お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『黄金勇者ゴルドラン』ちょっとした感想 8th-Adventure(第22~24話)

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今回は、黄金勇者ゴルドラン』の感想記事第8回目です。

 

登場、ゴッドシルバリオン!そしてワルターの本当の心とは?今回ご紹介の3話では、シルバーナイツの強化合体形態:ゴッドシルバリオンの登場が最大の目玉。しかしそれ以外にも、ワルターが純粋な悪ではないというような描写が散見されるようになり、2クール目終盤~3クール目序盤への展開の伏線がじょじょに張られるようになっていきます。しっかし、本当にノリだけでゴッドシルバリオンに合体できちゃうとはねぇ…。

 

 

 

 

第22話「超白銀(シルバー)合体ゴッドシルバリオン

1995年7月1日放送
登場した敵他:タコチュー8号(偵察メカ)、メタルサタン(カスタムギア)

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「出たな、シルバリオン!」「いや!パワーアップを果たした私の名前は…、ゴーッド・シルバリオン!!」


STORY:拓矢たちの思い付きがきっかけで、あっという間にゴッドシルバリオンへと合体を果たしたシルバーナイツ。その一方で、ワルターのことを誤解した傷心のシャランラは、魔法使いがいるというファンタスの森へ向かい、スクエア一族から愛の魔法を教えてもらおうと決意。しかし、その一族にはある秘密があった!やがて、パワーストーンがここにあると踏んでやってくるワルターと拓矢たち。果たして、このパワーストーンは本物なのか!?


「超白銀(シルバー)合体!ゴッドシルバリオン!!」今回は、サブタイトルからも明らかな通り、シルバーナイツの強化合体形態:ゴッドシルバリオンの初登場回。しかし彼らの合体はあっという間に成功したため、ストーリーの中心は意外にもシャランラとスクエア一族のやり取りにありました。ゴッドシルバリオンの初合体成功までの時間、「勇者シリーズ」最速って言っても過言ではないんじゃないか?


思い付きから、ファイヤーシルバーを交えシルバーナイツで合体に挑戦してみるよう指示する拓矢たち。ジェットシルバーたちは乗り気ではなかったが、「ダメでもともと」ということでそれを実行。なんとゴッドシルバリオンへの強化合体に成功してしまいます。同じ頃、シルバーナイツがパワーアップしたことを知ったワルターは、そのことに憤慨。そして、そのことがシャランラにある誤解を与えることになり…。本編が始まり、サブタイトルが入る前に、冗談半分で「合体してみて」とシルバーナイツに言う拓矢たち。半ば渋々合体に挑戦した彼らは、特に合体していた記憶がなかったにもかかわらず、一発で合体に成功。ゴッドシルバリオンとなり、大胆な名乗りをしてみせたうえ、新たなるパワーストーンの在り処のヒントを思い出すのでした。冒頭でいきなり新合体が登場するという、ロボットアニメでは異色とも思える構成。しかもその発端が冗談っていうのも、『ゴルドラン』らしいよなぁ。しかし、前作が合体1つ1つに苦労しドラマがあった『ジェイデッカー』だと思うと、なんとも言えなくなるな…。一方のワルターは、偵察メカ:タコチュー8号でその一部始終を監視。拓矢たちばかりが強くなることに激しくいらだった彼は、デスギャリガンの甲板で愚痴りますが、それをたまたまシャランラに聞かれてしまうことに。それが自分に対して言われたことだと誤解した彼女は、その後誤って甲板から転落してしまうのでした。上空数百mから落っこちるシャランラ、どう考えても普通なら助かりそうにないシチュエーションですが、なぜか彼女はパラシュートを背負っていたため、奇跡に助かります。そのパラシュート、いつも背負ってるのか…?


