お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『∀ガンダム』ちょっとした感想 ∀-15(第43~45話)

今回は、∀ガンダム』の感想記事第15回目です。

 

今回ご紹介の3話では、黒歴史の真実の解明、アグリッパとの決着、グエンの裏切りと∀ガンダムの明確な初敗北等、ガチのマジで大きな展開が描かれるお話が連続。しかし、そうした中でも従来の『∀』の持つある種の穏やかさを崩さずにそのようなドラマを挿入していたのが、いい塩梅だったなと感じました。それにしても、黒歴史の真実は予想の斜め上を行く展開で驚いたなぁ。今まで登場したモビルスーツのほとんどが、過去の「ガンダムシリーズ」のモビルスーツのデザインに酷似している理由も、これなら納得です。

 

なお、前回(第40~42話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

第43話「衝撃の黒歴史

2000年2月11日放送

登場した敵他:ターンX、バンデット、マヒロー、ウァッド

「なぜ古代史が黒歴史と呼ばれるようになったのか、お考えなさい!」

 

STORY:月面で対峙した、∀ガンダムターンX∀ガンダム撃破に躍起になるギンガナムを前に、ロランはやむを得ず戦闘に突入することになり、その中でターンXの出自を知ることになった。同じ頃、冬の宮殿に突入したディアナたちは、後を追ってきたミリシャとも合流し、さらにジャンダルムで脱出を図っていたアグリッパたちとも接触し、ついに宮殿最深部のデータセンターに入る。アグリッパの言葉に反発し、黒歴史を解放するディアナ。そこで語られていたのは、人類の闘争の歴史だった!

 

サブタイトル通り、今まで本作の中で触れられ続けていた「黒歴史」の概要がついに明かされる一編。それは、言ってみれば今までの「ガンダムシリーズ」そのものであり、宇宙世紀を除いて今まで各作品どうしの繋がりがあまり描かれなかった「ガンダムシリーズ」にしては、なかなか新しい切り口だったなと感じました。また、ターンXの秘密もじょじょにギンガナムがポツポツと語っており、次々と重要な要素が出てきていましたね。

 

前回、月面にて対峙した∀ガンダムターンX。ロランの意思に反して、ギンガナムは∀ガンダムを倒す気満々であり、メリーベルのバンデットとともに襲い掛かってきます。何とか反撃する∀ガンダムは、バンデットの攻撃程度であれば十分回避できたものの、やはりターンXの攻撃には苦戦。そしてその中で、ターンXの胸に刻まれた、大きなX字の模様の秘密につき知るのでした。序盤では、∀ガンダムとターン&バンデットとの激戦が描写。どちらも強敵モビルスーツですが、前者についてはさすがに苦戦させられていた一方で、後者については途中からその攻撃パターン等を読み切り、的確に反撃していました。バンデットを操るメリーベルは、やや戦闘狂のフシがあるので、性格が真逆のロランは苦戦させられるんじゃないかなと思いきや、意外にそうでもなかったというオチ。機体性能の差というのはもちろんあるのでしょうが、やはり以前から指摘している通り、実戦経験の差によるものが大きいのでしょう。メリーベルも戦いを楽しんでいる感出してるけど、実際今回の戦争が起きるまでは、ギンガナムたちと同様実戦経験0だったはずですからね。こうした戦闘の中で、ギンガナムはターンXの胸部の模様につき言及。なんとそれは、過去∀ガンダムによって傷つけられたものであり、そのときの戦いの記憶がモビルスーツにも残っていることから、ターンX∀ガンダムを倒そうとするのだと説きます。ターンXの旨の模様は、もとからあったものではなく傷だというけど、本当なのかな。傷の割にはきれいに入りすぎているし、中のシステムの起動も絶妙な形で見えるようになってるんですよね…。

 

