タツミ隊長、全てを察する
リブット。さっき君を助けたウルトラマンといえば…わかるかな。今回の『ウルトラマントリガー』は、『ギャラファイ』とのコラボ回前編。敵キャラとしてアブソリュート・ディアボロとアブソリュート・タルタロスが登場し、対する見方キャラとしてウルトラマンリブットが登場。どちらも絶大なインパクトを残し、お話も戦いも盛り上げてくれました。
メイン監督である坂本監督の当番回となった今回ですが、デアボリックの豪快な攻撃、コラボ回にふさわしいハデな演出が坂本監督の普段の演出とマッチしたことで、かなり完成度と満足度の高いお話に仕上がった印象。個人的には、デアボリックの登場理由がきちんと付加されていれば、かなり満点に近い出来でした。まあ、ディアボロたちの登場のおかげで、闇の三巨人たちはほぼ隅に追いやられちゃってたけどね…。
なお、前回(第13話)の感想記事は、↓コチラです
bongore-asterisk.hatenablog.jp
◎ストーリー面
『ギャラファイ』のコラボ回前編にふさわしい、インパクトとドハデな演出が連続していた今回。『トリガー』の世界にディアボロたちがどう介入してくるのか気になるところでしたが、そこは割と力技でさっさと解決。早めにケンゴたちとディアボロの対決という構図を作り上げていましたね。そして、最後の最後で待ってました、リブット登場。その興奮はかなりのものでした。
エタニティコアを奪われ、そしてその時の真実を3000万年越しに知り、怒り心頭の闇の三巨人たち。そんな時、黄金の光が現れ、中から見かけない生命体が登場します。彼らはそれぞれアブソリュート・ディアボロとアブソリュート・タルタロスと名乗り、「エタニティコアを奪いに来た」と豪語するのでした。一方、ケンゴは自分の使命に目覚めたことで、自分自身を追い詰めており…。今回は闇の三巨人たちのシーンから始まり、そこでディアボロとタルタロスがいきなり登場。『トリガー』の中ではぽっと出のキャラクターですが、想像以上の存在感を見せ、あっという間に闇の三巨人たちを差し置いて行動を開始します。『ギャラファイ』の世界と『トリガー』の世界をどうつなげるのかなと思いきや、ディアボロたちが突然時空を超えてやってくるという、かなりの力技方式。しかも、闇の三巨人たちが混乱してる間に、ディアボロたちは勝手に話を進めて立ち去ってしまうので、完全に彼らが置いてけぼりになっていました。カルミラが「次から次へとなんなのよ!」と叫んでましたけど、視聴者の声を代弁してるようにも聞こえたなぁ…。その一方で、ケンゴはグリッタートリガーエタニティの力を手に入れて以降、自分の使命に気づき、それに思い悩むように。その姿は、かつての『X』におけるエクシードX変身直後の大地と似た感じになっていました。今回のお話は、ストーリーの流れも主人公の成長の過程面でも、『X』のギンガ&ビクトリー客演回と似ている点が多め。そういえば、あの時も確か坂本監督回だったし、もしかして…意識してる?
