でクィン・マンサを圧倒し、あと一歩のところまで追い詰めます。しかしこの時、ラカン率いるドーベン・ウルフ隊が加勢し、マシュマーのザクⅢ改は拘束され一気に不利に。それでもマシュマーはあきらめずにその拘束を解こうとしますが、ついに精神エネルギーの暴走が限界に達し、自爆という形で宇宙空間に散っていくのでした。今回も、Bパートではハマーンとグレミーの戦いがひたすら描写。今回の主役はほぼマシュマーで、彼とクィン・マンサプルツー)、そしてラカンドーベン・ウルフ隊とのバトルが描かれていました。マシュマーの乗るザクⅢ改は、彼の専用機ではありますが、クィン・マンサなどのようにニュータイプor強化人間専用機というわけではない様子。にもかかわらず、その武装と己の精神エネルギーだけであのクィン・マンサを倒す直前まで追い詰めるだなんて、マシュマーもかなり強くなったなぁ。ガルスJの操縦で四苦八苦していた頃が、ウソみたいだ…。完全に勢いづいていたマシュマーでしたが、ここで水を差したのが、ラカンドーベン・ウルフ隊。彼はドーベン・ウルフの機体性能と連係プレーでザクⅢ改の行動を封じ、ビームライフルで破壊しようとします。しかし、精神エネルギーの強まったマシュマーの前に、もはや通常のビームライフルは無効。ラカンが驚く中、マシュマーのそれはさらに強まって限界に達し、ついに自爆してしまうのでした。「グレミーに負けるものか!」という思いが強まりすぎて、限界に達してしまったマシュマー。まさか自爆という形で死んでしまうとはなぁ。こんなんだったら、クィン・マンサとやりあって戦死という形の方がよかったよな…。


戦闘宙域に突入したジュドーたちは、キャラの部隊との合流に成功。しかし、ジュドーと再会したことがキャラの精神に不安定さをもたらし、共闘どころではなくなってしまいます。そんな時に各々が感じた、マシュマーの死。しかし、それを悲しむ者は誰もおらず、さらにキャラはラカンとの戦いに巻き込まれ、ジュドーたちは小惑星アクシズから出撃してきた量産型キュベレイ隊と対峙することになるのでした。運よくキャラの部隊と合流できたジュドーたち。しかし、当のキャラはそれがきっかけで一気に精神状態が不安定になり、戦闘どころではなくなってしまいます。これから戦おうって時に一気に体勢を崩されたため、ジュドーたちを批判するニーとランス。ジュドーたちにも悪気があったわけじゃないけど、まあこれは批判されても仕方ないわな。そんな中、ジュドーやキャラ、ハマーンプルツーなどが感じたのが、マシュマーの死。しかし、それを悲しむ者は誰もおらず、各々には次の戦いが待っていました。その死を誰にも悼んでもらえなかったマシュマー。ハマーンに至っては「使える手ごまが減った」と言われる始末だし、悲しいなぁ…。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第46話と第47話(終)をご紹介予定です。『ガンダムΖΖ』。ハマーンに、愛されたみたい…。

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ガンプラ Pick Up!

ガンダムΖΖ』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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