不屈の女王の我がままに行く生き様！
番組は変わって、『王様戦隊キングオージャー』です。
身を汚せど魂は輝く。力を奪えど心はきらめく。美とは生き様！今回は、宇蠱五道化から各国を奪還するお話の中で、イシャバーナを舞台にした一編。唐突にお見合いパーティーを開く彼女でしたが、それは全て擬態したカメジムの策略によるものであり、ヒメノ自身とセバスチャンが、その活躍で全てを暴き国を奪還するさまが描かれました。
セバスチャンの過去やヒメノとの繋がりをしっかり描くのは良いのですが、前回のンコソパ編のときと同じく、「このタイミングでこれを描くのか？」という印象。ヤンマも前回あれだけの経験をしたのに、記憶喪失にでもなったかのようにコメディーリリーフにまわり、ジェラミーはヤンマにちょっかい出すのはヒメノの正体（カメジムの擬態）に気づいているからかと思いきや、本当にただからかっていただけと、この2人の扱いはどうしようもない有様でした。本当、色んなところで指摘されてるけど、これ『ゼロワン』のお仕事5番勝負のノリだな…。
なお、前回（第35話）の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
また、同日放送の『仮面ライダーガッチャード』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
イシャバーナを奪還し、唐突にお見合い対決を開くと言い始めたヒメノ。正気の沙汰とは思えなかったギラ・ヤンマ・リタ・ジェラミーは現地へ向かいますが、突然現れた美男子ロマーネとともにエントリーさせられるハメに陥ります。本心を隠しきれず緊張しまくりのヤンマをよそに、ヒメノは怪しい笑みを浮かべていて…。前回はずっと重めで暗い雰囲気でお話が進行していきましたが、今回はその真逆で、アップテンポというか、ドタバタコミカルな感じでお話が進行。ヒメノの考えや行動に翻弄されるギラたちのさまが、まず描かれていました。ヒメノの行動に戸惑いまくり、かつ“お見合い”と聞いて緊張しまくるヤンマのさまは、特に滑稽。それ自体は別にいいのですが、前回国を捨てるという苦い経験をしているヤンマに、ここまでさせるのかと思うと、非常にアンバランスな作劇であると感じます。いくら何でも温度差激しすぎでしょ。コメディ回やるにしても、前後のバランスくらい考えたほうがいいよ。そうしたつながりを重視しているお話をやってるんだったらさぁ…。そんな、ワガママ放題のヒメノですが、彼女が実はカメジムの化けた偽者であることは、視聴者へは割と早い段階で発覚。「やっぱりな」という感じでした。
お見合い対決にギラたちが悪戦苦闘しており、偽ヒメノ（カメジム）があと一歩のところで王たちを暗殺し損なっていた頃、本物のヒメノは、地下牢でボロボロになりながらも反撃と治療のために孤軍奮闘。しかし、自分の身体にも限界が近づいており、絶体絶命のピンチを迎えていました。それでも、彼女は決してあきらめず―！中盤では、本物のヒメノと偽ヒメノの姿が、同時並行で描写。本物は、国に戻ってきたときのことを思い出しながら、国民のために奮闘していた一方、偽者はお見合い対決に乗じて王たちを暗殺しようとするも、すんでのところで失敗しまくっていました。ギラが純粋に対決内で失敗したり、ロマーネが華麗に割り込んできて勝手に対決を進めだしたりする中、ヤンマだけはジェラミーの邪魔が入りまくって失敗の連続。そのジェラミーの邪魔も、やっていること自体は非常に幼稚なものでした。あまりにも執拗にヤンマのことを邪魔するものだから、ジェラミーはこの時点で偽ヒメノの正体に気づき、ギラたちを救うためにこうしているのかと思いきや、フタを開けてみればそうではなかったらしい。ええ、本当に面白半分でヤンマにちょっかい出してたの！？ここ数話、というか第2クール終盤あたりから、ジェラミーの扱いの雑さが目立ち始めて悲しくなってくるなぁ。登場したての頃は、メチャクチャカッコよかったのに…。
サナギムの襲撃もあり、地下牢を脱出したヒメノは、ボロボロの姿になりながらもギラたちの前に登場。偽ヒメノは驚きを隠せなかったものの、ヒメノを偽者だとして追い払おうとしますが、ロマーネが執事セバスチャンとしての正体を明かしオージャカリバーを奪還したことで、カメジムの作戦は完全に頓挫。最後はヒメノたちの猛反撃を前に撤退を余儀なくされ、イシャバーナは本当に、宇蠱五道化から解放された最初の王国となるのでした。終盤では、サナギムの襲撃をキッカケに地下牢を脱出して偽ヒメノの前に現れ、さらにロマーネ＝セバスチャンのアシストを受けて一気に反撃に出る、ヒメノのカッコいい描写が連続。ヒメノとセバスチャンの過去もわかって興味深いシーンではあったんだけど、マジでサナギムがこのタイミングで現れたのか謎なんだよな。ストーリー展開の都合と言っちゃえばそれまでだけど…ねぇ？そして、ラストの戦闘シーンは、「出てきているキャラ全員戦っちゃえ！」という感じの、ちょっと無理くりねじ込んだようなものに。それでもカマキリオージャー／ヒメノの活躍はしっかり描き、イシャバーナを奪還することに成功しますが、カメジムそのものは取り逃がしてしまっていました。奪還してもし損なっても、なかなか倒されない宇蠱五道化。ストーリー展開の都合と言っちゃえばそれまでだけど（2回目）、いい加減この閉塞感から抜け出したいなぁ。
トウフを支配していた静謐のグローディは、あろうことか前の大殿イロキを復活させていた。一度断ち切ったはずの因縁を、カグラギたちは再び叩き潰すことが出来るのか！？
次回は、劇場版で登場したイロキが再登場し、これにより天野さん×雛形さんの夫婦競演が実現することに。カグラギは一応一番の策略家だから、トウフを奪還出来そうな感じがしなくもないんだけど、同時にスゴく嫌な予感がするんだよな…。
さあ、次回の『キングオージャー』は、↓こんなお話…だったとさ。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
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