お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河烈風バクシンガー』ちょっとした感想 巻之一(第1~3話)


今回より、先週告知していた通り銀河烈風バクシンガー』の感想記事の投稿を始めます


第1回目である今回は、第1~3話のご紹介。ターマ隕石海の暴走族に過ぎなかった烈が、どのようにして“銀河烈風”となり、そしてバクシンガーとともに太陽系の動乱に殴り込みをかけるのか?『ブライガー』とはまた違った世界観を、お楽しみください





1話「惑星海に来たやつら」
198276日放送

「“コズモレンジャーJ9”、とでも言っておこうか。」
 

STORY:“烈”改め俺たち銀河烈風は、闇商人スリーJから特注の宇宙船を受け取る道中、銀河野党から移民船団を救出した。この動乱の世の中じゃあ、全くワルも荒みきってやがる。そして宇宙船:バクシンバードに着いたら、また銀河野党の襲撃だ。何ぃ、バクシンガーにシンクロン合身すれば戦えるだと?ようし、その案乗ったぜ!銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
さて、始まりました『バクシンガー』第1話。前作『ブライガー』の未来の世界とはいえ前作と作風が違うことを表すためか、序盤から物騒なシーンを挿入し、また組織自体もこれからの成長を予感させる「ある程度の出来たて感」があります。J9チームに負けないくらい銀河烈風も個性あふれるメインメンバーがそろっており、これがまたドラマを面白くしてくれています。
 
 
バクシンガー最初のシーンは、荒涼としたどこかの惑星の大地で、移民船団が銀河野党の大群に襲撃されるシーン。前作『ブライガー』の世界では表面上は平和が保たれていたのに対し、このバクシンガー』の世界は世の中自体が荒みきった動乱の世界であることが窺える象徴的なシーンになっています。SOSコールを受けた士郎・ディーゴ・シュテッケンが駆け付けて銀河野党のボス押さえるも、今度はメンバーが反旗を翻して襲い掛かって来ることに。ここで佐馬がたまたま援護をしてくれたことにより、佐馬も士郎たちとともにバクシンバードに向かうことになります。士郎たちの登場シーンは、BGMも相まってかなり時代劇チックな感じ。でも、相手に名前を聞かれて600年前の伝説のアウトローの名前を出すって、粋っていうよりタダの痛い人に思われそうな気が…
 
 
バクシンバードに到着すると、そこに待っていたのは闇商人のスリーJ。バクシンバードやバイクの出来に感心するディーゴたちですが、問題なのはその代金の支払い。シュテッケンがあることないこと言ってスリーJを丸め込み、その上払う金もないのでこの装備で金を稼いでから支払うと言い出すのでした。カッとなりやすいシュテッケンの性格が分かり、前作に登場したJ9のメンバーたちの名前が出てきて懐かしさを感じるシーン。どうやらシュテッケンは、スリーJに自分たちに支払い能力があると思わせるために、ポンチョ・パンチョの隠し財法の伝説を利用したようです。もちろんシュテッケンの手元にはそんなものはなく書類もねつ造したものですが、実はこの隠し財宝の伝説には裏があって…
 
 
一方士郎の知り合いの兄妹であるジャッキーとファンファンは、バクシンバードへ向かう途中に銀河野党の強襲に遭遇。ピンチに陥る中ライラの援護を受け、その後士郎たちと合流します。前作のメイとシンは完全にチームのサポート役でしたが、本作のジャッキーとファンファンはカンフーの使い手で、戦闘もこなせるより作品内でも使いやすいキャラへと発展しています。ライラも前作のお町に相当するキャラですが、お町以上に謎多き美女と言った描かれ方。ジャッキーとファンファンを救ったのも何かの縁ということで、士郎の誘いでバクシンバードへ向かいます。
 
 
士郎が女子供を連れ帰ったことでまたシュテッケンがカッとする中、突如全く別の銀河野党からの襲撃を受けるバクシンバード。どうやらスリーJがこの設備を作る際に、「ちょいとだまくらかした」連中のようです。冒頭救出した移民船団の護衛のためバクシンバード内の人員が手薄となっている中、ディーゴはスリーJの進言によりバクシンガーでの出撃を決断。5台のバイクで“シンクロン合身”し、あっという間にバクソードで銀河野党の艦隊を全滅させるのでした。ここで面白いのが、バクシンガーへシンクロン合身する際のメンバーの人選。残り2台のバイク:モンスーンとタイフーンは乗車するメンバーが決まっていなかったらしく、「たまたまそこに居合わせたから」という理由で、佐馬とライラがメンバーとして加わります。バクシンガーの活躍は前作と同じく相変わらず短め。でもまあ、これから活躍も増えてくることでしょう
 
 
「これからだ。何もかも、これからだ。銀河烈風の意地を見せてやるぜ!」
 
 
 
 
 
