お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河旋風ブライガー』ちょっとした感想 稼業その11(第31~33話)


今回は、銀河旋風ブライガー』の感想記事第11回目です。


いよいよ最終回が近づき、ひとまず前後編回が終わったかと思いきや、重い話の連続となる今回。さあ、J9はどう立ち向かうのか―?





31話「殺るのは奴らだ(後編)
198254日放送
依頼人:チャーリー・ウォン(DCGO所属の太陽系Gメン)
依頼内容:レッドドラゴン・コネクションの幹部を始末せよ

「殺るだけだ。確率の問題ではない。心配する前に行動を起こせ!」
 
 
STORY:メイとシンに迫る危機。何としても、コネクションを壊滅させたいチャーリー・ウォン。様々な思い交錯その果てに、J9レッドドラゴン、さあこの勝負勝つのはどちらだ。作戦に次ぐ作戦、裏に隠された敵の謀略。そして、キッドとボウィーが音信不通に?赤龍城を舞台にし、一大決戦が今始まる!コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
レッドドラゴン・コネクションを相手にしたお話の後編となる今回。敵味方の作戦に次ぐ作戦と、その裏で動くお互いの思惑、メイとシンの救出作戦におけるメンバーの活躍やピンチ。そしてそれらによるJ9側とレッドドラゴン側の攻防と、様々な要素が詰め込まれた一編となっています
 
 
メイとシンがレッドドラゴン・コネクションに連れ去られたことを、ポンチョからの連絡で知るJ9。だがチャーリー・ウォンの様子がおかしい。ここでJ9は、ウォンがレッドドラゴン・コネクション壊滅のために、わざとJ9に情報を隠していたこと知ることに。これに怒ったJ9は、無理を言ってウォンとともに作戦を開始します。なんとしてもレッドドラゴン・コネクションを潰したいウォン、そしてDCGOJ9が行動を起こそうとするときにかなり不安そうになるウォンですが、これに対しアイザックは「心配する前にまず行動を起こせ」と一蹴します。ここでキッパリと言い張って作戦行動に移るアイザックJ9、本当にカッコいいです
 
 
DCGOの情報網、そしてポンチョの情報収集によって、赤龍城にメイとシンが監禁されていることを確信するJ9たち。秘密裏に潜入し、途中敵の度重なる妨害工作に苦戦しながらも、なんとかメイとシン、そして少女奴隷たちを救出します。敵のワナによって一時は処刑されかかるキッドとボウィー。鎖で縛り付けられてしまうのですが、ブーツや服の袖に着けたナイフでそれを削りながら、お互い冗談を言い合っているのが何ともJ9のメンバーらしい感じです。互いの状況や力量を知っているからこそ、こんな芸当ができるのでしょう
 
 
香港にあるレッドドラゴン・コネクションの本拠地を潰したのち、ウォンらとの共同作戦で幹部暗殺にあたるJ9。踊り子に変装して一気に敵の会議に潜り込み、驚くほどアッサリ暗殺。赤龍城脱出後に敵の戦闘ロボが複数体登場しますが、ブライガーのブライカノンで赤龍城もろとも吹っ飛ばされるのでした。どうやらブライカノンは、あれだけの威力にもかかわらず発射回数の制限が1回や2回程度ではない模様。少なくとも今回は連続で6発くらい発射しています。あれほどのエネルギー源、いったいどこから供給してるんだろう…?
 
 
レッドドラゴン・コネクションは壊滅し、少女奴隷たちも解放され、めでたしめでたしがと思いきや、この裏に暗躍していたのはやはりあの男。ヌビア・コネクションのカーメン・カーメン。チャーリー・ウォンは実はヌビア・コネクションの構成員の1人で、今回の一連のJ9の行動は、結果的にヌビア・コネクションに利する形になってしまいました。29話でボルガを潰し、そして今回でレッドドラゴンを潰したヌビア。地球の他のコネクションを巧みに潰す、カーメン・カーメンの目的とは一体―?
 
