お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『黄金勇者ゴルドラン』ちょっとした感想 6th-Adventure(第16~18話)

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今回は、黄金勇者ゴルドラン』の感想記事第6回目です。

 

空影&スカイゴルドランの登場回を終えたことにより、再び通常回の連続へと戻る『ゴルドラン』の物語。今回からは、シャランラやミチル先生など、準レギュラーメンバーにスポットを当てたお話も登場するようになります。どれもギャグ作品としてはキレッキレで、突き抜けている印象。特に、ミチル先生メイン回(第17話)は、もう大好きですね。

 

 

 

 

第16話「恋する乙女は一億メガトン」

1995年5月20日放送
登場した敵他:ウサリンMk-Ⅱ(シャランラ専用機)、最終兵器Z

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「そいつを止める方法は?」「納豆アイスストロベリー味じゃ!」


STORY:市街地に現れたウサギ型ロボ。その操縦者はシャランラだった。彼女からワルターとの結婚に協力してほしいと頼まれた拓矢たちは、当初は乗り気じゃなかったものの、シャランラがワルターパワーストーン探しをやめるよう説得してくれること、そして彼女がワルザック共和帝国大使館を爆破したことでしぶしぶ協力することに。しかしその裏で、ワルザック共和帝国の最終兵器が誤作動を始めてしまった!地球の運命はどうなってしまうのか!?


シャランラの愛機:ウサリンMk-Ⅱ登場!今回は再びパワーストーン探しから離れ、シャランラが起こしたひと騒動に、拓矢たちがてんやわんやする展開に。ワルターは今回1つも悪事をしていないこともあり、なんだかむしろ拓矢たちの方が悪役に見えるような描かれ方をしていました。そして、相変わらずワルター一筋のシャランラ。もうこの女、サイコパスだよ…!


市街地に突如出現したウサギ型ロボ。それを見た拓矢たちは、ワルターの仕業ではないかと疑いますが、実際に中に乗っていたのはシャランラでした。ドランたちのいる廃貨物船の近くに身を潜めた彼女は、拓矢たちに自分とワルターとの結婚式の段取りに協力するよう依頼。そんな義理はないと突っぱねる拓矢たちでしたが、「これに協力すれば、シャランラがワルターパワーストーン探しをやめるよう説得すること」、そして彼女がワルザック共和帝国大使館を爆破したことで、渋々協力することになります。今までも度が過ぎた行動が目立つシャランラでしたが、今回はとうとうロボットまで出撃させることに。「日本は入国手続きが面倒だ」なんてぼやいていましたが、あれで税関とか入国審査に通ったってことなのか…!?そんな彼女と出会った拓矢たちは、いきなり彼女からワルターとの結婚式に協力するよう依頼されることに。結婚式くらいなら…と考えた彼らでしたが、よくよく考えてみると彼女に肩入れする義理もないことに気づき、彼女の依頼を断ります。シャランラの「(ワルターとの結婚には)既成事実を作ってしまえばいい」という発言に、真っ先に子供を作ることを想像する拓矢たち。主人公たちがこんなませた発想をするのが、『ゴルドラン』らしいです。このようにシャランラの依頼を拒否する拓矢たちでしたが、それを聞いた直後シャランラはカウントダウンを開始。ゼロになった時、ワルザック共和帝国大使館が大爆発を起こし、カーネルが重傷を負ってしまうのでした。ワルターが普段いるはずの大使館を爆破してみせた彼女。おいおい、一歩間違えたら恋人殺すところだったぞ!


シャランラに協力することにした拓矢たちは、ドランたちにも協力を要請。南国でバカンスを楽しんでいたワルターを誘拐し、スイートハネムーン島へ連れてきます。その教会でムリヤリ挙式をさせ、ついにワルターとシャランラを結婚させることに成功した拓矢たち。しかしワルターがその直後逃げ出し、またシャランラの一方的な思い込みにより、拓矢たちは日本へ帰らされてしまいます。一方、重傷を負ったカーネルは、あるとんでもない事実に直面していました。ワルターとシャランラの結婚式に、最初はやる気ゼロだった拓矢たち。しかし、いざやるとなると心変わりしたのか、ビックリするくらいの手際の良さで結婚式会場を用意してワルターを誘拐し、あっという間に式を挙げてしまいます。ゴルゴンで手際よくワルターを誘拐するドラン、結婚式の準備をしてピアノを弾く和樹、シャランラを連れてくる大、そしてノリノリで神父を演じる拓矢…。もう皆楽しんでやってましたね。ここだけ見ると、本当にどっちが悪役か分かんねぇなぁ!?ワルターは椅子に拘束されていたためそのまま挙式させられてしまいますが、誓いのキスをする直前で逃走。シルバーナイツやアドベンジャーを振り切り、崖の端っこに逃げ切りますが、シャランラの不手際で転落し負傷。彼女はこれを一方的に拓矢たちのせいにし、彼らを日本に追い返します。誰がどう見てもシャランラのせいでワルターが負傷したのに、拓矢たちのせいにする彼女。ワガママだなぁ。同じ頃、復帰したカーネルは衝撃の事実を知ることに。それはワルザック共和帝国の最終兵器Zが、シャランラの爆破が原因で誤作動を起こし、発射態勢に入ったというものでした。発射まであと数時間。止められるのは、ワルターの声紋だけだ―!


