お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『銀河旋風ブライガー』ちょっとした感想 稼業その10(第28~30話)


今回は、いつもの通り銀河旋風ブライガー』の感想記事。早いものでもう10回目です


カーメン・カーメンの攻勢はますます強くなり、前後編が完結したかと思いきや、1話挟んでまた前後編。分割の都合上また前編で次週持ち越しとなりますが、その点はご容赦ください。





28話「カルナバルの嵐(後編)
1982413日放送
依頼人:ミゲル・ロドリゲス
依頼内容:行方不明になった父:ペレス・ロドリゲスを探し出せ

「待て。私を殺したいのならいつでも撃て。だが、今はダメだ!」
 
 
STORY:ステロイド・カルナバル、その影でうごめきたるは真の巨悪。解明されゆく連続殺人事件の裏に、隠された真実いったい何か?そして、ロコの正体は?お町が選ぶ自分の道は、J9としてのメンバーか、それとも1人の女性としてか。恋と悪の嵐吹きすさぶ、カルナバルを舞台にし、コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
ステロイド・カルナバルを舞台にしたお話の後編となる今回。前回の展開がゆっくりめだった分、今回は前半で連続殺人事件の謎をあらかた解明し、後半ではお町とロコのその後の恋模様も絡めながらJ9のメンバーの活躍も描くという、まさに怒涛の展開になっています
 
 
前回のラストで、メイが伝えたペレス・ロドリゲスの死。しかし実際の死体はペレル・ロドリゲスではなく、全く別の人物のもの。そこから事件を再調査したアイザックは、この連続殺人事件で実際に殺されたのは、音楽プロデューサーではなく各惑星のコネクションの幹部であったこと。そしてその影に、ヌビアのカーメン・カーメンがいるのではないかという推理をします。やはり今回の事件にもかかわっていたカーメン・カーメン。前回でちりばめられていた謎が一気に解明されるのが爽快です
 
 
一方お町は、ロコと別れた後にメイとシンに合流。そこでこの事件の調査の進捗状況を知り、次々と提示される犯行の手口から前回ロコの言動を思い出し、一連の事件はロコの仕業ではないかと推測します。今回の序盤のお町とロコのシーンでは、日本のアニメとしては初めてではないかと言われているベッドシーンが存在。まあそんなに過激なものではないので、「えぇ…。」という程度で済むものだと思われます。お町とロコが親密になるのは今後の展開で必要なのですが、ここまでいる?
 
 
J9の妨害によって仕事に失敗し、ビカビカのコンサート会場に逃げ込んだ真犯人。一連の事件の真犯人はやはりロコであり、そのロコは、実はミゲルの父:ペレス・ロドリゲスであったのでした。前回からの恋模様の積み重ねがある分、ここでもお町とロコ(=ペレス)の長いやり取りが。ひとつひとつの言動や掛け合いにそれぞれの思いが込められており、思わず見入ってしまうシーンになっています。そしてそれを盛り上げアシストするのが、アイザックの行動。はやるキッドとボウィーをしっかりとセーブし、ロコ(=ペレス)と共同戦線を張る際にも、お町の表情を読み取ってさりげない配慮をしたりしています
 
 
ロコ(=ペレス)が失敗した際の次なるヌビアの作戦は、キラー衛星から放たれる特定の電波を用いて、コンサート会場ごと仕掛けた爆破装置で吹っ飛ばすこと。このキラー衛星破壊のためにブライガーが出撃、残ったお町とロコ(=ペレス)は、爆弾の回収にあたります。キラー衛星の破壊には、ブライカノンを使用。周囲の隕石群をもろとも溶かしてしまうくらいの威力でキラー衛星を倒します。
 
 
全ての始末を終え、地球に戻るロコ(=ペレス)とミゲル。しかしそこにお町の姿はなく、彼女はJ9基地の外から去りゆく彼を見上げるだけでした。この際お町が彼のことを、偽名だとわかっているのにもかかわらず「ペレス」ではなく「ロコ」と言っているのが深いです。確かにロコ=ペレスなのですが、彼女が愛した男性はあくまでも「ロコ」だったということなのでしょう
 
 
「星影の、彼方に消える恋もある。たった1つの命なら、燃えた嵐のひとときを、悔やんでみたとて何になる。命の炎のある限り、コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」
 
 
 
 
 
