お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンブレーザー』第24話 ちょっとした感想

ゲントを生かすためにとった、ブレーザーの行動での“対話”

 

 

 

このままじゃ俺も、仲間たちも、地球もやられる!今戦わないで、いつ戦う気なんだ!?今回の『ウルトラマンブレーザー』は、最終決戦の前編。月面で大暴れして、月の軌道を変えて地球にぶつけようとするヴァラロンを前に、ブレーザーが、そしてSKaRDが、決死の対決を挑むさまが描かれました。

 

SKaRDの頑張りを中心に描いていること、またブレーザー自身も本調子ではないため、意外にもブレーザーの活躍時間は少なめ。そのぶん、前半ではSKaRDの各メンバーたちの様子をしっかり描写し、そして中盤ではヴァラロンに全力で挑む彼らの姿を描いていたことから、ドラマ的にはアツく、そして全くダレないものになっていたのがGoodでした。特撮描写も、月面という舞台設定の都合からCG合成を大胆に使っていて、ダイナミックだったなぁ。

 

なお、前回(特別総集編3)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

冒頭で述べたとおり、SKaRDがヴァラロン撃破のために決死の作戦に挑むことになることから、彼らにかかるドラマを丁寧に描いていた今回。そのためヴァラロンとの戦闘は中盤までお預けとなるのですが、各メンバーたちの背景を知ってからこのシーンに突入するため、とてもアツかったですね。ハデな特撮描写だけではなく、ドラマで最終決戦らしいアツさを演出してくれていたのが秀逸でした。でも、ブレーザーはこのままどうなっちゃうんだろう…?

 

前回出現したヴァラロンは、そのまま月面で活動。防衛隊の調査により、それは月の各所に自分が生成した爆弾を埋め込み、全て起爆して月の軌道そのものを変えようとしていることが判明します。ヴァラロンを撃破し、月の地球衝突の阻止のため、SKaRDに下った命令は、アースガロンMod.4で月へ向かい、ヴァラロンを倒すこと。命がけの作戦になることを覚悟したゲントは、隊員たち全員に18時間の外出許可を出し、思い思いの時間を過ごさせるのでした。今回の前半で描かれるのが、決死の作戦を前にした、隊員たちの行動や反応。苦しい命令を言い渡すゲントと、すべてを承知でそれを承諾するテルアキたちの姿にまずグッとくるのですが、その後の各隊員たちの姿がこれまたジーンと感動させてくれましたね。ゲントから与えられた18時間の外出許可中に、各人がやっていたのは、ゲントがハルノ参謀長への訪問と家族との夕食、テルアキが父ショウゴへの電話、ヤスノブが行きつけのコインランドリーでの瞑想、アンリがホウイチの音楽を聴きながらのトレーニング、そしてエミがV99の調査。各隊員の行動すべてが、過去のお話で触れられていたことや登場した場所を関連させたものになっているのが、とても秀逸でしたね。思わずこのシーンだけで泣いちゃいそうになりましたよ。そして、アースガロンの格納庫に舞台が移る直前の最後のシーンは、ゲントとサトコの会話。短い時間でしたが、上手い言い回しのやり取りで、各々の根底にある感情をしっかり表現してくれていました。

 

