お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンブレーザー』第3話 ちょっとした感想

ウルトラマンでも熱いものには熱がる

 

 

 

ここは、君が前にいた部隊とは違う。自分たちで作戦を立案をし、自分たちで実行する。思ったことを言ってくれ。今回の『ウルトラマンブレーザー』は、アースガロンのデビュー戦にして、新型エネルギー:液化ティーテリウムを狙う甲虫怪獣タガヌラーとの戦闘回。アースガロンは最終的にはハルノ参謀長の求めただけの結果を出すことは出来なかったものの、ゲントの言う通り、初陣にしてはかなりの戦果を挙げてくれました。

 

基本的にSKaRD側の視点で物語が進むため、タガヌラーに関する描写や背景情報は最低限。ですが、描くべきところはキッチリと描いており、アースガロンもそれに対抗すべく奮戦してくれていたのがGoodでした。アースガロン、確かにこのままSKaRDの練度が上がっていけば、怪獣を楽に倒すくらいの強さを発揮しそうだな…。

 

なお、前回(第2話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

中盤までの大部分をアースガロンにかかる描写に費やし、アースガロン本格デビュー回としては申し分ない出来となっていた今回。だからといって、その他の描写がおざなりになっていたワケではなく、キッチリと個々の隊員たちに見せ場があったのがいい塩梅でした。一方で、タガヌラーに関するドラマは、もう少しあってもよかったかな。

 

アメリカ・イギリス・フランス・ドイツで、液化ティーテリウム貯蔵庫が襲撃を受ける怪事件が発生。その情報をつかみ、背景に怪獣がいるとにらんだゲントたちは、エミを日本の貯蔵庫である沓波市へと派遣を決定します。ですがその前に、来る怪獣出現時への対応のために、隊員全員で訓練を開始。市街地戦からアースガロンでの戦闘シミュレーションまで、様々な訓練を共同で行い、その仲を深めていくのでした。序盤では、ゲントたちの訓練の様子が描写。その和気藹々とした感じにほっこりさせられますが、市街地でのランニングではエミが、森林地帯での隠密行動と近接戦闘ではアンリが、アースガロンコクピットでの操縦説明ではヤスノブが、それぞれ持ち前のスキルを発揮して他の隊員たちをリードしており、見せ場が用意されていたのがGoodでしたね。しっかし、アースガロンの操縦マニュアルが1300ページ以上あって、それにプラスしてわざと書かれていない裏コマンドがあるだなんて、本当にこれ、SKaRDは完璧に使いこなすことができるのか…?そんな訓練を経て、最後はミニチュアを使ったアースガロンでの市街地戦シミュレーション。ゲントが一歩引いた立場となって、「この場合はどうする?」と、積極的にまず隊員たちに作戦行動を考えさせるようにしていたのが、隊長として素晴らしいなと感じました。ゲント、やっぱりよく出来た隊長だよ本当に!

 

防衛隊からの情報もあり、各地の貯蔵庫を襲った怪獣が、虫に酷似していることをつかんだSKaRD。テルアキやアンリが、市街地出現時の火力攻撃と、エネルギー融合の可能性を危惧する中で、とうとう沓波市の貯蔵庫にその怪獣が出現!タガヌラーと名付けられたそれに対抗すべく、ゲントとアンリは、アースガロンで出撃します。ゲントによる3年前の事件の回想(これが本当のブレーザーとの邂逅か?)を経て、お話はタガヌラーの出現とアースガロンの出撃へと移行。タガヌラー出現前後では、沓波市に向かったエミを除く全員がゲントのもとに集まり、ゲントがタガヌラーが出現した場合の戦闘方法につき、各々から自発的に意見を出すよう促しているさまが、本当に隊長として素晴らしい(2回目)と感じました。ゲントはゲントなりにプランを持っていたんだろうけど、このように部下である隊員たちにも介入の余地を与え、自ら動く/動けるマインドを植え付け、チームの結束力を強めていくのは、上司として良い配慮と言えるでしょう。最初は引っ込み気味だったアンリも、積極的に発言するようになっていたし、SKaRD全体が活性化してきたように感じられましたね。そして、それとタイミングを合わせるかのように出現したタガヌラーに対抗すべく、アースガロンが出撃。詳細は後述しますが、田口監督の趣味が出まくってて、ちょっと笑っちゃいました。

 

現着したアースガロンは、独自の作戦行動を取り、タガヌラーの右腕の破壊に成功。しかし、タガヌラーが溜め込んだエネルギーの部分爆裂に巻き込まれ、一転して劣勢に追い込まれてしまいます。イチかバチかのアースガロン再起動のため、外に出たゲントは、ブレーザーストーンに導かれてブレーザーへと変身。タガヌラーの体表の熱さと食い意地の張りっぷりに苦しめられますが、最後はアースガロンからの支援攻撃を受け、スパイラルバレードのゼロ距離攻撃でフィニッシュするのでした。終盤では、タガヌラーと激戦を繰り広げるアースガロン→ブレーザーの様子が描写。冒頭述べたとおり、最終的にアースガロンは、単独でタガヌラーを破るまでには至りませんでしたが、部位破壊の他ブレーザーへの好アシストも行っていたので、初陣としてはやはり上々の戦果と言えるでしょう。一方で、関智一さん演じる大川博士が、ただ単にタガヌラーの出現にオドオドするだけだったのが、ちょっと残念。どうせゲスト出演させているのだから、最初の液化ティーテリウムの説明時等に、ウェブ会議の形での参加でもいいから登場してくれると、もっと存在感のあるゲストキャラになったと言えるでしょう。

