お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『新機動戦記ガンダムW』ちょっとした感想 W-17(第48・49話(終))

今回は、新機動戦記ガンダムW』の感想記事第17回目です。

 

ミリアルドやトレーズとの決着!ヒイロたちは、地球の未来を救えるか!?いよいよ最終回を迎える『W』の物語。その結末は意外にも、完全なハッピーエンドとは言えない者の、割と明るく、そして希望の持てる幕切れとなっていました。ドラマ的にも戦闘シーン的にもアツい描写が連続しており、今まで観てきて視聴者にとっては、満足度の高い2話になっており、第46話頃から続くこの最終決戦のドラマは、『W』の物語の面白さを高めてくれているように感じました。いや、マジで『W』への見方が、少し変わりましたよ。

 

なお、前回(第46・47話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第48話「混迷への出撃」

1996年3月22日放送

登場した敵他:トールギスⅡ、ビルゴⅡ、リーオー

「ゼロシステムと生身の意志。どちらが優れているか…決着をつけましょう!」

 

STORY:リーブラへの潜入、あるいはそれを図るヒイロガンダムパイロットたちは、それぞれの戦いに臨んでいた。ヒイロはミリアルドとの決戦へ、デュオはドクターJらガンダム開発者のピースミリオンへの護送、トロワはリーブラ最深部への潜入―。中でも激しい戦いの渦中にいたのは、トレーズやドロシーと決闘する五飛とカトルだ。五飛はトレーズとの激闘の末、勝利を収めるが、その勝利は決して心から喜べるものではなかった。一方のカトルは、ドロシーに敗北するが、その直後地球側の敗北宣言が出される。しかし、リーブラは地球めがけて推進を続行。自身の思惑とは異なる戦況の流れに、ドロシーは震えて…。

 

最終話1話手前ということもあって、最終決戦の戦局が大きく動く回。主要な敵キャラの中で最初に退場するのはトレーズとなり、一方でドロシーはカトルに勝利(ただし、戦局的に敗北しているともいえる)するという、意外な展開が連続しました。前回以上に「ガンダムシリーズ」らしい、登場キャラたちの独特なやりとが連続してくる一方で、ヒイロが今まで以上に人間味を見せて、リリーナに対する優しさも披露しているのが注目ポイント。カトルのいう通り、人類には優しさが必要…なのかな。

 

依然続く、ホワイトファングVSロームフェラ財団&OZの戦闘。そうした中で、リーブラ内に潜入を果たしていたデュオたちガンダムパイロットのうち、デュオは、ドクターJたちの意向を受けて、リーブラからピースミリオンへの移動準備をしていました。途中トロワと再会しお互いの無事を祈ったものの、リーブラからピースミリオンまで戻るには、デュオ/ガンダムデスサイズヘルのいる位置だと、戦場を突っ切っていかざるを得ないところ。覚悟を決めたデュオたちは、ガンダムデスサイズヘルへ突撃していきます。前回のピースミリオンの特攻をもってしても、リーブラの推進力は止められずじまい。しかも、カーンズはこれを利用してピースミリオン含めてリーブラを地球に落下させようとしていました。前回でもちらっと触れられていたため、視聴者的にもわかってはいたけど、やっぱり特攻でエンジンまで沈黙させられなかったのは痛かったよなぁ。まあ、主砲を完全沈黙させて、デュオたちの潜入路を開いただけでも、十分な戦果とはいえますけどね。そして、こうしたカーンズの思惑に気づいていないはずがなかったのが、ドクターJらガンダム開発者たち。カーンズのたくらみを打ち破るためには、ピースミリオンに行く必要があるとして、デュオに自分たちをそこへ連れていくよう要求します。デュオは渋々それを受け入れ、入り乱れる戦場のど真ん中を突っ切っていきます。ビルゴⅡやリーオーがそこらじゅうで戦っている中、まっすぐ突き進んでいくガンダムデスサイズヘル。「死神と疫病神のお通りだ!」と叫びながら操縦するデュオのさまは、彼らしいなと感じましたね。

 

