お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『勇者指令ダグオン』ちょっとした感想 Command-4(第10~12話)

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今回は、勇者指令ダグオン』の感想記事第4回目です。

 

新たなる戦士、その名はライアン!今回ご紹介の3話では、追加キャラクターとして剣星人ライアンが登場。ダグオンではありませんが、独特の立ち位置で『ダグオン』の物語を盛り上げてくれていきます。演じるのは、『鳥人戦隊ジェットマン』のトランザなどでおなじみの広瀬匠さん。ハスキーボイスがたまりません。

 

 

 

 

第10話「強さを我が手に」

1996年4月6日放送
登場した敵他:吸収宇宙人キラード星人

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「「あんなヤツに地球を荒らされたくない」って気持ちは、同じはずだ!」


STORY:動物園から動物が消えるという、奇妙な事件が連続して発生。その犯人はキラード星人であり、自己のパワーアップが目的だった。偶然介抱した虎を目の前で消滅させられた竜は、以降星人に対して激しい怒りを燃やし、炎たちの制止も聞かずに高校を飛び出してしまう。やがてキラード星人は、さらにパワーアップして軍港に出現。エンたちも応戦するが、勝機を見出だせないでいた。勝利するのは単純な強さか、それとも仲間たちとの信頼か!?


竜単独メイン回となる今回は、とあることから因縁深い関係になった、竜とキラード星人の激戦を描くお話に。竜自身の優しさなどが感じられる他、炎ら仲間たちの強固な信頼関係も感じられる一編になっていました。キラード星人の凶悪さと単独で強さを求めるさまを中盤の戦闘シーンで描くことで、後半のエンたちの逆転劇をより印象深いものにしています。


ゴリラやライオンなど、動物たちが相次いで消失する事件が連続発生。警察は窃盗団の仕業を疑っていましたが、実際の犯人は、己の強さだけを求めるキラード星人でした。ある夜、キラード星人は動物輸送車を襲撃しますが、中にいた虎は逃走。それはやがて竜に介抱されることになります。その直後キラード星人に遭遇した竜は、シャドーリュウとなって戦いを挑みますが、ダグテクターは損傷し、虎はリュウをかばってキラード星人に吸収されてしまうのでした。ザゴス星人を除き、『ダグオン』の宇宙人は人語をしゃべるヤツがほとんどいませんでしたが、キラード星人はかなりよくしゃべる宇宙人に。他の物を取り込んでパワーアップする能力があるらしく、星人はただ自分をより強くするためだけの理由で、動物たちを連日襲っていました。そんなキラード星人が、次に狙ったのは虎。しかし襲撃は失敗し、その虎は公園で偶然竜に介抱されるのでした。夜の公園に突然現れた虎に対して、一切ビビることなくケガの手当てをしてやる竜。彼が動物好きだからできる行動なのでしょうが、よく虎の手当てなんてできるな…。というか、公園で虎が闊歩していることに疑問は持たないのか!?その後、虎を追いかけてきたキラード星人と対峙した竜は、シャドーリュウに変身。1対1の激戦を繰り広げますが、ダグテクターは破損し、虎はリュウをかばって消失。キラード星人にケガを負わせたものの、リュウの敗北に終わってしまうのでした。第10話にして、ダグテクターが破損。アーマーの一部が壊れた他、ゴーグル部分も割れてしまいます。いわゆるマスク割れは「スーパー戦隊シリーズ」では時々見られる描写ですが、『ダグオン』でもこんなに早いタイミングでやっていたんですね。


エンたちに窮地を救われ、ケガを負っていたものの、キラード星人への怒りを抑えられない竜。海たちから彼の監視を任された炎は、竜を縄で縛って拘束していましたが、少し目を離したスキに逃げられてしまいます。一方、とある紛争地帯での調査に向かったカイたちは、キラード星人の能力の恐ろしさを知るのでした。いつもはすました顔でクールに決める竜ですが、今回ばかりは怒り爆発。「アイツだけは俺が殺る」と炎たちに宣言し、キラード星人を倒そうと行動を開始しようとします。これだけ竜が感情的になるのは非常に珍しい。それだけ、目の前で自分をかばう形で虎が消失してしまったことがショックだったんでしょうね。そんな彼を見かねて、そう簡単には脱出できないように縄でグルグル巻きに縛り上げた炎。ところが竜はそれをいともたやすくほどいてしまい、炎がお昼ご飯を買いに行ったわずかなスキに逃亡してしまいます。この直前、お腹を鳴らせて空腹そうにしていた竜。本当に炎の昼飯食べなくてよかったのかな…。一方、カイたちは紛争地帯で起きた戦車隊全滅事件を調査。その惨状からキラード星人が犯人だと推測し、星人は動物だけでなく兵器なども吸収できるという事実を知ります。どうやらキラード星人は、動物だろうが何だろうか、なんでも吸収してしまうことができるらしい。ええ、こんなのチートじゃん…。


