心あるヤマトのシンカリオン500こだまは、伊達じゃない!
ヤマちゃん言うたやん!人間には心があるって。せやったら、自分の心に正直になってくれ!今回の『新幹線変形ロボ シンカリオン チェンジ ザ ワールド』は、シンカリオン500こだまのデビュー回後編。前回からのワチャワチャしながらもアツいノリはそのまま維持されており、またレイジにかかる話も進められていて、ストーリー上絶対に外せない、観ていて楽しい一編になっていました。
セリフの言い回しや行動はコメディチックなのですが、根底にあるドラマがストレートでアツいため、笑いとアツさが共存しているのが面白いところ。それでいて、過度に関西を茶化した感じも無かったので、本当に面白く視聴出来ました。500こだまデビュー回前後編は、本当に制作陣がノリに乗ってるな!という印象を受けましたね。
なお、前回(第24話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
すっかり中を深めて、ERDA京都指令室こと京都鉄道博物館内にある、梅小路蒸気機関車庫を訪れていたタイセイたち。タイセイが庫内にいる各車両に見とれる一方、ヤマトが自身のもう1つの夢をアツく語ります。彼の夢を心から応援することにしたタイセイたちは、鉄道部の活動も、シンカリオンの訓練も全面的にバックアップ。そうして迎えた、ロボコン前日、ヤマトのもとを訪れたタイセイたちが見たのは…。今回は、梅小路蒸気機関車庫でのシーンからスタート。ですが、タイセイの機関車にかかる話と、ヤマトのロボコンにかける情熱の話を、最初は分けて描写しつつ、だんだん重ね合わせてごちゃ混ぜになっていっており、初っ端からいきなり笑わされました。ヤマトじゃなかったらガチギレされかねないよ?タイセイ…。そんなヤマトは、タイセイたちの強力なバックアップを受けて、ロボコンに向けてのロボット開発とシンカリオンの訓練を両立。しかし、じょじょに気持ちが先行して体力が追いつかなくなっており、ロボコン前日ではグロッキー状態でした。ヤマトがこのときトチ狂って開発したのが、マトリョーシカ風というかマトリョーシカそのものである、マトリョー鹿カリオン。これを観たときは、ヤマトもとうとうヤキが回ったかと思ったけど、これが今回終盤で再登場するとは思わなかったよ。
ヤマトたちは、気を取り直して心身ともに回復し、ついに迎えたロボコン当日。意気揚々と出発しようとする彼らでしたが、そこにアンノウン出現の報せが入ります。ヤマトの夢をあきらめさせたくないタイセイたちは、自ら進んで応戦することを決意。ヤマトはその好意に甘えて、ロボコンへ向かいますが、その心に迷いがあるのは明らかでした。鹿に突き飛ばされ、ヒョロ田とメガネ山からの言葉を受けた、ヤマトの決断は―。なんとか鹿カリオンを形にして、さあこれからロボコンだというときに入る、アンノウン出現の報せ。タイセイたちの配慮を受けて、ロボコンに向かうことにしたヤマトでしたが、明らかに様子がおかしくなります。中盤の一連のシーンは、ロボコンを優先しようとするも、やはり自分の本当の気持ちにウソをつけないヤマトが、仲間であるヒョロ田とメガネ山の言葉を受けて奮起するさまが描写。そのドラマ展開自体はかなり王道なのですが、ヤマトがいきなり鹿に突き飛ばされたり、そこから宙返りして着地した際に「正直になる前に屍になるところやったで!」と言って見せたりと、極端なギャグ描写が挿入されているのがかなり笑えるところ。おかげで、言い回しは笑えるのにドラマとしてはジンと来るという、相対する感情が同居する、インパクト大なシーンに仕上がっていました。個人的に忘れられないのが、ヒョロ田とメガネ山による、「自分の心に正直になれ」という旨のセリフ。これだけであれば、決して珍しいものではありませんが、序盤でヤマトが語っていた「ロボットと違って人間には心がある」というセリフを受けての返しになっているのが、秀逸なんですよね〜。前回や今回の前半からは全く想像できなかった、とてもグッとくる描写で、私は大好きですね。
4本のアームによる回転攻撃に苦しむ、タイセイ/E5はやぶさたち。そこにようやくヤマト/500こだまが駆けつけますが、アーム攻撃に苦戦する状況を打開出来ずにいました。しかし、腰部にあるネジに目をつけたタイセイとヤマトは、500こだまが中心となって、アーム攻撃を押さえつつネジを外す戦法を敢行。これが功を奏し、500こだまは前回に続きアンノウンを撃破するのでした。そして、急いで向かったロボコン会場にも間に合い、無事優勝。これでめでたしめでたしかと思われましたが、同じ頃東日本では、また別のアンノウンが現れていて…。終盤では、自分の心になり、心スッキリとなったヤマトの、500こだまによる奮闘が描写。最初こそ押され気味になっていましたが、E5はやぶさたちの気づきやアシストを受けつつ、最後はバッチリとキメてくれました。500こだまは、『Z』の機体に比べるとやや鈍重なのかなという印象を受けましたが、実際はそんなことはなし。ダイナミックギガスパナを豪快に振り回していたのが、カッコよかったですね。そうそう、今回もロボットアニメネタがしっかり挿入されており、「定刻通りにただいま到着!」(『マイトガイン』より)と前回に続いて言ったり、「シンカリオン500こだまは伊達じゃない!」(『逆襲のシャア』より)と叫んだりと、前回ほどではないもののやりたい放題でした。もう、戦闘シーンの勢いも相まって、これらギャグ描写もノリノリになっていてGoodでしたね。こうして戦闘を乗り越えたヤマトは、無事ロボコンに間に合うことができ、鹿カリオンによるマトリョー鹿カリオンを使った作業で優勝。これでめでたしめでたしかと思われましたが、時同じくして大宮では、イナがついに仮面の男の正体に近づいていました。今回のラストで、ハーデスシンカリオンの運転士である仮面の男が、レイジであることが確定。イナと同じく、レイジもまた、敵の呪縛から救い出すことが出来るのでしょうか。それとも―?
ハーデスシンカリオンを操る仮面の男の正体は、やはりレイジだった。レイジの過去に何があったのか?そして、それにイナはどう関わっていたのか?その全てが明かされる!
次回は、ほぼ1話の大半を使って、レイジとイナの過去を描く一編になりそう。そして、シンカリオンのプロトタイプとして、いよいよ0系新幹線/シンカリオン0が登場します!シンカリオン0って、商品化されるのかな?情報解禁がなされたのに、現時点で特に玩具化の話が出てないってことは、発売されないのかな…。
※本日は、急遽記事を差し替えました。『仮面ライダーガヴ』および『爆上戦隊ブンブンジャー』の感想記事は、明日以降投稿します。
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