来るミリアルド/ガンダムエピオンとの決戦、そしてこの戦争を終わらせるため、ピースミリオンにて、ウイングガンダムゼロによる最後の出撃準備を行うヒイロ。彼が死も辞さないことを察知したリリーナは、何とか思い留まらせようとします。しかし、ヒイロの決意は固く、彼はリリーナの無事を祈ってそのまま出撃してしまいます。残されたリリーナは、やむを得ずハワードたちとともに、脱出用シャトルで資源衛星MO2に向かうのでした。Aパート後半では、ヒイロとリリーナのやり取りの描写が、ある程度時間をとってしっかりと挿入。今までもじょじょに人間味を見せてきていたヒイロですが、今回のこのやり取りが、現状『W』の中で最も人間らしい=彼の素が出ていると感じられるものになっていました。「なんだかんだでリリーナのことを大切に思っているんだろうな」というそぶりを見せ続けていたヒイロですが、今回はそれを隠さない形で、彼女をしっかりと心配する様子が描写。同時に、ミリアルドとの決戦に対しては強い決意を持っており、その意志が揺らぐことは全くありませんでした。決戦に対する強い意志を表明し、「さよなら、リリーナ。」と言って出撃していくヒイロの一連の行動は、まさに主人公ムーブそのもの。その行動自体は、決して珍しいものではありませんが、ヒイロが今までこうしたベタな主人公らしい行動を見せたことがほとんどなかったので、かなり新鮮でしたね。

 

カトルがドロシーと遭遇した場所は、モビルドールをつかさどるコンピュータールーム。彼はそこで、この部屋にはゼロシステムが組み込まれていることに気づき、またドロシーの過去と、彼女が戦争にこだわる理由を知ります。やたらと挑発してくるドロシーに対し、決してその信念を曲げず、屈しないカトル。しかし、その優しさが仇となり、スキを突かれて脇腹を刺されてしまいます。それでもカトルは、彼女の説得をあきらめませんでした。Aパート中盤からBパート中盤にかけて、断続的ながら長時間描かれるのが、このカトルとドロシーの対決。ここでのドロシーの語りにより、彼女が戦争にこだわる理由が明かされます。彼女がデルマイユ公爵の孫娘であることは、以前から明かされていましたが、なぜか話題にすら登場しなかったのが彼女の父。それもそのはず、彼女の父は既に戦死しており、彼女は父の散り方から、戦争に対するかなりゆがんだ感情を抱くようになっていました。戦いは美しくならなければならないだの、戦うことが人間の本能だの主張し続けてきた彼女ですが、その根底にあるのは、戦争により父を失ったことの悲しみ。ある意味彼女も、戦争を憎みかつ平和を願っていました。自分の本心をある種隠す形で、ずっと彼女はタカ派な発言をし続けてきたんだなぁ。自分の思い通りに事が運ばないと焦るのは、もちろん彼女の心の弱さもそうですが、本当は戦いなんか望んでなかったからなんでしょうね。もし、本当に戦闘狂なら、それ含めて戦いを楽しみ、すぐに次なる一手を打つはずですから―。このような彼女の本心を、自分に当てはめて理解したカトルは、説得を試みるも失敗。脇腹を刺されて気を失ってしまいます。人類に必要なのは優しさであると語るカトル。その思いは、どれほどドロシーに伝わったのでしょうか―。

 

カトル「ドロシー。君はかつての僕と同じなんだ。戦いを憎むあまり、自分の優しさを許せなくなる。でも、優しさを否定してはダメだ。僕もトロワに教えられた。すべてを受け入れなければいけないんだ。その優しさが人類に必要なんだ。優しくなければ、人類なんか存在する意味は無いんだよ。」

 

戦闘宙域で、五飛/アルトロンガンダムは、ようやくトレーズ/トールギスⅡを発見。真正面からぶつかり合い、トレーズの妙な律義さに怒りを爆発させる五飛でしたが、その決着は意外過ぎるほど早くつき、五飛はトレーズの行動の真意を理解し叫びます。こうしてトレーズが戦死したことで、財団&OZ側は、ホワイトファングに対して敗北を宣言。しかし、リーブラはミリアルドの指示もあり地球への落下軌道を取り続けます。一連のことを知ったドロシーは、顔面蒼白となり絶句するのでした。終盤にて、五飛とトレーズの決戦の様子が描写。時間はかなり短めであり、いくつかお互い会話したのち、とびかかってきたトールギスⅡを、アルトロンガンダムが真正面から刺し貫く形で決着がつきます。序盤から登場してきた五飛の因縁の相手にしては、あまりにもあっさりしているトレーズの最期。しかし、この直前律儀に戦死者の数や名前を言ったり、自分の戦争に対する価値観を述べたりしていたことから、彼は自分が名誉の戦死を遂げることで、この人類最後の戦争に美しく終止符を打つことができるのではないか…と考えていたようにも感じられました。五飛に確かにやられてはいるものの、自らスキを見せてわざとやられた=追い詰められて倒されたわけではないことから、死後の自分の面目も立ちますからね。そして五飛は、トレーズを倒したときに初めてそれに気づいたことから、「勝ち逃げか!」と叫んだのでしょうね。そして、このようにトップが戦死したことから、敗北宣言を出さざるを得なくなった財団&OZ。しかし、ホワイトファングはそれで止まるようなことはせず、引き続き地球への落下軌道を取り続けます。リーブラの地球落下を阻止するには、ミリアルド、そしてホワイトファングと決着をつけるしかない。最後の敵は、彼らだ―!

