お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマンブレーザー』第4話 ちょっとした感想

自作テーマソングで瞑想しちゃうくらい自分大好きな曽根崎社長

 

 

 

自分、好きすぎでしょ…。今回より『ウルトラマンブレーザー』は、パイロット版である第1〜3話を終えたことから、「ニュージェネレーションヒーローズ」ではおなじみのサブライダー担当&各メインキャラの掘り下げ回に突入。第1回目となる今回はエミがピックアップされ、相手よりも何枚も上手な彼女の諜報能力、そして化学企業ノヴァイオの抱えていた重大な秘密等、ドラマ面も特撮面も十二分に楽しめ、かつキャラの魅力がキチンと伝わる、素晴らしい一編でした。

 

継田脚本回になると、どうしても『ウルトラQ』オマージュが全面に出すぎるのがよくも悪くもその特徴というイメージであり、サブタイトルフォントから「今回もそうなるのかな…」と若干不安ではあったのですが、フタを開ければ全然そんなことはなく、オリジナリティーあふれるお話でGood。30分全く飽きることなく観ることができ、本放送時EDに突入した際は「もう30分経ったの!?」と本当に驚きました。

 

なお、前回(第3話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

エミの諜報員としての能力を存分に活かしつつ、事件の発端→ノヴァイオの持つ秘密の解明→FK1なしでのレヴィーラの討伐と、キャラの描写とドラマ展開のバランスが上手く取れていた今回。あとから振り返ってみると、エミの諜報員面でのことがクローズアップされるあまり、彼女の人間味の描写が若干後回しだったかなとも感じましたが、そのあたりは既に第2話で描かれていたので、違和感はなかったですね。監督&脚本ともにメインが外れても、このクオリティー。今後の『ブレーザー』のドラマが、俄然楽しみになりました。

 

化学企業ノヴァイオの社長秘書:モリノとして、社長である曽根崎のもとに潜入していたエミ。その理由は、ここ数か月頻出する軟体怪獣レヴィーラに対抗する現状唯一の手段:FK1の秘密を探るためでした。ちょうどこの日も、レヴィーラはエミの目の前に現れますが、そのFK1のおかげで排除に成功。防衛軍上層部はFK1の買いだめを行う一方、テルアキをはじめとするSKaRDは、そのFK1の使用量がレヴィーラ出現のたびに増加していることに着目。このままではいつかFk1がレヴィーラに効かなくなるのは時間の問題であり、現に再び現れたレヴィーラにアースガロンが対抗した際は、ギリギリの状況でした。今回は、既にレヴィーラが何度も出現していてFK1の有効性が証明されており、かつエミがノヴァイオに目をつけて潜入調査しているところからお話がスタート。それまでの経緯は、テルアキの報告という形でまとめられ、以降は再びエミが中心となってドラマを回していきます。こうした構成にすることで描写を圧縮し、違和感なくエミの潜入調査に本編の時間を割けるようにしている構成がGood。視聴者としてもストレスなくドラマに入れて、また序盤から2回に渡ってレヴィーラの暴れっぷりを楽しめたので、非常に良かったですね。こうした状況下で、レヴィーラに対抗できうる手段は、現状FK1のみ。しかし、それは撤退に追い込む程度の力しかなく、また使用量が出現のために増加していることから、テルアキはレヴィーラがFK1への耐性をつけ始めているのではないかとにらみます。今回、エミに負けない活躍をしていたのがテルアキ。レヴィーラに関する情報を次々と突き止めるほか、アースガロンに2度も搭乗して指揮をとります。テルアキの縁の下の力持ちっぷりが素晴らしかったなぁ。しっかし、テルアキの分析は、彼に限らず誰もが至りそうな推論な気がするんだけど、なんで防衛軍はFK1を何も考えずに買い続けているんだろう?新型兵器の開発が間に合っていないからか、それとも―?