傷心のシャランラは、街をさまよった挙句、ファンタスの森にいるという魔法使い:スクエア一族の存在を知り、愛の魔法を学ぶべく現地へ急行。やっとの思いで108代目当主:バーバード・スクエアと出会いますが、実はこのスクエア一族には秘密がありました。同じ頃、パワーストーンの在り処のヒントからスクエア一族のことを連想したワルターも、現地へ飛ぶことに。そして、それを密かに拓矢たちも追跡するのでした。パラシュートを引きずったまま、夜の街を歩くシャランラ。やがて彼女は、ある本からスクエア一族のことを知り、彼らがいるというファンタスの森へと向かいます。そこで、スクエア一族の末裔と出会いますが…。ワルターを愛の魔法にかけるべく、その魔法を学ぼうとするシャランラ。彼女が脳内に描いていたイメージは「魔法少女」であり、使う魔法は「ワルター愛の奴隷にする」というものでした。うーむ、なんかいろいろズレてるような気が…。そんな彼女が出会ったのが、スクエア一族の末裔:バーバード・スクエア。最初は聞き間違えから鍋の出汁にされそうになったシャランラでしたが、何とか彼女の弟子になることに成功します。しかし、このスクエア一族はとんだ食わせ物。実はこの一族、初代からずーっと手品を使ってそれを魔法だと思い込ませており、一族自身は魔法の存在などこれっぽっちも信じていませんでした。魔法使いだといわれていたのは、彼らの手品を見た人々が、それを魔法だと誤解したため。しかし、科学の発展に連れそんなことに騙される人も少なくなり、一族は凋落の一途をたどっていました。こんな経緯があるのなら、スクエア一族側には同情できないよねぇ。


追跡がバレて、デスギャリガンから集中砲火を浴びるアドベンジャー。やがてカスタムギア部隊も出動し、これにはスカイゴルドランが挑みますが、デスギャリガンのビーム攻撃に苦戦します。それと同じ頃、ワルターはデスギャリガンから出て、親衛隊とともにファンタスの森へ。バーバード・スクエアの家に乗り込みますが、そこにシャランラがいたことに驚愕。そして、バーバードが提示した「宝石を渡す条件」に、さらに驚くことに…。デスギャリガンからの攻撃で好アシストを見せたのが、今回初登場のゴッドシルバリオン。トライシールドでデスギャリガンからの攻撃を防ぎ切り、その間にスカイゴルドランがカスタムギア部隊と戦います。終盤の戦闘ではゴッドシルバリオンが再度大活躍するため、スカイゴルドランの今回の活躍はここのみ。ちゃんと見せ場を作っていたのはGoodでした。一方のワルターは、バーバードの家に乱入。彼女が持っているパワーストーンと思われる宝石を目にしますが、同時にシャランラがこの家にいることを知り、さらに宝石を渡す条件を知らされ、彼は究極の選択を迫られることになります。家のベッドで寝込んでいたシャランラ。彼女は、バーバードの言いつけで薬草を探しに行ったものの、ケガを負ってボロボロになっていたからでした。道中ではクロヒョウに襲われたり、崖から転落したりしたというシャランラ。ボロボロになっても表情だけはいつもと変わっていないのが、なんだかちょっと不気味にも感じる…。このような彼女とともにパワーストーンと思われる宝石を見せられたワルター。彼がバーバードから提示された条件は、シャランラとキスすることでした。シャランラの思いを汲み、わざとこうした条件を出したと思われるバーバード。しかし、ワルターはそんなことを知らないため、パワーストーンを取るか自分のプライドを取るか、どちらを選択するか迷いに迷います。そして、ついにシャランラにキスすることに―!


シャランラにキスしてしまったことでムシャクシャしたワルターは、メタルサタンで出撃。ファンタスの森で暴れだし、さらに拓矢たちにキスシーンを見られたと勘違いし、彼らを殺そうとしてきます。そんな彼らのピンチを救ったのが、ゴッドシルバリオン。彼はメタルサタンの攻撃から拓矢たちを守り、単独でそれを撃破するのでした。終盤のメタルサタンとの戦闘では、ゴッドシルバリオンの強さが存分に発揮されることに。メタルサタンに追われる拓矢たちを、トライランサーで攻撃から防御。さらにそれをバーニングトライランサーに変化させ、攻撃を防ぎながらメタルサタンに突進。最後はゴッドフィニッシュで一突きし、メタルサタンを木っ端微塵に吹き飛ばします。ワルターから「シルバリオンか!」と指摘された際、訂正するようにドハデな名乗りをして見せるゴッドシルバリオン。あの名乗り、序盤の初合体シーンのみかと思いきや、登場の都度やるのね…。名乗りではクスっと笑わされたゴッドシルバリオンですが、その強さは本物。強いというだけでも魅力的なのですが、シルバリオン以上に武器の使い方が巧みになっており、それがさらにゴッドシルバリオンの魅力を引き出しているような気がしました。特に、トライランサーを使って拓矢たちを攻撃から守ったシーンは、けっこう衝撃的だったなぁ。そして、ラスト。バーバードあらもらった宝石がパワーストーンでないことを知ったワルターは、それを投げ捨てようとするも、シャランラの表情を見て方針転換。とりあえず自分で持っておくことにします。へぇ、ワルター、ちょっといいところあるじゃない!

