ピンクの公衆電話は機能制限があるので注意
番組は変わって、『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』です。
いつかきっと会える。光のあふれる、美しい場所で―。今回は、声優の井上和彦さんを迎えた単発回。今までも何度か単発回はありましたが、前後のお話とほぼ絡まない純粋に独立しているお話は、今回が本作初となるのではないでしょうか。
そんな今回は、しんみりとさせるいい話。ゲストキャラである幽霊:美奈子とペンフレンド:新造の関係スポットを当てようとしていたのは良かったですが、その背景がほとんど描かれていなかったので、「いい話なんだけど何だかもやもやするなぁ」という感じは否めませんでした。限られた時間でそうしたにおわせを挿入していたのもよくわかるんだけど、思ったほど効果はなかったかな…。
なお、前回(ドン18話)の感想記事は↓コチラです。
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また、同日放送の『仮面ライダーリバイス』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
クラスメイトの花村からのアタックに辟易する中、炎神鬼が現れその戦いに駆り出されたはるか。炎神鬼は途中で消えてしまいますが、その際彼女は、電話ボックスにうずくまる女性を見かけます。はるかは実際に会いに行きますが、彼女は美奈子と名乗りやたら強い絡みをしてくるため、思わずその場を脱出。しかし、美奈子は続いてはるかの家に現れ、特に隠すこともなく自分が幽霊であることを明かします。彼女が成仏できない理由は、いつまで経っても来ない、ペンフレンドからの電話にありました。しんみりとした雰囲気の今回ですが、中盤までは割とギャグ多めでお話が進行。幽霊なのにやたら人懐っこく絡んでくる美奈子には、好感が持てました。実在キャラであればちょっとウザい感じがするけど、幽霊だったら、あれくらいキャラが濃くてちょうどいい感じがするよね。え、そうでもない?そんな美奈子が成仏できないのは、ペンフレンドからの電話が来ないから。その原因が自分が事故死したことにあることを、彼女は勘づいていましたが、それでもその彼からの電話をあきらめきれないでいました。彼女曰く、下宿に電話が無かったから、わざわざ電話ボックスに電話をかけてもらっていたらしい。今から50年前の1970年代はかなり黒電話が普及していて、下宿とかなら、少なくとも大家さんの部屋には電話回線があって電話ができたはずなんだけどなぁ。まあ、大家さんに付き合いがバレたくないなどの事情があったんでしょうね。
はるか経由で美奈子の事情を知ったタロウたち。つよしが自身の記憶を頼りにペンフレンド:田所新造を発見していた頃、真一とジロウを除く残りの男性メンバーは、美奈子のデートに付き合わされることになります。しかしどれもしっくりこず、結局彼女の思いは元の通り新造へ。しかしそんなとき、再び電話ボックスを撤去する業者が現れて…。中盤の美奈子のデートは、ギャグシーンの連続。特に、どのメンバーよりも先に翼の正体をイヌブラザーだと知る構図になっていたのにはビックリしました。おいおい、そんなのありかよ!?そのほかにも、相変わらず通常運転のタロウ、なぜかハデな衣装でキメてくる介人と、ツッコミどころ満載。介人のあの姿を見て、「ああ、やっぱり介人は『ゼンカイジャー』の介人だ」と感じました。いやあ、あの衣装似合いすぎでしょ…。そうした中で、美奈子は新造への思いを強め、さらにつよしの尽力で新造本人も見つかり、2人の電話も実現。しかし、とある業者がまたも電話ボックスの撤去に乗り出したことから、炎神鬼が出現してしまいます。この新造が架電するシーンこそ、今回の肝なのですが、かなりもったいないことをしているなぁという印象。つよしたちに促されてホイホイ電話してくれる優しさを持っているのはいいのですが、それに理由付けがほとんどないため、「お話を進めるための便利キャラ」という感じになっている感が否めません。せっかく美奈子が幽霊であることを明かしており、さらにつよしも心臓を連れてくる際に少なからずそれについて触れているであろうことから、「美奈子は事故で死んだはずなのにそんな…」などという、戸惑いというか、美奈子に電話しなかった合理的な理由が欲しかったですね(一応、この後のシーンで「そうなんだろうな」ということがわかる描写があるけど)。
炎神鬼は実態を持たないまま暴れまわり、ドンモモタロウ/タロウたちは苦戦。さらにそのまま巨大化し、ドンモモタロウらはドンオニタイジンでの戦闘を強いられますが、苦戦の状況は覆せません。そうした中で、新造は引き続き、美奈子の電話ボックスへと架電し続けます。これにより彼女の魂が救われ、さらに炎神鬼の動きが鈍り、そのスキを突いてドンオニタイジンは逆転勝利。美奈子は成仏していくのでした。炎神鬼を生み出し暴れる美奈子の心を鎮め、そして救い成仏させたのが、新造の電話。言葉数はそれほど多くありませんでしたが、これだけの分量で様々な背景を想像させてくれる、そのセリフ力には唸らされました。でも、それを踏まえても、美奈子と新造の関係の描写は不足気味でしたね。中盤のギャグパートで時間をとっていましたから、あそこを少し圧縮して、新造の話(彼から見た美奈子のこと)を挿入してほしかったなぁ。こうしたことがあった結果、ドンブラザーズは辛勝。しかし、美奈子が成仏したことで問題の電話ボックスは撤去されてしまうことになりました。ラストで、電話ボックスが撤去されるというシーンと同時に、はるかが花村に架電して「男なら電話して来い」と言ってシメているのが、いい配分。LINE等のSNSは便利だけど、やっぱり電話は電話でいいところがあるよね。
故郷から幼馴染が訪ねてくると知り、焦りまくりのジロウ。ヒーローになるといった手前、幼馴染にいいところを見せたい彼は、メンバーに頼み込んで「ドラゴンファイターズ」を結成する。表向きのリーダーになったジロウは、だんだんと調子に乗り始めて…。
次回は、ドンドラゴクウのフォームチェンジであるドントラボルトの初登場回。見た目がかなり変わったジロウも出てきてるけど、フォームチェンジすると性格も大きく変わる…ってことなのか!?
やあやあ、ドン20話の感想記事は↓コチラだ!ここはブログ、リンクを踏んで記事を読んでくれ!
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