平成ライダーは話を聞かずに突っ走りがち
人が世界を作る。面白いな。…なるほど、1000年の間に、「世界を守る」という意味が変わったということか!今回の『仮面ライダーセイバー』は、3週にわたるユーリ/仮面ライダー最光のデビューとイエティメギドとめぐる戦いの完結編。飛羽真とソードオブロゴスの対立は深まってしまったものの、ユーリとのコンビも良くなり、イエティメギドも倒して無事白井編集長の救出にも成功。万々歳とまではいかないものの、悪くない結末となりました。
飛羽真の決死の頑張りで事件は解決したものの、彼もユーリも倫太郎たちも、お互いの話をちゃんと聞いておけばここまで話はこじれないor遠回りすることもなかっただろうなぁという描写が散見。まあ、話聞かずに突っ走ってこじれるのは「平成仮面ライダーシリーズ」でありがちだけど…ねぇ?
なお、前回(第17章)の記事は↓コチラです。
bongore-asterisk.hatenablog.jp
前回、イエティメギドを取り逃がしてしまった飛羽真たち。白井編集長を何とか救いたいと模索する飛羽真に対し、ユーリの回答はただ斬れの一点張り。そのせいで、飛羽真の苦悩はどんどん深まっていきます。そんな中、彼の説得のために倫太郎と大秦寺がやって来ますが、両者の主張が変わることはなく、説得は失敗に終わります。相変わらず、メギドを倒すには「斬れ」としか言わないユーリ。しかし、今回を最後まで観てから察するに、彼は自分を使えば人間を救いメギドも倒せることを知っているから、こうした主張をしていたのだろうことが窺えます。だったらさ、「俺を使えばあの人間も救えるぞ」みたいなこと一言付け加えればよかったのに…。このようなことをユーリが言ってくれないため、飛羽真の苦悩は深まるばかり。そこへ倫太郎と大秦寺がやって来ますが、彼らの言っていることは以前と変わらず、ソードオブロゴスへの信頼が揺らいでいる飛羽真には、彼らの説得は届きませんでした。今回の前半では、ノーザンベースとサウザンベースを対比するようなシーンが何度か挿入。制作側の意図していることはわかるのですが、そのせいでサウザンベースがずーっと暗いままなのが何とも言えません。電気くらいつけてもいいんじゃないかな…。
飛羽真たちが話している最中、イエティメギドがまたも出現。ブレイズとなってメギドを倒そうとする倫太郎に対し、メギドの正体が白井編集長だと知っている飛羽真は、セイバーに変身して身を挺して守り、そうこうしているうちにメギドは姿を消してしまいます。倫太郎たちとの関係が最悪になる中、それでも飛羽真の世界を守りたいという意志は揺らぐことはなく、それはやがてユーリの心をも動かすのでした。中盤の戦闘では、ブレイズとセイバーがそれぞれぶつかる姿が印象的。セイバーはメギドが人間であると主張しますが、ブレイズはそのことが理解できずやがて錯乱し、キングライオン大戦記の力でメギドを撃破しようとします。セイバーの話をこれっぽっちも聞こうとしないブレイズ。セイバーがメギドを守る姿に衝撃を受けるのはわかるけど、さっきまでの冷静さはどこへ行っちゃったんだ!?この戦いの後、かみやまへと戻った飛羽真たち。倫太郎たちとの関係は悪化の一途をたどりますが、それでも飛羽真の世界を守りたいという意志は変わらず、ユーリもそれを認めるのでした。人々を守ることが世界を守ることにつながるのだと語る飛羽真、それに対し「1000年の間に世界を守ることの意味が変わったようだ」とその考え方を受け入れるユーリ。若干ユーリの方針転換がちょろい感じがしないでもないですが、この和解のシーンはグッときましたね。
廃工場の中で、白井編集長を発見した飛羽真たち。飛羽真は彼女を救うためセイバーに変身し、レジエルの妨害をユーリが防ぐ中で、ギリギリまでそのチャンスを待ちます。そして、アルターライドブックが完成した瞬間にそれをたたき斬り、白井編集長とイエティメギドの分離に成功。彼女を救出し、メギドを倒します。このセイバーの行動に、ユーリも彼を認めますが…。飛羽真が考えていた秘策とは、アルターライドブックが完成する瞬間にそれを破壊すること。そのために相手の攻撃をわざと受け続け、ずっと機会をうかがっていました。捨て身の戦術ながら、なかなか効果的な作戦。この後イエティメギドに快勝するセイバー ドラゴニックナイトもカッコよかったよなぁ。こうして事件は解決し、ユーリも飛羽真のことを認めますが、自分を使えばすぐに人間とメギドを分離できたのにと一言。え~!じゃあ、これまで約2.5話くらいの飛羽真の苦悩と苦労は、いったい何だったんだよぉ!?
市街地で人々が疾走する事件が続発。メギドの仕業が疑われる一方で、ソードオブロゴスは飛羽真たちもそれにかかわっているとにらんでいた。そして動き出すストリウス。彼が目を付けたメギドとなる人間は、いったい誰だ!?
次回も引き続き、飛羽真たちとソードオブロゴスの対立が軸となりそう。組織内の裏切り者は、今までの描写で大体予想がつくけど、いつ尻尾を出すんだろう…?
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…というワケで、記事は「『魔進戦隊キラメイジャー』第39話 ちょっとした感想」に続きます。
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