ガッツスパークレンス<ビンタ
私たちは、人間は…あなたたちなんかに負けない!久しぶりの本編再開となった、今回の『ウルトラマントリガー』。アキトの過去に迫る単発回であり、彼とケンゴの仲が深まった一編になりました。また、終盤にほぼ単身でダーゴンに立ち向かったユナの姿も、見逃せませんでしたね。
相変わらずドラマはやや過程をすっ飛ばし気味な感じはありますが、登場人物の印象付け期間(性格や行動パターン等のアピール)が終わったからか、全体的に観やすいドラマになっていた印象。出来としては悪くはなかったのではないでしょうか。回想に登場するガッツウイング1号の扱いも、個人的には許容範囲でした。
なお、前回(特別総集編2)の感想記事は、↓コチラです
bongore-asterisk.hatenablog.jp
◎ストーリー面
第2話から本格的にストーリーに介入しているアキトをメインに据えたお話。彼の過去、そこにあるトラウマ、そして立ち直りを描いていたのはGoodでしたが、やはり1話だけでおさめるのはちょっと苦労してるなという印象を受けました。ケンゴとの仲がさらに深まったのは全然いいんだけど…アキト、改心早すぎない?
クララシティに現れた怪獣:デスドラゴ。それは、ケンゴたち『トリガー』の世界の人々にとって、忘れられない怪獣でした。中でもアキトの固執具合は凄まじく、地上での避難民誘導の任を受けていたにもかかわらず、ケンゴの制止も聞かずに勝手に攻撃を優先。トリガーの活躍でデスドラゴはいったん姿を消しますが、事態を重く見たタツミ隊長は、アキトに3日間の謹慎を命じるのでした。「始まりの怪獣」と称されるデスドラゴ。それは、6年前に初めて地球に現れた怪獣だからでした。今回は、冒頭からデスドラゴの登場を描き、登場人物全員が先述のことを知っているという設定にすることで、説明描写をかなり圧縮。そのうえで、アキトが特にデスドラゴに固執する姿を見せることで、「アキトとデスドラゴの間には、並々ならぬ因縁がある」ということを視聴者に印象付けていました。ドラマ構成としてはかなりGoodで、観やすかった序盤のこれらのシーン。何でデスドラゴが戦闘中に姿を消したのかの理由にも触れられていたら、もっと良かったですね。
ユナから、アキトがデスドラゴにこだわる理由を知ったケンゴ。彼はその後、シズマ邸にいるアキトのもとへ向かい、白いバラを手渡します。最初は冷たい態度を見せるアキトでしたが、ケンゴの真意に気づき、笑顔で「ユナとの約束を守る」と再び決意。直後デスドラゴが再び現れ、アキトはケンゴよりも先に、謹慎を無視して出撃するのでした。アキトがデスドラゴに固執する理由、両親の敵とも言える怪獣だから。6年前、デスドラゴはシズマ会長の乗るガッツウイング1号により撃退されますが、その暴れる中でヒジリ夫妻は命を落としていました。ガッツウイング1号は、6年前にシズマ財団が密かに開発していた戦闘機として登場。しかし、ロゴが「TPC」になっていること、そしていくら協力者が少なかったとはいえ、当時50歳ぐらいだったはずのシズマ会長自らが操縦していたというところが気になります。この話、まだ何か裏があるな―。そんなアキトに対し、自分なりに心配し接していたのがケンゴ。彼はユナから一連の話を聞き、白いバラを携えて、アキトのもとを訪れます。花言葉を元にアキトに白いバラを渡し、彼を説得するシーンは、なかなかいい雰囲気。アキトの改心が早すぎるのが気になりましたが、2人の仲が深まったことの表現としては、十分なものでした。ルルイエ育成に執心している時よりも、この時のケンゴは植物学者っぽさがありましたね。
