お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンブレーザー』第23話 ちょっとした感想

ゲントは限界を超えられるのか!?

 

 

 

あと少しだけやらせてくれ、ブレーザー今回の『ウルトラマンブレーザー』は、最終回前後編に向けての前哨戦とも言える、怪獣の大量登場回。サブタイトルにもなっている「ヴィジター99=V99」については、前回までと同様その名前程度しか登場しませんでしたが、大量出現するかつての怪獣たちや、予想外ともいえるタガヌラーの習性の解明等、新規怪獣が登場しなかった分、ストーリー上での新たな発見が多い一編となりました。

 

次回予告では、まるでゲントが肝心なときに体調不良で倒れるかのようなシーン配分となっていましたが、実際はそんなことはなし。詳細は後述しますが、その件は序盤でいったん早くに片づけられ、以降は世界各国に出現したタガヌラーとの戦いに重きが置かれる形となっていました。エミのタガヌラーに対する解釈は、確かに予想だにしないものだったけど、なんだか好意的に解釈しすぎている感も否めないよな~。私はむしろ、全く逆の予測をしてしまいました。

 

なお、前回(第22話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

冒頭で述べた通り、陸に空に、そして世界各国に再出現した、かつて撃破してきた怪獣たちとのバトルが中心となっていた今回。新規怪獣の登場は確かにありませんでしたが(ラストシーンでラスボス怪獣のヴァラロンが登場するも、戦闘シーン自体は無し)、物語の大筋を進めつつ、ブレーザーやアースガロンの複数回にわたる奮戦をしっかりと描いており、クリスマス直前の放送回として申し分ない一編になっていました。でも、今回でもやっぱり、V99の詳細はわからずじまいだったなぁ。TVシリーズ完結まであと2話しかないけど、これちゃんとまとまるのか?

 

小笠原諸島上空に、デルタンダルが複数態出現。SKaRDはアースガロンMod.2で出撃のうえ応戦し、1体が海中へ、もう1体が宇宙へと向かおうとしますが、これらは加勢していたブレーザーの手によって撃破されます。今月に入って5回目となるデルタンダル相手の出撃について、エミたちがあれこれグチる中、ゲントは医務室から帰ってきた直後に倒れてしまい、再度搬送。どう見ても絶不調に見える彼に言い渡された診断は…。序盤では、デルタンダルの大量出現ののち、ゲントが体調不良に陥ってしまい、医師からも厳しい診断を受けてしまう様子が描写。しかし、倒れてしまったのはいわゆる昏倒という格好(『セブン』最終回みたいな感じ)ではなく、実質的にブレーザーストーン越しにブレーザーから殴られたからでした。デマーガのときも同じく、ゲントをいたわるがゆえの行動に出たブレーザー。でもさ、今に始まったことじゃないんだけど、やり方が極端なのよ!そんなゲントは、筋萎縮等を起こしており、このまま戦い続けていると命の危険もあるという状況。身体に負荷がかかっている理由の1つが、ブレーザーと一体化し戦っていることなのは明らかですが、本当にそれだけが理由なのかな―。

 

エミが、アマチュア天文家のミッチーから重要な情報を得た直後。フランスやオーストラリア等の液化ティーテリウム貯蔵庫にて、タガヌラーが相次いで出現。身長が20m旧程度の比較的小型のものであったため、各国の部隊にて対処可能かに思われましたが、日本の小洗市に60m級の大型が出現したことから状況は一変。ゲントは上層部の指令なしに独自で出撃命令を出し、アースガロンMod.2が現場に急行します。一度戦ったことがある相手であり、そのときよりも武装を強化していることから、全くひるむことなく戦い続けるアースガロンMod.2でしたが、アメリカのネバダ州にも同レベルのタガヌラーが出現したことで、さらに状況は悪化。ゲントはムリヤリ理由をつけて本部を脱出し、ブレーザーに変身して現地で応戦しますが…。今回、エミを通じてゲントたちにV99にかかる重要な推測をもたらしたのが、一アマチュア天文家であるミッチー。彼はサードウェイブ(ヴァラロン)の襲来を予想したほか、今回終盤で重要となる「タガヌラーのビームはウェイブ系の対象物に命中していた」という事実を突き止める等、一般市民の単発ゲストとは思えないほどの重要な役回りを担っていました。確かにミッチーの観測・推測能力は素晴らしいけど、本当に防衛隊上層部は誰一人気づいていないのかなぁ?V99に関わった人間たちなら、何らかの情報をつかんでそうにも思えるけど…。こうした情報をエミが得た直後、今度はタガヌラーが世界各地に出現。日本やアメリカには大型の個体が出現したことから、アースガロンMod.2そしてブレーザーが現地に向かいます。「アースガロンだけで解決出来るかと思いきや、もう1体出現したからブレーザーの登場が必要」というドラマ展開は、シンプルながら効果的でGood。変身時、ゲントが自分の身体の限界とブレーザーの意思を感じとりながら、それでも「あと少しだけやらせてくれ、ブレーザー!」と口走るのも秀逸です。そうした形で登場したブレーザーは、日本からアメリカへの移動の際、宇宙周りで飛行するという手段を取ることに。この手の場合、「ウルトラシリーズ」だとテレポーテーションとかをスパッと使うイメージがあったので、飛行による移動を描いていたのは新鮮でしたね。まあ、仮にテレポーテーションが使えたとしても、あれは基本的に命を削る技だから、ゲントのことを思うブレーザーが使ったとは思えないけどね。