白の宮殿から冬の宮殿へと向かったディアナたちは、秘密の地下通路を潜り抜け、冬の宮殿内・冬眠装置とデータセンターのある最深部へと到達。初めて目の当たりにする設備の数々に、ソシエたちは独特の感触を覚えます。そしてキエルとディアナは、ここで過去入れ替わっていたときのことを回想し、グエンたちは、今まで起きた出来事の中で、どれがキエルに扮したディアナで、またディアナに扮したキエルだったのかを初めて知るのでした。冬の宮殿内・黒歴史等が蓄積されているデータセンターに到着した際に描かれるのが、ディアナとキエルがどのタイミングでどう入れ替わっていたのかということ。視聴者にとっては周知の事実でしたが、グエンたちは細かな時期までは知らなかったことから、たいそう驚いていました。「あのときのディアナはキエルだったのか」「あのときのキエルはディアナだったのか」と個々が気付くシーンは、過去映像も踏まえてしっかりと振り返りがなされており、この事実を知ったことで新たな感情を抱く(リリが、野戦病院でキエルとして働いていたのがディアナだったことを知り、やってしまったことを後悔する等)さまもしっかり挿入されていたのがGoodでした。でも、「このタイミングでそれ明かすの!?」という感じはあったかな。だって、前後の展開とあんまり関係なかったんだもの…。

 

城の宮殿で行動を起こそうとしていたマヒロー隊を、ハリーがゴールドスモー単独で食い止めていた頃、時同じくして、ミリシャも白の宮殿へ突入。宮殿内にいたメイド等から、ディアナたちが冬の宮殿に向かったことを知り、あとを追いかけます。その結果、彼女らと合流した彼らは、偶然ジャンダルムで脱出を図っていたアグリッパとも遭遇。ミリシャ側の方が人数が多かったため、アグリッパたちを抑え込んだディアナは、彼の意見を無視し、黒歴史のデータを解放します。Bパートからは、ハリーのゴールドスモーがマヒロー隊を食い止めるさまが描写。実戦経験の差や、あるいは人間としての差も含むのか、ハリーのほうが有利に戦いを進めており、単独でマヒロー複数を行動不能に追い込むさまが、とてもカッコよかったですね。これと同じ頃、ミリシャもまた白の宮殿から冬の宮殿へと向かっており、ディアナたちとようやく合流。その際、偶然別ルートでアグリッパたちが侵入してきたため、これを抑え込みます。モビルスーツ技術なら、地球より圧倒的に技術力が上なムーンレィスですが、今回の白兵戦ではミリシャにほぼやられっぱなし。同じ人間どうしだし、使っている武器自体もそこまで大幅に変わらないから、このあたりも実戦経験の差が出た感じですかね。

 

ハリー「ギンガナム家は、真の戦い方を知らないようだな。」

 

ディアナによって解放された黒歴史。それは今までの人類の闘争の歴史の映像の集積であり、過去数百年の間に多くのそれがあったことに、グエンたちは仰天します。そして、この映像は各所でも放送され、∀ガンダムターンXが戦う月面でも放送。この映像を目の当たりにして、驚いたロランは、さらにその後展開される∀ガンダムが地球で行った月光蝶による文明破壊活動に、強い衝撃を受けるのでした。ついに解放された黒歴史の正体。それは「ガンダムシリーズ」の歴史そのものであり、過去数百年間の人々の絶え間ない争いを、映像データとして記録したものでした。この展開は正直全く予想しておらず、かなり斜め上の展開。「なるほどこれなら、『∀』に出てくるモビルスーツが全部過去作のモビルスーツと酷似してるわけだ」と納得した一方、『∀』の時点で全「ガンダムシリーズ」作品を、同じ世界観の中に集約しようという試みをしていたことに、強い衝撃を受けました。宇宙世紀系ならまだしも、『G』〜『X』のアナザーガンダム系もしっかり組み込んでいたので、「ここまでやるのか!」とビックリしましたね。そして『∀』とは、そうした各「ガンダムシリーズ」よりもかなり先の未来のお話なのか―。

 

 

 

第44話「敵、新たなり」

2000年2月18日放送

登場した敵他:ターンX、バンデット、マヒロー、ジャンダルム

「場所をわきまえろ…お前ら下がれぇぇぇっ!」

 

