あのときの絆は蘇るのか!?
アンノウンは危険な相手だ。だが、あきらめちゃいけない。戦い続けてくれ…。今回の『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』は、レイジの過去回の後編。序盤までは、前回から続いた比較的和気藹々とし雰囲気が続きますが、中盤からはチクゴの退場、メタバース空間での異常と、不穏な要素が頻出し、やがて現代のお話に戻るというドラマ構成になっていました。
前回含む2話を通して、レイジがいた頃のERDAの様子はよくわかりましたが、なぜレイジがそこまでERDAを憎むようになったのかは依然として不明。確かに、ERDAそのものに信用出来ない部分はありますが、そんなに目の敵にするほどのものではないようにも感じられました。レイジもまた、黒幕である本当の悪に洗脳されて、利用されているだけなのかな…?
なお、前回(第26話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
前回、シンカリオン0にて初の戦闘を終えたレイジ。彼が戻ってくると、なぜかERDAのメンバーではないイナがその場にいました。セキュリティーを自力で突破したこと、チクゴに憧れていることからぜひERDA入りしたいという彼女を前に、最初は断っていたチクゴですが、最終的には承諾。こうして、レイジが運転士として、イナがメカニックとしてのERDAでの生活が始まります。今回は、前回の続きからスタート。レイジがもともと押しが強くない性格であることも相まって、戦闘直後であるため本来ならレイジが目立つべきところ、そこにズカズカと介入してきたイナが目立つ形になっていました。前回時点で、既に犯罪スレスレのことをやらかしていたイナですが、今回はなんとERDAのセキュリティーまでをも自力突破し、最深部までは到達出来なかったものの、シンカリオンや所属メンバーのことをあらかた把握。そのうえで、「自分を仲間にしろ」と、直接大宮本部まで乗り込んできます。イナの技術は、チクゴも認めるほどレベルの高いものですが、いやもうこれ完全に犯罪なのよ!ERDAがチクゴの設立した私設団体だったから、まだ柔軟な対応ができたけど、これが国の機関だったらもうそれ相応の措置が取られてるよ…。このような大胆な行動で、半ばチクゴを脅迫する形でERDA入りしたイナは、メカニックとして活躍。レイジをサポートしながら、時間の合間を見つけては、アンノウンに関する調査を進めていました。極端で調子のいい行動が目立つイナですが、根底にある思いと実力は本物。確実にERDAに貢献していました。そうそう、話はかなり前後しますが、チクゴのコレクションを用いて、今の鉄道部の部室をデコレーションしたのも彼女だったんですね。
自分たちが駆けつけるまでの被害は防ぎきれていないものの、着実にアンノウンに対処し、やる気をみなぎらせていたレイジたち。ところが、チクゴが憔悴しきった顔でレイジに意味深な一言を残した直後から、その歯車が狂い始めます。あるときの戦闘では、キャプチャーウォール内に子供=幼い頃のリョータが取り残されており、レイジはなんとか守りきるものの、なぜかその場にいたチクゴが重傷を負って戦線離脱。さらにその後、初めて導入されたメタバース空間上の訓練システムの初使用時に、レイジはログアウト出来ずに意識不明に陥ります。なんだかんだで上手くやっていたレイジたちですが、チクゴが不穏な言動を見せてから、各所が軋み始めることに。幼い頃のリョータが遭遇したアンノウンとの戦闘時に、チクゴが巻き込まれて戦線離脱。さらに導入されたメタバース訓練システムは、原因不明の誤作動を起こし、レイジの意識を消滅させてしまいます。数多く挿入される意味深な描写から、アンノウンの出現は、チクゴのサポートAIであったテンダーが関わっていそうな感じ。前2作とは違い、(技術面での大きな進歩もあって)メタバース空間がフューチャーされている本作ですが、やはりラスボスもまた、そのメタバース空間にいる存在ということなのでしょうか。そう考えると、レイジの意識をメタバース空間上でさらった(と言うべきか?)のも、合点がいきますよね。でも、今回の描写だけだと意識だけが行方不明になったので、肉体は現実世界に残り続けているんですよね。今までの話だと、「姿形そのものが行方不明になって失踪扱いにされた」って話だったけど、実際はそうではなかったということなのか…?
仮面の男と化したレイジから、ERDAの頃のことを聞かされたイナでしたが、それでも彼がERDAを裏切った理由が理解できず、また彼の要求を拒否。話が平行線になると悟った彼は、アンノウンを1体放って姿を消します。これは、タイセイたち現代のシンカリオンたちによって撃破されるのでした。終盤では、タイセイたちがようやく登場し、アンノウンと交戦。ガンマのE8つばさ単独での戦闘時は苦戦していたものの、タイセイのE5はやぶさ等の加勢後は形勢逆転し、撃破していました。ドラマの残時間のこともあり、割とサラッと描写されたこの戦闘シーンですが、レイジの頃と違い、今のシンカリオンは技術が進歩しているだけでなく、ともに戦う運転士としての仲間たちがいるということを描写している点に、大きな意味を感じます。これが、レイジを救う突破口に…なったりしてね。
毎週様々なドラマを提供してくれる『シンカリオン』CW。このアニメには、当然に多くの人が制作に関わっている。その制作現場はどうなっているのだろう?タイセイ役を務める石橋陽彩さんが、その現場に潜入するぞ!
次回は、アニメ制作現場を紹介する特別編。『ウルトラマンアーク』ほどではありませんが、放送開始半年にして3回目の特別編になります。この分だと、実質的な放送話数は、3クール程度になっちゃうのかなぁ?
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