立ち上がる3号ロボ:キングコーカサスカブト!
今回は、『王様戦隊キングオージャー』の感想記事です。
テメェがやるしかねぇんだよ…シュゴッダム国王:ギラ!今回は、キングオージャーの3号ロボであるキングコーカサスカブトの初登場回。そのドラマはかなりシンプルにまとめられており、やはり事前の予想通り、キングコーカサスカブト復活→ダイゴーグがそれに倒されるという流れになっていました。
今回もう1つの軸となっていたのが、ギラの王様としての成長。それに最も寄与していたのが、ヤンマでした。初めて出会った頃のことといい、今回といい、ヤンマってなんだかんだで一番ギラに世話焼いてるよね。考え方というか気質も似てるし、馬が合う感じがあるのかなぁ?
なお、前回(第22話)の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
前回、コーカサスカブト城を動かそうとするも、失敗してしまったギラ。工程と要素がそろっていることから、城のシステムそのものに不具合があると直感したヤンマは、ドゥーガから、ラクレスが隠し通してきた秘密の研究室のことを訊きだします。実際にそこへ行ってみると、コフキという研究員が1人昏倒状態。ヒメノの荒療治でムリヤリ目覚めさせますが、訊きだせた回答は、満足のいくものではありませんでした。この程度であきらめないヤンマは、ギラに協力させ、城のシステムを復旧させることに成功。しかし…。序盤では、開始すぐにコーカサスカブト城内の秘密の研究所の判明と、城のシステムの一時的な修復が描写。この後の描写に時間を割きたいためか、かなりコンパクトにまとめられており、特にシステム復旧の描写は「こんなにすぐに直っちゃっていいのか」と、あっけに取られてしまいました。ただこのシーン、ちゃんとこれが「ギラだからこそできるドラマ展開」になっているのが、興味深いところ。ラクレスがもし、ギラと同じようにシュゴッドと会話できていれば、とうの昔にキングコーカサスカブトへの変形を実現していたのでしょうが、みなさんご存じの通り、実際にはラクレスはシュゴッドたちと会話はおろか手なずけることもできずじまい。そうした今までのドラマと、キチンと整合性がとられていることから、この展開意外に考えて作られてるんだなと思いました。いやでもやっぱり…スピーディーすぎな~い?
城のシステムの破損個所は、約19,000。技術的な面をヤンマをはじめとするンコソパが担当する代わりに、ギラのシュゴッダムは、部品製造のための金属供出を担当することになります。なんとか国民たちを自発的に行動させることに成功した彼でしたが、一方で、国民がサナギムたちの襲撃を受けても、自らはキングコーカサスカブト起動のために城に残り続けなければならないという歯がゆさと痛みを知ることに。そうしているうちに、全ての破損個所が修復し、いよいよコーカサスカブト城がキングコーカサスカブトへと変形します!中盤では、金属供出のために奔走するシュゴッダム国民たちと、サナギムたちの襲撃に応戦するヒメノたち、キングコーカサスカブト起動のために尽力するヤンマたちンコソパ、そしてじっとそれを待たざるを得ないギラと、4つの視点とそのドラマが描写。特にギラのパートは、なぜ彼が動けないかを明確化して彼の激しい葛藤を浮き彫りにするだけでなく、そこにヤンマの言葉を追加することで、ヤンマがギラに対し王様としての成長を後押しするさまがしっかりと描かれており、個人的には、後半のキングコーカサスカブト起動シーン以上に、今回で最も印象に残るシーンとなりました。普段は粗野な行動や口調が目立つヤンマですが、今回ギラがかけた言葉から、裏ではしっかりと自国民のことを考えていることがハッキリとわかり、彼の株が上がりましたね。ヤンマ、カッコよかったなぁ。そんなヤンマの言葉を受けて、ギラが「自発的に国民を動かす」ためにとった策は、危機が迫っていることを実感させ、その恐怖心から行動を促すというもの。いや、ギラに悪意はがないのはわかるけどさ、これラクレスがやってたことと紙一重なのよねぇ…。
キングコーカサスカブトが誕生したのと時同じくして、ダイゴーグも復活。最初こそ猛烈なパワーを見せるダイゴーグでしたが、キングコーカサスカブトの敵ではなく、最後はヘラクレスアックスにより叩き斬られ、キングコーカサスカブトは初陣を勝利で飾ります。こうして、シュゴッダムの危機は去り、ギラは後日催された戴冠式にて、改めてシュゴッダム国王となったことを実感するのでした。終盤では、いよいよキングコーカサスカブトが起動。変形機構自体はシンプルでしたが、カメラワークが縦横無尽に動き回り、その変形をダイナミックに映し出していたことから、かなりのインパクトが感じられました。見せ方ひとつでこんなにも印象が変わるとは、とても面白いですね。そんなキングコーカサスカブトは、ダイゴーグと真っ向から激突。最初こそ、いきなり右腕をやられるといったアクシデントが発生しますが、すぐに体勢を立て直し、最後はヘラクレスアックス一撃でダイゴーグを打ち破るのでしたヘラクレスアックスはシンプルな武器ですが、どちらかと言えばパワー系ロボであるキングコーカサスカブトには非常にマッチしているなと感じましたね。そして、ラストではギラの戴冠式の様子が描写。本放送時、本編開始直前に挿入されていた特別映像の通り、ここから劇場版へと物語はつながっていくのです―。
ギラが国王になってしばらくが経ち、安定したシュゴッダムで開催される夏祭り。ヤンマたち他国の王様も集い楽しむ中、ジェラミーだけは、デズナラク8世と対峙していた。デズナラク8世の企む最後の攻勢とは何か?そして、ジェラミーが知った驚きの真実とは!?
次回は、最近出番がやや少なめだったジェラミーにスポットがあてられ、バグナラクに関するさらなる重大な秘密が明かされそうなお話に。提供クレジットで明確に「最後の戦い」と銘打たれていたことから、バグナラクの全滅も近いのかもしれません。あれ?じゃあ『キングオージャー』における次なる敵は、一体何になるんだ?
さあ、次回の『キングオージャー』は、↓こんなお話…だったとさ。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
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