 

 

 

第23話「無人島だよサバイバル!」

1995年7月8日放送
登場した敵他:名称不明(ドリル型ロボ)

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「拓矢くん。僕は、世の中に本当に悪い人間っていないと思うんだ。」


STORY:夏になったのに合わせて、計画していた冒険の旅に出発した拓矢たち。しかし、彼らの作った船は途中で座礁。さらに、その近くを通ったワルターの船もシャランラの魚雷によって破壊され、彼らは海をさまようことになってしまう。やがて流れ着いた無人島で、サバイバル生活を始める拓矢たち。彼らを見て、ワルターが感じたこととは何か?そんな時、カーネル率いるカスタムギア部隊が現れた!ドランたちを呼べない今、どうする拓矢たち!?


ある偶然の出来事から、主人公側と敵側が同じフィールドにいることになり、そこからドラマが生まれる…という、ヒーロー番組では時々見られるシチュエーションが取り入れられた一編。しかし単なるドタバタ編にはとどまっておらず、今後展開される中盤の山場への伏線ともとれる描写が散見されます。特に、一時的にワルターが心変わりしそうになったシーンは見逃せません。


ワルターが大使館で仕事に忙殺されていた頃、待ちに待った夏が始まりウキウキ気分の拓矢たち。彼らはドランたちに休暇を与え、自分たちは以前から作り続けていた船に乗り込み、冒険の旅へ出発します。蟹ヶ島を目指す彼らでしたが、途中巨大な亀の甲羅に座礁したことで、船は沈没寸前に陥り…。今回拓矢たちが持ち出してきたのは、ドランたちと出会う前から作り続けていたという自作の木造船。かねてから「夏になったら自分たちの船で冒険に出る」ことを計画していた彼らは、ドランたちに休暇を与え、冒険の旅に出発してしまいます。既にドランと出会ってから半年近くが経過していますから、この船の製作にかかった時間は、おそらくほぼ1年ちょうど。去年の同じ時期から計画していたのでしょうね。ちなみに、今回の彼らのセリフでは、「冒険」というワードが頻繁に登場。彼らが本当に冒険が好きで、そして好奇心旺盛であることがわかります。好奇心旺盛なことは第1話の描写からわかったけど、よく考えてみると、彼らが「冒険好き」とはっきりわかったのは今回のこの描写が初といえるかもしれませんね。今までも彼らが積極的に行程やスケジュールを考えることはあったけど、あれらはすべて一応「パワーストーン探し」という目的のためだったから、「パワーストーン探しへの積極的な協力=彼らが冒険好き」という発想にはあまり結びつかなかったんだよなぁ。そんな彼らは意気揚々と海に出ますが、目的地である蟹ヶ島を目前にして、巨大な亀に遭遇。回避しきれずその甲羅に座礁し、船は大ダメージを負ってしまいます。この亀の正体、実は…。


仕事の多さについに音を上げたワルターは、カーネルに黙って大使館を脱出。自家用クルーザーを使って海へ出ます。のんびりクルージングを楽しんでいると、やがて彼は助けを求める拓矢たちを見つけますが、相変わらずの上から目線で彼らと話すという冷たい態度をとることに。しかし、そんな時シャランラが現れ、さらに彼女が発射した魚雷によってワルターのクルーザーも大破してしまい…。またも大使館からこっそり逃げ出すワルター。第13話以来2度目の脱走ですが、2度も脱走されるなんてさすがに大使館の警備がザルすぎるんじゃないのか?そして、脱走後クルーザーで海に出たワルターは、途中海で沈没寸前の船にしがみつく拓矢たちを発見することに。彼らを助けようとしないうえに横柄な態度で話しかけてきますが、そんな時にシャランラが登場。彼女はワルターを追いかけまわしたうえに、「ワルターのクルーザーはエンジンが故障している」と勝手に思い込み、それを止めるべく魚雷を発射。当然ワルターのクルーザーは大破してしまいます。彼を助けなければならないと感じたシャランラは、すぐさま大型の亀形メカを呼び寄せてそれに乗り込み、助けを呼びに行くのでした。またしても、シャランラの不可解な行動によってワルターが騒動に巻き込まれるハメに。百歩譲って「エンジンが壊れているんじゃないか」と思い込むのはまあわかるけどさ、「それを止めるために魚雷を撃ち込もう」だなんて、普通の人は考えつかないでしょ!シャランラ、本当にワルターのことが好きなのか?それとも、これが愛ゆえの暴走ってヤツか…?


