お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダム』ちょっとした感想 Phase-2(第4~6話)

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今回は、機動戦士ガンダム』の感想記事第2回目です。

 

ようやくチームとしての体をなしてきた、アムロとブライトらホワイトベースの船員たち。そんな彼らに対し、引き続きシャアをはじめとするジオン公国軍が攻撃を仕掛けてきます。今回ご紹介の3話では、ザビ家の関係者の1人であるガルマ・ザビも初登場。シャア側の人間関係も描かれるようになり、世界観が深まっていきます。

 

なお、前回(第1~3話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

第4話「ルナツー脱出作戦」

1979年4月28日放送
登場した敵他:ザクⅡ、シャア専用ザク

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「我々は、学ぶべき人を次々と失っていく。寒い時代とは思わんか?」


STORY:ルナツーヘと入港したホワイトベース。それに乗るブライトたちに待ち受けていたのは、歓迎などではなく、ワッケイン司令による厳しい措置だった。投獄されたアムロたちが不満を述べる中、シャアによるルナツーの奇襲作戦が始まる。危機に陥ったルナツーの中で、アムロたちは脱出したものの、主要艦であるマゼランが撃沈されてしまう。この戦局を切り抜けるには、ホワイトベースガンダムしかない。アムロたちの奪還作戦が始まった!


地球連邦軍の前線基地である、ルナツーを舞台にした一編。前3回までのお話に比べると、若干単発回っぽい感じ(全体のストーリーにはかかわる比重は少ない)に仕上がっています。ゲストキャラクターであるワッケイン司令を演じるのは、曽我部和恭さん。脚本は山本優さんだし、ちょっとJ9シリーズっぽい…感じがしないでもないような気がします(ただのこじつけ)。


前回、ルナツーを目の前にしてでのシャアとの戦闘を潜り抜けたホワイトベースルナツーヘの入港を果たし降り立ちますが、そこの司令官:ワッケインの指示は、ブライトたちの予想だにしないものでした。一方のシャアは、ルナツーの厳重な防衛網を逆手に取り、最低限での装備で出撃。防衛網をうまいこと潜り抜けてルナツー内に潜入し、ガンダムホワイトベースを奪取せんとしていました。ルナツーは前回でも説明があった通り、地球連邦軍の前線基地の一つ。とはいえ、サイド7から逃げ出してきた民間人100名超を一気に収容できるほどの余裕はなく、さらにワッケイン司令はブライトたち主要メンバーを「勝手に軍事機密を知って動かした罪」として軍事裁判にかけると宣言。一転して彼らは犯罪者扱いとなり投獄されるという、散々な扱いを受けるハメになります。ここだけ見るとワッケイン司令はかなりの嫌なヤツですが、実際の彼は軍規に忠実なだけであり、そこまで性格の悪いヤツではありませんでした。アムロガンダムに勝手に乗り込んだことなどを責める気持ちはわかるけど、非常事態だったんだし、もうちょっと柔軟に考えてもいいんじゃないかな。そんなワッケイン司令はアムロたちを拘束し、また防衛網を強いていたことで油断していましたが、そのスキを突いたのがシャア。彼は部下を引き連れて最低限の装備で出撃。ルナツーの防衛網をかいくぐり、その中への侵入に成功します。「油断させておいてシャアが攻撃をかけてくるかもしれない」という予測は、今回の序盤でブライトがしていたもの。あーあ、ワッケイン司令もちゃんと聞いとけばよかったのに…。