 

日本とアメリカのタガヌラーは、前回とは比べ物にならないほどしぶとくなっており、ブレーザーもアースガロンMod.2も苦戦。やがてあの高出力ビームの発射体制に入らんとしたことから、退避命令を無視してまでタガヌラーを撃破しようとしますが、そのときエミ経由で、ミッチーの導き出した、タガヌラーの生態にかかる新たな予想を知ります。もしこの予想が正しければ、むしろタガヌラーを倒してはならないと確信したテルアキたちは、エミたちにはなんとかブレーザーにその情報を伝達するよう伝え、残る全兵装を用いてサーモバリック弾を撃墜。ブレーザー ファードランアーマーも、エミからの呼びかけを耳にして同様の行動をとり、両者の相手にしていたタガヌラーはそのままビームを上空に向けて発射。ミッチーの予想のとおり、月の衛星軌道付近に潜んでいた、サードウェイブと思しき謎の物体に命中しますが…。最初は優勢を保っていたブレーザー&アースガロンMod.2でしたが、タガヌラーは前回登場した個体以上にしぶとくなっており、部位破壊されようが大規模砲火を食らおうが、液化ティーテリウムの吸収に固執。そしてとうとうあのビームの発射体制になったとき、ブレーザーとアースガロンMod.2がが取った行動は、各タガヌラーの撃破ではなく、それを倒そうとする防衛隊のサーモバリック弾の撃墜でした。彼らがこうした行動に出たのは、ミッチーからの情報をもとに、「タガヌラーのビームが過去ゲバルガに命中していた→タガヌラーはウェイブ系の攻撃を防いでくれるのでは?」という推測に至ったから。少なくとも今回では、この推測は当たっているような描かれ方をしていましたが、個人的にはちょっと楽観的な推測ではないかとも思えてしまいます。ゲバルガのときは、結局ゲバルガを撃破できずに地球に呼び寄せることになったことを踏まえれば、「タガヌラーのビームによりゲバルガが活性化し、より積極的に地球を目指すようになった」という可能性も捨てきれないんですよね。現在公開されている、来年2月の映画の予告編でも、複数体のタガヌラーが敵として登場していることからも、タガヌラーを益獣と捉えるのは、時期尚早過ぎるように思えます。そしてラスト、SKaRDの思惑通り、タガヌラーのビームはサードウェイブ=ヴァラロンに命中。しかし、ヴァラロンを倒すことは叶わなかったうえ、逆にある程度ビームを弾き返されてしまい、各タガヌラーは結果的に自分の攻撃で死んでしまうことになります。タガヌラーの処遇をどうするんだろうと気になっていたところでしたが、こうした結末にしていたのは、非常にドラマとしても合理的であり、かつムリのない展開でGood。よく考えられてるなと感じました。でも欲を言えば…、中盤であれだけアースガロンMod.2が調子良かったんだから、タガヌラー1体くらいはしっかり撃破してほしかったな。

 

 

 

◎特撮面

デルタンダル×2にタガヌラー×2とブレーザーやSKaRDが直接戦っていないものを含めると×6)、怪獣が大量登場したうえで戦闘フィールドも空に海に陸が2種類茨城県小洗市とアメリカ・ネバダ州)と、非常に多種多様な戦闘シーンが展開されていた、今回の特撮パート。アクションやCG合成に力が入れられており、ドハデな出来になっていました。当然ブレーザーやSKaRDも多様な攻撃を繰り出してくれるのですが、それが怪獣撃破以外のところで用いられていたのは、意表を突く出来で興味深いものがありましたね。

 

小笠原諸島上空に、デルタンダル×2出現!アースガロンMod.3が追撃しますが、デルタンダルはともに縦横無尽の飛行を見せ、最終的にはどちらともブレーザーが倒すこととなります。あまりにも頻発するデルタンダルの登場に、SKaRDが辟易していると、今度は世界各地にタガヌラーが出現。中でも日本に出現したものは巨大であり、ゲントは独断で、アースガロンMod.2の出撃指示を出します。今回は、アバンタイトル時点から特撮パートがスタート。デルタンダルとの戦いでは、グリーンバック合成をふんだんに使用し、海へ真っ逆さまに突っ込もうとしたり、大気圏を飛び出して宇宙へ向かったりと、本当に縦横無尽でダイナミックな戦闘スタイルを見せてくれました。ブレーザーが久々に見せたレインボー光輪も、CGが美しかったなぁ。でもさ、デルタンダルが2体もいたんだから、1体くらいアースガロンに倒してほしかったな。確かに宇宙に行かれちゃったらムリだけど、海に突っ込む直前なら、十分単独で倒せたと思うんだけど…。