29話「たそがれの挑戦者」
1982420日放送
依頼人地球連合政府諜報員
依頼内容:地球連合政府北ヨーロッパ支局へ同行、情報を届けろ

「今の世界がたそがれ時なら、私はその中で、自分の思うように生きたい!」
 
 
STORY:メンバーに、内緒で旅立つアイザック。その目的は、故郷で叔父と会い話すこと。目的達成したものの、重要人物である叔父の、命を狙う悪いヤツ!ボルガの主要幹部もろとも、暗殺しようと計画立てた、悪いヤツははてさて誰か?コネクションも、政府も全て腐りきり、今じゃ「正義」が泣いてるぜ。コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
11話と並んで、アイザックの話が中心となる今回。前半では主にアイザックとその叔父:マルトフ伯爵との会話が中心になりますが、後半では地球連合政府メンバーのスパイの存在、暗殺計画の実行など、悪の謀略が絡み合い深いドラマを生み出しています
 
 
メンバーに行先も告げず、1週間ほど旅に出るアイザック。実は地球に向かっており、その目的自身の叔父(母の兄)であるマルトフ伯爵と話をすること。マルトフ伯爵はアステロイドアイザックがやっていることなどをすべて知っており、それを承知の上で地球連合政府へのメンバー入りを勧誘しますが、アイザックはこれを断ります。表向きは様々な条約・協定が結ばれ、戦争がなくなり平和になった地球。しかしその実態は、醜い権力闘争とコネクションが発生して地下に潜っているという現実。確かに『ブライガー』の世界では、国家としての「正義」は夕陽のごとく廃れきってしまっているのかも知れません。しかしマルトフ伯爵もアイザックも、各々やり方は違えど、そういった状況を打破したいと考えているようです
 
 
一方アステロイドのビカビカでは、謎の襲撃事件が発生。それは地球連合政府の職員を狙った者であり、生き残りの1人を介抱したポンチョは、地球連合政府がアイザックを捜していることを知り、J9に仕事を持ち掛けます。アイザックのことならばと、進んで仕事を引き受けるキッドたち。しかし彼らが地球連合政府に向かうと、その中の主要幹部の1人がボルガ・コネクションとヌビア・コネクションの二重スパイをしていることが発覚。マルトフ伯爵とボルガ・コネクション幹部の暗殺計画も浮上し、アイザックに合流します。またしてもヌビアのカーメンの魔の手、そして政府内部にまでしみ込んだコネクションの毒。コネクションの陰謀が発覚する点はドラマとして面白いですが、一方でなんとなく虚しさも感じさせます
 
 
ヌビア・コネクションの暗殺作戦はブライサンダーの攻撃により部分的に失敗。列車爆破による暗殺が失敗したとなれば、今度はヘリからの掃討作戦、さらには戦闘ロボでの攻撃を仕掛けてきます。マルトフ伯爵救出後、戦闘ヘリに対して拳銃一丁で挑むキッド。「ドンパチは俺に任しとけ」と言いながら、結局はボウィーのロケット弾のアシストでこれを落とします。続いて出てきた戦闘ロボも、ブライガーのブライソードであっさり爆発。今回はドラマパートにかなり時間を割いているからか、戦闘はかなりスピーディーで時間短めでした。
 
 
終盤、スパイを追い詰める中でとうとう初対面する、J9メンバーとカーメン・カーメン。カーメン・カーメンは部下にそのスパイを殺させて、さっさと退散します。J9もカーメンもお互いが誰なのか予想がついているはず。それなのに、あえてお互い見知らぬ他人のごとく振る舞い探りを入れようとするその駆け引きが、観るものを引き込みます
 
 
トロイカの、鈴の音聴けば胸痛む。今は昔の恩讐に、流す涙も枯れ果てた。故郷の、思いをはるかに後にして、コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即参上!」
 
 
 
 
 
30話「殺るのは奴らだ(前編)
1982427日放送
依頼人:チャーリー・ウォン(DCGO所属の太陽系Gメン)
依頼内容:レッドドラゴン・コネクションの幹部を始末せよ

「君たちに、命を張った仕事をさせるわけにはいかん。」
 
 
STORY:J9基地に飛び込んだ、謎の緊急暗号コール。それは行方不明になったポンチョに対し、仕事を依頼したチャーリー・ウォンのものだった。どうやらポンチョは赤龍城で、軟禁状態にあるようだ。ポンチョの命を救えるか?そして、レッドドラゴン・コネクションの実態は!?コズモレンジャーJ9、さあこの始末、どうつける?
 