 

 

 

◎特撮面

ブレーザー』序盤の主力販促玩具の1つとなる、アースガロンのデビュー回である今回は、当然それをカッコよく見せる演出が頻出。明らかに過去の特撮作品オマージュであろう描写も挿入しており、その活躍は出撃シーンからかなり楽しんで観ることができました。そして、それに負けないくらいブレーザーも活躍しており、総合的に観て今回の特撮パートも見応え抜群。でも、やっぱり欲を言うと、アースガロンにもう少し花を持たせてほしかったなぁ(しつこい)。

 

タガヌラー出現を受け、ゲントはアースガロンによるSKaRDの出動を決定。アンリとともにコクピットへ向かった彼は、各機器のチェックを行いながらカウントダウンを待ち、いよいよ出撃していきます。アースガロンの出撃シーンは、(予想されたことですが)かなり長めに描写。出撃準備のために動き回るメカニック隊員たち、発射台へとゆっくりと向かう際のアナウンス等々、防衛隊メカニック大好きな人間にはこれでもかというほどブッ刺さる描写のオンパレードでした。『セブン』のウルトラホーク1号出撃シーンの「4th gate open!」をオマージュして、アースガロンのネーミングに合わせて「Earth gate open!」にしていたのは、なかなか面白いひねりだなと感じましたね。それに、発射台へ向かうさまが、もうね…感涙ものなのよ…(語彙力崩壊)。

 

沓波市・液化ティーテリウム貯蔵庫に到着したアースガロンは、空挺部隊を抑え込んで、独自の作戦行動を展開。エネルギー融合を回避するため近接戦闘でタガヌラーを攻めたて、アースキャノンの近距離発射で右腕を部位破壊する等、かなりの戦果をあげます。このままタガヌラーを排除するまでに至るかと思われましたが、アースガロンの目の前で部分的なエネルギー融合が発生し、その影響をもろに食らったことで一転して大ピンチに陥ります。アースガロンの出撃シーン以上に長く時間が割かれていたのが、アースガロンVSタガヌラー戦。「エネルギー融合を回避するため」という理由付けにより、近接戦に持ち込まざるをえないという設定にしたことで、そのアクティブな戦闘をこれでもかというほど楽しむことが出来ました。「このままじゃアースキャノンの見せ場ないなぁ」と思っていたら、部位破壊するためにアースキャノンを使用するという展開も挿入してきていたので本当にアースガロンの一連の戦闘シーンは、あらゆることがよく考えられており、その特撮描写も相まって、見応え抜群のシーンに仕上がっていましたね。しっかしこのモーションといい演出といい、以前から言われているとおり、明らかにメカゴジラ(3式機龍)意識してるよね…。

 

ダウンしたアースガロンに代わって、ゲントがブレーザーに変身。その体表のあまりの熱さに思いのほか苦戦を強いられますが、アースガロンの支援攻撃と、タガヌラーのエネルギー融合をなんとか上空へ放出させたことでスキを作り、スパイラルバレードをゼロ距離発射。自らを爆炎に巻き込み、タガヌラーを撃破するのでした。終盤のブレーザーの戦闘シーンは、アースガロンに比べると短め。しかしながら、スピーディーなアクション、アースガロンの好アシスト、そしてブレーザー自身の豊かな叫び声とリアクションのおかげで濃密に仕上がっており、短さを全く感じさせないものになっていました。自分に目を向けさせようと過剰なまでに叫んでみたり、ムリヤリ振り向かせようとしたら熱すぎてビックリしたり(この描写により、アースガロンはロボットであることから、ブレーザーでは耐えられない近接戦闘にも対応できうることの証明になっている)と、ややオーバーなリアクションをするブレーザー。その所作が笑えたと同時に、少し前までのウルトラマンは人語を頻繁にしゃべらないことから、こうした描写でウルトラマンの感じている感覚を描写していたよなぁと思い出させられました。今回は(今回も)大げさではありましたが、これがもともとの「ウルトラシリーズ」で観られた描写なんですよね。そんなブレーザーは、苦しんだものの一度こちらを振り向かせれば、攻撃を叩き込んで近接戦でタガヌラーを圧倒。最後はスパイラルバレードでトドメを刺します。一連のブレーザーの戦闘シーンはよかったのですが、ここでタガヌラーが自発的にエネルギーを上空に発射した理由が不明なのが、もったいないところ。正確な理由は不明でもよいのですが、せっかくあれだけ体表・体内温度が上昇しているということを描写していたのですから、「エネルギー融合は時間の問題」という形にして、ブレーザーがそれに気づきムリヤリタガヌラーの頭部を上空に向けさせるという展開にしたほうが、もっとシーンのつながりがスムーズに感じられたことでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

異形の軟体怪獣:レヴィーラ出現!それに対抗できうるのは、化学企業ノヴァイオの開発した新型殺菌剤:FK-1だけだ。その情報収集のため、ノヴァイオに潜入したエミは、1つの真実にたどり着く。怪獣レヴィーラと、この事件の真相とは!?

 

次回は、事前の情報解禁の中で一番見た目的に謎とされていた、レヴィーラの登場回。ノヴァイオがFK-1以外の何かしらのカギを握っているのは明らかですが、それをエミがどう解明してくれるのかが楽しみです。そして、演じる搗宮さん自慢のアクションも炸裂するぞ!

 

才女の瞳が、真実を映す―!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

Twitter Instagramやってます。よろしければ↓閲覧&フォローの方お願いします!

Twitter https://twitter.com/CTF_bongore_A

Instagram https://www.instagram.com/bongore200706/