最終兵器Zを止めるべく、ワルターが誘拐される直前の映像を解析したカーネル。それにより拓矢たちが絡んでいることに気づいた彼は、拓矢たちを発見し、そのままヘリに乗せます。ヘリ内ですべてを知らされた彼らは、カーネルに協力。スイートハネムーン島へ突入しますが、そこではウサリンMk-Ⅱに乗ったシャランラが待ち構えていました。なんとかワルターを救出した拓矢たちでしたが、カーネルのカスタムギア部隊は全滅。アドベンジャーたちも思わぬ苦戦を強いられることに…。カーネルから最終兵器のことを知らされ、すぐに彼に協力することにした拓矢たち。その解除方法に少し顔をしかめますが、先ほどの結婚式のような手際の良さで、ワルターの救出に成功します。最終兵器Zの停止方法は、ワルターの掌紋と、彼の声による「納豆アイスストロベリー味!」の掛け声。どうやら彼の大好物らしい。これ、美味いのか…?そして、この後挿入されるのが、拓矢たちによるワルター救出シーン。またも驚くべき手際の良さで彼を救出しますが、途中ウサリンMk-Ⅱに襲われるというハプニングに見舞われます。これでもかというほどのキメ顔で、「助けに来たぜ!」とカッコよく決めてみせる拓矢たち。いやいや、君たちもこの騒動に絡んでるのに、よくそんなことできるな!?このように拓矢たちの活躍に目が行きがちですが、同じくらい注目したいのがウサリンMk-Ⅱの活躍。カスタムギア部隊を全滅させたほか、アドベンジャーとシルバリオンとまともに戦い、なんと勝利してみせます。どこでこれの開発してもらったんだろう、シャランラ…?


なんとかワルターを回収した拓矢たちは、ドランに乗って日本へ直行。しかし、その直前にシャランラに追いつかれてしまい、ドランがゴルドランに合体して反撃する一方で、拓矢たちは海に投げ出され、自力で泳いで岸にたどり着きます。ウサリンMk-Ⅱの力はすさまじく、ゴルドランのスーパー竜牙剣を破り、さらにはワルターを誘拐し、誤って最終兵器Zの停止装置を破壊してしまうことに。もう地球滅亡は必至かと思われましたが、スカイゴルドランによってその危機はギリギリのところで回避されるのでした。海に投げ出されながらも、何とか岸にたどり着き、最終兵器Zの停止装置の前までやってくるワルター。普通ならここで停止に成功しそうなものですが、なんとワルターが海水でのどをやられてしまったうえに、停止装置が誤ってウサリンMk-Ⅱに破壊されてしまったため、失敗に終わってしまいます。この極限の状況下でもギャグを挿入し、笑わせてくれる展開。劇中のキャラにとってはたまったもんじゃないけど、視聴者としてはとても面白く感じました。こうして停止装置は破壊され、ワルターはシャランラにより誘拐。もう打つ手はないのかと思われましたが、ずーっと別行動をとっていた空影が現れ、スカイゴルドランに合体。宇宙まで飛んで最終兵器Zを解析し、弾頭部分を切り落とすことで地球着弾を防いだのでした。スカイゴルドランの能力をしっかりと生かした、この活躍シーン。「空を飛べるようになった」という利点を「空から落ちてくる兵器の破壊」に上手いことつなげていたのは、Goodでした。

 

 

 

第17話「ミチル先生危機一髪!?」

1995年5月27日放送
登場した敵他:ギガポリゴン(カスタムギア)

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「なんたって、武闘会の覇者:ティーチャーミチルには…逆らえましぇ~ん!!」


STORY:今日もミチル先生を騙し、パワーストーン探しに出ようとする拓矢たち。次の目的地をバツカン王国に定めるが、その時、ミチル先生がアドベンジャーの中に侵入していたことに気づかなかった。やがて現地に到着した彼らは、ワルターの根回しにより拘束されることに。ミチル先生の懇願で、彼女が「ぶとう会」に勝利することを条件に拓矢たちの解放が約束されるが、それはとんでもない大会だった!ミチル先生の教師魂は、拓矢たちを救えるのか!?


