聞いて驚け！無敵の二大戦隊
番組は変わって、『王様戦隊キングオージャー』です。
俺たちは“無敵の戦隊”だからね。今回は、前回から続く『キョウリュウジャー』コラボ回の後編。キョウリュウジャーたちがブレイブを取り戻したことで、キングオージャーもコーカサスカブト城を召喚したことでそれぞれ変身能力を取り戻し、総力を結集して兜武神デーボスに挑むさまが描かれました。
前回以上に終盤で戦闘シーンを長めに挿入しなければならないため、ドラマパートはなかなか巻いているなぁという印象は受けましたが、それでも各要素のつながりを無理なく1つにまとめ、上手くドラマを完成させているのは、さすが金子脚本というべきか。金子さんには、もっと東映特撮作品を執筆してもらいたいなぁ。
なお、前回（第32話）の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
また、同日放送の『仮面ライダーガッチャード』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
前回、森の中でガブティラら獣電竜を発見したアミィ。しかし、直後ゾーリ魔に襲われてピンチに陥り、いても立ってもいられなくなったプリンスが飛び出してしまい、ギラもそれを追いかけて現地へ向かい、アミィの救出に成功します。その後、ギラたちは自分たちが帰るための作戦会議を開き、その際ジェラミーから重要な情報がもたらされるのでした。序盤では、まずアミィの様子が描写。『キョウリュウジャー』の頃は生身でもバンバンアクションしていた印象のある彼女ですが、今回はブレイブを失っていることもあるからか、ゾーリ魔相手に苦戦していました。ここで颯爽と駆けつけるのがプリンスたちですが、プリンスが「か…」と言いかけた時点で、プリンスがダイゴとアミィの間の子なんだってことがなんとなく察しがついちゃいましたね。ここは、ムリヤリセリフを言わせなくてもよかったかな。このあとギラたちは、自分たちのチキューに戻るための作戦会議を開始。その中で、合流したジェラミーにより、地球はチキューの祖先となる人類の住む星であることが明らかになります。発掘された石板と、ジェラミーの豊富な経験と知識の結果判明した、衝撃の事実。このあたりのつながりも、やや都合のよすぎる箇所もあるように感じられましたが、全体的には上手くまとめ上げていてGoodでした。コーカサスカブト城のシュゴッドモード＝宇宙船という設定も、なかなか興味深い発想だったなぁ。
兜武神デーボスを倒すためには、どうしてもキョウリュウジャーとキングオージャーへの変身能力が必要だ―。ヤンマたちがその考えに至り、10年前デーボスを倒した際のヒントをノブハルたちから聞き出す中、再び兜武神デーボスが攻撃を開始。ほとんどのメンバーが生身で戦うしかないギラたちは、大ピンチに陥ります。しかし、ヒメノの演奏をキッカケで人々が音楽を楽しむ心を蘇らせていたこと、そしてギラたちのシュゴッドへの思いが、奇跡を呼びます！中盤では、ヤンマたちとキョウリュウジャーメンバーの交流が描かれると同時に、「VAMOLA！キョウリュウジャー」の合唱も挿入。戦闘シーンで使わないのはかなり意外でしたが、ちゃんと曲自体を使用してくれていたのは嬉しかったですね。そんなつかの間の平和も、兜武神デーボスの襲撃により打ち砕かれることに。ヤンマたちは生身で戦いますが、さすがに力及ばずピンチに陥ります。このシーンには、チラッとノブハルの妹である優子も登場。「優子は戦わないのか？」と思いましたが、そんな引っかかりも、このあと明かされるノブハルとキャンデリラの結婚報告の前にぶっ飛んでしまいました。
地球のメロディと時空を超えたシュゴッドたちの力で、キョウリュウジャーとキングオージャーは完全変身。11人組となって兜武神デーボスに挑み、怒涛の攻撃を叩き込みます。一度はやられた兜武神デーボスも、巨大化して再度挑んできますが、これはキングオージャーとキョウリュウジンにより撃破。デーボスの脅威は去り、キョウリュウジャーの地球に平和が戻ります。別れ際にプリンスの正体を知ったギラたちは、そのままコーカサスカブト城でチキューへと戻っていくのでした。終盤では、キングオージャーとキョウリュウジャーの二大戦隊そろい踏みが実現。決して省略しない個別の名乗り、戦闘開始と同時に大爆炎をバックにジャンプしてツッコむさま等、いかにもと言うべき坂本節がこれでもかというほど炸裂していました。やっぱり坂本監督演出は、この手のドハデな演出にはマッチするんだよなぁ。これだけでもお腹いっぱいなのに、その後はキングオージャーとキョウリュウジャーのフルCGによる巨大兜武神デーボスとの戦闘シーンに突入。キングオージャーがレジェンドキングオージャーじゃなかったのは、CGの大きさ等の都合なのかなぁ。スパイダークモノス／ジェラミーがちょっと窮屈そうだったよ。こうして戦いは終わり、ギラたちは自分たちのチキューへ。その別れ際に、プリンスの本名が桐生ダイゴロウであり、ダイゴとアミィの娘であることが判明します。上述した通り、冒頭の描写で何となく察しがついた、プリンスがダイゴたちの息子であることがここで判明。さて、今後彼が『キングオージャー』ひいては「スーパー戦隊シリーズ」にさらにかかわることはあるのでしょうか？
キョウリュウジャーの地球を救って戻ってきたギラたちを待っていたのは、ダグデドの嘘の吹聴により変わり果てたシュゴッダム国民たちの姿だった。ギラたちは汚名を払拭することができるのか？そして現れるシュゴ仮面の正体とは！？
次回から、『キングオージャー』の物語は通常運行へ。シュゴ仮面の正体が気になるところだけど…え〜、やっぱりあの人なのかなぁ？それはそれで安直だし、ネーミングセンス悪すぎな気もするけど…。
さあ、次回の『キングオージャー』は、↓こんなお話…だったとさ。
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