 

エミが引き続き曽根崎の探りを入れていた頃、テルアキは、レヴィーラとノヴァイオ開発の人工クリオネのDNA情報が部分一致することを解明。ノヴァイオとレヴィーラの関係性が濃厚となる中、なぜかゲントはエミに潜入中止を指示し、エミは当然それに反発。その一部始終を曽根崎のSPに聞かれており、エミはその夜、曽根崎の重要な秘密をつかむも、曽根崎らに拘束されてしまいます。しかし、これはすべて、エミが主体となって立案した作戦でした。今回のゲストキャラである曽根崎は、元防衛軍の軍人。表向きはかなり自己愛の強い陽気な社長ですが、実は20年前の防衛軍の機密資料を持ち出しており、その宇宙生物の細胞サンプルをもとに、正式にノヴァイオの開発商品として発表されている人工クリオネのほか、レヴィーラを大量に製造していました。曽根崎の描写はかなりコミカルですが(自分のテーマソングを聞きながら瞑想するくらいの変人っぷり)、だからこそ後半に明かされる秘密に、狂気さが感じられるなという印象。機密資料を持ち出せた理由に、昨今進められているDX化をからめていたのも、今を敏感に取り入れているなと感じました。そんな曽根崎の秘密を、夜な夜な忍び込んで解明したのがエミ。当然それに気づかない曽根崎ではなく、彼女は拘束されてしまいますが、それすらもエミの作戦でした。中盤では、描写が前後して、ゲントの方針に大声で反対して潜入調査を続行するエミの様子が挿入。「このまま突貫してヘマするパターンなのかな」と思いきや、これすらもすべてエミの作戦でしたというオチには脱帽でした。いやはや、本当に恐れいりましたよ。今回は、わざと描写をすっ飛ばしてあとから「実はこうでした」と種明かしをする展開も多く、これがまた描写を圧縮すると同時に、視聴者を惹きつけ納得させるものになっていたのがGoodでしたね。

 

エミを拘束し、勝利したと思い込んだ曽根崎は、レヴィーラにかかる情報を洗いざらい明かしますが、その直後、エミの合図前にゲントが登場。エミとの協力で曽根崎とSPたちを沈黙させますが、曽根崎の流れ弾が配電盤に当たったことで、レヴィーラが暴れだしてしまいます。エミたちを退避させたゲントは、ブレーザーに変身して応戦しますが、レヴィーラが突然得た液化能力を前に、思いのほか苦戦。それでも、アースガロンの支援攻撃と液体窒素の力により、最後は勝利を飾るのでした。ノヴァイオの研究施設地下深くにあったのは、レヴィーラ本体と、量産中の別のレヴィーラ。レヴィーラ出現とFK1の登場は、すべて曽根崎によって仕組まれたものでした。ここで明かされる、レヴィーラ関連のすべての真実。それをやった曽根崎の目的が単なる金儲けではなく“自らが称賛されるため”であったのが、マジでタチが悪いなと感じました。今まで時々挿入されていたコミカルな描写でマヒしていますが、彼の発想はなかなかイカれてますよ…。そんな彼の秘密は、すべてエミのカメラ越しにSKaRDに伝わっており、エミの合図を待たずしてゲントが突入。曽根崎たちを一網打尽にしたあと、暴れ出したレヴィーラは、ブレーザーとアースガロンの協力により倒されるのでした。エミの真横でブレーザーブレスが発現してしまった際のゲントの慌てっぷりが、不器用な感じがして笑えたポイント。ゲント、本当に終盤まで、自分がブレーザーだってこと隠し通せるのかなぁ…?

 

 

 

◎特撮面

中盤をドラマ面に注力したことから、序盤と終盤にその描写が偏っていた、今回の特撮パート。しかし、序盤2回+終盤1回の計3回レヴィーラの出番があり、かつそれぞれにキチンと戦闘シーンも挿入されていたことから、個人的には第3話以上のボリュームを感じました。都心部での戦闘ということで、効果的に高層ビルのミニチュアも使用していたのが、面白かったよなぁ〜。

 

