お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動武闘伝Gガンダム』ちょっとした感想 巻之十三(第36話~37話+α)

今回は、機動武闘伝Gガンダム』の感想記事第13回目です。

 

依然として続く、ドモンとライバルたちとの連戦。今回は、ジョルジュやサイとの戦いのさまが描かれ、チボデーとのバトル(前回)に負けないくらいのアツいドラマとバトルが展開されました。特に、サイとの戦いでは、彼が新たな必殺技を生み出しゴッドガンダムに挑んでくるという、超アツい展開が挿入。最終的にドモンが勝つということはわかっているのですが、それでもサイを応援したくなっちゃいましたね。

 

また今回は、「巻之七」に続き、特別編「世界高達骨牌拳」もご紹介。またまたまた、SHIBUYA TSUTAYAにあった当時のCDをレンタルして聞きました。そのカオスな世界観を、ぜひお楽しみください。

 

なお、前回(第33~35話)の感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

第36話「騎士の誇り!奪われたガンダムローズ」

1994年12月23日放送

登場した敵他:ガンダムローズ、ゴダール

ガンダムファイトは、スポーツではない!勝った者が太陽系宇宙の覇権を握る、戦争の代替行為なのだ。」


STORY:皆さんお待ちかね!ドモンとシャフル同盟の戦い2戦目は、ジョルジュ/ガンダムローズ。ところが、彼はガンダムファイト勝戦会場に現れず、試合はドモンの不戦勝に終わります。その理由は、ネオフランス首脳陣が、ファイターとしての誇りよりも、総合優勝を優先した結果でした。しかし、この方針に納得できないジョルジュは、国家反逆罪に問われる可能性も構わずに、ガンダムローズを無断で起動し、ドモンに決闘を申し込んだではありませんか!それを受けて立ち、日の出とともに小高い丘の上でぶつかるドモン!この勝負の行方はどうなるのか?そして、ジョルジュの運命は!?

 

ジョルジュの騎士道精神とその葛藤に重きを置き、ドモンとのガンダムファイトを描いた一編。「ガンダムファイト勝戦に出ず不戦勝に終わる」という異例の展開、そしてジョルジュが騎士の誇りだけでなく武闘家としての精神にも目覚めるさまを描いているのは、今までと違った毛並みのお話となっており、面白い試みであると感じました。しかし一方で、そうした流れを作るために、元首をはじめとするネオフランス首脳陣の主張や考え方が、コロコロ変わってしまっているのが難点。一貫性がない感じが否めなかったなぁ。

 

ドモンと戦うことになり、事前に対戦相手として、改めて顔見せをするジョルジュ。彼はギアナ高地の特訓で編み出したというローゼス・ハリケーンを披露し、ドモンに脅威を感じさせます。このように、やる気十分なジョルジュでしたが、そんな彼に水を差すように出された命令は、何とゴッドガンダムとのガンダムファイトの試合放棄。納得できないジョルジュは、元首と直談判しますが、その方針が変わることはありませんでした。ガンダムファイト勝戦を放棄するというネオフランス首脳陣の考え方は、一見すると異例すぎる判断。これは決して「ゴッドガンダムに勝てないから逃げ出した」などの理由ではなく、ゴッドガンダムと戦えば、どちらに転んでも機体の大ダメージは避けられず、次のバトルロイヤルに影響が出ることから、コンディションを良好に保ち戦いを有利に進めるための、戦略的な試合放棄でした。ガンダムファイト勝戦は、リーグ形式の総当たり戦とバトルロイヤルでの総合戦績で決まるので、確かにこの考え方はアリ。ガンダムファイト勝戦の設定を上手く使った、新しいお話のアプローチだなと感じました。しかし、そんな判断に納得できないのがジョルジュ。最後の最後まで出場のための交渉を続けますが、平行線のまま終わってしまいます。

 