紛争地帯で戦車等の兵器を吸収したキラード星人は、巨大化&凶暴化して、軍港に出現。これに1人リュウが立ち向かいますが、体格差等もありほとんど歯が立ちません。そこに駆けつけたのは、エンとダグターボたち。エンはリュウを救って彼の目を覚まさせますが、一方のダグターボたちは、キラード星人の猛攻に苦しめられるのでした。近くにコンビナートも併設しているからか、キラード星人の攻撃を受け業火に見舞われる軍港。その炎の中から1人静かに歩きながら現れるシャドーリュウ、ハンパなくカッコいいですね。ここで興味深いのが、彼がやってきた時点ですでにキラード星人との体格差は明らかにわかっていたはずなのに、あえてダグシャドーにならずにそのまま戦いを挑んだ点。彼がシャドーリュウとしてキラード星人に挑んだのは、やはり自分の手でキラード星人と決着をつけたいと考えていたからでしょうか。そうやって果敢にキラード星人に挑んだリュウでしたが、やはりピンチに陥ることに。キラード星人の攻撃を受けて爆死寸前に陥った彼を救ったのは、ファイヤーエンでした。ここでエンは、リュウに対して、自分だけアツくならずに仲間を信じて休息をとるよう説得。「手を出すなだと?冗談じゃねぇ!俺たちの気持ちは、お前と同じはずだぜ。「あんなヤツに地球を荒らされたくない」って気持ちは、同じはずだ!」―。この時のエンとリュウの姿は、強く印象に残りました。


リュウを救ったエンは、そのままダグファイヤーに融合合体してダグターボたちに加勢。ところがそれでもキラード星人には勝てず、逆に星人は戦艦などを吸収してさらにパワーアップしていきます。ある作戦を思いついたリュウは、ダグシャドーへと融合合体し、キラード星人をわざとコンビナートへ誘導。スキを見てコンビナートのオイルを吸収させたダグシャドーは彼を拘束し、星人はファイヤーダグオンによって撃破されるのでした。ダグシャドーがとった行動は、わざと自分をおとりにしてキラード星人をコンビナートに誘導し、オイルを吸収させること。こうすることでキラード星人を歩く火薬庫のようにし、一気に勝負をつけようとしていました。このリュウの作戦には、当然キラード星人にとどめを刺すほかの仲間が必要。そう、リュウがこういった作戦を実行に移したということは、彼が本気で仲間であるエンたちを信頼したということの証にもなっているんですね~。リュウの作戦にかかったキラード星人は、最後はファイヤーダグオンのファイヤースターバーンで爆死。シャドーダグオンが決着をつけるどころか一切登場しなかったのは意外でしたが、お話の流れ的に見れば、この展開は成功だったといえるでしょう。

 

 

 

第11話「復讐の10万光年」

1996年4月13日放送
登場した敵他:宇宙皇帝アーク星人
       宇宙剣士ライアン

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「俺は…、俺は、お前を倒すまでは死なん!」


STORY:一本の大剣が南極に落下したのと同じ頃、太平洋上では船舶が不審な沈没を遂げる事件が頻発。調査に向かったエンたちは、犯人の姿を推測するが、その中であの大剣が海上に出現。海底にあるアーク星人の城に攻撃を加えると、ロボットへと変形した。彼はライアンと名乗る剣星人だが、復讐に燃えるあまり炎たちとの協力を拒否。周りの被害も顧みず、復讐を果たさんとしていた!コンビナートの死闘で、大ピンチに陥るライアンを救ったのは―!