STORY:黒歴史の真実がムーンレィスの人々にまで知れ渡った今、ディアナとキエルは、アグリッパとグエンにその行動の意味を問うたが、特にアグリッパは、むしろ自分の行動を肯定し、ディアナを否定してみせた。分かり合えぬ考え方と、拡大していく一般市民の暴動を目にしたディアナとキエルは、罪を犯す覚悟でアグリッパを刺殺しようとするが、これに乗じて権力の闘争本能に憑りつかれたミドガルドが、アグリッパを暗殺し、さらにジャンダルムに乗ってディアナをも亡き者にしようとする。ムーンレィスはこのまま、闘争本能の赴くままに混乱し自滅するのか?それをすんでで食い止めたのは、ロランたちの行動だった!

 

前回の黒歴史の解明を受け、アグリッパの偏った考え方やその死、一般市民の暴徒化、そしてミドガルドの野望と死が描かれる、ストーリー的にも演出的にも大きなターニングポイントとなる一編。ロランの登場はそのぶん最低限でしたが、∀ガンダムが今までにないパワーを発揮し、月光蝶の片鱗を見せるなど、見せ場もしっかり用意されていました。各キャラのセリフも、言い回しに癖があって興味深かったですが、そのぶん今後の展開のためにどうしてもグエンをやや悪者に持っていこうという節が端々に見えており、ちょっと展開が急すぎるかなと感じる箇所もありましたね。

 

前回、ディアナたちどころかムーンレィスの人々全員に知れ渡ってしまった、黒歴史の真実。人々の争いの歴史を前にして、ディアナはなぜギンガナム隊の行動を許したのかとアグリッパを追及しますが、逆にアグリッパは、ディアナの発案した地球帰還作戦こそが、ムーンレィスの人々の闘争本能を呼び覚ますきっかけになったのだと主張します。地球での経験を踏まえ、アグリッパの指摘も一理あると思い、反論に窮するディアナでしたが、それを援護したのはキエルでした。ギンガナム隊を動かし、彼らに破壊活動を許したのは、間違いなくアグリッパ。ディアナたちはそれを追及しようとしますが、逆にアグリッパは、人々の闘争本能に着目するのであれば、ディアナの地球帰還作戦こそ、ムーンレィスの人々の闘争本能を目覚めさせたのだと指摘し、強く反論します。かなり嫌味ったらしい言い方をしていたアグリッパですが、彼の言い分が一理あるのもまた事実。地球帰還作戦が結局話し合いで解決せず、ディアナ・カウンターを引き連れて行った時点で、ディアナもまた闘争本能にかられていたと言えるでしょう。しかし同時に、アグリッパはディアナがいなくなった途端にすぐさま行動を起こして自分の権力を確立しようとしており、その構想がディアナが地球帰還作戦を発案した時点からあったと述べていますから、彼もまた同時期に闘争本能にかられていたと言えるんですよね。アグリッパの反論は確かに一理あり、一見するとディアナを追い込んだように見えますが、よく考えると意外にディアナを追い込んでいないことに気付かされます。ちなみにこのシーンでは、ディアナとキエルの目つきはかなりキツいものになっており、それはグエンに対しても向けられることに。今後のドラマ展開を見据えてのものですが、ここでいきなりその方向へも舵を取るのは、いささか急すぎるかなとも思いました。

 

ロランの∀ガンダムが、なんとかメリーベルのバンデットの攻撃を回避して月の宇宙港に戻ろうとしていた頃。ゲンガナム市街地で人々による暴動が発生し、やがてそれは冬の宮殿まで接近。ミリシャは、威嚇射撃等を用いて人々を寄せ付けないようにしていましたが、突破されるのは時間の問題でした。さらに、マヒロー隊が勝手に市民たちを武力制圧しようとし始めたことから、ハリーはそれを阻止するために応戦。そして、これらすらも利用しディアナを批判するアグリッパに対し、ディアナは明確な殺意を覚えて…。今まで、ギンガナム隊やディアナ・カウンターを除き、穏やかな感じで描かれてきたムーンレィスの人々。しかし今回は、黒歴史の映像に闘争本能を刺激されたのか、ゲンガナム市街地を中心に暴動を起こし、略奪行為まで働くようになってしまいます。このように書くと、ムーンレィスの人々もやはり人の子であり、アグリッパのこれを利用したディアナへの批判も一理あるような感じに聞こえますが、実際に暴動を起こしている人の大半は、略奪行為までは行っておらず、アグリッパの政治に対して抗議の声を挙げているもの。そのため、アグリッパたちの想定している「人間の闘争本能による行動」に比べると、かなり理性的なんですよね。アグリッパはあーだこーだ言っていて、ディアナへの批判は本心だったんだろうけど、やっぱりその根底にあったのは、自己の保身だったんだろうなぁ。このように、態度を頑なに変えないアグリッパに対し、ディアナが起こした行動は、女王権限で、汚名を被ろうともナイフで刺殺するというもの。ディアナの怒りはよくわかりますが、ムーンレィスの人々よりも、よっぽど闘争本能に侵されているんだよなぁ…。