迎えたガンダムファイト勝戦当日。アレンビーとの特訓も経てやる気十分なドモンでしたが、そこにジョルジュとガンダムローズが現れることはありませんでした。結果不戦勝になり、試合会場の誰もがシラけてしまう形に。そのときジョルジュが、元首の命令を無視してまでもガンダムファイト勝戦に向かおうとしたものの、国家反逆罪を持ち出され、不本意な形で行動を制限されていました。とうとう試合会場に現れなかったジョルジュ。彼がネオフランス首脳陣から行動制限を食らっており、それを破ってでも決勝戦に出場しようとしたものの、国家反逆罪まで持ち出されてどうしようもなくなってしまったという苦しみと葛藤を知る者は、この時会場内に誰もいませんでした。全宇宙の覇権を握るべく、優勝に固執するネオフランス首脳陣。超法規的措置まで持ち出すのはさすがにやりすぎだと思いますが、そこまでして勝ちにこだわる気持ちはわからなくもありません。そうだよなぁ。序盤で元首が言っていた通り、ガンダムファイトはスポーツではなく実質的な戦争だもんなぁ。

 

結局ドモンと戦えず、やさぐれていくジョルジュ。雨に濡れながらガンダムローズとともにいた彼は、たとえ国家反逆罪に問われようとも、ドモンと決着をつける意志を固めます。そして、ガンダムローズを無断で起動し、キャンプから脱走。ハン老人の船のもとに現れ、ドモンへの決闘を申し込みます。彼の強い意志を感じたドモンは、翌朝丘の上でついに対決。このことに気づいたネオフランスは、ゴダールを派遣して戦いを鎮圧しようとしますが、その前にノーベルガンダムが立ちはだかるのでした。結局決勝戦を試合放棄という形で終え、心にしこりが残ったジョルジュ。夜の間ネオホンコン市街を歩いたり、ガンダムローズとともにいたりした結果、彼は罪に問われてもドモンと決闘することを決意します。ここで、ジョルジュとガンダムローズとの間に相棒関係みたいなものができ、それがしっかり描写されているのがポイント。『G』の世界では、ガンダムファイターガンダムとの相性や絆が特に重要な感じがするけど、そうしたことは、ドモンとシャイニングガンダム&ゴッドガンダム以外では、ほとんど描かれてこなかったからなぁ。こうした過程を経て、ついにドモンとジョルジュの決闘が実現。これに気づいたネオフランスは、モビルスーツを持ち出してまでそれをやめさせようとしますが、アレンビーが阻止するのでした。ノーベルガンダムを使って、ネオフランスを足止めするアレンビー。ドモンたちの戦いを邪魔させないためというのはよくわかるけど、ここでの彼女の介入は、ネオスウェーデンをも巻き込んだ国際問題になりかねない気が…。まあ、そんなツッコミをするのは野暮ですかね。

 

ドモン/ゴッドガンダムとジョルジュ/ガンダムローズのガンダムファイトは、より激しいものへと変化。ガンダムローズはローゼス・ハリケーンを繰り出し、ゴッドガンダムを苦しめます。これに対しドモンは、ゴッドスラッシュを応用したゴッドスラッシュ・ハリケーンで応戦。そのままゴッドスラッシュを使った激しい剣戟を経て、爆熱ゴッド・フィンガーで決着をつけます。最高のファイトができたジョルジュは、もう後悔はないとして罰を受ける覚悟でしたが、ネオフランス元首の考えの変化の結果、彼は引き続きネオフランス代表として活動し続けられることになるのでした。終盤では、ガンダムローズによるローゼス・ハリケーンが披露。無数のローゼス・ビットを撃ち出し、ゴッドガンダムを苦しめますが、これへのドモンの対抗技は、自分自身も回って攻撃を繰り出すというものでした。相手と逆回転して攻撃を繰り出せば、その攻撃を無効化できるだろう理論。相変わらずシンプルな考え方ですが、理屈も実現可能性も、前回に比べるとかなり現実的なものになっている感じがしますね。こうしたぶつかり合いを経て、ジョルジュ/ガンダムローズ自身もハイパーモードになるも、ドモンに一歩及ばず敗北。ジョルジュは罪に問われることを覚悟していましたが、ネオフランス元首の考え方は違いました。ジョルジュのファイトに感服し、今までの方針を転換する元首。それはいいんだけど、「ジョルジュがこうして覚醒する時を待っていた」っていうのは、ちょっと変じゃないか?そんなにおわせ、今までなかったぞ。こうしたさまを見て、ドモンたちの絆がさらに深まっていっていると実感するシュバルツ。それは、マスター・アジアをも同様でした。

