お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『ウルトラマントリガー』第12話 ちょっとした感想

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ヒーローとして何皮もむけた感のあるケンゴ

 

 

 

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希望の未来に、光も闇も関係ない!君の中にも、きっと光がある!僕は…皆を笑顔にしたいんだ!!今回の『ウルトラマントリガー』は、待ってました!トリガーの強化形態:グリッタートリガーエタニティの初登場回。その誕生がドラマチックな雰囲気で描かれており、強さもしっかりと描写。その一方で、あまりにも強大すぎる力ゆえ扱いづらいというマイナスポイントもしっかり挿入されており、グリッタートリガーエタニティ自体の活躍は少し短かったものの、それがどういう特性を持つのかということがちゃんと描写されていました。

 

グリッタートリガーエタニティの誕生描写は、制作陣が何を意図し、そしてどんな絵(構図)を作りたかったのかはなんとなくわかりましたが、尺がそれに追いついていなかった印象。これだけのことをやりたかったのなら、3話連続にすると間延びするので、前回の段階からもっと“におわせ”を入れておけばよかったのになぁと感じました。

 

なお、前回(第11話)の感想記事は、↓コチラです

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

◎ストーリー面

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上述の通り、グリッダートリガーエタニティ―の誕生過程がドラマの中心となった今回。その過程は『ティガ』におけるダイゴとティガの関係と一体化と真逆の構図になっており、そしてケンゴという存在の及ぼした影響の大きさ(歴史を変えちゃうくらいデカすぎる)の設定が面白いと感じましたが、それを表現するための描写がさっぱり追いついていない感は否めませんでした。まあ、描写力もそうだけど、尺が足りなかったよね、今回…。

 

前回、エンシェントスパークレンスの力で、トリガーダークと一体化したケンゴ。トリガーダークは、拒否するかのように猛烈に抵抗しますが、ケンゴはそれに屈さずに戦い続けます。そして彼は、一つの真実へとたどり着き、まばゆい光をまとって、とてつもない力を発揮するのでした。トリガーダークの中で戦い続けるケンゴ。猛攻撃を受ける中彼が気づいたのは、トリガーダーク/トリガーは、自分自身であるということでした。おそらく、ここで制作側が言いたいのは、「トリガー=3000万年前の超古代文明に存在したケンゴ」であり、現代のケンゴの先祖…というよりも、近年の「ウルトラシリーズ」の設定で見られるようになった、“並行同位体”であるということなのでしょう。ゆえに、ケンゴはトリガーに変身することができる―ということで十分説明がつくのですが、ここで非常に残念なのが、描写が圧倒的に足りないこと。トリガーダークと戦っている途中で、いきなりケンゴが「君は僕だったんだね」と言い出し、直後トリガーダークはケンゴの姿となってケンゴ本人と和解します。いや、これはさすがにいきなり見せられたら「は?」ってなりますよ。せめて、トリガーダークから出てきたケンゴが、超古代人の服装をしていれば、こうした違和感はかなり払拭できたんじゃないかなぁと思いますね。

 

現代では、トリガーダークが侵攻中。GUTS-SELECTの攻撃が全く歯が立たない中、最後まで攻撃することを拒んでいたアキトは、ケンゴの名をつぶやき意を決します。ユナがトリガーの正体に気づいたその時、光が彼らの元に降り注いで―。3000万年前の超古代で、ケンゴとトリガーダークの戦いが激化するのに比例して、現代のトリガーダークの暴れっぷりも激化。街のあちこちで火柱が上がり、ガッツファルコンもナースデッセイ号も陥落します。それでもなお、アキトはトリガーダークを攻撃することに迷いが生じていました。今までのことを思い出して惑い、さらにはトリガー=ケンゴであることをユナに悟られてしまうアキト。確かにドラマチックで視聴者の共感を呼ぶシーンですが…君たち、仲は深まってるけど、「友だち」って言えるほどの関係にまで深まってたっけ?これと同じ頃、3000万年前の超古代の世界では、トリガーとなったケンゴが闇の三巨人相手に奮闘中。描写は短かったですが、トリガーと闇の三巨人が石化した理由、そしてトリガーの石像だけなぜ火星にあったのかということがきちんと明かされました。かなりわかりにくかったけど…。

 