収容施設に隔離されていたアムロたちは、不満を述べながらもガンダムのことについて語らうように。その中でも、シャアの潜入と工作は続いていました。ついにホワイトベースの格納庫付近まで接近したシャアは、設置した爆弾を一気に爆発させ、これによりルナツーは危機に陥ります。この爆発で電気系統が壊れたことで脱出を果たしたアムロたちは、これがシャアの仕業であると直感。戦うべく、ホワイトベースガンダムの奪還に乗り出します。軍事裁判にかけられるとはいえ、何か人的被害が出るような犯罪をしたわけではないからか、彼らは隔離施設とはいえ普通の部屋に収監されることに。自分たちの扱いに不満を述べるアムロたちでしたが、誰一人として戦意を喪失してはいませんでした。施設内で食事をするシーンでは、今までの戦いを通して、アムロが皆にガンダムの構造について解説する場面が挿入。ガンダムがいかに先進的な技術を搭載しているかが窺えます。アムロガンダムのシステムを称賛し、「こんな僕でも戦えた」と表現していることから、彼がガンダムに乗れることに対してうぬぼれていないということも判明。この手のパターンだと主人公は1回くらいうぬぼれそうなもんですが、アムロはそうはなっていませんでしたね。そして、この前後のシーンでまたリュウがいいキャラしてるんだよなぁ!一方のシャアは、ついにホワイトベースの格納庫へと到達。厳重に敷かれた赤外線網見た彼はいったん退避し、爆弾を爆破してルナツー内でひと騒動起こします。


ルナツーを攻撃されたことで少々焦ったワッケイン司令は、宇宙戦艦マゼランに搭乗し出撃を指示。しかし、シャアにはこの行動もすべて予測済み。発射カタパルト付近に設置された爆弾の爆発に巻き込まれ、マゼランは行動不能になってしまいます。同じ頃、アムロたちはホワイトベースガンダムの封印を解除し、出撃準備。途中ワッケイン司令の邪魔が入りますが、艦長の尽力により、彼の説得に成功するのでした。ルナツーに配備されている最大の宇宙戦艦:マゼラン。ワッケイン司令はこれに搭乗し敵を迎え撃とうとしますが、シャアはそれすらも完全に読んでいました。あらかじめ発射カタパルトにも爆弾を仕掛けて置いたシャアは、マゼランが発進体制に入り宇宙空間に出ようとしたところで起爆。爆発に巻き込まれたマゼランは、死者こそほとんど出さなかったものの、行動不能に陥ります。この爆発でマゼランが撃沈してワッケイン司令も死んじゃうのかと思いましたが、さすがにそこまではならなかった。まあ、マゼランも巨大な宇宙戦艦ですから、ある程度大きな爆発には耐えられるよう設計されてるんだろうなぁ。そんなマゼランから脱出したワッケイン司令は、勝手に出撃準備に入っているホワイトベースガンダムを目撃。最初は厳しく取り締まろうとする彼でしたが、ミライと艦長の言葉に考え方を改め、ホワイトベースガンダムの出撃許可を出すのでした。自分よりも上の立場である艦長の命令には、素直に従うワッケイン司令。軍人だから仕方ないね。


出撃命令が下ったことで、ガンダムコアファイターが先行して出撃。向かってきたシャア専用ザクとザクⅡ1機と戦闘になり、後者の撃破に成功します。一方のホワイトベースは、ワッケイン司令の決断によりマゼランの破壊準備に入ることに。ビーム砲によりそれを吹っ飛ばし、ついでにザクⅡ1機を破壊したホワイトベースは、ルナツーから強行発進し、艦長の死を乗り越え、地球へと向かうのでした。出撃したガンダムを待っていたのは、シャア専用ザクとザクⅡ1機の接近。相変わらずシャア専用ザクには翻弄されっぱなしでしたが、ザクⅡ1機についてはビームサーベルで勝利をおさめます。ガンダムの背中には、ビームサーベルが2本装備されていますが、今回初めて2本を同時使用。シャアの攻撃を防ぎつつザクⅡ1機にしっかりととどめを刺しているのはカッコよかったですね~。一方のコアファイターも、ザクⅡ相手に徹底抗戦。撃破までは至らなかったものの、キッチリビーム攻撃をよけながら攻撃を叩き込んでいましたね。その後、ホワイトベースはマゼランを破壊し、半ば無理矢理ルナツーから出港。ワッケイン司令をルナツーに残し、ブライトたちは一路地球を目指すのでした。ブライトたちについていかず、ルナツーでの残留を選択したワッケイン司令。よく考えてみると、今回ルナツーは完全に陥落したわけではなく一部の施設をやられただけなので、その司令が現地に残るのは当たり前なんですね…。こうして地球へと針路をとったホワイトベースですが、地球を目の前にして艦長が死亡。ホワイトベースのメンバーが、民間人ではなく乗組員として戦闘中に初めて経験する、仲間の死でした。

