お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河旋風ブライガー』ちょっとした感想 稼業その1(第1~3話)

先週告知していた通り、今回より銀河旋風ブライガー』の感想記事のレギュラー投稿を始めます
 
日本のロボットアニメにおいて、ちょっと変わった独特の雰囲気とノリを持ち、根強いファンのいる「J9シリーズ」。その第一作目である『ブライガー』を、ゆっくりと見ていくことにしましょう
 

1話「情(なさけ)無用のJ9

1981106日放送
依頼人:カイザー博士(木星改造計画の研究者)
依頼内容:特殊葉緑素物質を奪い返し、研究所まで輸送せよ
「善人を泣かすようなヤツらには…、情け無用!」
 
STORY:ステロイドのウエスJ区、アウトローの巣窟に、4人の若者今集う。彼らの名前は、「コズモレンジャーJ9」!ワルがのさばる太陽系で、始末屋稼業を開始する。彼らが最初に受けた依頼は、木星開発に必要な、特殊物質の奪取と輸送。三段変形メカに乗り、許せぬ悪をブッ潰せ!コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即・参上!
 
記念すべき『銀河旋風ブライガー』、そしてJ9シリーズの第1話となる今回は、キャラ・メカニック・世界観の紹介と描写がその中心。しかし、それをベースにパンチョ・ポンチョの三重取引や木星開発局の汚職までもを描くなど、かなり詰め込まれた内容になっています
 
キッド・ボウィー・お町はそれぞれ、アイザックの指示を受けたポンチョの勧誘によりJ9基地までやってきたという設定。各々の詳しい過去は後々明かされるとはいえ、シーンとしての描写を極力省き、メインキャラやモブキャラの言動を通して「彼(彼女)はこうしてJ9基地にやってきたんだな」ということが分かるようになっているのが、面白い構成ですね。
 
なんだかんだで馬が合い、さっそくチームメイトのようになるキッド・ボウィー・お町。お互いの自己紹介の際、ボウィーがさらっと言った「イェーイ!」という言葉こそ、このJ9を象徴するセリフになります
 
中盤あたりでは、やはりメインメカニックである「ブライガー」の説明が中心。このメカは、車型の「ブライサンダー」→宇宙船型の「ブライスター」→巨大ロボ「ブライガー」へと三段変形します。もちろん各メカニックの変形バンクシーンもあるのですが、なぜかブライガーへの変形シーンは省略。意図的なものなのか、それとも作画が間に合わなかったのか…?
 
肝心要の巨大ロボ:ブライガーの登場は、最後のわずか数分のみ。そう。このアニメ、確かにロボットアニメなのですが、あくまでも中心はJ9のメンバーの活躍。ロボの活躍は「スーパー戦隊シリーズ」のように終盤くらいにしかありません(その割には玩具は飛ぶように売れたらしい)。しかしこのJ9メンバーの凄まじい強烈な個性こそが、このアニメの大きな魅力の1になっています
 
「はみだし野郎とボンバーギャルが、ひょんなことから一緒になって、許せぬ悪をやっつける。宇宙の始末屋、チームを結成。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」
 
 
 

2話「爆走アステロイド

19811013日放送
依頼人:ジョジー(ウエスJ区署の殉職警官:ジョンの妹)
依頼内容:兄の死の原因となった、アウトローのエロス連合への復讐
「変わってしまったな、ソアラ…。」
 
 
STORY:エスJ区の裏側で、アウトローの抗争勃発!その最中、1人の警官命を散らす。妹の、復讐請け負うJ9、アステロイドのビカビカで、エロス連合の掃除にかかる。だがそこに、キッドに因縁ある女、予想もしない再会果たす。その女:ソアラの抱える過去何か?そして向かうは火星の決闘!コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
前回の相手が汚職役人だったのに対し、今回は大規模犯罪組織の1つである火星のバイキング・コネクションの傘下暴走族:エロス連合が相手。前回とは違いこちらは文字通りのならず者なので、J9OPテーマの通り「アウトローも震えだす」活躍を見せてくれます
 
エロス連合をはじめ多くのアウトローたちがたむろしているのが、アステロイド随一の歓楽街である「ビカビカ歓楽街」。年に一度大きなお祭りが開かれるようで、この「ビカビカ」の街は、何度も劇中に登場します。
 
