お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『黄金勇者ゴルドラン』ちょっとした感想 9th-Adventure(第25~27話)

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今回は、黄金勇者ゴルドラン』の感想記事第9回目です。

 

今まではギャグが中心の単発回が多めだった本作ですが、今回ご紹介の3話より少し作風が変化。本放送時に夏休みに突入し、レオンカイザー&グレートゴルドラン登場回への布石として、新たな敵シリアスの登場やワルターの仕掛ける一大攻勢など、じょじょに“ガチめ”のお話が増えてくることになります。そんな中でも、お話の中にユーモアというか笑いがあるのは…、やっぱりこの作品の魅力だよなぁ。

 

 

 

 

第25話「夏の怪奇シリーズ猫島奇談」

1995年7月22日放送
登場した敵他:ガンゴーレム(カスタムギア)、妖怪ネコマタ

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「主たちよ、やる気あるのか?このまま猫のままでいいのか!?」


STORY:些細なことがきっかけで、猫が多くいる島:猫島にパワーストーン探しに向かった拓矢たち。しかしそこにパワーストーンはなく、代わりにあったのはカツブシの涙という宝石だった。それに触れると祟りがあると言われた拓矢たちだったが、現れたワルターが触れたことで事件発生。拓矢たちはネコマタの呪いにかかってしまった!呪いが進行するにつれ、どんどん猫化していく拓矢たち。呪いを解くためのネコマタ封印作戦が、今始まった!


放送当時は、おそらく夏休みに突入してから最初の放送回となったであろう今回。そのためか、「夏の怪奇シリーズ」と打ちだし、今までとは少し変わった作風になっています。しかし、怪奇要素は序盤くらいしかない上に、そもそも「夏の怪奇シリーズ」も今回限りのもの。どちらかと言えばギャグ要素の方が強く、拓矢たちに振り回されるドランがちょっとかわいそうにも感じちゃいました。


スポーツ新聞の星座占いをきっかけに、猫島へパワーストーン探しに出かけることにした拓矢たち。現地ですぐにそれらしき祠を見つけ、中の宝石を取ろうとしますが、突然オババが現れ、ネコマタの伝説について語り始めます。パワーストーンじゃないとわかったことで、それをもとの場所に戻す彼らでしたが、そこにワルターが現れて…。拓矢がわざわざ、パワーストーンの在り処のヒントに合致しない猫島に行こうと言い出した理由。それは、彼の読んでいたスポーツ紙に載っていた星座占いで、動物の多い地域に行くとよいという旨の記載があったからでした。拓矢自身がスポーツ紙を購読しているとは思えないし、両親が読んでいたものがたまたま目に入ったのかなぁ。そんな勢いで現地へ向かった彼らは、そこで祠を発見し、パワーストーンらしき宝石も合わせて目撃。早速手に取ろうとしますが、そこへ祠の中で祈りをささげていたオババにとがめられます。彼女の忠告をちゃんと聞きいれる拓矢たちでしたが、事情を知らぬワルターが現れてしまい、その配慮もパーになってしまうのでした。拓矢たちがパワーストーンと勘違いしそうになった宝石の名前は、カツブシの涙。妖怪ネコマタを封印した宝石のようです。ここで面白いのが、今回はこのシーンという早い段階で、「今回のパワーストーン探しは空振りだった」ということが判明している点。そういったことが判明するタイミングとしては、今までのお話の中で一番早いんじゃないかなぁ。


ネコマタの呪いは、タイムラグを挟んで拓矢たちの体に影響を及ぼし、徐々に彼らは猫化。先ほどのオババに泣きついた彼らは、祟りを解くにはネコマタを封印する必要があるということを知ります。ワルターとも休戦し、ドランたちをも巻き込んでネコマタ探しに励む拓矢たち。しかし、徐々に思考パターンも猫っぽくなってきてしまい…。ワルターがカツブシの涙に触っても、何も起きなかったため祟りは迷信と勝手に思い込んだ拓矢たち。しかし祟りは本物であり、時間差で徐々に身体が猫化していってしまいます。まず顔にひげが生え、次に尻尾が生え、そしてしゃべり方も猫っぽくなってくる拓矢たち。猫っぽくなっちゃった彼ら、正直ちょっとかわいいって感じちゃったよ…。このように体に異変が起き始めた彼らは、すぐさまオババのところに戻って祟りを解く方法を訊きだすことに。元凶となった妖怪ネコマタを再び封印することが必要だと知った彼らは、一時休戦して妖怪ネコマタの捜索を開始。ドランやシルバーナイツ、空影にも協力を要請しますが、こうしている間にも祟りは着実に彼らの体を蝕んでいました。ネコマタを探そうとするも、身体が猫化するにつれて行動も猫っぽくなってくる拓矢たち。やがて四つ足で走り出すようになり、手毬を見ると本能的に飛びつくようになってしまいます。変わり果てた主たちの姿を見て、頭を抱えるドラン。ああ、ここ最近の彼は、拓矢たちに苦労させられっぱなしだなぁ…。