2話「「烈」の旗のもとに」
1982713日放送

「銀河烈風J9-Ⅱ、見参!」
 
 
STORY:憧れの地球を臨むドーエ星、ここが俺たち銀河烈風の本拠地だ。だが、大望はあっても武器や装備を揃えるには金がいる。そんな中、スリーJがセゾン財閥からある仕事を持ってきた。この界隈を荒らしまわる、不知火党の殲滅だ。どうやら、ライラたちにも思い当たるところのあるヤツららしいな。1人残らずブッ潰してやるぜ!銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
前回から何度か名称が出ていた“ドーエ星”。今回はそこを本拠地と定めた銀河烈風の、資金稼ぎのための初仕事:不知火党潰しにかかわる話でした。『ブライガー』が基本的に1話完結だったのに対し、『バクシンガー』は大河ドラマのような連続ドラマ形式。今回登場の不知火党もただのアウトローではあるのですが…、コイツらもストーリーにかかわってくることになります。
 
 
冒頭、ナレーションとしてこの『バクシンガー』の世界観を語り、そしてドーエ星到着後は銀河烈風旗揚げの理由を語るシュテッケン。彼らがもともとシマにしていたアステロイドのターマ惑星海は宇宙でも相当の田舎だったらしいのですが、コズモレンジャーJ9の“故事”にちなんで、この動乱の太陽系を良くしたいと立ち上がったようです。J9の活躍はこの『バクシンガー』の世界から600年も前のことで、すなわち“故事”なのですが、その活躍はちょっと美化されてこの時代に伝わっているようです。確かに「のさばるワルを叩き潰し」て「太陽系を守り抜いた」けど、彼らはあくまでも始末屋稼業の集団だったからなぁ…
 
 
隊士に夢を語ったはいいが、まだまだ活動のための資金が不足している銀河烈風。そんな折、スリーJがこの星の企業:セゾン財閥から、地元を荒らしまわる不知火党からの警護の仕事を取り付けます。ところがシュテッケン報酬金に不服だったようで、ディーゴと士郎らを連れて社長と直談判。1年分の活動予算を提示したうえで、仕事を「不知火党の殲滅」に変更する代わりに報酬の大幅増額を実現します。なかなかのキレ者として描かれているシュテッケンですが、彼は交渉事も得意らしい。一方ディーゴはそういう頭を使うことはからっきしのようで、どこか空回りしています。一方ドーエ星でのさばる不知火党とは、『ブライガー』で登場したアステロイドの暴走族がさらにタチの悪くなったもの。略奪殺人何でもありで、この荒んだ世の中に便乗して荒らしまわっていたようです。ライラとジャッキー・ファンファンは、ツーリングの途中この所業を目撃して…。
 
 
不知火党を潰すためにディーゴたちが考えた作戦は、なかなか巧妙。セゾン財閥にやってきた党員の一部を手始めに倒し、一部を逃亡させてアジトを突き止め、さらに一大攻勢をかけるという作戦です。不知火党のアジトでは巨大ロボット「ダイモ」型2体が初登場し、これに応戦すべくディーゴたちもバクシンガーで応戦します。不知火党の連中が「最近はどこも巨大ロボを配備するのが流行っている」というように、『バクシンガー』の世界はすでに巨大ロボットが兵器として一般にまで流通している世界。「ダイモ」もその1つで、全体が深緑色をした地味なデザインのロボになっています。2体が攻撃してくるとあって、今回のバクシンガーは前回とは打って変わって動く動く!バクソードで相手のミサイルやビームを跳ね返し、背部にあるミサイル;スピンファイヤーマックスなどで敵を圧倒。全滅させてしまいます。毎回これだけバクシンガーが動くのなら、ロボットアニメとしてもさらに見どころがありそうだなぁ!
 
 
ドーエ星の人を蹂躙していた不知火党を、わずか一夜で壊滅させた銀河烈風。翌朝になるとその名声は各地にとどろき、どんどん入隊志望者がやってきます。ところがどっこい、隊の中で使える人材になりそうな骨のあるヤツはごく僅か。まあそれはともかく、この不知火党殲滅の一件は、銀河烈風にとって意味ある仕事になったのでした。
 
 
「この中から何人の同志が生まれるか…。烈の隊旗は、伊達じゃねぇ。」
 
 
 
 
 
3話「外宇宙の脅威」
1982720日放送

「ディーゴ、力さ。俺たちは力で、太陽系最大の艦隊にのし上がるんだ!」
 
 
STORY:不知火党の連中はツブした。だが地球にいる残党が、俺たち銀河烈風のことを狙っているようだ。まとめて相手にしてやるぜと思って準備をしていたら、どうやらその連中は、ある男の指示でラーガ隕石海に向かったという。聞けばちょうどそのあたりを、外宇宙の使節団が通過するらしい。ヤツらそれを狙う気だな、そうはさせねぇぜ!銀河烈風バクシンガー、参るッ!
 