 

シュバルツ「武闘家とは、拳をぶつけ合って初めて分かり合えるもの。東方不敗マスター・アジア、この戦いをどう見た!?」

 

 

 

特別編「世界高達骨牌拳」

1994年12月23日発売

登場した敵他:マスターガンダム

「簡単なことだ!俺たちは直通エレベーターで昇ってきたのさ。」「展望台までの入場料:720円を払ってね!」

 

STORY:皆さんお待ちかね!ドモンたちのもとに届いた、郵便料金不足の招待状。それは、ネオホンコン内にある映画館への呼出状でした。ドモンたちは現地に向かい、映画を見始めますが、その展開はカオスの連続。ストーリーは王道ながら、妙な展開の連続ではありませんか!結局この映画を作った者は、いったい誰なのでしょうか?そして、映画終演直前に、ドモンたちの前に立ちはだかった者の正体は!?


サウンドトラック「機動武闘伝Gガンダム GUNDAM FIGHT-ROUND3 新香港的武闘戯曲」に収録されている(というよりこれがメイン)、約15分程度のミニドラマ。正式タイトルは、「爆裂!世界高達骨牌拳」 であり、ドモンたちが謎の人物から映画館に呼び出され、彼らをモチーフにしたトンチンカンな映画を見させられるという、1回目のドラマ以上にギャグテイスト強めの一編になっていました。結局、この映画の製作者&ドモンたちを呼び出した人物の正体は、明確にはわからずじまいだったけど…、多分あの人だよね?


ガンダムファイト勝戦も大詰めを迎える中で、ドモンたちに届いた、料金不足の郵便。そこに入っていたのは、ネオホンコン内にある、とある映画館への呼出状でした。実際にドモンたちが現地に行ってみると、そこにはほかのガンダムファイターたちもおり、映画上映が開始。それはドモンらをモチーフにした作品であり、敵であるマスター・アジアと戦うものでしたが…。本作は、まずドモンたちがネオホンコン内の映画館に呼び出されるところからスタート。「料金不足の郵便で呼び出された」とか、「訪れた映画館でうるさい映画マニア(実はマスター・アジア)が難癖ばかりつけてくる」といった描写が、ドモンたちのセリフ等で異常なほど細かく描写されており、このお話がギャグテイストですよということを暗に示していることが、もうかなり笑えます。マスター・アジアが、1回だけでなく複数回にわたって、レイン等から「変態おさげオヤジ」と呼ばれていたのには、笑い転げたなぁ。こうした中で、映画の上映が開始。中身としては、ガンダムファイト勝戦の優勝賞品(?)であるミョウ・チクリンが、マスター・アジアによって誘拐され、ドモンとチボデーらシャッフル同盟が、彼女を救出に向かうというもの。中盤以降、舞台はかつてドモンとマスター・アジアが激戦を繰り広げた東京タワーへと移りますが、どこかその展開はおかしなものでした。王道ストーリー展開なこの映画ですが、設定やドラマはかなり変。なぜかネオチャイナ代表はレインに差し替えられ、サイの役回りは誘拐されるミョウの役(名前についても、過去のTV本編で出てきた「チン・チクリン」を意識している)。マスター・アジアは相変わらずの悪役ですが、東京タワーを本拠地にしているのにドモンたちへのアプローチ方法を有しておらず、おまけに必死になって仕掛けた罠は、東京タワーにある展望台への直通エレベーターを利用されることで、全て回避されてしまいます。ドモンたちが平然と、しかもちゃんと利用料金を払って直通エレベーターでやってきたのにはこれまた笑い転げました。このときの東京タワーって、営業していないはずじゃあ…!?