ダグオンメンバーの仲間となる、宇宙剣士ライアン登場!今回はその前編であり、彼の生い立ちや復讐に燃えるさまが中心に描かれることになりました。既存メンバーとの協力を拒否し、独自スタンスを取ろうとする、追加戦士にありがちな行動はライアンにも合致。ですが、不思議と「イヤなヤツ」という感じがしなかったのがよかったですね。


南極点に、巨大な一本の大剣が落下。観測所の職員たちによってそれは発見されますが、彼らの目の前で、それはロボットへと変形を遂げるのでした。同じ頃太平洋上では、奇怪な城が海底よりせり上がり、大量の触手と虫のような生物に船舶が襲われる事件が頻発。調査に向かったカイたちは、ヨクが推測したその犯人の正体に戦慄するのでした。本編開始早々、ライアンがいきなり登場。剣形態のライオソードモードで地球に飛来し、南極の観測所職員の目の前でロボットモードへと変形します。ライアンはこのシーンで一切セリフを発していないため、なんとも言えないミステリアスな雰囲気が漂っていましたね。この時点では敵か味方かまだ分からないのに、なんとなく敵っぽさは感じないライアン。演出の妙かと思ったけど…、やっぱり自分が事前に「ライアンは味方になる」って情報を頭に入れてたからかな。一方、太平洋上では船舶沈没事件が頻発。調査に向かったカイたちの中で、ヨクはこの犯人を昆虫のような生物だと推測。シンはそれに対し驚くのでした。海上で襲われた船舶は、まず城のような建造物から飛び出た触手に襲われ、その次に虫のような小型生物に船体を食われることに。さらにそれは人間自身にも襲い掛かり、白骨化させられて全滅・沈没してしまいます。びっくりするくらいの怪奇路線な今回の事件。まさか白骨死体がナチュラルに出てくるとは思わなかったよ…。


遅れて現場に到着したエンとリュウは、その際海上を突き進む大剣を目撃。エンがこれを追跡し、一度は見失ったものの、再び浮上し孤島に上陸したところを捕捉。後を追うように上陸し、ロボット形態に変形した彼を問い詰めますが、あまりにも何も答えないため、つい手を出してしまいます。その直後、海底からアーク星人のアーク城が浮上。ロボットはそれを倒そうとしますがかなわず、アーク星人もターボライナーらの攻撃を受け一時撤退するのでした。エンが少し調査に遅れたのは、他の高校の不良学生とケンカをしていたため。そういえば、エンは「他校の生徒に暴力をふるって停学処分になった」とは語られていましたが、このように実際にケンカしているシーンが出てくるのは初めてですね。そんな彼は、ファイヤージャンボで空中から現場を偵察。そんな時、海上を航行するライアンを目撃し追跡。孤島に上陸し、エンはダグファイヤーとなって、ライアンに話しかけます。対するライアンは、どこか素っ気ない態度。そんな彼にダグファイヤーが怒る中、彼らの目の前に現れたのは、あのアーク星人でした。アーク星人は第7話の事件後も地球に潜伏。アーク城という前線基地を造り、地球攻撃の機会をうかがっていたようです。対するライアンは、そのアーク星人に復讐心を抱いており、彼を倒すことばかりに固執していました。何やら深い因縁がありそうな、ライアンとアーク星人。そして、その関係性がこの時点では理解できていないダグファイヤー。でもさ、いくら何でもいきなりライアンを殴り飛ばすのはよくないと思うぞ。


ダグベースについてきてくれたそのロボットは、ライアンと名乗る剣星人であることが判明。彼から聞かされたのは、彼の故郷の惨状と、アーク星人との因縁でした。アーク星人を倒したいという気持ちは同じであるため、協力を提案する炎たちでしたが、ライアンはこれを拒否してどこかへ立ち去ってしまいます。その直後、石油コンビナートにアーク星人のアーク城が出現。これを食い止めるために、炎たちは変身。ダグオンたちが総出動します!後半で語られるのが、ライアンの生い立ちとアーク星人との因縁。機械生命体の住む星であったライアンの故郷:剣星は、ある日突然アーク星人の襲撃を受け、星は丸ごと氷漬けに。人々もそれに巻き込まれてしまいますが、唯一ライアンだけがそれを免れ、母星を失った悲しみから復讐の鬼となり、アーク星人を倒そうとしていました。剣星がアーク星人にやられてしまうシーンは、時間自体は短いものの、かなりインパクトがある描写に。ライアンを除く剣星人たちは、星そのものとともに氷漬けにされてしまいますが、ライオソード形態で氷漬けにされてしまっているため、まるで十字架のように見えるんですよね。大量に並ぶそれらを目にし、アーク星人への復讐を誓うライアン。この時の彼の悲しみは、かなりのものだったことがよくわかります。そして、その復讐心故から、ライアンは炎たちとの協力を拒否。どこかへ飛び去ってしまいますが、その直後アーク星人が再出現し、炎たちも変身して出動します。エンたちは、一気にファイヤーダグオン・ライナーダグオン・シャドーダグオンに合体して現場に急行。この際、BGMとして、OPテーマの英語版「WE ARE DAGWON」が初めて流れます。このシーンはアツかったぜ!


