今回は、7月27日にシングルCD発売予定の楽曲「Wake up Decker!」のレビューです。
疾走感とダイナミックさにあふれる、『ウルトラマンデッカー』のOPテーマであり、まさにイメージドンピシャリとも言うべき楽曲。CD自体は上述のとおり2週間後の発売ですが(本記事作成時点)、先日の『デッカー』第1話放送終了直後(7月9日)にAmazon musicやiTunesで相次いでフルサイズが配信開始。少し時間をおいてYouTube公式アカウントではMVが解禁され、近年の作品の中でも、トップクラスでフルサイズのリリースが早いものになりました。
MVの早期公開は『トリガー』でもあったし、作品放送開始と同時にOP公式配信というのは「平成仮面ライダーシリーズ」でもよくあるけど、前者はフルサイズの配信が少し遅れ、後者は配信されたとしてもTVサイズ版のみ。『デッカー』の「Wake up Decker!」は、他作品・シリーズを通して見ても歴代1位の早さと言っても過言ではないでしょう。
なお、前作『トリガー』のOP「Trigger」にかかるレビューは↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
楽曲の疾走感とインパクトは上述した通りですが、それと同じくらい注目したいのが、その歌詞。本楽曲は英語のフレーズがそこそこ盛り込まれているのですが、聞き流していると日本語に聞こえ、その聞こえる日本語だとまた違った意味に捉えられるのが非常に興味深いです。
1番で使用されている歌詞だけでも、「鼓動の10count!」は「鼓動のデッカー!」とも聞き取れますし、「You can now send! Sing out! 繋いでゆくんだ」は「勇敢な戦士が 繋いでゆくんだ」と聞き取ることが可能。後者に関しては、よく聞かないと「勇敢な戦士が〜」のようにしか聞こえません。「can」をわざとイギリス英語っぽく「カン」って発音してるからなんですよね。
こうした、日本語っぽく聞こえる英語で楽曲に違った意味を持たせようというのは、「平成仮面ライダーシリーズ」でよく用いられている手法です。なんなら、「平成ライダー」のOPとしても通用しそうだよな、この楽曲…。
そして、フルサイズでしか聞けない、2番以降の歌詞もこれで初めて確認。その歌詞から察するに、「スフィアの包囲網を突破して宇宙へ向かうという」ことは、思っているよりも早く実現しそうですが、それは何らかの大きな代償を予感させました。仲間が死んで退場なんてことはさすがにないと思うけど、一時的に離れ離れになるとか、そういう絆が途切れる展開があるかもしれませんね。
こうした歌詞を踏まえて、続く歌詞が「ほとばしれダイナミックに」・「Sword & Shield さあ(「そのまぶしさ」とも聞き取れる) その手を 伸ばせ 闇さえ切り払って」・「彼方の未来信じて この瞬間駆け抜ける」。これはきっと、カナタがそうした困難をなんとか乗り越えることを意味しているのでしょう。「彼方の未来」というフレーズが明らかに「カナタの未来」とのダブルミーニングであることは、誰でも予想がつきますが、はてさて実際はどうなるか。今後の『デッカー』の物語が、楽しみでしかたありません。
『デッカー』の物語の未来への希望と、作品そのものの持つ明るい可能性を如実に表している楽曲と言える「Wake up Decker!」。『トリガー』の「Trigger」に負けない、燦然と輝く魅力を放っています。
様子見してたけど、これはやっぱりCDも買うしかないか?どうしようかな…。
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