 

 

 

第49話(終)「最後の勝利者

1996年3月29日放送

登場した敵他:ガンダムエピオン、ビルゴⅡ、リーオー

「彼は信じられます。ヒイロは、皆に希望を与えてくれる人なのですから。」

 

STORY:ヒイロウイングガンダムゼロと、ミリアルド/ガンダムエピオンの決戦が始まった。ドクターJらの奮闘により、リーブラの地球衝突が回避されてもなお戦い続ける両者を目の当たりにした人類は、彼らの戦いに、戦争の悲しさを見た。やがて、コロニー連合は地球との共存を正式に表明し、平和的な地球統一国家との新たな未来が始まろうとしていたが、リーブラの一部が地球への落下軌道をとり、再び地球に危機が迫る!ミリアルドとの一応の決着をつけたヒイロは、その一部内にある動力炉をミリアルドの尽力もあり爆破するが、それでも、それにより発生した巨大な破片の地球落下は続いていた。地球人類は、滅びを覚悟するしかないのか?ウイングガンダムゼロのツインバスターライフルは、人類の未来を救えるか!?

 

いよいよ『W』のTV本編の物語も最終回。その内容は、ヒイロとミリアルドとの決着がつき、人類は完全平和への道を歩み始め、しかも味方側の主要キャラのほぼ全員が生き残るという、「ガンダムシリーズ」の中でも割と明るい最終回となりました。今までの物語の流れを踏まえると、「そうなのか?」と首をかしげたくなる描写もそこそこありましたが、ヒイロがミリアルドと決着をつけてからの、地球と宇宙が一丸となったリーブラ(の一部)の破壊作戦が展開するさまは、ヒイロたちの活躍が存分に描かれてアツさMAX。終盤の、ウイングガンダムゼロ決死のツインバスターライフル発射は、めちゃんこカッコよかったですね~。なんだかんだで、いい最終回してましたよ。

 

資源衛星MO2にやってきたリリーナたちは、そこでレディ・アンと遭遇。彼女は過去の贖罪として、自分を殺すようリリーナに拳銃を渡しますが、リリーナがそうした選択肢をとるはずがありませんでした。同じ頃、リーブラ内のコンピュータールームに到達したトロワは、カトルを介抱し、システムそのものをあらかた破壊。その中で彼は、ドロシーに自分の生きる意味を語り、カトルとともにその場を離れるのでした。昏睡状態から目覚めて以降、人が変わったような振る舞いをしていたレディ・アンでしたが、今回はリリーナに対する贖罪をしようとするさまを披露。いつの間にか、彼女もまた完全平和主義に目覚めていたようでした。ここのレディ・アンの行動において、決定的に欠けているのが、「いつ彼女は改心したのか?」ということ。一応、前回のトレーズが戦死しその遺志を継いだことが根拠になっているのかもしれませんが、ちょっと弱い感じがするなぁ。そして、これと同じ頃、リーブラ内でモビルドール部隊を食い止めるため工作活動をしていたのがトロワ。戦意喪失しているドロシーをよそに、作業を進めるトロワは、自分の生きる意味を語ります。このままでは、自決してもおかしくないというレベルまで追い詰められていたドロシー(同情はあまりできないけど)。そんな彼女に語るトロワのセリフが、なかなか印象深いものでした。彼もまた、この戦いや出会った人々を通して、その心を成長させていたんですね。生きることにこだわるさま、これこそが、ガンダムパイロットが序盤に比べて大きく変わったことの、象徴のように感じます。

 

トロワ「俺の心は、とっくの昔に空っぽになってしまっている。人間として生きる価値は、無いのかもしれない。しかし、生きていかなくてはならない。」
ドロシー「なぜ?」
トロワ「―俺には、帰る場所がある。」

 