 

 

 

第5話「大気圏突入」

1979年5月5日放送
登場した敵他:シャア専用ザク、ザクⅡ、ムサイ、ソドン巡航船

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「戦いは非情さ。そのくらい考えてある。」


STORY:リード中尉の先導により、大気圏突入態勢に入ったホワイトベース。シャアのムサイは補給を行っており、攻撃は仕掛けてこないと思われていたが、敵はそのスキを突いてきた!大気圏突入直前に繰り広げられる戦闘。アムロガンダムシャア専用ザクと戦いを繰り広げるが、仕留めることはできなかった。そして迎える大気圏突入。ザクⅡが燃え尽きる中、ガンダムも大気圏に突入する。ガンダムのボディは、大気圏の摩擦熱に耐えられるのか!?


ルナツーでの戦いを経て、地球へと向かうホワイトベース。今回は、その大気圏突入の際に繰り広げられる戦いを描いたお話です。ガンダムとザクⅡたちの戦いに、「モビルスーツでは大気圏突破できない」という縛りが緊迫感を与えており、さらにシャアが密かに張っていた二重の作戦により、ブライトたちが結果的に翻弄される形になっているのが、お話を面白くしてくれています。


宇宙戦艦サラミスに乗るリード中尉の先導の元、大気圏突入準備に入るホワイトベース。その間にブライトたちは、シャアのムサイが補給を受ける様子をキャッチしていましたが、彼が攻撃を仕掛けてくるとは思っていませんでした。しかし、シャアの本心はその逆で、攻撃を仕掛ける気満々。大気圏突入準備に気を取られているスキを突き、実際に大気圏に突入するまでのわずかな時間の間の短期決戦で、ホワイトベースガンダムを一気に叩こうとしていました。宇宙世紀0079になっても、大気圏への突入は一番苦労する作業の様子。最新鋭の宇宙戦艦であるホワイトベースですら、大気圏突入時は最低限の武装しか使えないうえに、無線も一時的に通信不能になる状態でした。こんな感じになるということは、大気圏突入時は一番スキができ、敵が攻撃してくるかもしれないというのは素人でも容易に予想できること。しかし、それでもブライトたちがキャッチしていたシャアのムサイの動きをスルーしたのは、今まで大気圏突入の際に攻撃をしたorされた実例が無かったからでした。確かに、シャアたちジオン公国側の技術でも、大気圏突入しながら敵を攻撃するというのは不可能(ザクⅡ自身も大気圏突破装備を持っていない)。しかし、シャアはそれまでの間であれば攻撃できると考え、ホワイトベースが大気圏突入準備を終えてから突入開始するまでの数分間で、短期決戦により一気に叩いてしまおうと考えます。今までのシャアから考えると、彼にしてはちょっと無茶な作戦。しかし彼は、これに失敗したとしても大丈夫なように、さらなる作戦を考えていました。これについては、今回の終盤で明かされることになります。