運悪く竜巻に巻き込まれた拓矢たちは、無人島に漂着することに。彼らはやむを得ずドランたちを呼び出そうとしましたが、ゴルドシーバーなどを紛失していた上に、ワルターが呼び出すことに猛烈に反対したため失敗。その後サバイバル生活を始める彼らでしたが、その中でワルターは、拓矢たちの持つ優しさに徐々に触れていって―。無人島に漂着し、否が応でもサバイバル生活をしなければならなくなってしまった拓矢たち。割とスムーズに環境に適応し、「これも冒険だ」と割り切ってその生活を楽しみ始める拓矢たちに対し、ワルターは彼らに助けを求めることもできず、フラフラになりながら島の中をさまようのでした。今まで身勝手でわがままなところが多々見受けられた彼でしたが、今回の彼はいつも以上に自己中心的な感じ。おそらく、敵側である拓矢たちに助けてもらうことが、ワルザック共和帝国の王子として、そのプライドが許さなかったのでしょうね。しかし、そんな彼に対しても手を差し伸べたのが拓矢たち。彼らは倒れていたワルターを介抱し、大きな葉で作ったテントの中で休ませ、ヤシの実ジュースを用意。彼にのませようとします。意識を取り戻したワルターが耳にした、拓矢たちの会話。そこで彼は、拓矢たちが自分に対して敵意や憎しみなどを抱いておらず、純粋に自分を助けてくれようとしていることに気づきます。ここで彼の心に、大きな変化が起きたのは間違いないでしょう。そして、表情を変え、拓矢たちからヤシの実ジュースを渡されるワルター。ここでたどたどしく「ありがとう」と言うのが微笑ましいですね。もっとも、それはカーネルの登場でかき消されてしまうことになるけど…。


ワルターが心変わりしそうになった時、カーネルがカスタムギア部隊を率いて登場。半ば強引に自身をいつものキャラに戻したワルターは、ドリル型メカを使って拓矢たちを襲います。追い詰められる彼らでしたが、そこに助けに来たのがドランたち。彼らはそれぞれスカイゴルドランとゴッドシルバリオンに合体し、ワルターのメカはゴッドシルバリオンによって倒されるのでした。カーネルが現れたことをきっかけに、自分の中で芽生えた心の変化を打ち消し、拓矢たちを抹殺しようとするワルター。直前に上述のようなシーンがある関係で、このシーンの彼がちょっとかわいそうにも感じますね。やっぱり今回のことがきっかけで、ワルターも大きく変化していくことになるんだろうなぁ。ワルターがこのように大暴れをする一方、ドランも呼べずただ逃げ惑うばかりの拓矢たち。しかしここで運よくドランたちが現れ、反撃を開始。ワルターのメカはスカイゴルドランのスーパー竜牙剣にも耐えて見せますが、ゴッドシルバリオンのゴッドフィニッシュの前に敗れ去るのでした。拓矢から休暇を与えられても、定期パトロールを欠かさなかったドランたち。その道中、拓矢が紛失したゴルドシーバーを発見したドランは、彼らに何かあったことを察知し、付近一帯を捜索していたのでした。「レジェンドラが見つかるまでは、自分たちに休暇などない」と語るドラン。このあたりのシーンで、ドランたちも拓矢たちもニコニコしながらやり取りしているのが、「信頼関係が深まっている」という感じがしていていいですね。そして、今回のワルターとの対決は、またもゴッドシルバリオンの技で決着がつくことに。てっきりゴッドシルバリオンがアシストをしてスカイゴルドランが撃破する…という流れになると思ってたから、ゴッドフィニッシュが決まった直後にワルターのメカが爆発したのにはびっくりしたよ!

