今回は、8月23日に敢行した、JR中央線(中央線快速・中央総武線各駅停車)水道橋駅付近での撮影レポートです。
この日は平日で、消化のためにたまたま有給を取得していた私。「久しぶりにどこかで撮り鉄したいなぁ」と思い、遠出することも考えましたが、あえて都心部を走る中央線の、それも一番運行密度が高いエリアをチョイスしてみました。見慣れた電車と同じような行き先ばかりがやってくる区間ですが、これはこれで興味深いものがありましたね。
※今回掲載の画像は、サイズ変更のほか、一部画像では諸々の加工を行っています。
今回撮影地としてチョイスしたのは、中央線の御茶ノ水―水道橋間にある、坂の中腹あたりの作業車が出入りする際に使う門付近。水道橋駅から御茶ノ水駅方面に5分ほど線路沿いを歩いたところにあります。
鉄道雑誌等でも使用されている撮影スポットなので、構図はバッチリ。ただ、作業車用の門であるため、普段は当然固く閉ざされていて立入禁止であることから、門と開口部の間の僅かな隙間から狙うという感じになります。そのため、同時に撮影出来る人数は大体1〜2名であり、ある程度のズーム幅を持った本格的なカメラが必要です。普通のスマホで気軽に撮影するのには、およそ向かない撮影地ですね。
では、撮影してみましょう!
中央急行線側からカメラを向けることになるため、この撮影地で最も撮影しやすいのが、新宿方面に向かう中央線快速系統の列車。平日日中でも、快速は平均5分に1本のペースで次々に来るため、少々撮り損ねても次でリベンジ出来る形になっています。
「じゃあここは比較的撮影しやすい場所なのか」と言われると、実はそうでもないというのがこの撮影地のワナ。中央線快速は、走っている車両のほとんどがE233系0番台なのですが、コイツは製造時期や製造会社によって、LED表示幕の適正シャッタースピード(表示幕が途切れない形で撮影するためのシャッタースピード)が異なっており、これを誤るとブレブレの写真になってしまいます。
「5分に1本来る列車を、ファインダーから覗き込んで捉えた瞬間にすぐにシャッタースピードを判断して切り替える」なんて芸当は流石に難しいので、わざと最も多い車種の適正シャッタースピードに合わせて撮影していましたが、結果はまずまず。この日は初期車等もかなり運用に入っていたようであり、写真によっては構図がバッチリでもLED表示幕がバーコード状態…なんてものも多く出来てしまいました。
また、この撮影地は午後遅めが順光となるため、その時間帯を狙って訪問したのですが、8月下旬のこの時期は夏真っ盛りであり、夕方でも驚くほど日差しが強い状況。それがもろに電車の正面に反射するため、明るさの調整も難しいものがありました。お陰で、せっかく収められた209系1000番台や、平日夕方しか走らない通勤快速も、コントラスト等に不満が残る結果になっちゃいましたね。収められただけでも価値があると言えばそうですが、どうせ撮るなら…やっぱりいい写真を撮りたいじゃん?
そんな中央線快速系統でも、比較的落ち着いた色味をしているE353系は、割と撮りやすくてラッキー。ブラックフェイスが、この強い日差しを程よく弾いてくれていました。
ちなみに、この撮影地からは、新宿方面へ向かう中央総武線各停も捉えることが可能。中央急行線に比べると、車両全体を収めようとするとちょいと手こずりますが、そこまで苦労することなく撮ることができます。中央総武線各停のラインカラーはイエローですが、日差しがガンガン照りつける中撮影してもほとんど白飛びしなかったのは、ちょっと意外でした。
タイミングが合えば、上の画像や冒頭の画像のように、同じ新宿方面へ向かう中央線快速と中央総武線各停を捉えることができるこの撮影地。初心者向けではありませんが、ちょっと慣れてきた人が腕を上げるために練習する撮影地としては、最適と言えるかもしれません。
いや〜、しっかし、あんなに日差しが照りつけて敵になるとは思わなかったなぁ。今度リベンジするとするなら、同じ時間帯でも日差しの落ち着く秋か冬ですね。
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