自己犠牲は成長の証明
番組は変わって、『機界戦隊ゼンカイジャー』です。
トウギュウパワーって…、これ焼肉だろ！今回は、しいて言えばガオーンとステイシーが主役のお話。前回の次回予告では「ゼンカイジュウギアの家出によるドタバタ劇」なお話のように宣伝されていましたが、フタを開けてみれば、ガオーンの機械に対する接し方の変化、そしてバトルシーザーロボ2世の登場など、他の要素の方がクローズアップされていました。
ステイシーの心情変化や、ガオーンの心の成長を同時並行で描きつつ、安定の『ゼンカイジャー』らしいギャグ展開を挿入しているのは、さすが香村脚本と言ったところ。ただ、ガオーンからゼンカイジュウギアの家出を知らされてからの、ジュランの反応は、いささかオーバーすぎるんではないかなとも感じました。
なお、前回（第21カイ）の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
また、同日放送の『仮面ライダーセイバー（聖刃）』の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
街にトウギュウワルドが出現。騒ぎを聞きつけた介人たちは、変身して立ち向かうも、トウギュウワルドの能力の前に大苦戦。その中で、ゼンカイザーはゼンカイジュウギアを呼び寄せようとしますが、なかなか来ず、その間に攻撃を受け、吹っ飛ばされてしまうハメに。ガオーンの発言をきっかけに、彼の行動がゼンカイジュウギアを家出させたのではないかと詰め寄るジュランでしたが…。今回は、冒頭からいきなりトウギュウワルドの悪事からスタート。あまりにも唐突なスタートであり、また前回の次回予告で触れられていた「ゼンカイジュウギアの家出」とさっぱり関係ない導入だったことから、「え、何がどうなってるの？もしかして1話見逃した？」と本気で焦りました。今回の導入は、個人的に『ゼンカイジャー』の中で最も印象に残るものだったなぁ。そんなトウギュウワルドとゼンカイジャーの初戦は、ゼンカイジュウギアがなかなか手元に来なかったことにより、ゼンカイジャーの実質的な敗北で終わり。ゼンカイジュウギアが来なかったことについて、ガオーンは思い当たる節があり、ジュランはそのことを責め立てます。ゼンカイジュウギアが来なかった理由として、ガオーンが思い出したのは、料理中のトラブル。原因となりそうなことであるのはわかりますが、ここからジュランが激昂するのは、いささか唐突すぎる気がします。だって、ここでのガオーンの反応、別に機械だからって除け者にしているようなものじゃないんだもの！ジュランを激昂させる展開につなげるのなら、ガオーンの回想シーンで、彼に「だから機械は嫌いなんだ！」的な過激なことまで言わせるべきでしたね。
ガオーンとケンカしてしまったジュランですが、フリントたちと会ったことで、それは誤解であったことが判明。一方のガオーンは、その事実を知らずに落ち込んでいましたが、自分なりに立ち直ろうとしていました。同じ頃、介人たち残りのメンバーは、ゼンカイジュウギアを捜索中。カラフルにいったん戻ろうとした介人でしたが、そこにはステイシーがいて…。ゼンカイジュウギアは家出をするほどの人工知能はなく、たまたま外出した際ゴミネットに引っかかってなかなか抜け出せなかったため、現場に駆け付けられなかったというオチ。あまりにも超速なネタバラシで、「ここで明かしちゃっていいの？」と驚きましたが、ここからドラマが「ガオーンの立ち直り」に中心がシフトしていかせていたのは、巧みだなと感じました。これだけでも十分ドラマとしては見ごたえがありますが、そこにさらにステイシーのドラマも組み込んでいたのがGood。彼、これが本当に、最後のカラフル来訪になるのかな…。
トウギュウワルドが再出現。ゾックスはジュランとともに駆けつけますが、先に到着していたマジーヌやブルーン、そしてジュランまでもが闘牛化されてしまい、ツーカイザーと遅れて駆け付けたゼンカイザーはピンチに陥ります。しかし、ここでガオーンが捨て身の戦法を撮ったことでスキが生まれ、スーパーゼンカイザーとスーパーツーカイザーの前に、トウギュウワルドは爆発四散。続いて現れたダイトウギュウワルドも、ゼンカイジュウオーの変形形態であるゼンカイジュウドリルの前に倒されます。戦いはここで終わりかと思われましたが、今度はステイシーが現れて、バトルシーザーロボ2世を召喚して…。後半の戦闘で、まさに捨て身の戦闘を見せたのがガオーン。なんと、自分を囮にして闘牛化したジュランたちや人々を惹きつけ、ゼンカイザーたちに反撃の機会を与えていました。このシーンが、ガオーンの成長を感じさせると同時に、ゼンカイザーとツーカイザーが2人でトウギュウワルドを撃破せざるを得なくなる→スーパーゼンカイザーとスーパーツーカイザーの見せ場を作るに繋がっているのがGoodです。その後現れたダイトウギュウワルドも、DX玩具で再現できるというゼンカイジュウドリルで撃破に成功。戦いに勝利し、ゼンカイジャーの仲も深まって万々歳かと思いきや、最後の最後でステイシーが現れるのでした。バトルシーザーロボ2世を引っ提げて現れたステイシー。ゼンカイジュウオーと互角に戦うそれに、ゼンカイジャーは勝てるのか？次回へ続く！
バトルシーザーロボ2世と、激しくぶつかり合うゼンカイジュウオー。やがて戦いは激化していくが、ステイシーの事情を知りつつある介人は、イマイチ力を出し切れない。ステイシーは、本当に倒さねばならない敵なのだろうか！？
次回は、サブタイトルからも明らかなとおり、巨大特撮も楽しめる夏休みにふさわしいお祭り会になりそう。いよいよこれで、ステイシーの話もいったん決着がつく…のかな？
さあ、第23カイの感想記事は↓コチラだ！
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