絶妙に忍べていないようで忍んでいるイナ
姉ちゃんに教えてもらったカタヌキ。素早く、丁寧に、突く！今回の『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』は、夏祭り回。中盤までにドラマを進めて、後半で戦闘シーンを描くという順当な構成となり、ここずっとドラマが動いていたことから、久しぶりの通常回というテイストになっていました。
初登場したデルタは、今回だけ観るとタイセイの良きネット友だちという感じ。出番も単発回のメインゲストキャラくらいの出番であったため、今回限りなのか、それとも次回以降もまた登場するのか、判断しにくい絶妙なラインが、なんとも言えない感覚を与えてくれました。なんだか再登場しそうな雰囲気はあるけど、どうなんだろう？
なお、前回（特別編2）の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
今日もメタバース空間を楽しむタイセイが訪れたのは、かつて神田にあった鉄道博物館を模したエリア。そこでメタバース上の友人たちと会っていると、そのうちの1人が見慣れない少年：デルタを連れていましました。彼とすっかり仲良くなって意気投合したタイセイは、またメタバース空間で会うことを約束。ERDAでのハーデスシンカリオン デストロイモードの議論を早々に終わらせると、夏祭りの前に、わざわざ家に帰ってデルタのエリアへと立ち寄ります。今回は、メタバース空間でのんびりするタイセイからスタート。彼のメタバースエリアが架空の鉄道になっているのは周知の事実ですが、今回そんな彼に友人たちがおり、頻繁に交流していることが判明します。一定のコミュニティに入っているらしいタイセイ。正式ハンドルネームはダサいけど、交流を持っているという事実に安心したよ。そんなタイセイが、友人たちのツテで初めて出会ったのがデルタ。彼の鉄道知識等で意気投合したタイセイは、あっという間に仲良くなり、次に会う約束を取り付けます。このデルタとの出会いの直後、ERDAでの様子が描写。シンカリオンSRGもハーデスシンカリオンも、前々回の戦闘ですぐに出撃できない状況であることから、ここで過去映像を使うことで販促としていました。
デルタのエリアは、予讃線下灘駅を模したもの。その情景に興奮し、話を弾ませるタイセイでしたが、また近いうちに会うような予感をさせながらも、「また会おう」の一言が言えませんでした。その後、彼はアカネたちとともに、地元の夏祭りを楽しみ、そこには、外出許可の下りたイナの姿もありました。アカネたちとの夏祭りの予定を押してまで、デルタと再会していたタイセイ。ここでデルタのエリアが初登場し、予讃線下灘駅を模したものであることが判明します。ここでは、そんな下灘駅の風景の良さに目が行きそうになりますが、やっぱりタイセイとデルタのやり取りに注目したいところ。彼らは確かにどんどん仲良くなっていっていますが、友だちとしてよくするであろうやり取り（先述した「また会おう」の一言がない等）が欠落しているのが、ちょっと気になります。タイセイが人と話すのが得意ではないというのもその理由でしょうが、それだけではない何かを感じるんだよね…。こうしたデルタとのやり取りののち、タイセイは再びアカネたちのもとに戻って、夏祭りへ。そこにはイナもおり、数年ぶりに彼女との夏の思い出を作ることになりました。中盤では、夏祭りのシーンをかなり長めに描写。イナの絶妙に忍べていないようで忍べている変装は、確かにインパクトがありましたが、それ以上に、夏祭りの各屋台の突き抜けっぷりにさらに衝撃を受けました。サッカーのPK戦のような射的をしている射的屋もそうだけど、やっぱり一番インパクトがあって笑えたのは、あまりにも輪投げがヘタすぎるガンマですよね。小細工なしの輪投げで、あれだけ買って1つも入らないなんて、ある意味奇跡だよ？
夏祭りも終盤に差し掛かると、ここで水を差すようにアンノウンが出現。後ろ髪を引かれながらも、シンカリオン運転士としての責務を優先したタイセイたちは、それに挑みますが、非力な見た目をしてトリッキーな攻撃を繰り出すそれを前に、意外なほど苦戦を強いられます。しかし、ここでタイセイは、今回の夏祭りでの経験を思い出し、得た知識とテクニックで応戦。リクソウセイバーで撃破するのでした。終盤で、シンカリオンのアンノウンの戦闘が描写。今回登場のアンノウンは、から傘お化けをモチーフにした、明らかに非力な見た目をしていましたが、その分能力と素早さでE5はやぶさたちを撹乱し、意外なほど彼らを苦しめます。結局今回で倒されることになる、このアンノウンですが、正直ここまで粘るとは思わなかったなぁ。4機相手に、全くひるまずに戦ってたんだもん…。そんなアンノウンに打つ手なしかと思われましたが、ここでタイセイが、先ほどの夏祭りでの経験を思い出し、それを応用した攻撃を披露。アンノウンのスキを突き、ついに逆転勝利をおさめます。アンノウンを倒すために活きたのが、夏祭りでイナから教え込まれた技やコツ。カタヌキのコツが戦闘に活用できるなんて、想像ししてなかったよ…。
訓練のために、はるばる九州へ向かったタイセイたち。そこで待っていたのは、新たなるシンカリオン：N700Sかもめとその運転士：海風ツクモだった。タイセイたちとツクモの出会いは、どんなドラマを生み出すのだろうか？
次回は、シンカリオンN700Sかもめの初登場回。デルタの話をもう少しやるのかなと思いきや、ツクモの話に移行するんですね。これでますます、今回のお話をこのタイミングでやった、本当の意味が気になるなぁ。単なる話数調整か、それとも―？
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