思いが生んだ究極技：シングランクロス！
大好きなシンカリオンで、また一緒のレールを走りたいんだ！俺たちは、シンカリオンの可能性は…無限大なんだ！！今回の『新幹線変形ロボ シンカリオンZ THE ANIMATION』は、サブタイトル通り、アブト／デビルシンカリオンとの決着回。シンによる激しい戦いと、ハナビたちによる決死のバックアップの結果、E5ヤマノテは想像を超える力を発揮し、シングランクロスを放ってすべてに打ち勝つさまが描かれました。
「E5ドクターイエローの力をもってしても勝てなかった相手に、どうやってE5ヤマノテで勝つんだ？」と思いながら観ていましたが、機体のパワーを極限にまで上げたのが、シンの思いだったというのは、ベタながらアツい展開でGood。ところどころ力技なところもありましたが、キャラもお話自体も常にテンションMAX状態で進んでいたので、それほど気にならなかったですね。いや～、とにかくアブトが戻ってきてくれて、よかったよ。
なお、前回（第35話）の感想記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
トコナミからの話を聞いて、再びアブトと戦うことを決意したシン。アブトはダークシンカリオン デビルモードで登場し、戦いが始まってからすぐに攻撃を大量に叩き込んできます。しかし、それに対してシンは、反撃することなくただE5はやぶさの防御力でただただ耐えるのみ。スマットですら予想しなかったその行動には、シンのある考えがありました。今まで何度もシンは“対話”によりテオティと分かり合えると説いてきましたが、実際にしていた行動は、相手の攻撃に対し応戦すること。相手を受け入れるという行為をしてこなかったことに気づいたシンは、アブトの攻撃のすべてを受け止めるという行動を通じて、本当の意味での対話の道を切り開こうとします。シンの考えていることやその理屈は、確かに筋が通っていてGood。相手が攻めてくるというやむを得ない事情があったとはいえ、今まで行動として「相手を受け入れる」ということはやってこなかったもんなぁ。ムチャな行動だとは思うけど、シンらしいや。そんなシンの思いとは裏腹に、アブトはガンガン攻撃を繰り出し、E5はやぶさをこれでもかというほど追い詰めるように。このまま反撃をしなければ、E5はやぶさの機体自体が持たないところまで来ていました。ここでは、E5はやぶさの防御力の高さに驚き。ヴァルドムに牽引されたとはいえ、新幹線モードで大気圏を離脱できるだけの装甲があるから、まあおかしくはないか。
耐え続けるシン／E5はやぶさですが、さすがに機体の防御力も限界寸前。途中でシンの思いに共感したバフラムとカマルスが加勢してくれましたが、戦局を覆すまでには至りませんでした。ピンチに陥ったその時、地球よりヴァルドルが牽引するE235ヤマノテがようやく到着。超進化電力の代わりにユゴスピアの動力エネルギーを使い、無事起動に成功します。シンの思い、それに合わせるように回線を使って市民たちに呼びかけるトコナミの思いが伝わり、じょじょに市民たちの感情はシンたち寄りへ。やがてバフラムやカマルスといったテオティたち自身もシンに加勢してくれるようになり、戦局もまたシン寄りへと少しずつ動いていきます。ここら辺の流れは、ちょっとシンたち側に都合がよすぎるかな～という印象。前回の描写などで、テオティの一般市民たちは地球人に対して敵対意識をあまり持っていないということがわかりましたが、今回の描写を含めれば、カンナギたちがむしろテオティの中で異質な存在な感じになってしまっています（一応、今回の描写の中でも、バフラムたちが「可能であれば地球に帰りたい」と考えていることがわかる描写はあるけど）。そうすると、「なんでそんなカンナギたちにテオティの市民たちが付き従っているのか」という疑問が出てきちゃうんですよね。王様だからといえばそれまでだけど、市民感情と真逆なことをやってたら、抵抗勢力の1つや2つくらい生まれそうなものだけど…。あっ、その役回りをトコナミが担ってるってことなのかな。そんな勢いづいたシンたちを、さらに加速させたのがE235ヤマノテの到着。ユゴスピアの動力エネルギーを使ってそれは起動し、Z合体への準備が整います。「一か八か…」と言っていた割には、ちゃっかり超進化ブレーカーっぽいものを作っちゃってたトコナミ。なんだよ、やる気満々じゃ～ん！
ハナビたちの尽力で起動したE235ヤマノテと、E5はやぶさがZ合体し、E5ヤマノテに。時同じくしてダークシンカリオン デビルモードもデビルシンカリオンへと再び変化し、戦いは新たなステージへと移行します。激しいぶつかり合いの末、戦いの舞台は宇宙へ。最初こそ押されていたE5ヤマノテでしたが、シンの思いにより無限大のパワーを発揮し、シングランクロスで逆転勝利を収めるのでした。Bパート中盤以降で展開されるのが、シンとアブトの最終決戦。文字通り1対1の真っ向勝負が展開され、宇宙空間にまで戦いの舞台が移動した末、シンの思いのパワーがすべての決着をつけることになりました。宇宙空間の戦闘のドラマは、どちらかと言えばシンがしゃべりっぱなしで進行。その言葉は力強く、そしてアツいメッセージ性を帯びているものでした。セリフの要所要所で、以前登場しているセリフや考え方をキチンと踏襲しているのがいいんですよね～。そして、そんな思いのパワーで強化されたグランクロスが、シングランクロス。虹色に輝くそのビームは、デビルシンカリオンを完全に消滅させ、不可能と思われたアブトの解放を実現します。虹色で思い出すのが、本作の今期EDや前作最終回のこと。これもやっぱり、何かを意図しての描写なんだろうなぁ。
デビルシンカリオンの爆発に巻き込まれたアブトでしたが、シンによって救出。しかしそれと同じ頃、トコナミは覚悟を決めて、カンナギたちと決着をつけようとしていました。あらかじめ設置していた爆弾を利用し、カンナギたちの居場所を丸ごとユゴスピアから切り離して…！アブトが帰ってきてよかったよかったと思っていたら、大胆な行動に出たトコナミ。このまま単独でカンナギたちと決着をつけるつもりなのでしょうか？逆にカンナギに洗脳されて、シンたちの敵にならなきゃいいけど…。そうそう、ほかのところでも言われてる通り、トコナミの起爆シーンって、完全に『ガンダムW』のヒイロ・ユイだったよね。
元に戻り、ついに地球へと帰還したアブト。しかし、まだテオティとの戦いは終わってはいない。出現する新たな巨大怪物体相手に、ダークシンカリオンへと搭乗したアブトは、新たな姿を手に入れた！
次回は、ダークシンカリオンの別形態が登場するお話。敵機だったものが味方化する展開だけでもアツいのですが、カラーリングが真逆になって、白く輝いているデザインになっているのがいいですよね～！でも、これ絶対玩具化を想定してない形態だよな…。
さあ、第37話の感想記事は↓コチラだゼーット！
bongore-asterisk.hatenablog.jp
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