ミチル先生の教師魂炸裂!今回は、第1話よりほとんど出番のなかった拓矢たちの担任教師:ミチル先生が主役となるお話。次から次へと新展開が挿入されて、お話がテンポよく進行する上に、想像の斜め上を行くギャグ展開のオンパレード(ほめてます)で、大笑いしながら観ることができました。個人的には、今のところ第2クールのお話の中で一番好きなお話ですね。


いつものごとく拓矢のウソ泣きに騙され、彼を職員室から解放してしまうミチル先生。しかし、今回の彼女は今までとはひと味違い、拓矢たちが何か悪い者たちとつるんでいるのではないかと疑っていました。密かに拓矢たちの後をつけた彼女は、知らず知らずのうちにアドベンジャーの中に侵入。ドランたちと会話する拓矢たちを目撃したうえに、そのままパワーストーン探しに巻き込まれることに。意を決した彼女は拓矢たちの前に現れますが、ドランがしゃべったことで昏倒してしまい…。第1話以来久々の登場となるミチル先生。今回も最初は拓矢のウソ泣きに騙されてしまいますが、以前とは違い拓矢たちに疑いを持っており、自分の心の中で葛藤しながらも、彼らを尾行し始めます。拓矢たちが心配なあまり、掃除道具入れのロッカーに隠れたり、段ボールをかぶったりして、彼らを付け回すミチル先生。やってることが『メタルギアソリッド』じゃないか!ん?でも『メタルギアソリッド』は発売が1998年だから、『ゴルドラン』の方が3年も早くこうしたことをやってたってことになるのか…!?そんな彼女の行動は、一度目は拓矢たちにバレて失敗したものの、二度目はそのままアドベンジャーの中に侵入することに成功。そこで彼女は、彼らがパワーストーン探しなるものを行っており、バツカン王国へ旅立とうとしていることを知ります。一度目は、拓矢にクモのおもちゃを見せられたことで失敗したミチル先生。まさかこれが、後半の展開の伏線になっているとは思わなかったぞ!その後、アドベンジャーの中に侵入にした彼女は、拓矢たちの秘密を知ることに。バツカン王国目指してアドベンジャーが出発したことをきっかけに、意を決して拓矢たちの前に飛び出しますが、マシン形態のドランがいきなりしゃべりだしたことで昏倒してしまいます。


ミチル先生をアドベンジャーに任せ、現地に降り立った拓矢たち。ところが彼らは、いきなり王国の親衛隊に追いかけまわされることに。おまけに意識を取り戻したミチル先生の勘違いにより妨害され、捕まるハメになってしまいます。王国の城に連れてこられた拓矢たちは、それがワルターの仕業であると知ることに。ワルターはこれを利用して拓矢たちの抹殺をたくらみますが、なぜか一緒についてきていたミチル先生の懇願により、バツカン王国女王は、彼女が「ぶとう会」に勝利することを条件に、拓矢たちの解放を約束するのでした。バツカン王国は、ワルザック共和帝国の友好国。これを熟知していたワルターは、拓矢たちが到着する前にバツカン王国に根回しし、でっち上げの手配書を作成。拓矢たちが到着した頃には既にそれが出回っており、彼らはお尋ね者扱いだったのでした。その手配書を信じきり、拓矢たちの逃亡を妨害してしまうミチル先生。ああ、彼女が余計なことしてなければ、逃げ切れてたかもしれないのに…。こうして拘束されてしまった拓矢たちは、バツカン王国のお城に連行され、そこで女王とワルターに出会うことに。拓矢たちがワルターの仕業に気づく一方、ワルターは言葉巧みに彼らを自分に引き渡すよう女王に進言しますが、ここで待ったをかけたのがミチル先生。彼女は女王に必死に頼み込み、自身が「ぶとう会」に勝利することを条件に、拓矢たちを解放してもらうという約束を取り付けるのでした。「ぶとう会」と聞いて、「自分は大学の時ダンス部の部長だった」と豪語し、とてつもないキメ顔と自信を見せるミチル先生。これが普通の舞踏会なら、この時点でミチル先生の勝利は確定的だったんだろうなぁ…。