映画も後半戦に突入。ただでさえカオスな展開の連続である中、明らかにキャラをはき違えたシュバルツも登場し、マスター・アジアとの戦いも激しいものになっていきます。一度は劇中のドモンたちもピンチに陥りますが、マスター・アジアのスキを突き、全員で力を合わせた爆熱ゴッド・フィンガーで勝利。映画は一応の完結を見ます。なんだかんだで映画を楽しんだドモンたちは、エンドロールも終わらないうちに退館しようとして…。映画後半からは、シュバルツも登場。ゲルマン忍者というよりかは歌舞伎俳優のような立ち回り&性格をしており、TV本編ほどの有能さは正直感じられませんでした。このドラマCDが発売された時点では、まだシュバルツの正体は正式には明かされていませんが、映画劇中の中のドモンが、現実世界のドモン以上に一番シュバルツの正体に近づいているのが、ちょっとおもしろいです。そんなシュバルツは、マスター・アジアにかなわず大ピンチ。しかし、ここでドモンたちが再び現れ、ガンダムファイトを開始し、マスター・アジアのスキを突いて、5人全員で爆熱ゴッド・フィンガーをお見舞いし勝利。映画は終わりを迎えます。TV本編では結局一度も見られなかった、5人全員の爆熱ゴッド・フィンガーは、なかなかアツいもの。しかしそこまでの過程が、これまたギャグテイストであり、笑いすぎておなかが痛くなりました。確かにそうだよな、「東西南北中央不敗」って二つ名は、自称でしかないもんな。


映画館にいた本物のマスター・アジアと、戦いを激化させていくドモン。それはどんどんエスカレートしていき、最終的にはドモンがゴッドガンダムを呼び出したことで、映画館そのものが崩壊。どさくさ紛れにドモンは逃げ出します。結局、この映画の製作者は不明でしたが、ドモンたちはあまり気にしていませんでした。ラストでは、映画館にいたマスター・アジアと、ドモンが実際に戦うことに。しかし、戦いはほとんど長続きせず、映画館がゴッドガンダム登場により崩壊して強制終了します。結局、この映画の製作者は不明であり、ドモンが壊してしまった映画館の費用請求も受けるハメに(なぜか当然のごとくドモンが負担を回避しているのが面白い)。映画の製作者は最後まで明かされることはありませんでしたが、ラストのベタな描写から察するに、作ったのはマスター・アジアだったのでしょうか。でも、その割には、映画の中で自身がけちょんけちょんに描かれすぎな気がしないでもないけど…?

 

 

 

第37話「真・流星胡蝶剣!燃えよドラゴンガンダム

1995年1月6日放送

登場した敵他:ドラゴンガンダム

「おいら、小さかったから、父さんの顔も覚えてないけど…。父さんの夢を追う姿は、はっきり見えるよ!」


STORY:皆さんお待ちかね!ドモンとのガンダムファイト勝戦を控えたサイ。それでもなおいつも通りだった彼は、ある日を境に、別人のような気迫を見せ、特訓に励みます。その気迫は、ドモンやアレンビーも気づいており、何か大きなもののためにその命を賭ける覚悟を感じさせるものでした!そして迎えたガンダムファイト勝戦。ドモンとサイは互角の戦いを見せるも、緩やかに戦局はドモンの方に傾く流れに。しかしサイは、ドラゴンガンダムの両腕を失い、頭部を一部損傷してもなお、ゴッドガンダムに立ち向かってくるではありませんか!そして見せる技は、命を賭けた少林寺最終奥義:真・流星胡蝶剣!サイがここまでドモンとの一戦に賭ける理由は、一体何なのでしょうか!?