市街地にデアボリックが出現。攻撃の雨あられを降り注ぐそれを相手に、GUTS-SELECTは大苦戦を強いられます。地上部隊としてピンチに陥ったアキトやユナを目の当たりにしたケンゴは、目の前でトリガーに変身。デアボリックの強さ、そして自身の焦りによりグリッタートリガーエタニティの力を発動しますが、デアボリックを何とか倒せたものの、力を使いこなせず深く傷つくのでした。これをきっかけに、ケンゴの苦悩はさらに深まって…。デアボリックをグリッタートリガーエタニティの力で撃破したケンゴ。しかし、相変わらずその力を使いこなすことができず、深く傷ついたことから、彼の苦悩は余計に深まっていくことになります。ニチアサでおなじみの包帯の巻き方をしながら、正体を知るユナに胸の内を話すケンゴ。既に正体を知っている仲間が何人かいるからこそ、できるドラマですね。ちなみに、この中盤の展開では、ケンゴとユナのやり取りの他、アキトがイグニスからディアボロたちのことを知るなどの描写も存在。イグニスって、ちゃんとお礼ができる男なんだな…(プロトタイプのガッツスパークレンスを勝手に強奪してるんだけど)。
市街地に今度はアブソリュート・ディアボロが出現。その狙いが自分にあることを直感したケンゴは、無理を押して出撃しトリガーに変身します。しかし、満身創痍では本来の力も出せず、グリッタートリガーエタニティに変身するも、逆に力を吸収されかける始末。大ピンチに陥ったその時、新たなる巨人が颯爽と現れ、トリガーを救いディアボロを撤退に追い込みます。彼の名前は、ウルトラマンリブットでした。終盤で登場、ウルトラマンリブット。ボロボロで戦闘続行もままならないグリッタートリガーエタニティを救い、華麗なアクションでディアボロを追い詰める姿は、メチャクチャカッコよかったですね。そして、人間態になってケンゴたちの前に現れる姿も魅力的。先輩戦士としてメチャクチャ頼れるオーラ出しまくってるけど、確か年齢的にはゼットとそんなに変わらないんだっけ?ものすごい風格の持ち主だなぁ。
◎特撮面
坂本監督特有のハデな演出と、『ギャラファイ』とのコラボ回前編という要素が旨くマッチングし、見ごたえある特撮シーンがいくつも見られた今回。坂本監督の演出って、ところどころやりすぎだったりくどかったりというところもありますが、それらもいい味出しているように感じました。今回のおかげで、坂本監督のことちょっと見直したかな…(偉そう)
突然出現し、街を蹂躙するデアボリック。その猛烈な攻撃の前に、GUTS-SELECTは窮地に立たされ、ケンゴは皆を救うべくトリガーへ変身します。全身武器のデアボリック相手に苦戦するトリガーでしたが、グリッタートリガーエタニティの力で何とか撃破に成功するのでした。今回、最も特撮パートで見ごたえがあったのが、このVSデアボリック戦。デアボリック自体が全身武器でそこら中に攻撃を仕掛けるという能力を持っていることから、攻撃の雨あられの中を潜り抜けて戦うGUTS-SELECTやトリガーの姿を堪能することができました。特に、デアボリックの攻撃をかいくぐって接近するガッツファルコンの特撮には、度肝を抜かれたなぁ。
ディアボロからの呼びかけに答える形で、立ち向かっていくトリガー。真っ向からのパワー勝負をかけてくる相手に対し、トリガーは再びグリッタートリガーエタニティの力を発動します。しかし、またしてもその力を制御できず、さらにはディアボロにその力を奪われかける状況に追い込まれてしまいます。トリガーとディアボロの戦闘では、パワータイプが活躍。力では拮抗してたけど、光線技でデラシウム光流が打ち破られちゃったのは、ちょっと悲しかったな…。その直後のトリガー周囲で起きる爆発シーンなんかは、見ごたえありましたけどね。
大ピンチのトリガーの前に、新たなるウルトラマンが出現。ギャラクシーレスキューフォース所属のウルトラマンリブットと名乗った彼は、グリッタートリガーエタニティを退避させ、単身ディアボロに立ち向かいます。拳法を利用したその戦い方で、ディアボロはタルタロスの制止もあり一時撤退。これにより、一旦戦闘は終結するのでした。後半の戦闘では、ミニチュア特撮は抑え気味で(学校の教室から視点のシーンなどはありましたが)リブットのアクションを特に見せる形に。華麗でスマートなその戦闘スタイルは、後輩を救いに来た先輩戦士にふさわしい、余裕を感じさせるものでした。今回だけでこれだけ魅せてくれたんだから、次回はもっといい活躍をしてくれるんだろうなぁ。楽しみだ!
リブットのもとで特訓に励むケンゴたち。しかし、それは彼の予想とは少し違うものだった。そして再び襲撃をかけてくるアブソリュート・ディアボロ!トリガーとリブット、二大ウルトラマンの共闘が実現するとき、ナースデッセイ号の新たな力がベールを脱ぐ!
次回は、『ギャラファイ』とのコラボ回後編。ナースデッセイ号の新たなモードも登場します。こりゃあ、今回以上にアクションも特撮もハデになりそうだぞ…!
↓第15話も、スマイルスマイル!
bongore-asterisk.hatenablog.jp
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