「ぶとう会」と聞いて、自前のドレスを用意し、万全の態勢で勝負に臨むミチル先生。やがて大会の開催時間となりますが、出場者として登場したのは、なんと皆屈強な男たち。実はバツカン王国女王は大の武闘好きであり、「ぶとう会」とは「舞踏会」ではなく「武闘会」のことでした。その出場選手の中でも、カーネルが潜り込ませた地下格闘技界のチャンピオン:バトルスキーは強力。とうとう、ミチル先生は彼と対決することになってしまいますが…。女王の言っていた「ぶとう会」とは、舞踏会ではなく武闘会だったというオチ。大会が始まるぞというときに、舞踏会には似合わない屈強な男たちが現れ、「舞踏会ではなく武闘会でした」という展開が出てきたときには、本当に笑い転げてしまいました。本当、今回のお話はノリに乗ってるって感じだなぁ、武闘会はミチル先生そっちのけで進行し、カーネルが潜り込ませていたファイター:バトルスキーが、残りの選手たちを一掃してしまうという展開に。ミチル先生はドレスを引き裂いて戦いを挑みますが、力の差は歴然。ヘッドロックをかけられ大ピンチに陥りますが、その時奇跡が起こります。ドレスを引き裂き、いつもは見せないような厳しい目つきでバトルスキーをにらみつけ、拓矢たちを救うことにすべてを賭けるミチル先生。ここの彼女は、無駄にカッコよく描かれてたなぁ。まあ、足がプルプル震えてて、ビビりまくってるのもよくわかるシーンだったけど。このようにやる気満々だった彼女ですが、当然真っ向勝負ではバトルスキーにかないっこなし。彼女自身も敗北を確信しますが、その時偶然、バトルスキーの左腕にあるクモの入れ墨に気づき絶叫。ビビりまくった勢いで右往左往し、さらに誤って躓いた勢いでバトルスキーを背負い投げ。一発KOを決めて逆転勝利をおさめます。序盤で彼女がクモにビビりまくっていたということが、ここで生かされることに。うーむ、とりあえず勝ててよかった!(適当)


ミチル先生が勝利したことで、拓矢たちは解放され、彼らは勇者の石を入手することに。それを横取りしようとするワルターでしたが、それがパワーストーンでないことを知り激昂。密かに待機させていたギガポリゴンで、拓矢たちを城ごと襲います。対する拓矢たちは、ゴルドランを召喚して応戦。一度はスーパー竜牙剣を跳ね返されてしまいますが、スカイゴルドランに大空合体したことで、勝利をおさめるのでした。ツカン王国の宝:勇者の石は、パワーストーンではなく屈強な男性を模した水晶の像。ということは、もしかしてこの国王家って、代々格闘技好きなのか?そんな勇者の石の真実を知ったワルターは、友好国であるにもかかわらず、ギガポリゴンでお城を破壊。拓矢たちを抹殺しようとしますが失敗します。ここだけ見ると「ワルター、大丈夫か?」と心配になりますが、それよりも注目させられたのが、このギガポリゴンの機能。これには対スーパー竜牙剣用に「真剣白刃取り機能」が取り付けられており、なんとゴルドランのスーパー竜牙剣・一刀両断斬りを防いでしまいます。新機能でゴルドランを追い詰めた感があるワルター。ここまではよかったのですが、その後空影が現れ、ゴルドランはスカイゴルドランに大空合体。スーパー竜牙剣・疾風迅雷斬りにより、ギガポリゴンは敗れるのでした。疾風迅雷斬りの場合、一刀両断斬りとは違って、切りつける前に相手を拘束するのが基本。これにより、いくら真剣白刃取り機能を発動させてもギガポリゴンは動くことができず、そのままスカイゴルドランに敗れ去ります。ギガポリゴンの強さも見せつつ、「なぜスカイゴルドランでないと勝てなかったのか」という理由づけもしていた今回の戦闘。戦闘シーンにもこだわりが感じられました。

 

 

 

第18話「異次元世界の大統領」

1995年6月3日放送
登場した敵他:ジョイントロン→キングジョイントロン

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「世紀末合体!キングジョイントロン!!」


STORY:昔から、多くの乗り物が消えたという魔の海域:バニューダクロス。そここそがパワーストーンの在り処だと踏んだ拓矢たちだったが、ワルターとの戦闘の末、強力な空間のねじれに巻き込まれてしまう。目を覚ました彼らがやって来たのは、「バニューダ国」と呼ばれる国。聞けば、その国の大統領選にあわせて、バニューダの魂という石が現れるらしい。それを入手すべく、拓矢たちとワルターはそれぞれ大統領選の選挙活動を始めて…。