連日続く、レヴィーラの出現!エミの目の前で出現したときは、ノヴァイオのFK1散布ドローンで撃退されますが、その次はアースガロンが出動。FK1を利用した特殊ミサイルで排除を狙いますが、レヴィーラは確実にFK1への耐性をつけ始めており、アースガロンはギリギリのところで撤退させることしかできませんでした。冒頭でも述べたとおり、今回は序盤からレヴィーラの暴れっぷりが描写。都心部でビルを破壊し、異様な声を上げながら、スペースビーストのごとく予測不能な暴れ方をするそれには、確かに戦慄させられました。特に、アースガロンとの戦闘シーンでは、ミサイルを受けても攻撃本能に任せて高速で迫ってくるさまは、視聴者全員がアースガロン(のヤスノブとテルアキ)に感情移入しているため、凄まじい緊張感がありましたね。また、レヴィーラが撤退するときの描写も特徴的で、融けてドロドロに液状化する際は、CGではなく実際のジェル状のものを流すことで表現。手間がかかっているなと感じました。そうそう、アースガロンとの戦いのあと、その液体が地中に染み込むシーンがあったけど、あれは終盤の展開(ノヴァイオの地下実験施設に戻る帰巣本能)の伏線だったんですね。

 

曽根崎が誤って配電盤を破壊したことで、レヴィーラが暴走。ゲントもブレーザーブレスの出現を受けブレーザーへと変身し、戦いを挑みます。しかし、レヴィーラは序盤で登場したとき以上のパワーと能力を備えており、ブレーザーは完全に翻弄される格好に。神出鬼没となったそれを前に、ブレーザーはなかなか反撃ができないでいました。終盤から、ブレーザーとレヴィーラの戦闘が描写。見た目はそこまで強そうでないレヴィーラでしたが、なんと液状化能力を自由に使えるよう進化しており、それがブレーザーを苦しめます。レヴィーラがこうした攻撃をしてくるとは、全くの想定外。それでいて、意外に持っているパワーは強く、ブレーザーを押し倒してしまうほどですから、予想外の強敵じゃないかと強い衝撃を受けました。ブレーザーも攻撃を受けてじゃんじゃんビル破壊しちゃってたし、ゲードスやタガヌラーより絶対強いでしょレヴィーラ…。そんなこの夜戦シーンでは、高層ビルのミニチュアや、セット全体を映すカットが効果的に使用。これにより、ビル破壊時のダイナミックさだけでなく、都心部の街の広さ、そしてブレーザーたちの巨大感をしっかりと表現していました。高層ビルをバックに、少し広めの道路で戦う構図は、なんとなく『パワード』を想起させられました。

 

レヴィーラの前に、依然苦戦中のブレーザー。破壊されたノヴァイオ研究施設の付近に、液体窒素の貯蔵庫があることを発見したエミは、現着したアースガロンにそれを使用するよう進言。アンリは戸惑いながらもそれを実行し、レヴィーラは液体窒素の力で凍結。その隙にブレーザーがすかさずスパイラルバレードを放ち、ようやくレヴィーラは倒されるのでした。ラストで見られた、アースガロンのファインプレー。ブレーザーに対する好アシストができたことで、アースガロンの株もいっそう上がる形になりました。序盤でもレヴィーラを撤退に追い込んでるし、その活躍の目覚ましさは、前回以上だったなぁ。そんなアースガロンにより、(液状化系能力を持つ敵への対抗手段としてよくとられる)冷凍化で完全にその動きを封じられたレヴィーラに対し、ブレーザーはスパイラルバレードでフィニッシュ。人形爆破までは行かずとも、しっかりと実際の爆破を行っていたのが、夜戦に映えていてGoodでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アースガロンに搭載予定の新型レールガン実験場。それは、アンリの故郷の近くだった。そのさなか、1000年の眠りから、伝説の怪獣ドルゴがよみがえる。この事態に、SKaRDはどう対処するのか?そして、アンリが幼馴染のミズホとして約束とは!?

 

次回は、新規怪獣であるドルゴが登場すると同時に、アースガロンのパワーアップ計画の序章を描くお話に。8月13日に特別総集編が、その後1週単発回を挟んで8月末~9月上旬にニジカガチの話とくる予定ですから、次回でレールガン関連の話に大きな動きがあるのは間違いないでしょう。悲しい結果が、待ち受けていないといいけどね…。

 

その封印を、解いてはならない―。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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