トロワの尽力により、ホワイトファングのモビルドールはすべて活動を停止。これによりデュオ/ガンダムデスサイズヘルによるピースミリオン防衛の必要もなくなり、ドクターJらは内部で作業を進めますが、そこへカーンズが妨害しにやってきます。ドクターJらへの恨み節を語るカーンズでしたが、ドクターJらは既にピースミリオンに対し細工をした後であり、エンジンを爆破。これによりリーブラは機能を停止しますが、ドクターJらはカーンズとともに生死不明となってしまいます。わずかな時間でしたが、ドクターJらとカーンズのやり取りが描写。何気にここで、カーンズもオペレーションメテオに関わっていたことが明かされます。えー、そうした事情があったら、もっとドラマに活かせたんじゃないかなぁ?今までそんなそぶりをほとんど見せてなかったから、きっと今回急遽用意した、ポッと出の設定なんだろうな…。とにかく、このやり取りの末、ドクターJらはカーンズに屈することなく、ピースミリオン動力部の破壊に成功。地球への落下軌道を回避しますが、彼ら全員が生死不明となってしまいます。

 

機能が停止し、地球軌道を離脱したリーブラ。しかし、ヒイロとミリアルドの決戦は止まる気配を見せず、またリーブラの破片の一部が地球への新たな落下軌道を取りつつありました。ヒイロとミリアルドの決戦が、ややヒイロの優勢で進む中、レディ・アンは現地のノインに依頼し、その様子を宇宙と地球全土に中継。人類は今、両者の決戦を通じて、戦争の悲しみを知ろうとしていました。Aパート終盤より、本格的にヒイロとミリアルドの決戦が描写。既に戦争自体の決着はついているので、戦局的には彼らが戦う理由はありませんが、皆さんご存知のとおり、彼らにはそれを超越した決着をつけなければならない事情がありました。彼らの戦局的には全く意味の無い戦いを、「悲しい戦争」のイメージに結びつけ、それを宇宙・地球人類が目撃することで、完全平和の道へと歩ませようというのは、なかなか面白い構成。実際にやった場合、そんなに上手く行くとも思えませんが、『W』だからこそできるドラマ展開なので、なかなかいいのではないでしょうか。このように、自分たちの戦いが中継されていることを知らないヒイロたちは、引き続き全力で衝突。しかし、戦況と考え方ともに、ヒイロがじょじょに優勢となっていました。平和を思う思いはヒイロと同じではあるものの、それを強者である自分が人間の過ち業を背負うことで実現しようとしていたミリアルド。でもこれ、やろうとしていることは違えど、構図はある種ロームフェラ財団がやっていたこととダブるんですよね。ヒイロの「人類すべてが弱者なんだ」というセリフには、彼がミリアルドの心、そして彼の唱える論理の弱さを指摘するものでもあったと言えるでしょう。

 

ヒイロゼクス、強者などどこにもいない。人類すべてが弱者なんだ!俺もお前も弱者なんだ!」

 

落下軌道をとるリーブラの破片で相まみえ、やがて内部に突入するヒイロとミリアルド。コロニー連合の意志と地球のピンチを知ったヒイロは、急いでミリアルドとの決着をつけ、破片内にある動力部へと向かいます。ところが、ウイングガンダムゼロ武装はことごとくエネルギー切れを果たしており、残された主だった武装は自爆のみ。ヒイロは自爆を覚悟しますが、そのとき再びミリアルドが介入してきます。ヒイロの姿を通じ、自身はやはり血塗られた生き方しかできないと改めて悟った彼は、ビームサーベルで動力部を刺し貫き、その爆炎の中に消えていきます。リーブラそのものは地球の落下軌道をそれたものの、今度はそこから脱落した破片(エンジン部分)が地球方面に落下。偶然その上で戦っていたヒイロは、内部に突入してミリアルドと一応の決着をつけ、動力部を止めるために奔走します。しかし、先の決戦で消耗していたため、ろくな武装は残されておらず…。ミリアルドとの決着は、ウイングガンダムゼロガンダムエピオンの左腕を切断して終結。トドメを刺さなかったのは、ヒイロがミリアルドの意志を感じ取っていたからでした。ここで戦死するかと思われたミリアルド。ヒイロの優しさにより生き延びますが、結局動力部を止めるためにその身を犠牲にし、生死不明となってしまいます。万事休すのウイングガンダムゼロの前に再び現れ、完全平和主義に必要な最後の1つを語って姿を消したミリアルド。それが「人の心」だったのは、彼がここに至るまでそれを思い出せなかった=ゆえに戦争という過ちを犯したということの表れなのでしょうか―?