大気圏突入準備が一通り終わり、先導するためにサラミスからカプセル(小型機)に乗って発信するリード中尉。このまま順調に事が進むかに思われましたが、シャア専用ザクを含むザクⅡ計4機の攻撃により、ホワイトベースは反撃を余儀なくされます。応戦するために出撃するガンダムコアファイターガンダムシャア専用ザクにしっかりと立ちまわってみせますが、それでも撃破するまでには至りませんでした。ガンダム』の世界では、現実世界でいう管制塔や宇宙開発センターがないため、母艦内に搭載されている小型機が先行して大気圏に突入し、それが母艦の大気圏突入を指示・誘導するという方式をとっている様子。シャアはここに攻撃を仕掛けて、ホワイトベースの大気圏突入を妨害してきます。ザクⅡの攻撃を何とか回避するものの、船体を一部破損させ、さらに自分の着ているスーツも一部敗れてしまったリード中尉。それでも大気圏突入強行しようとしてたけど、さすがにムチャすぎるでしょ!まあ、軍人としての使命に燃えてるってのはよくわかるけど…。このようなシャアの攻撃に対し、立ち向かっていくのは我らがガンダムコアファイターガンダムはブライトの指示もありシャア専用ザクと戦いを繰り広げ、またも倒すことには失敗しますが、一時的にホワイトベースから引き離すことには成功します。第1話時点ではガンダムの操縦に不慣れだったアムロも、彼自身の成長、そしてガンダムのコンピューターの学習により、効率的な戦闘ができるように。シャアに「腕を上げたな」と言わせるほどの成長を遂げます。凄いじゃないか、アムロ!それでも、シャア専用ザクは倒せずじまい。アムロガンダムのポテンシャルをすべて引き出すには、まだまだ時間がかかりそうです。


戦いの中で、バズーカ砲を使いきってしまったガンダムアムロビームライフルの補給を求めますが、代わりに渡されたのはガンダムハンマーでした。なおも向かってくるシャア専用ザクとザクⅡ2機に対し、ガンダムは頭部のバルカン砲とガンダムハンマーで応戦。ザクⅡ2機の撃破に成功しますが、大気圏突入のタイムリミットは、刻一刻と迫っていました。今回初登場、ガンダムハンマー。ハンマーと言っても金づちではなくモーニングスター型フレイル(鉄球に鎖がついていて振り回すアレ)のような見た目をしていました。明らかにビームライフルよりもゴツい武器だけど、なんでこっちの方が射出できたんだ!?単純に、開ける武器庫がこれしかなかったからなのかなぁ。そんなガンダムハンマーをなんとかキャッチしたガンダムは、これを振り回して応戦。接近してきたザクⅡ1機を頭部のバルカン砲でハチの巣にして倒し、もう1機についてはガンダムハンマーの豪快な一撃を食らわせて倒します。ガンダムハンマーは見た目も強そうですが、その耐久性能もなかなかのもの。シャア専用ザクの放つバズーカ砲にも耐えた他、ガンダムがどんな乱暴な使い方をしても鎖が引きちぎれることはありませんでした。ローテクな感じの武器だけど、なかなか強いじゃないかこれ!それにしても、宇宙空間でこういう武器って本当に使えるのかなぁ。無重力状態のせいで、実際にはうまく振り回せない気がするけど…。


シャア専用ザクが一時撤退したことで、残る敵はザクⅡ1機のみ。ガンダムはそれを深追いしますが、その間にとうとう大気圏突入の時間が来てしまいます。突入時の摩擦熱でザクⅡが燃え尽きる中、ガンダムは装備されていた保護フィルムを展開し、なんとか大気圏突破に成功。ホワイトベースに無事降り立ちますが、ホワイトベースが降下した地点は、ジオン公国ガルマ・ザビの勢力圏でした。大気圏突入のタイムリミットが来たことで、その場から離れるシャア。彼はザクⅡにも撤退を命じますが、なぜか応答はなく、ガンダムもろとも大気圏に落ちていくそれを見守るしかありませんでした。ガンダムとギリギリまで戦っていたのならこうなってしまったのもわからなくもないですが、映像を見る限りは、シャアが呼び掛けた時点からザクⅡはガンダムとは戦っておらず、十分撤退する時間はあったんですよね。なのに撤退せずに「シャア少佐、助けて下さーい!」って、そりゃないよ…。ザクⅡの犠牲を目にするシャアでしたが、同時にガンダムも葬ることができるため、この犠牲は無駄ではないと確信。しかし彼の予想とは逆にガンダムは大気圏突入の衝撃に耐え抜き、ホワイトベースへの生還を果たすのでした。ザクⅡですら搭載していなかった、大気圏突破装備。連邦軍はそのことを踏まえ、ガンダムに大気圏を突破できるよう保護フィルムを実装していました。保護フィルムといっても、ボタンを押せば膜のようなものに覆われるようなカッコいいものではなく、シールドから取り出した保護フィルムを、文字通り被るというもの。この妙にローテクな感じが何とも言えませんが、まあガンダムが生還できたのでいいでしょう。ガンダムそしてアムロの生存に喜ぶホワイトベースでしたが、すぐに周囲の風景を見て驚愕。彼らが降り立った地点は、ジオン公国ガルマ・ザビの勢力圏の大陸でした。シャアは万が一ホワイトベースに大気圏突破された時のことを考え、彼らがここに降り立つように誘導。さらにあらかじめガルマに連絡を取っており、二段構えで叩こうとしていました。戦闘を乗り越えた直後に訪れた危機。さあ、ホワイトベースはこれをどう乗り越えるのか―。