後半からストーリーの中心となるのが、キッドに因縁のある女性:ソアラ。彼女の兄であるリッキーは、キッドに対して不意討ちの決闘を申し込み、その結果キッドの銃撃により死亡。彼女はそのことに対して、キッドに逆恨みをしています。しかし兄が自業自得で死んだことも理解しているからか、最初はキッドに憎しみ全開でぶつかるも、徐々にトーンダウンしていきます。事実を知っていてもこみあげるぶつけようのない怒りが、彼女の心の底にあったのでしょう
 
キッドのはからいでウエスJ区署に搬送されたソアラ。かつて兄を失った女(ソアラ)と、その女によって自分の兄を失った女(ジョジー)が、ここでまさかの対面を果たします。ジョジーの怒りを知り、呆然とするもキッドの居場所を知ろうとするソアラ。キッドがわざわざJ区署にソアラを搬送するようポンチョに指示したのは、偶然か、それともこういう意図があったからなのか…?

ライガーの戦闘シーンでは、ブライソードと並ぶ代表的な初期装備:ブライスピアが初登場。ライガーが激しく動き回る分作画の乱れが素人目に観ても激しいですが、前回以上にブライガーの情け無用の強さを堪能できます
 
 
「火星・クリュセ盆地。夕暮れ。気温:マイナス282度。キッドの心も冷えた。悲しみを、心に秘めて明日もまた、いずこの星に向かうのか。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」
 
 
 

3話「地獄のビーナス」

19811020日放送
依頼人:ベルチ・パルチ(地球開発局職員)
依頼内容:地球開発局とビーナス・コネクションの汚職を捉えた証拠フィルムを取り戻せ
「正義と真実は、お金のかかるものなのさ。ボウィー?」
 
STORY:灼熱地獄の金星の、開発事業の裏側で、今日も巨悪が動き出す。地球の政治と犯罪組織、グルになって私腹を肥やす。その目撃者の依頼を受けて、証拠フィルムを奪還せんと、金星へ飛ぶJ9。ワルの抵抗かいくぐり、フィルムを無事に取り戻せ!コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
地球から一番近く、その過酷な環境を除けば地球に酷似した惑星である金星。今回はそこが舞台のお話です。第3話までに木星ステロイド→火星→金星と各話舞台が変わり、かつその星の概要が毎回ナレーションで流れるからか、まるでスペースオペラのような壮大さを感じるのは私だけでしょうか?
 
お話の内容もなかなかハード。金星開発の実態は、金星開発局の管轄組織である地球の開発局が、金星の犯罪組織:ビーナス・コネクションとグルになり、密かに金品を持ち込んで私腹を肥やすワルの温床だった!…という設定。金星に関するお話は、今後特に序盤で何回も登場するとはいえ、ほぼ1話限りの敵にここまで設定を詰め込むとは驚きです
 
金星開発局への侵入では、キッドとお町が大活躍。今後もこういった侵入・工作活動では、キッドとお町が侵入担当、ボウィーとアイザックブライスターに残り敵の注意をひくなどの別行動をとることが多くなります。
 
侵入に気づいた金星開発局は、ビーナス・コネクションや金星の警察の増援を呼んでこれに抵抗。なんと金星開発局どころか、金星の警察組織までこの汚職にかかわっていました。しかし中規模メカや小型戦闘機程度にひるむブライガーではなく、ブライスピアとブライソードであっという間に一網打尽にしてしまいます。今回は前回に比べると作画が安定していましたね。
 
証拠フィルムは取り戻したものの、ベルチは暗殺され地球の主要メディアには政府の手が回り、アイザックの知人であるラスプーチンの海賊放送も妨害電波の影響を受ける始末。「正義がいつも勝つとは限らない」のは事実ですが、それでも正義を通したいのが人の願いと言えるでしょう
 
「真実も、正義も夢も、金次第。そんな風には思いたかないが、なぜか寂しい人の世に、せめて見せたい意地がある。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」
 
 
 
 
 
今回はここまで。次回は第4話から第6話をご紹介予定です。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即・参上!
 
銀河旋風ブライガー』は、Amazon Prime Videoやdアニメストアで配信中!要チェックだ!!
 
 
 
 
 
 
 

今日の動画紹介◎

先週の今頃に引き続き、今回はいつもの特ソンの代わりに、動画のご紹介です。
 
今回は↓コチラ!
銀河旋風ブライガー』第1話公式配信です。
 
『ブライガー』放送開始35周年を記念して、Youtubeで無料公式配信されているもの。
 
私とJ9シリーズの出会いも、本当にたまたま私のYoutubeのトップ画面にこの動画が「オススメ」として出てきたことから始まりました。世の中、どこにどんな出会いが隠れているかわかりませんね。

 

 

 

 

それではまた次回、お会いしましょう!

 

 

 

 

 

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