お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動新世紀ガンダムX』ちょっとした感想 X-14[終](総括感想)

今回は、機動新世紀ガンダムX』の総括感想記事です。

 

90年代テレビ朝日系「ガンダムシリーズ」の最終作となった本作。それを飾るにふさわしい、今までのシリーズとはまた違った設定と、従来ある設定(ニュータイプ)に挑戦する一方で、キャラの突飛さに逃げなかった、非常に落ち着きがあり見応えのあるドラマが展開されていた作品であると感じました。

 

ガンダムシリーズを初めて観る人にはオススメしにくいけど、1つでも何かシリーズを観たことがある人であれば、2作目として、「こうした切り口の作品もあるんだよ」とオススメしたくなる作品だったなぁ。

 

なお、前回(第37~39話[終])の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

『X』の持つドラマの魅力、それは、じっくりと描かれる各キャラたちとそのドラマ、そして(シリーズ比で)真っ当な大人たちが脇を固めていることでしょう。

 

まずは、「じっくりと描かれる各キャラたちとそのドラマ」。『X』の場合、今までのシリーズのような単発回がほとんどなく、基本的に数話かけて1つのお話が完結する構成。その中で、主役&ヒロインであるガロードとティファはもちろんのこと、ジャミルといったメインサブキャラ、さらにはゲストキャラをしっかりとドラマそのものにからませ、キャラを使い捨てにせず、しっかりとキャラ自身のドラマと『X』自体のドラマを進めていたのが秀逸でした。

 

セインズアイランドやエスタルド編等、舞台設定自体は突飛なお話もありましたが、そこに生きている人たちのことや、そこでのメインキャラたちの成長や得たものをぬかりなく描写。結果として、「ここでのドラマもちゃんと意味があったな」と感じさせるものになりました。端的に言うと、『X』って捨て回が全くないんですよね。どのお話も、キャラもしくは『X』の物語いずれかor両方を必ず進めていたので、1つでも飛ばすとドラマを100%楽しめないなという感じでした。

 

キャラ面で唯一惜しかったのは、エスタルド編に出てきた、ニュータイプもどきの(あれもカテゴリーFと言うべきなのか?)地球連邦軍兵士たち。結局その回限りでの敵に終わってしまいましたが、限られた時間内でも「コイツはこんなキャラなんだ、こうした背景を持っているんだ」ということを描こうとしていた意欲は、ハッキリと感じられました。

 

続いて、脇を固める(シリーズ比で)まともな大人たち。ガンダムシリーズ」に出てくる大人は、敵味方問わず、感情表現や人への接し方が上手くなかったり、そもそも思考自体が常軌を逸している者が非常に多い印象。しかし『X』の場合、敵味方ともに感覚はまだまともであり、話せば通じる人間が多く、結果的にイカれた思想に向かったとしても、その理由がちゃんと描かれていたのが、Goodであり視聴者に優しいなと感じました。

 

特に、ガロードたちの味方側の大人が、全員感性も言っていることもまともというのが素晴らしい。もちろん、彼らも各々完璧な人間ではありませんが、少なくとも信念や一般的な感性は持ち合わせていないおり、ガロードたちをちゃんと見守り、そして成長に導いていたのが素晴らしかったですね。こうすることで、それを受けてのガロードたちの感情変化もスッと受け入れることができましたし、「なんで内輪で妙にゴタつくかなぁ」というストレスなく、ドラマを楽しむことができました。

 

ジャミルやテクス、本当に「ガンダムシリーズ」でトップクラスの、魅力ある大人キャラだったよなぁ。彼らが主役のスピンオフを観てみたいなとすら思いましたよ。

 

独特な世界観と、ドラマ展開がある『X』。決してハデな作風ではありませんが、噛めば噛むほどその魅力がにじみ出てくる、いぶし銀のような作品だと感じますね。Vガンダム』と並んで、円盤を押さえておきたい作品だぞこれ…!

 

 

 

一年戦争中の、宇宙世紀0079年10月。連邦軍ジオン軍の戦闘を目撃した、連邦軍兵士:シロー・アマダは、ボールで応援に向かうも相討ちとなり爆炎に飲み込まれる。しかし、彼そして相手のジオン軍兵士:アイナ・サハリンは、双方ともに脱出し、敵味方の垣根を越えて協力し生き延びた。

 

しかし彼らは、この先待ち受ける、一年戦争が引き起こす運命のいたずらを知る由もなかった。これは、2人だけの戦争と、シローを取り巻く小隊のメンバーたちの物語―。

 

宇宙世紀0079。一年戦争を駆け抜けた、もう1つの“ガンダム”が始まる!

 

…というわけで次回からは、1996年発売のOVA機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の感想記事が始まります。お楽しみに!

 

―俺たち、生き延びる明日はあるのか!?

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

機動新世紀ガンダムX』の本編は、各種サイトで公式配信中!↓コチラもチェックだ!

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

ガンダムX』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

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