バニューダクロスの中にあった不思議な国を舞台にした、ちょっと幻想的な感じもするお話。しかしギャグ要素もしっかりと挿入されており、子供番組なのに本格的な選挙戦をするという、あまり見られない展開もありました。ただ、全体的に観ると、戦闘面とバニューダ国のお話どちらともとろうとして、少しお話がとっちらかってしまったような印象も受けましたね。


ゴルドスコープに表示されたヒントから、今度はバニューダクロスに目を付けた拓矢たち。そこは飛行機や船などが多数行方不明になっているところでしたが、彼らは危険を承知で現地へ急行します。その後到着した彼らは、調査を始めようとするもワルターの妨害を受けることに。彼の繰り出してきたロボ:キングジョイントロンは強力であり、ゴルドランたちも苦戦を強いられますが、そんな中不可解な出来事が起こります。今回の部隊となるのは、地名のもじり具合からも分かる通り、バミューダトライアングル。飛行機や船が行方不明となる不可解な海域ですが、今回はその謎に後述する興味深い解釈が加えられており、この点は非常に面白いと感じました。そんな危険なところに目星をつけ、調査を始めたのは拓矢たち。ところが、彼らが調査を始める前にワルターもその場に現れ、ジョイントロン部隊を派遣。これにゴルドランとシルバリオンが挑みますが、ジョイントロン部隊はやがてキングジョイントロンに合体。彼らを苦しめることになります。ワルター側のロボが合体して強化するというのは、サボンダー(第13話)でも見られた要素。しかし今回は、その合体のスケールがかなりデカくなっており、かつ合体形態であるムカデ型ロボ:キングジョイントロンは、ゴルドランたちを追い詰めるだけのパワーを持っていました。合体するたびに、いちいち「世紀末合体!キングジョイントロン!!」と叫ぶワルター。もしかして、ちょっとゴルドランたちの合体時の掛け声に憧れてるフシがあるのかな?


戦闘中に空間のねじれに巻き込まれてしまった拓矢たち。彼らは雲海のようなところで目を覚まし、付近をさまよいますが、そこに登場したのはなんと首長竜!必死で逃げる彼らは、途中複葉機に乗る男性に救助され、そのまま「バニューダ国」と呼ばれる国へ。現地の大統領府に入った拓矢たちは、そこでバニューダ国の宝:バニューダの魂について知るのでした。拓矢たちが目を覚ました場所は、雲海のような場所。ここには過去行方不明になったさまざまな乗り物が転がっており、拓矢たちは興味を惹かれると同時に恐怖します。ここまではバミューダ海域をモチーフにしたお話でありがちな展開ですが、面白いのはここから。その空間で首長竜に襲われた拓矢たちは、途中複葉機に乗る男性に助けられ、バニューダ国の大統領府に連れてこられることに。別れ際に助けてくれた男性の名を聞いた大は、絶句するのでした。拓矢たちを救った複葉機乗りは、かつて人類史上初の大西洋横断飛行を成功させ、バニューダクロスに消えた伝説のパイロット:レンドバーグ。また、この後出会うことになるバニューダ国の大統領を務めていた男性は、ナメリカ大陸を発見したロロンブスでした。なんと、バニューダクロスで行方不明になった人々は、その当時の姿で生きながらえており、独自に国まで作ってしまうほどに。そのトップである大統領は、30年に一度バニューダの魂が現れるタイミングで選挙が行い、選出されていました。バミューダ海域=墓場というマイナスイメージでとらえる作品が多い中、逆に「過去の人々が生きている」というプラス面での解釈を挿入した今回のお話。この考え方は面白いですよ。面白かっただけに、もっとお話の中で生かしてほしかった感があるけどね。