 
前回潰したはずの不知火党。ところがそいつらには地球の残党がいて、復讐に来るヤツらを返り討ちにする…というありがちな展開かと思ったら、そこからさらに外宇宙からの使節団の艦隊を守るという大仕事に発展する今回のお話。前半と後半で話が急変し、新たなる盛り上がりを見せるというのが、30分のアニメ番組とは思えぬ濃厚な展開を見せてくれています。
 
 
冒頭、クラ・パチーノとサイトーの仲裁をし、ドーエ星で仲間に加わったメンバーを除いて武器の整備にあたらせるシュテッケン。しかしその中で佐馬とライラを呼び出し、不知火党の本拠跡を偵察するように指示します。爆発して廃墟と化した本拠跡を偵察させるのは、残党がいないかどうかを確かめるため。案の定残党がいて、それらの襲撃に備えるべく準備を始めます。自ら「憎まれ役」を買って出て、ケンカの仲裁や隊士の規律保持にあたるシュテッケン。見た目に反して物腰の柔らかいディーゴとは対照的な雰囲気です。その割にはディーゴから「ドーエ星でメンバーになった連中」に休暇を与えたことを突っ込まれて…?
 
 
不知火党の残党からの襲撃に備える中、ディーゴ・シュテッケン・士郎が回想するのは、烈を改め銀河烈風を旗揚げしたときの思い出。烈はもともとアステロイドで名をとどろかせていた暴走族でしたが、天王星方面へ向かうバクーフの艦隊を目撃したことをきっかけに、コズモレンジャーJ9にあやかって太陽系の弱き人々を救おうと決意。組織体制は烈の頃からそのままスライドし、武器の調達などをすべてシュテッケンが行ったようです。もともとシュテッケンには、太陽系の動乱を鎮め最強のチームへとのし上がる夢があったようですが、ディーゴがこの太陽系の動乱に興味を持ち始めたことで、本格的に形となって動き出したようです。銀河烈風の旗揚げ自体は、結構単純だったんですね。ところで、銀河烈風旗揚げ前も士郎たちはレップーンなどのバクシンガーを構成するマシンに乗っていますが、この後バクシンガーにシンクロン合身できるように改造してもらったのでしょうか?
 
 
不知火党のボスの弟であるジル・クロードは、復讐に燃え同志を引き連れバクシンバードへ殴り込みをかけようとするも、謎の男:ケイ・マローンにより方向転換。ラーガ隕石海へ向かいます。その理由は、ラーガ隕石海を通過するという、バクーフとの交渉のための外宇宙の使節団を襲撃することなのでした。どうやらジル・クロードは、単なるアウトローではなく宇宙で名を上げるために、謎の男ケイ・マローンと手を組んでこの計画を前々から練っていたようです。この外宇宙の使節団を襲撃することは、外宇宙の各惑星を刺激し、やがては太陽系と外宇宙の全面戦争になりかねない行動だとのこと。太陽系にわざわざ動乱を持ち込むとは、彼らはいったい何を裏で計画しているのでしょうか?
 
 
不知火党の残党たちがラーガ隕石海に向かったことを知った銀河烈風は、前回も登場してセゾン財閥からの助言・依頼もあってそこへ急行。既に「ダイモ」部隊が襲撃を開始していましたが、バクシンガーとクラ・パチーノやサイトーのコズモバイク部隊の連係プレーによって「ダイモ」部隊を撃破。さらにバクーフの艦隊に銀河烈風と名乗ったことで、銀河烈風の名前はバクーフの一部にも知れ渡ることになるのでした。今回登場した「ダイモ」は、前回とは頭部の形状が違うもの。ですがカラーリング等はほぼ一緒なので、同じ系列の別機種という形でしょうか?一方今回のバクシンガーの戦闘は、バクソードで敵を切り裂く他合体しない他のコズモバイク部隊と連携して敵を倒すなど、『ブライガー』では見られなかった(というより不可能だった)戦法を披露。こういった連係プレーでの敵撃破は、さらに戦闘シーンのバリエーションを広げ、そして面白くしてくれていますね
 
 
(エンディングモノローグなし)





今回はここまで。次回は第4話から第6話をご紹介予定です。銀河烈風バクシンガー、参るッ!!








◎今日のJ9ソング


今回ご紹介するのは、1982年放送の銀河烈風バクシンガー』使用BGM「J9!」です。


劇中のシンクロン合身シーンで使用されているBGM。『バクシンガー』はだんだんといったんはJ9要素(「コズモレンジャーJ9に憧れていた」など)が薄れてしまうことがありますが、そんな中でもこの『バクシンガー』がJ9シリーズであることをアピールするような楽曲になっています。


ただひたすら「J9!」と連呼するBGM。しかし『ブライガー』のBGM以上のロック調の音楽が、このBGMをより興味深いものにしています。これを聴くだけで、ディーゴの「ようし皆ァ、シンクロン合身だぁッ!」ってセリフがどこからか鮮明に聞こえる気がする…。





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それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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