 

 

 

第24話「友情の逆転シュート」

1995年7月15日放送
登場した敵他:名称不明(サッカーボール型ロボ)

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「自分の夢は、自分の力でかなえてみせるって決めたんだ。」


STORY:和樹の提案により、サッカーの本場:ブラジニアへパワーストーンを探しに行くことにした拓矢たち。そこで彼らは、パワーストーンと思しき石を持つ少年カルロと出会うが、その直後ワルターが来襲。石の引き渡しを迫ってきた!これに対し拓矢たちが提案したのは、サッカー勝負による石の争奪戦。しかしそれは、ワルターの親衛隊の手により、なんでもありの試合になってしまった。大ピンチの状況下で、拓矢たちの逆転シュートは決まるのか!?


男の子ならみんな大好き、サッカーをテーマに据えた一編。サッカーの試合シーンにかなりの時間がとられており、細かく描写されている一方、それ以外のことについては全体的にややすっ飛ばし気味であり、お話の出来としてはちょっとなんだかなぁって感じでした。「サッカーをテーマにしよう」という発想が先行しすぎちゃったのかなぁ。


和樹がパワーストーンの在り処の候補を探している一方で、サッカーに興じる拓矢と大。そんな彼らにヒントを得た和樹は、次に向かう地点をサッカーの本場:ブラジニアにしようと提案します。現地に到着した拓矢たちは、そこでサッカー少年であるカルロとその友人たちと出会うことに。彼の持つ石の話を聞かされた時、突然ワルター飛行艇が現れるのでした。冒頭、パワーストーンの在り処についてかなり考えていたのに、拓矢たちを見て突然ブラジニアに行くことを決めた和樹。おそらく半ばノリで今回の行き先を決めたのでしょうが、前々回登場したパワーストーンの在り処のヒントである“□”と、あんまりリンクしない気がするんだけどなぁ。その後、ブラジニアに到着した拓矢たちは、路上でサッカーをしている少年カルロたちと遭遇。カルロの持つ石がパワーストーンの形と酷似していることに彼らが気づいたとき、ワルターもまたその場に現れるのでした。カルロが持っていた石は、現地に伝わる「エルドラドの伝説」にまつわる石。この石に願い事をすれば、なんでも叶うという言い伝えがありました。ここで、カルロがはっきりと「エルドラドの石」と言っているため、拓矢たちがこの時点でパワーストーンとこの石は関係ないと気づいてもいいはず。しかし、彼らは「レジェンドラ」というワードがうる覚えだったため、その石に興味を持ってしまいます。うーん、もう第24話なのに、レジェンドラってワードを彼らは覚えてないのか…。


ワルターの行動を卑怯だと批判する拓矢たちは、代わりにサッカーでの勝負を提案。ワルターもこれを受け入れ、スタジアムで拓矢たちVSワルターのサッカーの試合が始まります。最初は拓矢たち側の優勢で進んでいたこの試合ですが、ワルターの親衛隊の活動により、徐々にワルター側が盛り返してきて…。真正面から「やり方が卑怯だ」と言われてしまったため、わりとショックを受けるワルター。ああ、そこら辺のことは割と気にするタイプなんだね…。そんなワルターに対し、拓矢とカルロが提案したのが、サッカーでの勝負。ワルターは幼少期の頃を思い出して自信満々でしたが、カルロたちの持つ技術が圧倒的だったため、序盤は拓矢たち側の優勢で試合が進みます。子供の頃はエースストライカーだったと回想するワルター。しかし実際は、本当にワルターはサッカーが上手かったというわけではなく、親衛隊員たちがあの手この手でお膳立てをしてくれていたのでした。おかげでワルターのサッカー技術は全くと言っていいほど当時から進歩しておらず、ほぼ止まっている状態の球を蹴ることくらいしかできませんでした。完全にチャンスだったところで、ボールを蹴り損ねるという大ミスをしてしまったワルター。ここまで行くと、なんだかかわいそうにも感じるなぁ…。こうして試合が進む中、パワーストーンを何としても入手したいワルターの親衛隊員たちは、密かに審判を脅迫するなどして、試合を自分たちに有利になるように展開。これによりファールなど何でもありのムチャクチャな試合になってしまい、拓矢たちは苦しめられます。審判に対しては銃を突き付けて脅し、相手のゴールについては強力磁石でゴールポストを丸ごと動かすなど、あまりにもムチャクチャすぎる行動に出た親衛隊員たち。今回のお話で一番厄介だと感じたのが、彼らでしたね。