 

ドモンと特に関係が密接だったライバルの1人:サイとの決着を描く一編。父の遺書というサイの心境を大きく変えるアイテムとの出会いをきっかけに、今まで以上に少林寺再興にその執念を燃やし、命を賭してドモンに立ち向かっていくさまは、鬼気迫るものがありました。父の遺書の内容の種明かしについては、若干お話内で引っ張りすぎた印象はあるものの、それをバネにしたサイの感情表現、そしてファイトへの入れ込みようは凄まじいもの。今までのガンダムファイトの中で、最も見ごたえのあるものと言っても過言ではない出来栄えでしたね。

 

ドモンとのガンダムファイト勝戦が迫っていてもなお、いつも通りのサイ。そんなある日、彼は偶然恵雲たちの部屋に立ち入ってしまい、そこで亡き父:龍白の遺書を読みます。それを機に目の色が変わり、恵雲たちが驚くほど、異常なまでの気迫と特訓への打ち込みようを見せるようになります。そうした中で、ドモンとアレンビーは、ネオホンコン市街で彼と遭遇。彼の提案により、ハンの家でその料理を食べることになります。いつも通りの調子だったサイを一変させたのが、恵雲たちがひそかに持っていた龍白の遺書。それをきっかけに、サイは人が変わったかのように特訓に励みます。もともとベースの格闘能力が高いサイですが、特訓を通してそれはさらにパワーアップ。空高くまで飛び上がって徒手空拳を見せ、恵雲たちも若干ひいてしまうくらいの入れ込みようをみせます。序盤のほのぼのとした雰囲気から、一転してピリッとした、サイのファイターとしての物語に切り替わるのはGood。早い段階で「龍白の遺書に何か秘密がある」ということが視聴者に提示されるため、よりドラマに引き込まれる形になります。

 

些細なことがキッカケで、練習試合をすることになったアレンビーとサイ。両者互角ともいえる戦いを見せ、アレンビー、そして戦いを見ていたドモンは、サイが命を賭ける覚悟で戦いに挑んでいるということを察します。そんなサイは、ネオチャイナ総帥がやってくるニュースを知って、急いでキャンプに帰還。総帥と面会した彼が、ガンダムファイト優勝の際の希望として提示したのは…。前半に挿入されるアレンビーとサイの戦いは、練習がてらの手合わせとはいえ、相当なもの。ハンの船周辺すべてを舞台にし、船やら木の枝やらすべてをお互いが飛び回り、もう超次元的な格闘戦が展開されていました。サイの実力もすさまじいけど、それについていくアレンビーの格闘スキルも、目を瞠るものがありましたね。こうした戦闘シーンは、必然的にちょっとハードな雰囲気になりがちですが、ところどころギャグっぽい描写を挿入しているのが、『G』らしく、そしてサイらしさを感じてこれまた良かったです。そんな戦いを経て、ネオチャイナ総帥と面会することになったサイ。彼は人々の前で総帥に少林寺の再興を願い出て、総帥自身もその願いに応える用意があることを示唆します。このシーンは、サイの覚悟を感じると同時に、恵雲たちが「サイに何かある」ということに気づく重要なシーンでもありました。

 