拓矢たちを奮い立たせて、なんとか妖怪ネコマタの捜索を再開したドランたち。妖怪ネコマタ自体は割とすぐ見つかり、なんとか祠に追い込んだ彼らでしたが、オババがまさかの封印道具を家に忘れてしまったため、封印に失敗。空影やアドベンジャー、そしてゴッドシルバリオンを苦しめた妖怪ネコマタは、その凶暴さを増していくのでした。妖怪ネコマタ自身も猫の習性を持ち合わせていたため、拓矢たちがじゃれていた手毬につられてその姿を現すことに。すぐに妖怪ネコマタを確保しようとするドランたちの一方、拓矢たちはなぜかなかなか動けなくなってしまっていました。あまりにも拓矢たちが動かないため、しびれを切らせて「主たちよ、やる気あるのか?このまま猫のままでいいのか!?」とダメ出ししてしまうドラン。今までもドランが彼らに苦言を呈することはありましたが、ここまで強く言ったのは今回が初めてじゃないかなぁ。こうして、妖怪ネコマタの封印作戦に着手した拓矢たち。なんとか祠まで追い詰め、オババも絶妙のタイミングで現場に到着しますが、なんと封印に必要な道具を家に忘れてしまったため、封印に失敗してしまいます。結界を張る式神をあらかじめ用意し、妖怪ネコマタを確保する準備を進めていっていたオババ。「本当にこの人そういう力があるんだ」と感心していたら、実は封印に一番必要な“鏡”を忘れてしまっていたのでした。封印作業に着手する際、初めて忘れたことに気づくオババ。なんだよ、意外にオチャメだなこの人!


オババが鏡を取りに戻る間、時間稼ぎをすることになったワルターとスカイゴルドラン。妖怪ネコマタのパワーに苦しめられる彼らでしたが、スカイゴルドランが破壊される前に拓矢たちもようやく到着。最後はスカイゴルドランのスーパー竜牙剣・疾風迅雷斬りと、オババの封印の呪文により、妖怪ネコマタは再びカツブシの涙に封印されるのでした。さらに凶暴さを増していく妖怪ネコマタ。その持っているパワーは半端なく、ワルターのカスタムギア:ガンゴーレムを包み込むようにして一瞬で丸ごと破壊。スカイゴルドランにもかみつき、その装甲に傷をつけてみせます。終盤でようやくその本性を見せ始めた妖怪ネコマタ。うん、確かにこれだけ暴れる妖怪なら、オババがあれだけ恐れて封印しようとしていたのもよくわかります。スカイゴルドランが絶体絶命のピンチに陥る中、オババが鏡を持ってようやく到着。これを機にスカイゴルドランは、最後の力を振り絞ってスーパー竜牙剣・疾風迅雷斬りを決め、その後妖怪ネコマタは鏡から放たれたビームでカツブシの涙へと封印。これにより拓矢たちの祟りも解け、事件は解決するのでした。スカイゴルドランのスーパー竜牙剣・疾風迅雷斬りは、妖怪ネコマタにも有効。最初は超電磁ストームで捕縛して、その間にオババが鏡を使って封印するのかと思ってたから、疾風迅雷斬りまで決めるのはちょっと驚いたなぁ。そして最後は、いがみ合いつつもそのままスパッと分かれる拓矢たちとワルター悪を気取っているっワルターですが、彼の拓矢たちへの接し方が、やはり少し変わってきているように感じましたね。

 

 

 

第26話「勇者調査指令」

1995年7月29日放送
登場した敵他:なし(総集編)

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「願わくば、パワーストーン探索のすべてを、このシリアス・ワルザックにお任せください。」


STORY:パワーストーン探しに張り切る拓矢たちの前に現れた、1台の大型車。新型のバーチャルゲーム作成に協力してほしいという依頼を受けた彼らは、報酬目当てにホイホイついていくが、これには実は裏があった。マシンに座らされ、知らず知らずのうちに記憶をコピーされていく拓矢たち。同じ車の中にはワルターたちの姿も!彼らの知らないうちに、新たなる敵の謀略が動き始めていたのだ―!