 

アグリッパ刺殺を決意したディアナと、それに手を貸そうとするキエル。しかし、アグリッパを殺したのは、彼女らの手ではなく、ミドガルドの銃弾でした。アグリッパの意見を聞き、彼の意見には賛同できないとする一方で、ディアナにもまた罪があると考えたミドガルドは、ディアナをも暗殺しようとしますが、これはリリの手で阻止。一度は拘束されウィルゲムへ護送されますが、直前で脱出してジャンダルムに乗り込み、冬の宮殿もろともディアナたちすべてを破壊しようとします。マヒロー隊や応戦するハリーのゴールドスモー、そしてソシエのカプルをも巻き込まんとする激しい攻撃を打ち破ったのは…!Bパートより、ミドガルドのストーリー上への介入度が一気に上昇。躊躇なくディアナより先にアグリッパを射殺したミドガルドは、決してディアナへの忠誠心を蘇らせたわけではなく、これに乗じて権力を握ってやろうという野望に取り憑かれていましたが、ディアナ暗殺には失敗。ジャンダルムで再起を図り、ディアナを殺害しようとしますが、これはロランの∀ガンダムとハリーのゴールドスモーの手により阻止され、逆に返り討ちに遭って死亡します。ドガルドの行動は、「ガンダムシリーズ」ではよくある、権力掌握を夢見た小物のようなもの。ロランたちから反撃をくらい、勝ち目がなくとんでもないことをしてしまったと顔面蒼白になるさまは、ミドガルドの悲哀を引き立てると同時に、ある種の滑稽さも強調していました。そして、ここでの戦闘シーンで見逃せないのが、∀ガンダムの発揮したバリア機能。バンデットとの戦いを乗り越えた(ギンガナムが途中でメリーベルの行動を制止したのでこうなった)ロランは、ギンガナムおよびマヒロー隊の横暴を目の当たりにして本気でブチギレ。怒りに任せて∀ガンダムで突っ込んだ際、バリア機能が発動し、ジャンダルムの攻撃を吸収しながら押し返すという技を見せます。この技はまさに、月光蝶の片鱗というべきもの。その覚醒も近いということでしょうか。そして、こうした戦いを経て、ミドガルドはゴールドスモーで叩き落とされて死ぬという無様な最期を遂げて退場。ある意味彼らしい最期でした。

 

ドガルド亡きあとも、止まらないムーンレィスの人々による暴動。事態は悪化の一途をたどりますが、ここでディアナは、ウィルゲムから全ムーンレィスに向けて演説を行い、黒歴史から学ぶことこそに意味があると説き、暴動を鎮圧します。これにて事件は解決したかに思われましたが、この混乱に乗じて、グエンは黒歴史にかかるデータすべてを、冬の宮殿から強奪しようとしていました。闘争本能に火がつき、このまま混乱したまま終わるかに見えたムーンレィスの人々でしたが、ディアナの演説により正気を取り戻し、暴動は鎮圧。確かに人々の中に闘争本能があった一方で、まだディアナへの忠誠心と信頼が失われていなかったがゆえに出来た芸当でした。実際にやろうとすると、これほど上手くすんなりとは行かないんだろうけど、このシーンはディアナの格と力をアピールするには十分な描写でしたね。こうしてアグリッパとミドガルドの野望は潰え、月における事件の大半は解決したかのように見えましたが、ここでグエンが不穏な動きを見せることに。こうしていよいよ、『∀』の物語は最終章へと向かっていくのです。