 

 

第6話「ガルマ出撃す」

1979年5月12日放送
登場した敵他:ザクⅡ、ガウ攻撃空母、戦闘機ドップ編隊、戦車マゼラアタック地上部隊

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「シャア。私は、良い友を持った。」


STORY:地球へと降下したホワイトベースを待ち受けていたのは、ガルマ・ザビ率いるジオン公国軍だった。ガウ攻撃空母・戦闘機ドップ編隊・戦車マゼラアタック地上部隊のトリプルパンチを食らう中、アムロたちはガンタンクで出撃。反撃に出る。しかし、敵の攻撃はさらに激化し、ブライトはアムロガンダムへの再搭乗を懇願する。二転三転する作戦にアムロが不満を持つ中、ガンダムがついに地球に降り立つ。この戦局を打開することができるのか!?


今までは、宇宙空間で戦ってきたガンダム。しかし今回より、その戦いの舞台は地球へと移り、慣れない戦闘と苦しい戦局にアムロたちが苦しめられる姿が描かれます。前回チラッと登場していたガルマも、今回から本格的に登場。積極的に前線に出る一方で、シャアが彼に対してよい印象を持っていないことが判明するなど、『ガンダム』の物語はじょじょに単なる「地球連邦軍ジオン公国の戦争物語」だけにとどまらないようになってきます。


なんとか地球に降下することができたホワイトベース。しかし、そんな彼らを待ち受けていたのは、ガルマ・ザビ率いるジオン公国軍の襲撃でした。リード中尉があれこれ指示を出す一方で、ブライトはそれにほとんど耳を貸さずに作戦を考案。ハヤトの提案を受け、アムロとともにガンタンクでの出撃を命じるのでした。今回より本格的に登場、ガルマ。階級的にはシャアより上ですが、士官学校時代の同期のようです。ガルマはシャアに対して純粋な友情を感じているようですが、それとは逆にシャアは彼をいかに追い落とすかを考えている様子。シャアがなぜガルマにここまでの感情を抱いているのか?その理由は単に軍内でのキャリアアップのためなのか?ここら辺のことについては、次回以降描かれることになるのでしょう。一方のブライトたちは、そのガルマの攻撃を食らって大ピンチに。ガンダム出撃に固執するリード中尉に対し、ブライトはアムロの体調に気を使いますが、アムロそしてハヤトの意見を受け、彼ら2人をガンタンクに搭乗させ出撃させます。第3話で登場したガンタンクが、今回2度目の登場。攻めてきた戦闘機ドップ編隊を的確に撃ち落とし、大ダメージを与えます。ガンタンクの砲撃は、ジオン公国軍が驚くほどの強烈な威力を持っているらしい。第3話でパプア補給艦を落とすほどですから、そりゃあ戦闘機の編隊程度ではひとたまりもないですよね。