 
「遥かな銀河の広がりに、何を告げるか宿命の、糸はもつれて手繰りあう。忍び寄る、その日に備えて明日もまた、コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」
 
 
 
 
 
32話「祈りの銀河」
1982511日放送
依頼人:グエン(ステロイド「秘密の放送局」管理人姉弟の弟)
依頼内容:ステーションを誤って襲撃したボブ・ボロンテへの始末をつけろ

「はじめてお目にかかります。」「そして、お別れの時!」
 
 
STORY:依頼が無く暇なJ9、その一方で復讐に燃える男が1人。ヤツの名前はボブ・ボロンテ、オメガ・コネクションの幹部の1人。だがボブの、誤襲撃をキッカケに、J9にこの始末の依頼が入る。J9と、ボブの復讐一騎打ち。だがそれを狙って、あのヌビアが動き出す!?コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
父親から「どうしようもない息子」と言われ、そしてブライカノンの前に散っていった、オメガ・コネクションのトニー・ボロンテというキャラ(21話登場)を覚えているでしょうか?今回はその兄であるボロンテ兄弟の次男:ボブが登場するお話です。しかし単なる復讐劇にとどまらず、裏でうごめくヌビア・コネクションのたくらみ、ポンチョの一儲け作戦などがあり、単独回としてはかなり濃厚な展開になっています
 
 
海王星から帰還しトニーの死を知るボブ。しかし、かつてオメガの勢力圏であったアメリカも、ヌビアに侵食されつつありました。本来なら弟1人の復讐にかまっている場合ではないオメガですが、復讐の鬼と化したボブは父や兄の制止を振り切ってアステロイドへ急行。そして、ろくに調査もせずに目についたステーションを襲撃。だがそこはJ9基地ではなかったのでした。トニーよりかは期待されているも、やはり兄弟そろって血の気が多いボロンテ兄弟。そりゃ父親と兄(長男)が苦労するワケだよ…
 
 
一方仕事が無く、スイカ割りをするJ9。そんな中、ポンチョがヌビアから入手した情報をもとにボブの復讐の一件を伝え、さらにその後、ボブの誤襲撃をうけたステーションのグエンから、ボブの始末に関する依頼を引き受けます。この時期になると広く一般大衆にまでJ9の名前が知れ渡っているようで、やはり快く思わない人も一定数いる模様。グエンの姉であるビアもその1人でした。「そもそもJ9が無ければ、こんな事態は起こらなかったのではないか―?」。それに一理あると感じたからか、アイザックはこの仕事を無償で引き受けます
 
 
そして、決闘の時を迎えるJ9とボブ。しかしその中にヌビアの戦闘機が乱入しオメガ側を攻撃。ボブがその戦闘機を破壊しますが、中に乗っていたのは、あのグエンだったのでした。ボブに対する復讐に燃えるグエンに対し、ポンチョが「ヌビアの知り合い」からムリヤリ戦闘機を調達してきたことが原因。しかもJ9やボブが知らないところでは、この戦闘機の撃墜劇をキッカケに、ヌビアとオメガが一触即発状態になっていたのでした。ポンチョの今回の行動は今までの中で最もゲスく、グエンを死亡させてしまったことでJ9メンバーからかなりの怒りを買ってしまうことに。ポンチョへの怒りを抱くのは視聴者も同じでしょうが、私がそれ以上に驚いたのはヌビアの作戦。ポンチョを利用して、わざわざヌビアのロゴ入り戦闘機にグエンを乗せたのもすべてヌビアの戦略だった!ボブの行動を読み、こういった状態になるように仕向けていたのです。カーメン・カーメン、やはり恐ろしい男…
 
 
再び決闘の時を迎える、J9とボブ。オメガとヌビアの艦隊がそれぞれ来襲し両コネクション一触即発状態となる中、ブライガーがボブのロボットをブライソードで一刀両断!この勝負はJ9の勝ちとなるのでした。今回のヌビアとオメガの関係を招いたボブが死んだことで、一時撤退するオメガとヌビア。グエンを救えなかったJ9、ボブを失いさらにはコネクション同士の抗争を避けるためその復讐もできないオメガ、そしてグエンを失い天涯孤独となってしまったビア。今回の一件は、三者ともに何らかの後悔を残す形での悲しい結末となりました。言葉では表現しにくいのですが、端的に言うと、ただただ深いお話でしたなぁ…
 
 
「たった1人の弟を、亡くした姉の悲しい声が、今日も銀河に流れ来る。やすらぎの、平和の日々はいつの日か?コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」
 
 
 
 
 