一言でいえば総集編回にあたるお話。しかし、総集編だからと言って侮れないのが勇者シリーズのお約束。今回は、次回以降で拓矢たちの前に立ちはだかる新たな敵:シリアス・ワルザックが登場し、兄ワルターとは違う冷徹さを見せてくれていました。ワルターがこの時点で。父親である皇帝から見捨てられてつつあるってわかるのが悲しいな…。


残るパワーストーンはあと1つ。珍しくパワーストーン探しに張り切る拓矢たちでしたが、それに水を差すように1台の大型車が登場。そこから出てきた男性は、彼らの戦いの記憶を、バーチャルゲームの素材にさせてほしいと言い出します。拓矢たちは大型車に乗り込み、中のマシンに座らされることに。さらにこの大型車は、今度はワルターのいる大使館に停車。健康診断という名目でワルターカーネルを乗せ、拓矢たちと同じような処置を施すのでした。1人の男性が、拓矢たちとワルターたちに対し、それぞれ全く別の名目で巧みに大型車に乗せる…というのが、序盤の展開。実はこの男性はシリアスの派遣した工作員であり、この大型車に拓矢たちやワルターたちを乗せたのも、彼らの勇者に関する記憶をコピーするためでした。ここで見逃せないのが、ワルターが大型車に乗せられる際のシーン。彼はあらかじめ父親(皇帝)から「今日は健康診断がある」と伝えられており、何の疑いもなくその大型車に乗り込みます。のちに、今回の一連の出来事の首謀者であるシリアスが、ワルター含む全員を殺そうとしていたことが判明しますが、当然このシリアスの行動については、父親も知っていたはず。そのうえで、シリアスに協力してワルターに上述のようなことを言っていたのですから、もうこの時点で父親はワルターを見捨てる気だったんだろうなということが推測できます。ワルターワルターなりに今までパワーストーン探し頑張ってたのに、ちょっとかわいそうだな…。


拓矢たちを昏睡状態にした工作員は、彼らの記憶のコピーを開始。ドランら勇者たちの戦いや機能について完全に解析し、データディスクに保存していきます。そして保存終了後、シリアスは彼らを抹殺しようとしますが、そこに思わぬ邪魔が入って…。中盤は、拓矢たちがデータをコピーされているという設定で、過去の彼らの戦いのシーンが総集編形式で挿入。順番としては、ドラン(ゴルドラン)→シルバーナイツ(ゴッドシルバリオン)→アドベンジャー→空影(スカイゴルドラン)でした。普通、総集編であれば登場人物のナレーション等が挿入されそうなものですが、今回は設定的に拓矢たちがしゃべれないため、過去の映像をそのまま流すという形になっていましたね。こうして勇者たちのデータを記録しきったシリアスは、工作員に拓矢たちの抹殺を指示。しかしこれはシャランラによって偶然阻止され、シリアスは、作戦失敗の罰として工作員を処分するのでした。マシンの出力を上げられ、絶体絶命のピンチに陥る拓矢たち。彼らを偶然救ったのはシャランラでした。たまたまワルターのもとを訪れたシャランラは、大使館に向かう際、大型車に伸びるコードに誤って躓き、コードの接続部を切断。これにより電力供給が絶たれ、拓矢たちは九死に一生を得るのでした。シャランラがいなかったら、本当に拓矢たちはシリアスに殺されちゃってたよなぁ。


抹殺には失敗したものの、勇者たちのデータはキッチリ入手したシリアス。彼は父親のもとへ向かい、成果を報告するとともに、自分をワルターの代わりにパワーストーン探しの指揮をとらせてほしいと進言します。兄に比べて、冷徹で作戦遂行のためなら手段を選ばないという危険な性格をしているシリアス。彼は、今後拓矢たちを苦しめることになりそうですね…。

 

 

 

第27話「ゴルゴン強奪作戦」

1995年8月5日放送
登場した敵他:暗黒剣士ワルドラン→暗黒合体ダークゴルドラン

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「暗黒の力宿りし勇者、暗黒剣士ワルドラン見参!」


STORY:作戦の失敗が続き、後がなくなったワルター。そんな彼の考えだした作戦は、ドランのニセ物を作り出し、さらにゴルゴンを強奪してダークゴルドランとなることだった。彼は過去にパワーストーンが発見された地を襲撃し、拓矢たちに挑戦状をたたきつけ、その姿を現す。全力で戦うも負けてしまうドラン、そしてゴルゴンが奪われた!このまま事態が長引けば、ゴルゴンを封印するしか方法はない。ドランとゴルゴンの力は、奇跡を起こせるのか!?