コンビナートに出現したアーク星人のアーク城は、ファイヤーダグオンらの活躍により何とか前進を食い止めることに成功。しかし、ライアンが周囲を顧みず復讐に突っ走ったことで、ライナーダグオンとシャドーダグオンは囚われの身になってしまいます。ライアンを止めるため、彼と戦うファイヤーダグオン。それでもアーク星人に攻撃を仕掛けようとするライアンでしたが、アーク星人の衝撃波の前に分解寸前に!それを決死の行動で救ったのは、ファイヤーダグオンでした。アーク星人のアーク城は、それ自体は巨大であるものの、触手以外にはほとんど攻撃手段がない様子。アーク城を食い止めたファイヤーダグオンたちも、どちらかといえばアーク城よりもアーク星人の方に苦しめられていた印象でした。その後、ライアンは無茶な行動によりアーク星人に倒される寸前にまで追い込まれますが、この窮地を救ったのが、先ほど自分自身とぶつかり合ったはずのファイヤーダグオン。彼はムリヤリライアンの身体をアーク星人の衝撃波から引き抜き、彼を救うのでした。ボロボロになって倒れてしまうファイヤーダグオン。それを見たライアンは、借りは返すと一言残し、立ち去っていきます。ライアン、なかなかクールだぜ…。

 

 

 

第12話「新たなる仲間」

1996年4月20日放送
登場した敵他:宇宙鉄獣アルマー星人

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「誰も信じねぇで生きていくなんて、寂しすぎるんじゃねぇのか?」


STORY:突然、宇宙から飛来したアルマー星人。その情報をキャッチしたエンたちは、現場に急行するが、アルマー星人の装甲にはファイヤーダグオンのファイヤーブレードすら歯が立たなかった。ライアンがその宇宙人を倒したのを見た海は、彼を仲間にすることを提案。ライアンに直接会いに行くが、その願いを受け入れてもらうことはできなかった。その直後、再びアルマー星人が出現。ライアンがエンたちの絆を目撃した時、彼の心に変化が生じた!


ライアン登場回の後編にあたるお話。アルマー星人の驚異的な装甲に対して、炎たちがライアンを仲間に「しなければならない」という状況になり、ライアンもエンたちの姿を見、そして彼らに救われたことで仲間の必要性を再認識。結果として、これがエンたちとライアンが仲間になるきっかけになっており、“仲間”をテーマにした面白い構成のお話になっていました。炎とライアンって、なんだかんだで似た者同士なんですね~。


宇宙から謎の球体が相次いで飛来。その正体はアルマー星人であり。そのうちの1体が行動を開始。建設現場の資材を食い荒らし、被害を出します。現場に急行したエンたちは、アルマー星人の装甲の固さに驚愕。ファイヤーダグオンのファイヤーブレードすら歯が立たない中、彼らを救ったのはライアンでした。アルマー星人は、名前や見た目からしアルマジロをモチーフにデザインしたであろう宇宙人。見た目はかなり弱そうで奇天烈なデザインですが、その強さ、特に装甲の固さは本物でした。「宇宙鉄獣」という名前の通り、どうやら鉄を主食にしているらしいこの宇宙人。惑星狩りに来たというよりも、本当に鉄を食べに来ただけだったな…。これに対し出動したのが、エンたちダグオン。融合合体して成人の前に立ちはだかりますが、その見た目から油断したエンは、一気にファイヤーダグオンに合体してファイヤーブレードを使用。ところがアルマー星人の装甲は固く、ファイヤーブレードすらはじかれてしまいます。打つ手なしかと思われた時、彼らの前に駆けつけたのはライアンでした。今まで無敗を誇ったファイヤーブレードも、今回ばかりは歯が立たず。代わりに星人にとどめを刺したのは、ライアンが変形したライオソードでした。ファイヤーブレードが通用しなかった相手を、一発で貫き、倒すライアン。初登場補正がまだかかっているとはいえ、さすがの強さだ…。


