仲間は家族同然。だから―。
もうすぐ世界が終わる。そして私は…真理を手にする。今回の『仮面ライダーセイバー（聖刃）』は、メギドたちが世界の崩壊に向けて活動を開始したと同時に、カリバーの新たな姿：ジャオウドラゴンの登場回。前回の次回予告では、メンバーの仲間割れにスポットが置かれるような雰囲気でしたが、実際はそこまで比重は置かれておらず、賢人中心の展開になっていました。
今回は1クール目終盤に向けての展開一発目であるからか、次々に大きなことが起こして「一体何が起こっているんだ！？」と視聴者を惹きつける構成になっており、ストーリーは進んでいるけど「種明かしは次回以降で！」という感じ。次回以降で、今回ちりばめられた要素がどう化けるか、期待ですね。
なお、前回（第10章）の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
カリバーの正体は、父ではなく上條大地だった―。その真実にある種落胆し、同時に怒る賢人は、父に何があったのかを知りたいとより強く思うようになり、それは飛羽真や倫太郎との溝を生んでいきます。剣士たちのつながりに綻びが生じる中、レジエルはゴブリンメギドを次々に生み出してワンダーワールドを生成。さらにはデザストなども再出現し、飛羽真たちは事態収拾のため戦いに身を投じていくのでした。自分の想定していたのとは違う真実を突きつけられることになった賢人。父がカリバー出なかったことは彼にとって喜ぶべきことでしょうが、同時にそれは「じゃあ父に何があったのか？」という疑問を生み出すことになります。このあたりの賢人の葛藤はいい感じ。この後の展開の都合そのドラマパートはすぐ終わってしまいますが、まあ仕方ないところでしょう。ちょっと倫太郎と対立させたい感が見え見えだったけど…。一方のメギドたち側は、今までで最多となるワンダーワールドを次々に生み出し、ゴブリンメギドを使って人々を襲撃。飛羽真と他、亮や蓮も現場に向かいますが、一体何が起こっているのかよくわからないまま戦いに身を投じます。今回のセイバー＝飛羽真の活躍は少なく、目立った活躍は序盤～中盤にかけてのこの戦闘でおしまい。頑張って戦ってたけど、今までに比べればサブ的な立ち回りだったかな。
大地＝カリバーを求め、歩き続ける賢人。そのあとをつける倫太郎。やがて玲花からの連絡で大地の居場所を知った彼らは、そこへ向かいますが、ソフィアがその場所に居合わせたことで、賢人は彼女にまで疑いの目を向けます。同じ頃、ゴブリンメギド相手に戦うセイバーのもとへ、大秦寺が加勢。ブレーメンのロックバンドワンダーライドブックでセイバーは勝利をおさめますが、その時さらなる異変が起きるのでした。賢人たちが大地と接触するシーンと、セイバーたちがゴブリンメギドと戦っていた場所は、どちらもいつものロケ地。昨今の状況下でいろんな制約があるとはいえ、立て続けにいつもの場所が出てきたのには、ちょっと笑いました。しかも、セイバーの戦っていたところって、第3話あたりで出てきたばっかりなんですよね。ロケ地押さえるの、最近厳しいのかなぁ。さて、中盤以降はセイバー側も賢人＝エスパーダ側も戦闘シーンの連続。その最中、ワンダーワールドに異変が起きたり、ソフィアが突然姿を消すなど、要所要所で不可解なことが連続して起こります。これらが一体何を意味してるのか―？
エスパーダと戦うカリバーは、前回手にしたジャオウドラゴンのワンダーライドブックを取り出し、カリバー ジャオウドラゴンに変身。エスパーダはあっという間に追い詰められてしまいます。とどめの一撃を食らいそうになる彼でしたが、ブレイズが身を挺してそれを阻止。カリバーは撤退し、エスパーダは助かりますが、ブレイズ自身は重傷を負うのでした。カリバー ジャオウドラゴンがここで登場。初登場補正もかかって強烈な強さを誇り、ブレイズの捨て身のガードが無ければ、エスパーダはやられているところでした。「仲間は家族だから」として、エスパーダを守ったブレイズ。確かにここ最近剣士たちの絆は深まってたけど、そこまでの関係性だったかなぁ…。というか、今回倫太郎が「自分には家族がいない」と言ったり、カリバーが「父（隼人）は自分が斬った」と言ったりなど、キャラクターにとって重要なポイントでかつお話を広げられそうな要素を、ことごとくセリフ一言でアッサリスルーしちゃってるのがもったいない気がします。特に前者なんて、今後広げがいがある要素な気がするけど、回収されるのかな…。
街がワンダーワールドに取り込まれ、メギドたちの侵攻がさらに激化する。それでもなお打倒カリバーに固執する賢人は、命を懸けて1対1の決闘に挑む！2人のライダーの勝敗は、一体どうなるのか？
まだまだ続く、メギドたちの侵攻。次回は、賢人＝エスパーダの、カリバーへのリベンジマッチが描かれそうです。うーん、カリバーはまだ倒されないし、かといって賢人も戦線離脱しないような気がするなぁ。
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…というワケで、記事は「『魔進戦隊キラメイジャー』第32話 ちょっとした感想」に続きます。
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