 

 

 

第45話「裏切りのグエン」

2000年2月25日放送

登場した敵他:ターンX、バンデット

黒歴史を繰り返す愚か者たちよ。自分たちのやっていることが見えないのか―?」

 

STORY:アグリッパを倒し、暴動も鎮圧されたことで、平和が戻った月。ロランやソシエたちは、じょじょにムーンレィスの文化や人々と親しみ始めていたが、ムーンレィスの技術力に魅せられたグエンは、独自にギンガナムとコンタクトを取ろうとしていた。ギンガナムがディアナに呼び出されたのち、グエンからウィルゲムに呼び戻されたロランは、そこで敵であるメリーベルと遭遇し、直後ウィルゲムは離陸を開始した!ギンガナムと政治的取引をしたグエンが、黒歴史のデータとムーンレィスの技術を引っ提げ、地球に戻ろうとしていたのだ。当然それを承服できないロランは、反発するものの、目の前にターンXが立ちはだかって…。

 

サブタイトル通り、序盤よりずっと味方として行動を共にしてきてくれていたグエンが、ロランたちを裏切る格好になる一編。正確には「裏切る」というより「考え方の相違により袂を分かつ」という形なのですが、クセはあったものの長く味方だったグレンの敵化、そして∀ガンダムの初めての明確な敗北が描かれるなど、衝撃が連続するお話で、観ていてハラハラさせられましたね。序盤では穏やかなロランたちやムーンレィスの人々の生活が描かれているだけに、後半の展開は、少し読めていたけども衝撃度は大きかったです。

 

アグリッパが倒され、暴動も鎮圧されたことで、平和を取り戻したゲンガナム市街地。ハリーの容体も安定し、キエルはそんな彼を見守ったり、ロランたちも月土産を買い求めてお店を巡ったりと、それぞれが思い思いの時間を過ごします。フランドールもメシェーとともに平和な街の様子を撮影しながら取材しますが、その中で流布されているウワサに、少し不信感を覚えるのでした。Aパート前半では、月で思い思いの平和な時間を過ごすロランたちの姿が描写。既に、ソシエたちの素性が地球人であることがバレたあとですが、ムーンレィスの人々は特段大きな差別をすることなく、彼女らに接していました。ムーンレィスの人々は、やはり基本的には穏やか。一部子供たちが、ソシエの服装をからかっていましたが、これはバカにしているというよりも純粋な興味によるものでしょう。このほかにも、キエルがハリーを看病したり、フランドールがメシェーとともにムーンレィスの人々を取材したりするシーンも挿入。前者については、キエルのハリーへの思いが感じられつつも、着ているパジャマがファンシー過ぎて笑える一方、後者については、何やらムーンレィスや地球人に関わる、事実とは違うウワサが流布されているのが気になりました。明らかに誰かがやっているようなものでしたが、犯人は誰でしょうか。ギンガナムはそんな知的なことは出来なさそうだし…。それとも、自然発生的なものなのか?

 

ターンXをギンガナム隊に管理させておくのは危険と判断したディアナは、ギンガナムを白の宮殿に呼び出し、直接口頭でターンXの引き渡しを要求。これを不服とするメリーベルは、ギンガナムの刀を使ってディアナに襲い掛かりますが、その程度のことで恐れ、また判断を覆すようなディアナではありませんでした。その場を乗り切り、別の柵を講じるため、ひとまずターンXの引き渡しに応じたギンガナムは、白の宮殿を出た直後、意外な人物と対面します。Aパート後半では、ディアナがギンガナムを呼び出し、ターンXの引き渡しを要求するさまが描写。女王として、そしてギンガナムの行動を危惧する者としては当たり前の行動でしたが、ここではディアナの心の強さと貫禄をひしひしと感じることが出来ました。ディアナの要求を前にして、それを承服出来ないメリーベルは、ギンガナムの刀で襲いかかりますが、その程度で怯む彼女ではなく、むしろ「女王殺しの汚名を着ることが出来るか」と煽ってみせるほどに。さすがに今のディアナに反撃できず、また目の前のディアナが本当のディアナか確証が持てなかったギンガナムは、ターンXの引き渡しを承諾するまでに至ります。ここでのディアナの行動は、本当にカッコいいの一言。日本刀を首元に突きつけられても、平静を保って相手をあおるような物言いは、並大抵の精神力では出来ませんよ。ディアナの女王としての覚悟が、ギンガナムの野望に遠く及ばないほど高貴で、かつ豪胆であると、強く感じましたね。