圧倒的不利な状況下で、身も心もボロボロになっていくカルロたち。彼らは勝利をあきらめそうになりますが、そんな彼らを奮い立たせたのは拓矢でした。全力で戦い抜くことを誓った拓矢たちは、執念で怒涛の2連続ゴールを決めて逆転勝利。さすがのワルターもこれには負けを認めますが、それでもカスタムギアを繰り出し、エルドラドの石の引き渡しを迫るのでした。ワルターの親衛隊員たちの暗躍により、拓矢たちが圧倒的に不利な状況になってしまったこの試合。カルロたちは親衛隊員たちの暴力により身も心もボロボロになってしまいますが、そんな彼に対し、拓矢はまだあきらめるなと励まします。夢をあきらめるなと、珍しく(?)主人公らしいカッコいいセリフを言う拓矢。ここでの彼はカッコよく見えましたが、ちょっとカルロがあっさりとワルターに石を渡そうとしすぎじゃないかとも感じちゃいました。さんざん反則技を食らって戦意喪失しかけてるのはわかるんだけどね、なんだかなぁ。このような拓矢の言葉に勇気づけられたカルロは、再び試合の序盤で見せていたような華麗なドリブルを披露。拓矢たちにしっかりとボールをつなぎ、怒涛の2連続ゴールで逆転勝利をおさめます。ここでの逆転劇は、拓矢たちとカルロたちの友情そして頑張りを感じられる、今回一番の見どころともいえるシーンに仕上がっています。親衛隊員のスキを逆について攻めるのではなく、あえて正々堂々と親衛隊員を突破してからゴールを決めていたのも、よかったですね。


サッカーボール型ロボを繰り出し、暴れ始めたワルター。これに対し、ドランが応戦します。一時は追い詰められたドランでしたが、ワルターの攻撃をはねのけてゴルゴンと空影を召喚。自身はスカイゴルドランとなり、その直後アドベンジャーとゴッドシルバリオンが合流します。そして最後はワルターの放ってきた鉄球を、サッカーの要領で蹴りこんでロボの撃破に成功するのでした。今回登場のワルターのロボは、またしても名称不明。なんか最近こう言ったパターンが多いなぁ。せっかく変形ギミックとか攻撃方法が凝った作りしてるんだから、名前つけてくれたらよかったのになと思いました。ワルターはこのロボでドランに迫りますが、ドランは力を振り縛って反撃を開始。スカイゴルドランに合体したうえにアドベンジャーやゴッドシルバリオンと合流し、最後は連携パスからのシュートで、ワルターのロボを撃破するのでした。今回もいつも通り、拓矢たちに同行していたドラン。いつもはよほどのことがない限り車形態のままなのですが、今回はなぜかドランに変形して拓矢たちの試合を観戦し、エールを送ったりなどしていました。観客席の後ろから顔を出し、大声で拓矢たちを応援しているドランがシュールでしたね。その後の戦闘シーンでスカイゴルドランたちが観せてくれたのが、鉄球をサッカーボールに見立てたシュート技。これによりワルターのロボのボディに風穴を開け勝利します。このシュート技がカッコいい!サッカー回にふさわしい必殺技になっていてよかったなぁ。


スカイゴルドランたちの戦闘中、流れ弾に当たって壊れてしまったカルロの石。拓矢たちは残念がりますが、カルロはそんな彼らを責めません。もう伝説には頼らない。自分の力で夢をかなえてみせる―。彼はそうした決意を語り、拓矢たちを見送るのでした。カルロの決意はいいのですが、このあたりの展開もややすっ飛ばし気味で、イマイチ感動に欠ける印象。今回はなんだか、ちょっと惜しいお話って感じだったなぁ。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第25話から第27話をご紹介予定です。『黄金勇者ゴルドラン』。なんだか来週は…マジっぽそうだぞ!?

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1995年放送の黄金勇者ゴルドラン』使用BGM「希望への旅立ち」です。

 

そのタイトル通り、これから待ち受ける何かへのわくわく感、そして好奇心を感じさせる明るいBGM。劇中では、物語の冒頭や、拓矢たちが冒険先の現地を訪れた際に何回か使われていたように感じます。

 

明るく穏やかな曲調でありつつも、中盤の一時的な転調は力強さを感じる音楽になっており、それがこの曲をより魅力的なものにしていますね。

 

 

 


The Brave of Gold Goldan Original Soundtrack 1 Songs 1-33

 

 

 

 

 

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