ファイヤーブレードが通用しなかったことに、衝撃を受ける炎たち。アルマー星人の装甲の一部を持ち帰っていた翼、そして海は、考えた結果ライアンを仲間にするのがベストだという結論に至ります。その日の夜、まだ倒されていなかったもう1体のアルマー星人が活動を開始。遊園地の観覧車などを食い荒らしてしまうのでした。たいてい、反発する追加戦士を仲間に入れようとする際は、こちら側から「仲間になった方が戦いやすい」ということで勧誘する展開がほとんど。しかし今回の場合、自分たちの現状の戦力ではアルマー星人を倒せないため、ライアンを仲間に「しなければならない」という展開になっているのが興味深いです。これに対して、珍しく反対するのが炎。性格面でそりが合いそうにないからというのがその理由でしたが、翼にそんなことを言っている場合ではないと論破されてしまいます。ファイヤーブレードすら歯が立たないアルマー星人に対し、「気合と根性で何とか倒す」ことを提案した炎。いくらなんでもムチャすぎでしょ…。


竜からライアンの居場所を特定したという連絡を受けた炎たちは、海に浮かぶ孤島に上陸。その洞窟の中には、確かにライアンがいました。しかし、母星を失い復讐に燃える傷心のライアンは、仲間になることを断固拒否。やむを得ず、炎たちもその場から撤収します。その直後、アルマー星人がライアンの前に出現。鉄を食べてパワーアップした星人は、自分の仲間を倒したライアンを葬り、自分がさらに地球で活躍しやすくしようとしていました。地球にまだ滞在していたライアンは、絶海の孤島にある洞窟に潜伏。炎たちもそこに赴きますが、ライアンに仲間になることを拒否された上に、追い返されてしまいます。ここで注目したいのが、ライアンに対する炎の発言。「自分で何でもしなけりゃ気が済まねぇんだ」と言い、さらに去り際に「誰も信じねぇで生きていくなんて、寂しすぎるんじゃねぇのか?」と言っています。自分が前に出て敵を倒そうとする、ライアンの戦闘スタイル。それを何度も見てきている炎は、自分がライアンのことについて発言している間に、自分の中にライアンと共通する部分(上述した戦闘スタイルなど)があることに気づいたのかもしれませんね。去り際のセリフを言った際の炎の表情は、とても優しそう。そして、この時の彼のセリフと表情は、ライアンの心の中に強く印象に残ったのでした。


アルマー星人に襲われるライアンを見たエンたちは、それぞれファイヤーダグオン・ライナーダグオン・シャドーダグオンとなって加勢。ライアンの救出に成功しますが、ファイヤーダグオンのファイヤーブレードはとうとう折れ、大ピンチに陥ります。これを見たライアンは、ライオソードとなってファイヤーダグオンのもとへ急行。最後はライオソードでアルマー星人も倒され、ライアンは仲間になることを快諾するのでした。ファイヤーダグオンが危険を顧みず自分を救ってくれたこと、そして彼をはじめとするダグオンたちが助け合いながら戦っている姿を見て、炎の「誰も信じねぇで生きていくなんて、寂しすぎるんじゃねぇのか?」という言葉を思い出したライアン。仲間の大切さを再認識した彼は、ファイヤーダグオンに加勢し、ライオソードとなってアルマー星人を一刀両断します。短い時間ではありましたが、ライアンが仲間の大切さについて再認識する過程が感動的。ファイヤーダグオン=エンの一言一言が、心にグッときましたね。そして、最後は仲間になることを快諾してくれたライアン。これでめでたしめでたしかと思われましたが、実はまだ、ファイヤーダグオンはライオソードを使いこなしきれていません。彼がこれをどう克服するのかは、また次回で描かれることになります。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第13話から第15話をご紹介予定です。『勇者指令ダグオン』。俺に任せろ!

 

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1996年放送の勇者指令ダグオン』挿入歌「WE ARE DAGWON」です。

 

勇者シリーズ」では珍しい、OPテーマを英語化した楽曲。歌詞をほぼ直訳しかつシンプルな単語ばかりで構成されており、元の曲(「輝け!! ダグオン」)のイメージを崩さずにここまでのアレンジを加えているのは驚異的と言えるでしょう。

 

そういえば、なんで『ダグオン』だけこのようにOPとEDの英語版が作られたのかなぁ。海外展開も狙ってたとか?

 

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