今回から第31話までは、レオンカイザー、そしてグレートゴルドラン登場にかかわるお話に。その一発目となる今回は、ワルターが今までにないくらいの勢いでドランたちを追い詰め、しかも一時的に彼らに勝ってしまうという「悪の勝利」が中心に描かれることになりました。最終的にドランたちは辛勝しているとはいえ、いままで『ゴルドラン』はギャグ系のお話が多かったから、こうしたお話をされると、なんか一気にシリアスになってきたなぁと感じちゃいます。


ニセのSOS信号で呼び出されたドランたちが、何者かの襲撃に遭っていた頃、以前から完成を急がせていたあるメカの完成を知ったワルター。彼はそれに乗り込み、かつてパワーストーンが発見された地を次々と襲撃します。そうした彼の行動に気づいた拓矢たちは、次に自分たちの街が狙われるだろうと推測。街中を疾走しますが、そんな彼らの前に謎の少年が現れて…。冒頭に挿入されるのが、ドランたちが地底魚雷によって襲撃されるシーン。この話を聞いた拓矢は「どうせワルターの仕業だろう」としますが、和樹はワルターの行動にしてはおかしいことに気づき、何か別の敵の存在を推測するのでした。ワルターは今までさんざんドランたちと戦ってきているので、地底魚雷ごときでは倒せないことくらい知っているはず。なのに敵がそうした行動に出てきたということは、ドランたちのことをよく知らないな可能性が高い―。和樹はこのように考え新たなる敵の存在に言及します。このシーンにより、拓矢たちは正体はわからないものの、何か別の敵(シリアス)がいることを知ることに。シリアスが一度も登場せずに、彼らに別の敵の存在を感じさせているこの展開が絶妙で、制作側もよく考えたなぁと思いました。そんな中で彼らが知ったのが、ワルターによる世界各地での破壊活動。ワルターは関税したメカを自ら乗り回し、アジプトやジャポネシアなど、かつてパワーストーンが発見された地を襲撃して回ります。どうせ狙いは拓矢たちとドランたちなのだから、わざわざ世界各地を襲撃し回らずに、拓矢たちのもとにいきなり行ってもいいはず。なのに彼がそれをしなかったのは、拓矢たちに対する「俺は本気だぞ」という意思表示だった…のかなぁ。


現れた謎の少年=シリアスに合体を咎められ、それを気にするドラン。その時、とうとうワルターが拓矢たちの前に現れ、挑戦状をたたきつけます。ドランが発見された地:石輪山で対峙する両者。ワルターはドランたちの目の前で暗黒剣士ワルドランへと変形してみせ、さらにドランを追い詰めた上に、ゴルドランへの合体を妨害してゴルゴンを強奪。ダークゴルドランへと暗黒合体してしまうのでした。ワルターがドランたちとの決戦に選んだのは、石輪山。第1話でドランが発見された場所であり、このチョイスをしてくるなんて、ワルターも粋だなぁと感じました。そういえば、前回の総集編でやたら第1話がクローズアップされてたのは、この展開につなげるためだったのか…?そして、ワルターに言われた通り、石輪山へやってきたドランたち。そこでなんと、ワルターのメカは暗黒剣士ワルドランへと変形。ドランたちを驚かせ、カスタムギア部隊を率いて真正面から攻めてきます。ワルドランの強さの前に、やむを得ずドランはゴルドランへの合体を決意しますが、合体シークエンス中にワルドランはそれを妨害。ドランの代わりに自分がゴルゴンと合体し、ダークゴルドランへと暗黒合体してしまうのでした。ワルターが以前から開発していたというのが、このドランのニセ物であるというワルドラン。デザインがスマートであるだけでなく、きっちり強さも兼ね備えており、ドランと激しい剣戟を繰り広げた後、ドランから竜牙剣を落としてみせます。ワルドランは、ヒールヒーローとしてかなりカッコいい部類に入ると思うので、今回限りの登場じゃなくて、セミレギュラーで何回か登場してもいいんじゃないかなぁと思っちゃいました。1話限りの敵にするには、もったいないように感じましたね。