 

日本に出現したタガヌラーは、アースガロンMod.2がしっかりと応戦。このまま撃破に至るかと思いきや、同時にネバダ州にも同レベルの個体が出現したとの報告が入り、ゲントはブレーザーに変身して現地へ向かいます。チルソナイトソードを召喚して、以前も見せた右腕の部位破壊をし、タガヌラーを弱体化させたかに見えましたが…。中盤より、アースガロンMod.2そしてブレーザーの、各タガヌラーとのバトルがスタート。一度戦ったことがある相手であるため、最初こそ両者ともに優勢で戦いを進めますが、タガヌラーが予期せぬ粘りを見せたことで、一転してピンチに陥ります。タガヌラーが初登場回(第3話)とは違い身につけていたのが、再生能力に似た能力。ブレーザーに右腕を斬り落とされたタガヌラーは、そのままダウンするかと思いきや、赤い触手を伸ばして襲いかかってました。ブレーザーが、チルソナイトソードを逆手で持ち、タガヌラーの右腕(甲虫怪獣なので右脚というべきか?)を斬り落とすさまは、本当にカッコいいの一言。だからこそ、ここから当然のように反撃してきたタガヌラーには、強い衝撃を受けましたね。ちなみに、ここではアクションが中心であるため、ミニチュア破壊はほとんどありませんでしたが、タガヌラーがアースガロンMod.2に押し倒されるシーンでは、コンテナが吹っ飛ばされるさまが挿入されており、臨場感が抜群でした。上手いこと砂埃の演出が重ねられていたので、第2話のVSゲードス戦よりも自然な仕上がりになっていましたね。

 

液化ティーテリウムをむさぼり食い、あの強力ビームを放たんとする各タガヌラー。それを全力で阻止するため、テルアキたちはアースガロンMod.2で不退転の覚悟で臨み、ブレーザーはファードランアーマーとなって最後の抵抗を図りますが、そのときエミからの通信が入電。宇宙から迫るサードウェイブ(ヴァラロン)を倒すため、一転してタガヌラーを守る方針へと転換し、両者タガヌラーを倒そうとするサーモバリック弾を撃墜します。こうして各タガヌラーはビームを発射し、それらはヴァラロンに命中しますが…。終盤では、テルアキたちが「俺たちがやらねば誰がやる」の覚悟で粘りを見せ、ブレーザーもファードランアーマーになったことから、ギリギリの状況下でタガヌラーの撃破に成功する流れになるのかな…と思いきや、実際に攻撃したのはサーモバリック弾。その理由は、タガヌラーのビームがウェイブ系の宇宙怪獣の襲来を阻止しているのではないかという推測によるものでした。終盤のこのシーンでは、CG合成が中心。ファードランアーマーはチルトファード炎竜射で、アースガロンMod.2は残弾全発射というドハデな技を見せ、向かってくるサーモバリック弾を全て撃墜するさまが描かれていました。ファードランアーマーとアースガロンMod.2の活躍を同時並行で描くのは、ある意味ではベタな演出と言えるのですが、いざ実際にドドンと見せられると、カッコよすぎて仕方がない!両者とも強者の風格を漂わせてくれていましたね。しかし、戦闘はこれでは終わらず、ヴァラロンにより跳ね返されたタガヌラーのビームが降り注ぎ、タガヌラーは2体とも爆発四散。アースガロンMod.2はすんでのところで脱出した一方、ファードランアーマーは爆発に巻き込まれてしまいます。ブレーザーの、そしてゲントの運命は!?全ては、3週間後の次回に続く―!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブレーザーのこれまでの戦いを、引き続き見守る謎の存在。そう、別次元の世界に存在する、あのパグ(PAG)たちが帰ってきた。前回の登場以降、ファードランやMod.3ユニットを相棒に迎え、より強く、より多彩に戦うようになったブレーザーとSKaRDの姿は、彼らの目にどう映るのか?

 

12月30日の年末年始特番を挟んだ、年明け一発目となる次回は、最後の特別総集編。第1弾と第2弾で大きくテイストを変えてきていたから、第3弾でもまた違った趣向のものを出してくれるのかな…と思いきや、まさかのパグたちの再登場でお話が進みそうです。ああ、どうせなら、特別総集編1で登場したTKBの3人が再登場してくれたらよかったのになぁ。

 

好奇心の先に、見えるものとは何か―!?

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