エミがイーゴイスからV99に関する情報を受け取ったあと、いよいよアースガロンはMod.4に換装され、月に向かって出発。無事月軌道上に到着し、ヴァラロンへの攻撃を開始しますが、ヴァラロン単体の攻撃もさることながら、既に各所に埋め込まれた爆弾の誘爆を避けてでの戦闘は、想像以上に困難なものでした。ドバシの意向もあり、月面に降り立って接近戦を挑むアースガロンMod.4でしたが、ヴァラロンの爆弾を抱えさせられたことで至近距離で爆発を喰らってしまい…!あと2話でV99のことをどう解決するのかと思いきや、「アースガロンはもとから対ウェイブ系用兵器であり、V99の情報もインプットされていた」という設定を出すことで、ドラマを大幅に圧縮。次回までにお話を完結させなければならない苦肉の策なんだろうなということは窺えましたが、「アースガロンすらV99に関連するものだったのか」という情報と組み合わせることで、視聴者に驚きとインパクトを与え、その分苦肉の策感を軽減していたように感じました。こうしたエミの行動の後、アースガロンはMod.4装備で宇宙へ出発。月面接近までは順調に事を運びますが、ヴァラロンの猛攻と、月面各所に仕掛けられた爆弾が、アースガロンMod.4を苦しめます。ヴァラロンは本当に全身武器のような怪獣。そのため接近戦を仕掛ければ、まだ戦いようのあるものでしたが、アースガロンMod.4はスキを突かれて爆弾を抱え込まされてしまい、その爆発に巻き込まれてしまいます。結果的にやられてしまったアースガロンですが、あれだけの爆発を間近で食らっているにもかかわらず、外部の装甲の損傷だけで済んでいるのは、地味に驚異的。普通だったら、コクピットも爆発に巻き込まれて死傷者出てますよ、あの爆発だったら…。

 

ヴァラロンの爆弾の衝撃で、ゲント以外の全員がダウン。ゲントはムチャを承知で、ブレーザーに無理を言って変身。ヴァラロンに挑みます。しかし、ブレーザー自身が本調子でないことから、最低限の反撃をして、アースガロンMod.4を月面から離脱させることで精いっぱい。そのため、ヴァラロンの爆弾が起爆して月の軌道が変わってしまい、このままでは地球に衝突するという事態に陥ります。ここでブレーザーのとった行動は―!アースガロンMod.4内では、ゲント以外の全員が、生きてはいるものの重傷を負って意識不明の状態。この大ピンチは、ブレーザーに変身しなければ絶対に乗り切れないものでしたが、肝心のブレーザーブレスはなかなか現出しませんでした。ブレーザーブレスが出てこなかったのは、ブレーザーがゲントのことを思っていたからゆえ。だからこそ、ゲントの覚悟の呼びかけに応じて、初めてブレーザーブレスが出てきたときは、これまたグッときましたね。こうしたゲントとブレーザーのやり取り、もっと見てみたかったな…。こうした形で登場したブレーザーでしたが、既にカラータイマーが点滅しており、本調子ではない状態。当然ヴァラロンとまともに戦えるはずもなく、それでもなんとかアースガロンMod.4を月面から脱出させますが、月軌道を変えるために、ゲントと分離してまで己の身を呈して突撃し、何とか軌道変更には成功するも、力尽きてしまいます。終盤では、ゲントと分離し離れていくブレーザーや、爆発に飲まれたあと宇宙空間を漂うブレーザーの姿が描写。ブレーザーは一切何もしゃべっていませんが、彼が何を考えてそうした行動をとったのか、そして何を訴えたいのかが、手に取るようにハッキリとわかってGoodでした。ああ、ここからどうやって、ブレーザーは再びゲントと一緒になって復活するんだろう…!?

 

 

 

◎特撮面

ドラマ展開の都合で、主に中盤以降に集中していた特撮描写。宇宙空間を舞台にしているため、必然的にCG合成がその中心となるのですが、そうした中でも、ミニチュア特撮やダイナミックなアクションを挿入し、見ごたえある映像を作り出していました。ヴァラロンの巨大感と、それに挑むブレーザーの姿、とてもカッコよかったなぁ。

 

ヴァラロンは月の各所に爆弾を埋め込んでおり、その目的は月の軌道を変えて地球に衝突させることの様子。地球の危機を救うため、SKaRDに命がけの命令が下ります。それを覚悟して受け入れたゲントたちは、アースガロンMod.4に乗り込み、宇宙へと出発していきます。アースガロンMod.4の出撃シーンは、この後の戦闘描写に時間を割く当の都合から、ちょっと巻き気味で描写。それでも、日の出前の朝早くの出撃という設定を生かして、サーチライトで照らす演出を挿入していたのが、構図に変化をつけてくれていてGoodでした。でも、武装の一部を手でそのまま持っていくのはちょっとダサかったから、バックパックみたいなパーツを追加装備してくれても良かったかな(スーツの構造的にムリなのかもしれないけど)。