ケンゴは、トリガーに変身するも、トリガーダークの前に苦戦。その中で、ユナの指輪の中にあった、エタニティコアのかけらの一部が、3000万年越しに奇跡を起こします。こうして誕生したグリッタートリガーエタニティは、ケンゴ自身も制御できないくらいの強大な力を発揮。トリガーダークを消滅させ、ヒュドラムなどの闇の三巨人にも大ダメージを与えて、逆転勝利をおさめるのでした。トリガーに変身し、トリガーダークと対峙するケンゴ。ここで、「現代においてなぜトリガーとトリガーダークが併存できるのか」という疑問が生まれますが、前回を含む今までのドラマから考えれば、ここにおけるトリガーは「3000万年前のトリガーダーク/トリガーとケンゴが一体化した“真のトリガー”」である一方、トリガーダークは「カルミラからエネルギーを注入されて動いているだけの抜け殻」。ゆえに併存することは可能であり、むしろ個人的には「制作陣、上手いこと考えたなぁ」と感じました。まあ、ここもかなりわかりにくかったのは事実だけど…。そんなトリガーダークに対し、再び苦戦を強いられるトリガーでしたが、ユナの指輪から3000万年の時を超えてエタニティコアのかけらの力が覚醒。こうして誕生したグリッタートリガーエタニティは、強大な力でトリガーダークを倒し、闇の三巨人たちを撤退に追い込むのでした。終盤の戦闘では、グリッタートリガーエタニティの活躍が中心。その一方で、イグニスに関するラストシーンも見逃せませんでしたね。こりゃあれだ、トリガーダークは絶対終盤に再登場するパターンだぞ!

 

 

 

◎特撮面

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グリッタートリガーエタニティの大活躍、それに至るまでのGUTS-SELECTやトリガー/ケンゴの奮闘など、折り返し地点のパワーアップ回にふさわしい、力の入った特撮が楽しむことができた今回。特に、中盤におけるGUTS-SELECTのメカニックCGの完成度は、珠玉の出来と言っても過言ではないでしょう。武居監督演出も、なかなかいいな…。

 

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激化するトリガーダークの攻撃。意を決したタツミ隊長のもと、ヒマリなどがガッツファルコンで応戦しますが、ほぼ無力。トリガーダークの返り討ちに遭い、ガッツファルコン、そしてナースデッセイ号までもが墜落してしまいます。序盤から中盤にかけての現代世界側では、侵攻するトリガーダークの脅威と、立ち向かうも窮地に立たされるUTS-SELECTの姿が描写。ガッツファルコンは最近墜落回数が多かったのでさておき、ナースデッセイ号の墜落はかなり衝撃的でした。そして何より注目したいのが、これらのシーンにおけるメカニックCGの完成度の高さ。特にナースデッセイ号の墜落シーンは、ミニチュアを使って撮影してるんじゃないかと錯覚するほどの精巧さでした。なんだあ、やればできるじゃん!

 

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3000万年前の超古代の世界では、再びトリガーと一体化したケンゴが、闇の三巨人たちと戦闘中。マルチ・パワー・スカイ、全ての力を使って奮戦しますが、劣勢に陥ります。彼を救い、そして歴史を変える引き金を作ったのは、ユザレの最後の力でした。現代世界と同時並行で描かれるのが(というよりもこっちがメイン?)、3000万年前の超古代の世界での戦闘。トリガー側3体×闇の三巨人側3体という、ヒーローショーでありそうな構図の戦闘が繰り広げられました。最終的にはトリガーが劣勢になるけど、この戦いは、予想してなかったから興奮したなぁ!でも、なんでいきなり3体のトリガーが現れたんだ…?

 

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現代へと戻ってきたケンゴは、再びトリガーへと変身。トリガーダークに立ち向かいますが、錯乱状態に陥った彼の前にピンチに陥ります。その時、ユナの持つ指輪から、ユザレの遺したエタニティコアのかけらの力が覚醒。トリガーはグリッタートリガーエタニティへと強化変身を遂げ、グリッターゼペリオン光線で闇の三巨人たちに大ダメージを与えます。ついに登場、グリッタートリガーエタニティ!その登場の感動もひとしおですが、個人的には、ここにおけるケンゴの表情の凛々しさに、より深い感動を覚えました。本当にヒーローの顔しててGoodだったなぁ、ケンゴ!そして、この後から展開されるのが、グリッタートリガーエタニティの活躍。もともと光り輝いているように見えるデザインとは異色のおかげで、CGによる演出がほどよく調整されており、過剰なハデさがなかったのがいい塩梅でした。

 

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グリッタートリガーエタニティは、専用武器:グリッターブレードを召喚。闇の三巨人たちを一気に攻め立て、撤退に追い込みます。これで残すは、トリガーダークのみ。最後の最後まで食らいつき抵抗を続けるトリガーダークでしたが、最後はグリッタートリガーエタニティのもう一つの必殺技:エタニティゼラデスでとどめを刺すのでした。戦闘終盤になってから、グリッタートリガーエタニティの強さの描写とCG合成の盛り度が加速。分身はするわまばゆく発光するわ、トリガーダークへの攻撃がエフェクトマシマシだわと、凄まじいハデさを見せてくれました。さっきから一転してちょっとやりすぎじゃないかと思うところもあったけど、まあ初登場回だしね。これはこれでアリかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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タツミ隊長が、ナースデッセイ号から消えた。残されたわずかな手掛かり、不可解な謎の数々。それらから導き出す、メトロン星人マルゥルの推理やいかに!?

 

次回は、以前のデバンチャンネルとは違い、元から予定されていた総集編。ですが、ただの総集編で終わらない感じがプンプンしています。さて、どこまで本編と関わるかな…?

 

↓第13話も、スマイルスマイル!

bongore-asterisk.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

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