ダークゴルドランは、スーパー竜牙剣・一刀両断斬りでドランに勝利。そのままデスギャリガンに一時撤収しますが、すぐに残る勇者とドランの残骸を探すべく行動を開始します。一方、ドランとゴルゴンを失ったアドベンジャーたちは、自分たちの力を使ってゴルゴンを封印することを決意。その決断に、最初は反対する拓矢たちでしたが…。追い詰められた上に、相棒のゴルゴンまで奪われてしまったドラン。あまりのショックで一時的に戦意喪失してしまいますが、危ないところを空影に救われます。そりゃそうだよねぇ、自分の代わりに別の何かとゴルゴンが合体しちゃって奪われるなんて、過去の戦いでもなかったろうからねぇ。しかし、そんなドランも空影の説得により、何とか戦線復帰。竜牙剣を手にし再びダークゴルドランに立ち向かいますが、これに対しダークゴルドランが繰り出してきたのがスーパー竜牙剣・一刀両断斬り。ドランの竜牙剣がかなうはずもなく、傷ついた彼は海に転落していきます。ギャグ回多めの『ゴルドラン』だっただけに、こういった展開はいつも以上に悲しくさせられます。涙を流す拓矢たちも、強く印象に残ったなぁ。こうしてドランに勝利し、デスギャリガンに戻った際に祝福されることになるワルター。しかし彼の顔にいつものような笑顔はなく、親衛隊をすぐに残りの勇者たちの捜索に向かわせるのでした。作戦失敗の連続により、もう後がないことに感づいている彼。ここで彼が、いつもはあまり見せなかった悩みを見せており、彼も彼なりに苦しんでいたということが判明します。でもそれ以上に悲しいのは、彼がこのように頑張ったとしても、既に皇帝(父)から見捨てられてるってことなんだよね…。


アドベンジャーたちによるゴルゴン封印作戦は失敗。ダークゴルドランの脅威が彼らに迫る中、それから突如金色の光が放出。それは海中に沈んだドランへと到達し、彼を救います。ゴルゴンのその力により復活を果たしたドランは、再びダークゴルドランの前に登場。竜牙剣によりダークゴルドランを打ち破るのでした。アドベンジャーたちは、ダークゴルドランが現れたタイミングで封印作戦を発動。ダークゴルドランの猛攻にも耐えきりますが、そこにカーネルによるザゾリガンからの支援攻撃を受け、作戦に失敗します。てっきりここでゴルゴンを封印し、それと引き換えにアドベンジャーたちも力を失って、それが黄金将軍レオンの発見につながるんじゃないか…なんて勝手に考えちゃってましたから、ここでアドベンジャーたちの作戦失敗という“絶望感”をさらにかぶせてきたのには驚かされました。アドベンジャーも倒れ、もう打つ手なしかと希望を失いかける拓矢たち。しかしその時、ゴルゴンから強いエネルギー体が放たれ、それは海中に沈んでいたドランに憑依。ドランは血を割ってダークゴルドランの前に再び現れ、ゴルゴンの力をまとった竜牙剣の力で、ダークゴルドランに逆転勝利するのでした。ゴルゴンの力により金色のオーラをまとい、ダークゴルドランに立ち向かっていくドラン。最終回としても通用するくらいの展開・内容になっていたと感じました。ここのシーンは感動したなぁ。そして最後、ボロボロになったものの、ゴルゴンが帰ってきたことに喜ぶドラン。ここでゴルゴンが破壊されたり、勇者たちが復活できなくなったりしなかったのは、ある意味『ゴルドラン』だからこうなったと言えるのではないでしょうか。『ジェイデッカー』あたりだったら、ゴルゴン死んじゃって数話の間は復活不可みたいな展開になってそうだし…。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第28話から第30話をご紹介予定です。『黄金勇者ゴルドラン』。いよいよ、クライマックス!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1995年放送の黄金勇者ゴルドラン』使用BGM「苦戦」です。

 

そのタイトル通り、拓矢たち&ドランたち側がピンチの時に使用されていたBGM。どちらかと言えば、戦闘中のピンチシーンよりも、戦闘前のワルターやシリアスの脅威が迫るシーンの方でよく使われていたような印象があります。

 

第27話~第30話は、拓矢たちにとって苦しい展開の連続。“展開の重さ”自体はそれほどダークなものではありませんが、やはりギャグ系のノリでやってきた作品なので、その分こうしたピンチがよく映えます。その乗り越え方も、ギャグじゃなくて大真面目に彼らが頑張っていく展開になっているのが、いいんですよね。

 

 


Golden Brave Goldran OST 2-33 - Struggle

 

 

 

 

 

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