今回は、7月22日(土)シングルCD発売予定、7月15日(土)よりデジタル先行配信がなされている、『ウルトラマンブレーザー』OPテーマ「僕らのスペクトラ」のレビューです。
『Z』の遠藤正明さんに続き、JAM Project系でアツいアニソンを歌うきただにひろしさんによる『ブレーザー』のOPテーマが、いち早くデジタル先行配信。「どちらかと言えば固くで大人向けっぽさも感じる『ブレーザー』の作風に、きただにさんの楽曲がマッチするのか?」と、聴く前は割とガチめに心配していた私ですが、いざその楽曲を聴いた瞬間、全ての不安が杞憂であったことを確信させられました。静かなるアツい感じ、いいよね〜!
ちなみに今回も、楽曲配信とほぼ同時期に、MVも解禁。ハデな演出が目立った『トリガー』や『デッカー』のときとは違い、暗めの色調でシンプルにまとめながらも、ブレーザーの意匠を取り込み子供たちの成長過程を描いていた、Goodなものに仕上がっていました。
なお、昨年の『ウルトラマンデッカー』OPテーマ「Wake up Decker!」のレビューは↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
本楽曲の特徴は、その音楽性もさることながら、その歌詞が、人間目線のものになっていること。主人公でありブレーザーに変身するゲントのことを歌っているのは明らかですが、純粋な頑張る人へのエールになっているのが、とてもアツくて心を震わされます。
また、サビの歌詞も特徴的であり、「星に射抜かれて ひとつになった瞬間を」・「きっと響きあう 僕らの祈りのために」と、1番の歌詞がどちらかと言えば「ブレーザーと一体化することに“なってしまい”、まだそのブレーザーと連携をとりきれていないゲント」がイメージさせられるのに対し、2番の歌詞は「強く手を伸ばせ眩い未来のほうへ」・「遠く続いてく 僕らの世界のために どこまでも行こう ブレーザー」と、ゲントとブレーザーが分かりあい、ともに戦っていくさまがイメージできるのが興味深いところ。
これは、前半こそゲントにとってもブレーザーは謎のウルトラマンとしてドラマが進行していきますが、中盤において「ブレーザーは何者か」に触れるドラマがあり、それを通じてゲントがブレーザーをある種受け入れてともに手を取り合うことになることを暗示しているのではないでしょうか?詳細はこれからのドラマ展開を観なければ当然わかりませんが、最終的には明るい未来が待っている―そんな希望が感じられる気がしました。
こうした歌詞を経て、ラストに来る歌詞が「WE CAN ブレーザー」。「WE ARE ブレーザー」等ではなく、わざわざ「CAN=できる」という助詞をチョイスしているのが、とても気になります。「我々はブレーザーができる(可能である)」って、どういうことだろう?もしかすると、ここに『ブレーザー』の物語の鍵が隠されているのかもしれませんね。
『ブレーザー』のOPとしてだけでなく、全ての頑張る人への讃歌が込められた、強いメッセージ性を持っているように感じられる「僕らのスペクトラ」。本当、『トリガー』以降「ウルトラシリーズ」のOPテーマは、毎年のように当たり曲を出してくれるなぁ(EDのほうはダメというワケじゃないですよ)!
さて、問題はCDをどうするかだけど…今回は変身アイテム(ブレーザーストーン)を特に集めてないし、初回限定版を買う必要はあまりないんだよね。そうなると通常版でもいいって話になるけど、それはそれでデジタル先行配信版と収録されているものが大差ないしなぁ…。
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