33話「金環食に別れ歌」
1982518日放送
依頼人:グラターノ
依頼内容:急襲を受けたウエスJ区署からマカローネ署長を救え

「お町、エンジェルお町。ワシは素敵なエンジェルに看取られて幸せじゃ…。」
 
 
STORY:ステロイドの暴走族が、バーノン・アリに呼び出され、地球:エジプトに大集結。彼の目的それはなんと、アステロイド・ウエストゾーンの、管轄ポリスの全滅だ!怪しくうごめくヌビアの影。やがて、J区署にまでも魔の手が伸びる。マカローネ署長が大ピンチ!そして、彼の抱く金環食への思いとは?コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
マカローネ署長、そしてグラターノ散る!今回は地球の暴走族であり暴走族界のカリスマ():バーノン・アリにそそのかされたアステロイドの暴走族による、警察組織への襲撃のお話です。後半、マカローネ署長らへの弔い合戦のごとくJ9が奮闘するのも、見どころの1つですね
 
 
ステロイド中の暴走族総勢4,000人以上が、地球に集結。その理由はバーノン・アリに呼び出されたから。彼は自身のカリスマ性を利用し、アステロイドの暴走族たちを焚き付け、手始めにウエストゾーンの各ポリスを襲撃させるよう仕向けたのでした。そしてアリの影にちらっと見えるのは、ヌビアのカーメン・カーメン。この騒動にも、カーメンがかかわっているというオチでした。アステロイドの暴走族界ではかなり有名らしいアリ。たしかにピラミッドを自分のマシンで登坂するなどの芸当を見せますが、あっさりマシンを乗り捨てる上に、マシンが爆発炎上してしまいます。暴走族にとって、自分のマシンって命の次に大事なんじゃあ…
 
 
一方、ボウィーたちがブライスターのメンテナンスと金環食を見るために地球へ行っているので、かなり暇を持て余すキッドとお町。そんな中ポンチョの知らせと瀕死のグラターノからの情報を受け、キッドとお町はコズモワインダーで急行。J区署で暴走族相手に奮闘しますが、マカローネ署長も暴走族の凶弾の前に倒れます。実はキッドたちがJ9であることを知っていたマカローネ署長。しかし、他のアステロイドのワルとは一味違うため、わざと見逃していたそうです。このシーンにおけるお町とマカローネ署長、そしてキッドの会話は必見。普段は口うるさい爺さんキャラでしたが、ここまでいろいろなことを聴かされると感情移入してしまいます
 
 
ギリギリのところでブライスターが到着し、脱出するキッドとお町。アステロイドポリスの機動警察部隊が敵の手に陥落していることを推理したアイザックは、そのままイーストゾーンにある警察本部へ突撃。バーノン・アリもろともそこにいた暴走族たちを始末し、残りの暴走族たちはノースゾーンへおびき出して、ブライガーのブライカノンでまとめて始末してしまいました。後半の戦闘シーンは、J9の圧倒的火力による攻撃無双が印象的。特に最後の数千人の暴走族相手の前に、命乞いの言葉を聞かず「言い訳無用!」の一言でブライカノンをブッ放すのは、ある意味爽快です。まさに“情け無用のJ9”…。
 
 
マカローネ署長がお町に語っていた、金環食への思い。それは彼が貧乏だった時代に、彼の妻へ渡したエンゲージリングが、この金環食だったのでした。口うるさい普段の活躍からは想像もできないロマンチックなお話。まさにマカローネ署長は「頑固なロマンチスト」だったんですね。このシーンで各メンバーがマカローネ署長を偲ぶ言葉を語り合いますが、やはりマカローネ署長たちは、なんだかんだでJ9のメンバーに親しまれていたんだなぁと感じますね
 
 
「光り輝く太陽に、陰る不気味なワルの影。親しき友の去りゆく中に、何を思うかJ9。無情の銀河に涙を隠し、コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」





今回はここまで。次回は第34話から第36話をご紹介予定です。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即・参上!








◎今日特ソン◎


今日ご紹介するのは、1990年OV発売のウルトラマンG』使用BGM「Great Friendship」です。


現地放送版でのメインテーマのアレンジも加わった、『G』のBGM。劇中では、ジャックのデルタプラズマーによる変身シーンなどで使われていました。


ギリギリ世代的に『G』と被ってない私は、「ウルトラマンワールドシリーズ」内での抜粋されたシーンしか、彼の活躍を観たことがありませんでした。バイオス回でのコンピュータとの意思疎通のシーンが、印象に残ってるなぁ。




(ニコニコ動画非会員でも視聴できるニコビューアへのリンクです)


 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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