お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『機動戦士ガンダムF91』ちょっとした感想

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今回は、1991年に公開された映画『機動戦士ガンダムF91』の感想記事です。

 

宇宙世紀をベースとしながら、『ΖΖ』の時代よりも30年以上の未来を描くことで、世界観を実質的にリセットし、新たなる「ガンダムシリーズ」の世界を打ち出してくれた本作。2時間では収まりきらないほどの濃密な設定とストーリー展開が織り交ぜられており、本当に上映時間があっという間に過ぎたように感じるほど、熱中させてくれる映画でした。でも詳細は後述するけど、制作陣の事情もあって色々と惜しいところがあったのも、また事実だよなぁ。

 

なお、キャラクターとモビルスーツについては、↓下記公式HPをご参照ください。

www.gundam-f91.net

 

また、前作(機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)の総括感想記事は↓コチラです。

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

機動戦士ガンダムF91

1991年3月16日公開

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シーブックは、私たちに道を示してくれます。ガンダムと…。」

 

 

STORY:宇宙世紀0123。月付近に作られたコロニー:フロンティアⅣは、突如として戦火に包まれた。「コスモ貴族主義」を掲げる武力組織:クロスボーン・バンガードの襲撃によるものだ。コロニー内の学園祭に参加していたシーブック・アノーは、クラスメイトのセシリー・フェアチャイルドとはぐれてしまうものの、ほかの仲間たちとともに脱出に成功。資源衛星であるフロンティアⅠにたどり着く。彼がそこで出会ったのは、命からがらクロスボーン・バンガードの追撃を逃れて来た練習艦スペース・アークと、それに搭載されている新型モビルスーツだった。その開発と修理に駆り出されることになったシーブックは、やがて「ガンダムF91」と呼ばれるようになるそれのパイロットとなり、クロスボーン・バンガードとの戦いに身を投じていく。戦いの中で知る、セシリーの血筋の秘密。そして、実質的な組織の首領である“鉄仮面”の存在。シーブックは、セシリーと再び思いを通わせることができるのか?そして、この戦いの行方は―!?


逆襲のシャア』と同じく、上映時間がほぼ2時間にわたる長い作品。同じ宇宙世紀を舞台としながら、今までの作品よりも時間軸をかなり未来に設定しているため、世界観や登場人物が一新されているのが特徴的。これにより、それらの解説等も描かねばならないことから、登場人物1人1人にスポットを当てるというよりも、全体のお話をとにかく前に進めるということに重きが置かれています。

 

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そんな本作のお話は、シーブックとセシリーという2人の登場人物の視点からの描写が中心。最初は民間人であり、大人たちの価値観の対立という身勝手な戦いに巻き込まれる立場でしたが、やがて一方は地球連邦軍F91パイロットに、もう一方はクロスボーン・バンガードの中枢との血縁関係が判明しその一員となり、戦いに身を投じる中でさらなるドラマを生み出していきます。

 

「主人公とその知り合いが敵味方に分かれる」・「主要登場人物の親はろくでもない人が多い」・「大人の身勝手さと戦争の悲惨さに苦しむ主人公」等々といった、過去の「ガンダムシリーズ」で登場していた様々な要素がしっかりと盛り込まれているのが、お話の中で見逃せないポイント。「ああ、この作品もきっちり“ガンダム”してるんだな」と感じました。新機軸や登場キャラクターを打ち出しつつも、しっかりとベースには、「ガンダムシリーズ」で今まで描かれ続けていたことが息づいているんですよね。

 

後半あたりから、シーブックとセシリーの関係にスポットを当てて物語はさらに進行。2人の一致団結や淡い恋心の描写なども盛り込まれてGoodなのですが、やはり最後、鉄仮面の乗るラフレシアモビルアーマー)を倒した後の展開が尻切れトンボなのが、非常に残念。もともと『F91』はTVアニメ用として企画されたものであり、この映画では序盤1クール分をギュッと圧縮する形で作られたものですが、その後クロスボーン・バンガードがどうなったのか、シーブックたちはF91を使って引き続き戦っていくのか否か、さっぱりわからない形になってるのは惜しいよなぁ。せめて何らかの“におわせ”があってもよかったと思うんだけど…、そこまでの余裕はなかったんだろうなぁ。

 

 

モビルスーツの戦闘シーンに目を向けてみると、『逆襲のシャア』までのものに比べて小型のモビルスーツが増えたことから(F91もその1つ)、機動力が増してより縦横無尽に動き回る、迫力ある戦闘シーンになっているのが見もの。特に、シーブックが操縦に慣れてからのF91の動きは凄まじく、VSラフレシア戦での挙動はアムロ並みの操縦技術を見せてくれていました。『逆襲のシャア』の時も思ったけど、これ、全部手描きなんだよね…。そのち密さと描写の細かさには舌を巻きましたよ。

 

その、モビルスーツの動きと同じくらい細かく描かれているのが、人間の犠牲。本作では、出血描写こそ抑えられているものの、『0080』並み、いやそれ以上に、様々な人の死にざまが描かれています。ジェガンの排莢に当たって死ぬ民間人が出てきた時と、バグ(自律型の機動兵器)で次々に民間人がピンポイントで殺されていくさまが出てきた時は、さすがにちょっとゾッとしたなぁ。

 

 

 

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宇宙世紀の新時代を描き、『逆襲のシャア』と後年の作品『Vガンダム』をつなぐ役割を果たした『F91』。ところどころグロい描写があり、ラストは尻切れトンボな感じではありますが、これ1つでガンダムの1作品が出来上がってることから、「ガンダムってどんな作品なんだろう?」と思った人は、まず手に取ってみるのもいいかもしれませんね。

 

でもやっぱり、入門編なら『ガンダム』の劇場版3作品の方がいいかなぁ。『F91』も面白さでは負けてないと思うけど、ちょっと刺激が強い作品でもあるしね…。

 

 

 

 

 

ガンダム』で一年戦争終結し、その後ティターンズの横暴が描かれる『Ζ』までの間の、空白の数年間。そのちょうど真ん中に当たる宇宙世紀0083には、ティターンズが台頭するきっかけとなる事件が起こっていた。ジオン公国軍残党により結成されたデラーズ・フリート―。それが引き起こしたデラーズ紛争に立ち向かう、1人の新米士官がいた!

 

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一年戦争終結より3年。人はまた、戦いを求める―。

君は、生き延びることができるか!?

 

 

…というわけで次回からは、1991年発売のOVA機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の感想記事が始まります。お楽しみに!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

ガンプラ Pick Up!

F91』に登場したモビルスーツガンプラの一部を、ピックアップしてみよう!

 

 

 

 

 

 

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