 

ミリアルド「完全平和のために必要なことが、もう1つあった!人を思いやり、理解する強い心だ。」

 

リーブラの破片を破壊したものの、完全には消滅できておらず、その一部は依然地球への落下軌道のまま。ギリギリまで内部から破壊を試みるデュオたちガンダムパイロットとマグアナック隊ですが、焼け石に水状態でした。そうした中で、五飛/アルトロンガンダムが、ツインバスターライフルを発見しウイングガンダムゼロに託したことから一縷の望みができ、ヒイロは決死の、大気圏突入状態でのツインバスターライフル発射を強行。ギリギリの状況下、この賭けは成功するのか―!?ミリアルドの捨て身の活躍で動力部が停止し爆発したリーブラの破片ですが、爆散してもなお1つだけ大きな破片ができてしまい、これが地球に落ちれば気候変動は必至。せっかく平和への道を歩み始めた人類の未来を救うため、ガンダムパイロットたちとマグアナック隊は奮闘します。かなりしつこいリーブラの破片。ですが、ここではそれよりも、一丸となって人類を救おうとするガンダムパイロットたちの姿にグッときました。そして、そうした中で活躍するのがマグアナック隊。実は前々回あたりから登場しているのですが、未だに初期武装のまま生き残っており、カトルに協力します。最終回においても、ガンダムサンドロックに引けを取らず活躍できるマグアナックの機体の汎用性、そして丈夫さには舌を巻くばかり。『W』の中で最も優秀で最強のモビルスーツって、実はマグアナックなんじゃね?そうした彼らの尽力の中で、ヒイロはツインバスターライフルを再び入手。コロニー1つを破壊できるその能力に、人類すべての未来と希望がかかります。終盤では、リーブラの破片とウイングガンダムゼロの、大気圏突入しながらのギリギリのバトルが描写。さすがのヒイロも、これには大苦戦するものの、見事破片の破壊に成功し、機体をボロボロにさせながらも生還します。ここで何より重要なのが、ヒイロが明確に「自分は生きる」という意志を表明して、破片を撃破している点。序盤の彼では、まずありえなかったセリフです。ここに彼の成長と変化を強く感じ、グッときましたね〜。そして、極めつけは、前期OP「JUST COMMUNICATION」をBGMに、堂々と生還するヒイロの姿。こんなの、今までの展開をかなぐり捨てても、感動するっきゃないじゃん…!

 

ヒイロ「俺は…俺は死なない!」


ウイングガンダムゼロの活躍により、リーブラの破片の地球落下が回避され、戦闘は終結。宇宙・地球ともに平和が訪れ、それぞれに樹立された連合/統一国家は、完全平和主義を理想とする共存の道を歩み始めていました。ドーリアンの名を用い、宇宙側の外交官として活躍していたリリーナは、ある日地球行のシャトルで、クマのぬいぐるみと手紙を発見します。それを置いた清掃員の正体は…。終盤のわずかな時間で、戦争のその後が駆け足で描写。人類は完全平和主義への道へと歩みはじめ、リリーナも養父ドーリアンの名前を使って、外交官として活躍していました。リリーナがドーリアンの名前を用いるのは、もちろん「ピースクラフト家ではない一般人に戻った」というニュアンスがあるのでしょうが、これに込められている意味は、それだけではないでしょう。生前のドーリアンは、戦闘を回避し宇宙と地球の平和を実現しようとした人物。リリーナがその名を用いるということは、「自身もまた父のように宇宙と地球の架け橋になる」という強い意志の表れだ…と言えるでしょう。そんな彼女は、多忙な毎日を送っており、この日も自分の誕生日パーティーをすっぽかしてまで、テラフォーミングにかかる地球との打ち合わせの予定。シャトルに急ぎ乗り込んだ彼女は、自席に清掃員がプレゼントを置いて行ったことに気づきます。清掃員の正体は…。リリーナのその後が描かれる一方で、ガンダムパイロットのその後について描かれたのは、ヒイロのみ。彼は、シャトルの清掃員として働いていました。この行動には、彼の義理と意志がからんでいるように感じます。だって約束したもんね、「リリーナを守る」って―。

 

 

 

 

 

こうして、『W』の物語は終結を迎えました。しかし彼らには、また別の戦いが待ち受けていたのです。

 

というわけで次回は、『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』を取り上げることにしましょう!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

新機動戦記ガンダムW』の本編は、各種サイトで公式配信中!↓コチラもチェックだ!

 

 

 

 

 

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ガンダムW』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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