 

月軌道上に到着したアースガロンMod.4は、さっそくヴァラロンへの攻撃を開始。しかし、ヴァラロンは遠距離ビームで応戦してきたほか、あたり一面にはヴァラロンの爆弾が埋め込まれていて誘爆の危険性があるため、接近戦へと切り替えます。こうして月面に降り立ち、ヴァラロンと相まみえるアースガロンMod.4でしたが、スキを突かれて爆弾を抱え込まされてしまい…。月面での戦闘シーンの前半では、アースガロンMod.4の奮闘がたっぷり描写。全ユニットを装備してでのアクションは、スーツアクターにかなりの負担をかけるんじゃないかと思われましたが、想像以上に軽快に動き回っていてビックリしました。ライブステージでもそうなのですが、アースガロンのスーツってけっこう小回りが利くし動き回れるんですよね。スーツ構造に秘密があるのかな。そんなアースガロンMod.4は、月面でヴァラロンと接近戦を展開し、押され気味になりながらも的確に反撃。しかし、ヴァラロンの生成した爆弾の爆発に巻き込まれ、最終的にダウンしてしまいます。ヴァラロンの爆弾の爆発は、1個だけでも尋常じゃない規模の爆発として描写。これだけの大爆発で、よくアースガロンMod.4は外装甲の破損だけで耐え抜いたよな…。

 

ゲントの必死の呼びかけにブレーザーが応じたことで、ゲントはブレーザーに変身。本調子ではない状態でしたが、それでもヴァラロンには可能な限り反撃し、アースガロンMod.4を救い出します。しかし、月面の爆発だけは回避できず、これにより月が地球への衝突軌道を取ってしまうことに。ブレーザーはそれを回避するため、月に突撃しますが、ヴァラロンの妨害を受けて大ピンチ。それでもブレーザーは月を押し続け、ゲントを直前で分離することで彼を助け、その身を賭して月の軌道を正常なものに戻すのでした。終盤で展開されるブレーザーの活躍は、戦闘シーン自体は少なめ。それでも、自分よりも大きな敵を、見上げなら挑み攻撃するさまはカッコよかったし、攻撃を食らって激しく岩にその身を打ち付けるシーンは、見ごたえがあったなぁ。「自分よりも大きな敵」はブルードゲバルガもそうだったのですが、あちらはCG合成によるもの。実際のスーツどうしでの対比の方が、リアルさと迫力がありましたね。このようにブレーザーは奮闘しますが、やはり最終的にはヴァラロンに一歩及ばずじまい。月の地球への衝突は回避しますが、ゲントを生かすために彼を分離し、爆発した星屑の中にその身は消えていきます。ゲントと分離し、最後は宇宙空間を漂うブレーザーの姿は、悲壮感たっぷり。◎ストーリー面でも触れましたが、一言もしゃべっていないのに、ブレーザーの感情や思いが、これらの描写で手に取るようによくわかるんですよね。やっぱりブレーザー…口下手だけどいいヤツだよね(しゃべってないけど)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブレーザーは倒れ、エミがドバシに拘束され、肝心のアースガロンは修理中と、ボロボロな状態のSKaRD。そんな最悪のタイミングで、ついにヴァラロンが地球に来襲した。蹂躙されていく市街地、崩れ去る建物。ゲントたちはこのまま敗北を待つしかないのか?いや、そんなことはないはずだ!ブレーザーとSKaRDは、V99の謎が暴き、最後の攻勢に出る―!

 

次回はいよいよ、TV本編の最終回。まだまだこなすべきこと、解決すべきことが多くあり、本当に次回だけで完結するのかと心配になりますが、そこは『ブレーザー』、キチンとすべてをまとめ上げ、アツいドラマを提供してくれることでしょう。来週は絶対に見逃せないぞ!!

 

そこに、未来への答えはあるのか―?

 

 

 

 

 

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