 

シドが偶然面会を求めてきたことから、それに合わせて、ギンガナムからのターンXの引き取りを依頼したいと申し出るディアナ。しかし、シドがグエンから聞いていたロランの所在と話が食い違うことから、ディアナは疑問を抱きます。その頃、何も知らない当のロランは、グエンにウィルゲムの一室へ呼び出されることに。そこにグエンとともにいたのはメリーベルであり、直後ウィルゲムは、ソシエたち等を載せていないにもかかわらず出港し、地球へ向かい始めます。グエンを問いただしたロランは、その真意を知って―!Aパート終盤から、Bパート前半にて、グエンの行動の不審さや、各人に伝えている情報の矛盾より、彼が何やらよからぬことを企んでいるさまが描写。それを敢然と批判し、立ち向かうことを真っ先に決断したのは、ロランでした。グエンはギンガナムと政治的密約を結び、表向きの理想としては、地球全土のムーンレィスの技術を応用した一律の急速な発展を謳いつつも、実際はそれをもとに地球の主導権を握ろうと画策。当然それに納得出来ないロランは、真っ向から反発してみせます。前回のミドガルドに続き、今回のグエンの行動もまた、「ガンダムシリーズ」のメインキャラでは珍しくない行動。危なっかしい一面はあるものの、地球のことを第一に考えていると思われた彼だけど、やっぱり彼も、所詮は人の子だったか―。ちなみにこのシーンでは、早い段階でロランとメリーベル接触するさまが描写。ついさっきまで敵と思われていたキャラ(実際に敵だけど)を平然とロランに接触させることで、グエンの思考の異常性を引き立てることに成功しています。

 

グエンの考え方に納得できないロランは、∀ガンダムに乗り込み、その力でウィルゲムの進行を阻止。ところが、そのウィルゲムの背後から、ギンガナムのターンXが出現したことで、状況が一変します。性能はほぼ互角であることから、勝機はあると踏んでいたロランでしたが、∀ガンダムはまだ今までの戦闘の傷等が癒えていない状況であり、さらにターンXの分離攻撃に翻弄され、ほとんど反撃できずにダウン。ロランは窮地を脱するため、やむを得ず機体を捨ててコアファイターで脱出する選択をするのでした。終盤では、今まで想像もできなかった、∀ガンダムとウィルゲムの戦闘シーンが描写。十分勝てると踏んでいたロランでしたが、途中でターンXが出現したうえ、それが分離攻撃という今までにないトリッキーな攻撃を見せてきたことから、予想に反してピンチに陥り、結果機体を捨ててコアファイターで脱出するという自体に陥ります。ターンXが今回初めて見せた分離攻撃こそ、なかなか厄介なもの。各パーツから放たれるビーム等はなかなかの威力を持ち、満身創痍の∀ガンダムの装甲では防ぎきれないほどでした。よく考えてみると、ターンXヘッドだけでもあれだけ活動出来ていたのだから、ターンXの各パーツか分離攻撃出来るというのは想像出来得るものでしたが、実際に見せられるとやはり驚きの一言。今まで負けなしだった(機体性能面で負けることはなかった)∀ガンダムが真っ向から勝負を挑んで敗北するさまは、本当に衝撃を受けました。さてロランたちは、ここからどう反撃するんだろう―!?

 

 

今回はここまで。次回は、第46話から第48話をご紹介予定です。『∀ガンダム』。風はどちらに吹くのか―。

 

 

 

 

 

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