大統領選に勝利した者が、バニューダの魂を入手できる―。それに気づいた拓矢たちとワルターは、選挙戦に勝利すべく選挙活動を展開。前者はロロンブスのサポートに回り、後者は自ら大統領選に立候補することで、勝利しようとします。やがて投票の日、ヤケを起こしてキングジョイントロンで暴れ始めるワルター。それを見たバニューダ国の国民たちは、驚きの判断をします。「バニューダの魂を入手するために選挙に勝とうとする」というのはよくわかりますが、ここでその選挙戦が結構長い時間使って描かれるのが、ギャグ作品らしいいいところ。拓矢たちはドランたちを使って大々的にロロンブスの宣伝をする一方で、ワルターカーネルの意向により「地道な選挙活動」を心がけますが…。一度仰々しく選挙演説をやってみたものの、誰にも聞いてもらえなかったワルター。これを見たカーネルは方針変更し、「国民の生活に密着した選挙活動が必要だ」と説きます。カーネルらしくない発言な気もしましたが、それを受けてワルターがし(させられ)始めたのは、家の屋根修理やペットの散歩代行等。うーん、生活に密着した選挙活動とは、少し違う気がするけど!?両者そう言った活動をしながら、とうとう迎えた選挙当日。ヤケを起こしたワルターは、カーネルの制止も振り切ってキングジョイントロンで出撃し暴れようとしますが、なんとその姿が国民に受けてしまったため、一転彼は大統領に当選することになってしまいます。キングジョイントロンへの合体を見て、一斉にロロンブスからワルターへ支持を変更する国民たち。なぜ彼らがそうしたことをする気になったのかは…、全くわかりません。何かにおわせる描写があれば、もっと面白かったんだろうけどな~。


晴れてバニューダ国大統領になったワルター。彼はついにバニューダの魂を目撃しますが、それはパワーストーンとは全然違うものでした。怒ったワルターは、再びキングジョイントロンで暴れ始めることに。ゴルドランたちは前半同様苦戦しますが、アドベンジャーたちの機転と空影の協力により、最後はスカイゴルドランとなってワルターを倒すのでした。事件は解決したものの、戦闘中にバニューダの魂は真っ二つに。やがてバニューダ国も消え始め、拓矢たちは現実世界に戻ることができましたが…。バニューダの魂の正体は、このバニューダクロスを生み出す原因となった隕石。これにより強大な重力が発生しており、飛行機や船がたびたび消えるという現象を起こしていたのでした。「バニューダクロスの原因が隕石でした!」というのは別にいいのですが、この説明を和樹単独で、しかも彼の推測のみで語らせてるのはちょっと不満。やはり、隕石側にもそういったことを感じさせる何かがほしかったですね。とにかく、これでバニューダの魂がパワーストーンではないことは確定。怒ったワルターはキングジョイントロンで暴れ始めますが、これはスカイゴルドランの前に敗れ去るのでした。アドベンジャーたちを締め付け、勝てるところまであと一歩というところまで行ったワルター。しかし、ここで空影が駆け付け、ミサイルランチャーで応戦。キングジョイントロンがひるんだすきにゴルドランはスカイゴルドランへと大空合体し、キングジョイントロンを打ち破るのでした。スカイゴルドランに合体した際出てくるミサイルランチャーは、合体前の空影でも使用可能。なんだかこのシーン、作画に気合が入ってたような気がするなぁ。こうしてスカイゴルドランの勝利で事件は解決しますが、先ほどの先頭でバニューダの魂は真っ二つ。これにより、バニューダ国が雲海ごと消えてしまうことになります。何とか拓矢たちは無事に帰ってこれましたが、気になるのはバニューダ国の人々のその後。なんとそれは東京湾上に現れ、ワルターを異常に支持する奇異な地域としてニュースに取り上げられるのでした。バニューダ国大統領として、インタビューされる羽目になるワルターいやいや、記者の誰か1人くらい、「この人、ワルザック共和帝国のワルターじゃん」って気づく人がいてもいいんじゃないのぉ!?

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第19話から第21話をご紹介予定です。『黄金勇者ゴルドラン』。子供を…ナメるなよ!?

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、2011年発売のCDアルバム「勇者シリーズ20周年記念企画 HARVEST」収録曲「僕らの冒険」です。

 

ゴルドラン』のOPである「僕らの冒険」のカバーバージョン。他の「HARVEST」の曲はかなりアレンジが加えられていますが、本曲はドラム・エレキ・ピアノなどが追加されている程度で、全体的な曲調は原曲とほぼ同じになっています。

 

上記のようなアレンジが加えられたことで、さらに冒険へのわくわく感がマシマシになっているような印象を受ける本曲。原曲ももちろんいいけど、こっちの方もいいなぁ。本当に、「冒険が始ま」りそうな気がするよ。

 

 

 


Brave Series 20th Anniversary Project Harvest Track 3: Bokura no Bouken

 

 

 

 

 

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