いよいよ、ドモン/ゴッドガンダムとサイ/ドラゴンガンダムガンダムファイト勝戦が開幕。両者、お互いの手足が見えなくなるほどの激しい攻防を見せ、会場は熱気に包まれていきます。しかしながら、戦局は緩やかにゴッドガンダムの方に傾いており、ドラゴンガンダムは基本武器のほぼすべてを失ったほか、ゴッドガンダム ハイパーモードの前に、両腕すべてと頭部の一部を損傷。誰の目から見ても、ドラゴンガンダムの劣勢は明らかでしたが、それでもサイは、全くあきらめることなく粘り続けます。ゴッドガンダムとドラゴンガンダムガンダムファイトは、今まで展開されてきたどのガンダムファイトよりも、激しく、そして鬼気迫るものに。過去のファイトでも、一方が片腕を損傷したり、頭部やボディの一部が大破したりということはありましたが、両腕をもがれる格好になったうえ、頭部を一部損傷し、見た目的には動くのがやっとではないかと思えるほどのダメージを食らってもなお戦い続けるドラゴンガンダムの姿は、痛々しいと同時に、サイのファイターとしての意地をひしひしと感じました。彼がここまでムリをするのは、ヤケクソになっているからではなく、ここまでになってもなお、「背負っている思いを実現したい」という気持ちが強いから。サイもファイターとして、立派に成長したなと感じさせられたなぁ。

 

恵雲たちは、キャンプでサイの勝利を祈願している途中で、龍白の遺書を発見。サイが変化した理由を知ります。それと時同じくして、サイも自分がこのガンダムファイトに賭ける理由をドモンに告白。そして命を懸けた最終奥義:真・流星胡蝶剣を繰り出します。これに対し、ゴッドガンダムは爆熱ゴッド・フィンガーで応戦。右腕を破壊され一度は破れますが、左腕で再度繰り出し、これが勝負の決め手となります。こうした激しい、良いファイトを見たネオチャイナ総帥は、サイの命を救うためもあり、ファイトの停止を宣言。今回の一戦では敗北してしまったものの、バトルロイヤルに勝ち抜けば少林寺再興をすると、サイに約束するのでした。終盤でようやく、サイの心境変化の理由が明かされることに。それは、父の願いであり生前達成できなかったものが少林寺の再興であり、父の姿をぼんやり覚えていたサイは、父の遺志を継ぐべく、ガンダムファイトに打ち込んでいました。サイがここまで頑張るに足る理由なのはGoodですが、いかんせんお話の中でちょっと引っ張りすぎた印象。Bパート前半の段階で明かしちゃっても、十分アツいドラマが展開できたと思うけどねぇ。そんな思いを胸に、命を懸けた最終奥義:真・流星胡蝶剣を繰り出すサイ。結果的にドモン/ゴッドガンダムの爆熱ゴッド・フィンガーに敗れることになりますが、その激闘とサイの頑張りは、キチンと総帥にも伝わっていました。真・流星胡蝶剣は、ドラゴンガンダムの背後に蝶のようなエネルギー波が現れるほか、片足立ちして突撃するさまが剣のような、捨て身の必殺技。なるほど、身体全体で“剣”を表しているのは秀逸です。対するドモンが繰り出すのは、いつもの爆熱ゴッド・フィンガー。最初こそ右腕を破壊されてしまったものの、左腕で再度それを発動し、ドランゴンガンダムに勝利します。左腕での爆熱ゴッド・フィンガー発動は、過去のお話でも実践済み。ちゃんと以前のお話を踏まえても、全くおかしくないものになっているのが素晴らしいです。そしてラスト、総帥から言葉を受けたサイ。確かに今回の戦いでは負けてしまったものの、バトルロイヤルに勝ち抜けば、少林寺の再興を手助けするという約束を、新たに取り付けることに成功します。終盤の流れは、ドモンとサイどちらにもプラスの結果(それぞれ、ガンダムファイト勝戦での勝利と、少林寺再興の兆し)を得ている一方で、ご都合主義的な展開になっていないのが秀逸。これまでの過程を踏まえれば、「なるほどこうした落としどころも十分アリだよね」と納得させられる展開に仕上がっています。ドモンもサイも、救われた感じでよかったなぁ。そして、本当に激アツなガンダムファイトだったぜ!

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は、第38話から第40話をご紹介予定です。『機動武闘伝Gガンダム』!次回もこのブログで、レディ・ゴーッ!!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

機動武闘伝Gガンダム』の本編は、各種サイトで公式配信中!↓コチラもチェックだ!

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

Gガンダム』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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