 
2728話に続いて前後編となる今回。この時期になると最終回も近づいてきたためか、前後編が増えてきます。前回がJ9メンバー内部でのドラマが中心だったのに対し、今回は地球四大コネクションの1つ:レッドドラゴン・コネクションの壊滅にかかわる大仕事。前半ではポンチョの救出劇を描き、後半ではレッドドラゴン・コネクションの悪の所業が浮かび上がるという構成になっています
 
 
J9基地が受信した暗号コールは、DCGOの宇宙Gメン:チャーリー・ウォンのもの。彼はポンチョにJ9への仕事を依頼したのですが、その直後ポンチョが相手方であるレッドドラゴン・コネクションに連れ去られてしまったようです。普段は金のことばかり考え、時にはJ9を裏切るギリギリのことまでする彼。しかしこういった彼のピンチに対し、メイ・シン含めて全員一致でポンチョを救出しに行こうとなるのは、やはりポンチョもJ9には欠かせない協力者の1人と捉えられているということなのでしょう
 
 
レッドドラゴン・コネクションのアステロイドベルトでの根城:赤龍城は、会員制のギャンブル惑星。ギャンブル狂の賭け金が、コネクションの資金源になっているのでした。本来なら会員証がないとは入れないのですが、J9はブライサンダーで、その後を追ってきたメイとシンはコズモワインダーでそれぞれ強行突破。コネクションの攻撃をかいくぐってポンチョの捜索に当たります。コネクションの抵抗は想像以上に激しく、さしものブライスターでも苦戦。しかし、お町の手榴弾攻撃で何とか窮地を脱します。ビーム砲は全く受け付けないのに手榴弾ではアッサリ爆発するって、どういう装甲してるんだ…?
 
 
ポンチョは度重なる拷問にも屈さず、自身の歯に仕込んだビーコンでJ9に緊急コールを打診。これをもとにJ9も本拠地へ突入し、ポンチョの救出に成功します。ここでメイとシンに合流するのですが、足手まといになるかと思いきや、ポンチョと途中で救出した謎の中国人女性を病院に搬送する役割でJ9をサポート。結局は彼らが来てくれてよかったという結果になります。赤龍城強行脱出の際は戦闘ロボと鉢合わせしますが、こちらはブライガーであっさり撃破。前編なのにここまでの描写はかなり急ぎ目。その理由は、後半でレッドドラゴン・コネクションの解説に時間が割かれるからです
 
 
レッドドラゴン・コネクションの黒い実態。それは地球から少女を月に1度アステロイドへ“輸入”して奴隷のようにこき使い、用済みとあらばすぐ始末するという、22世紀とは思えない前近代的な悪行の数々でした。先ほど救出した中国人女性は、その被害者の1人だったんですね。ポンチョからの進言やメンバーたちの義憤もあって、仕事を引き受けるJ9。しかし彼らはまだ知らなかった。病院に搬送されたメイとシンに迫るレッドドラゴンの牙、そしてさらにその影でうごめくワルの正体を―!
 
 
「美しき、明かりの海は広がれど、なぜに尽きないワルの膿。悪党潰しを買って出た、彼らの裏に動く影。アステロイドに迫る牙、知るや知らずやJ9。さあこの始末、どうつける?」





今回はここまで。次回は第31話から第33話をご紹介予定です。コズモレンジャーJ9、お呼びとあらば、即・参上!








◎今日特ソン◎


今日ご紹介するのは、2008年12月公開の映画『トミカヒーロー レスキューフォース 爆裂MOVIE マッハトレインをレスキューせよ!』挿入歌「ONE WAY TO ROCK!!」です。


映画本編ではなく、本編の前に挿入された同時上映作品『爆走!トミカヒーローグランプリ』で使用された楽曲。前後期両方のOPを担当したcaminoによるものですが、それらに比べるとさわやかな感じに仕上がっています。


同時上映だからって侮るなかれ。レスキュービークルがCG合成のおかげでトンデモレースを見せるお話になっています。特に、商店街の細い路地を走行するシーンは必見ですよ!




(ニコニコ動画非会員でも視聴できるニコビューアへのリンクです)



 
 
 
 
 
 
 
 
それではまた次回、お会いしましょう!
 
 
 
 
 
 
 
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