暴れるデスドラゴに対し、依然固執するアキト。そんな中、ダーゴンの魔の手がユナに迫ります。ユナとの約束を守らせるため、ケンゴはアキトにユナのところへ向かわせ、自分はトリガーに変身。スカイタイプの力で、デスドラゴを撃破します。一方のダーゴンも、アキトの奮闘とユナの一撃の前に、自ら撤退。こうして事件は解決し、アキトは謹慎期間が3日伸びるも、その顔は晴れやかでした。後半は、ケンゴがデスドラゴとの戦うためトリガーとなることで、ドラマのメインはアキトとユナへ。ユナはダーゴンに付け狙われますが、アキトの協力もあり、最終的にはダーゴンを撤退に追い込みます。ダーゴンに追われてる間、ずっと苦しい状況だったにもかかわらず、一度も泣き言を言わずに立ち向かい続けたユナ。彼女の強さを垣間見ることが出来た気がしましたね。ダーゴンが、どんな攻撃よりも彼女のビンタを受けて撤退したのも、その“強さ”に気圧されたからなのでしょう。
◎特撮面
前半では破壊暴竜としてのデスドラゴ、後半ではカルミラの手で破壊闇暴竜と化したデスドラゴとの戦いを描いた、今回の特撮パート。強敵であるということを印象付けるためか、爆破シーンも多めに設定されており、またスカイタイプがサークルアームズを器用に使いこなすさまが、特に見ごたえがありましたね。
始まりの怪獣:デスドラゴの突然の再出現。ケンゴはトリガーへと変身し応戦しますが、デスドラゴはなかなか強く、またアキトをかばいながらの戦闘を強いられることで、一時的に劣勢に陥ります。マルチスペシウム光線(『ティガ』ではVSイルド戦で使った技)により、なんとかデスドラゴをひるませることに成功しますが…。カルミラの手で強化される前から、デスドラゴは強さを発揮。強烈な電撃エフェクトと、それに苦しむトリガーの姿が、その強さをアピールしていました。ウルトラマンが背中で人間をかばうというおなじみのシーンは、今回でも挿入。ベタだけど、ハデさ&迫力があっていいよね~。
カルミラの手により、デスドラゴが破壊闇暴竜となって再出現。再び変身して挑むトリガーですが、その攻撃とパワーの前に、回避するのが精いっぱい。何とか反撃を試みますが、その時デスドラゴの攻撃をまともに食らってしまうのでした。後半から再登場するデスドラゴは、目が赤くなり、放電攻撃にも闇をイメージした黒いエフェクトが混じっているのが特徴。このシーンにおける破壊描写の力の入れようは凄まじく、ミニチュアを吹っ飛ばすよりも純粋な爆破を映すことで、より街に被害が出ているように見える演出がなされていました。爆破のさせ方・見せ方を変えるだけでも、こんなに印象が変わるんだなぁ。
追い詰められたトリガーは、スカイタイプにタイプチェンジ。空高く飛びあがり、スカイアローを食らわせることで勝機を作り出します。なおも攻撃を仕掛けてくるデスドラゴに、押され気味になるトリガーでしたが、最後はもう一度スカイアローを放つことで勝利を収めるのでした。第4話がパワータイプ大活躍だったため、今回はスカイタイプが大活躍。大空に舞い上がってスカイアローを放ち、サークルアームズを臨機応変に使いながら攻撃を防ぐさまは、カッコよかったですね~。でも、2回もスカイアロー使うんだったら、1回くらいはランバルト光弾も使ってほしかったな…。
そ1時間だけ破壊の限りを尽くし、残りの23時間はエネルギーチャージのため止まったままのロボット怪獣:サタンデロス。その強固な外装と攻撃力の高さの前に、GUTS-SELECTもトリガーも、なかなか歯が立たない!果たして、コイツに勝つ方法はあるのか!?
次回は、『タイガ』に登場したギガデロスのスーツの改造怪獣:サタンデロスが登場。ケンゴの次回予告の口調が暗かったから、多分その強さは相当だぞ…!
↓第6話も、スマイルスマイル!
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