ガンタンクの活躍により持ち直すホワイトベースでしたが、続いて陸戦部隊である戦車マゼラアタックの地上部隊が出現。小回りの利かないガンタンクは、反撃するもあまり効果的な攻撃ができません。アムロとハヤトの意見がぶつかり合う中、ブライトはガンダムの出撃を決断。ガンタンクを一時的に収容してアムロガンダムに搭乗させ、2機ともに出撃させるのでした。戦車マゼラアタックは、陸戦専用メカ。戦車としての活動もできる他、コクピット部分を分離して戦闘機とし、空中からのダブルパンチ攻撃をすることも可能なようです。こういう地上部隊系のメカってやられ役になることが多い印象がありますが、戦車マゼラアタックは驚くほど高性能ですね。最終的にはガンダムに全滅させられますが、優秀な兵器だと感じました。そんな戦車マゼラアタックの部隊に対し、小回りが利かないガンタンクはイマイチ戦果を挙げられずじまい。ホワイトベースに張り付き防戦を主体とするか、敵の注意を分散させるためにあえてホワイトベースから離れるかで、アムロとハヤトは対立しますが、結果的にはハヤトの意見が採用される形となり、アムロガンダムで出撃することになります。このシーンにおける2人の意見は、どちらとも戦術としてはアリ。ただ、ホワイトベースに張り付く場合、ホワイトベース自身の火力とガンタンク1機のみで切り抜けないといけなくなるため、ここはハヤトの提案した作戦の方をとるのがより正解だったと言えるでしょう。


急いでガンダムに搭乗し、出撃するアムロ。これに対しガルマは、ザクⅡ3機を追加で放ち、戦局はますます激化していきます。戦術の迷い、そして二転三転する作戦を通じブライトへの不満が募ったアムロは、背後を取られダメージを食らってしまいますが、途中から鬼神のような強さを発揮。単独でザクⅡ3機と戦車マゼラアタック地上部隊の大半を撃退するのでした。ガンダムに乗るも、慣れない地上戦で満足に操縦ができなかったアムロ。さらに心の中にある迷いが、彼の行動にスキを生み、敵の攻撃に被弾してしまいます。第1話でサイド7内でザクⅡと戦っていたため、重力のある地上での戦闘が完全に初めてではないはずのアムロ。でもまあ第1話の時は操縦も慣れてなくて無我夢中で操作してたし、今回はガンダムの操縦にプラスして「ホワイトベースからの出撃時における地上への着陸動作」もやらないといけなかったから、まあ混乱するのは仕方ないよね。アムロは当初敵の攻撃に翻弄されっぱなしでしたが、途中から意を決して敵の陣地に一気に突入。ザクⅡも戦車マゼラアタック部隊も見境なくビームサーベルビームライフルで破壊しまくり、最終的にはガルマの部隊を壊滅状態にして撤退に追い込みます。ここでのガンダムは、今までは見られなかったような強さを発揮。アムロの鬼気迫る表情からも、並々ならぬ状況であることが窺えます。


撤退を余儀なくされたガルマでしたが、キッチリとホワイトベースへの監視の目をつけて帰還。シャアと再会し彼の協力に感謝しますが、シャア自身はガルマのことをよく思ってはいませんでした。一方のアムロも、戦闘を終えてホワイトベースへ帰還。生還した彼を迎え入れようとするホワイトベースの面々でしたが、アムロは1人部屋に閉じこもってしまうのでした。ザクⅡ3機と戦車マゼラアタックの部隊、そして戦闘機ドップ編隊を失ったガルマ。このまま補給を受けて戦闘継続する余地もありましたが、彼が命じたのは一時撤退でした。初めてガンダムの姿を目の当たりにしたガルマは、あれをどうしても無傷で鹵獲し、自分たちの兵器に転用したい様子。このガンダムへの固執が、後々彼自身に何か影響してくるのでしょうか。同じ頃、戦闘を終えて帰還したアムロは、ホワイトベースの面々から歓迎を受けることに。しかし、当の本人の表情は全く晴れず、1人部屋の中にこもってしまうのでした。今回の戦闘は、ガンダムが大きな戦果を挙げた一方で、アムロの心に大きなダメージを与えたものでもありましたね。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第7話から第9話をご紹介予定です。『機動戦士ガンダム』。君は、生き延びることができるか…?

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ガンプラ Pick Up!

今回紹介したお話に登場したモビルスーツガンプラを、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

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