お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『黄金勇者ゴルドラン』ちょっとした感想 5th-Adventure(第13~15話)

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今回は、黄金勇者ゴルドラン』の感想記事第5回目です。

 

新たなる勇者、空影見参!今回ご紹介の3話で、『ゴルドラン』は2クール目に突入。それに併せて新勇者:空影、そして今後終盤まで長い活躍を見せるスカイゴルドランが次々と登場することになります。空影はクール系のキャラで、『ゴルドラン』の勇者の中では少し異質な感じ。でも、それがいい輝きを放っています。

 

 

 

 

第13話「たのしい?!幼稚園」

1995年4月29日放送
登場した敵他:サボンダー(カスタムギア)、ミサイルギア部隊

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「あいにく私はいい人ではない。悪党なのだ!」


STORY:東京を散歩中に、偶然幼稚園バスを発見したワルター。彼はそこでとあるワードを耳にし、幼稚園にパワーストーンがあると思い込んで、単身そこに乗り込むことに。しかしその幼稚園は、ヤクザに借金のカタに取られる寸前で、わんぱく園児たちだらけの有様だった!偶然と勘違いの連続で、どんどん園児たちと親交を深めていくワルター。果たして彼と園児たちの顛末は?そして、幼稚園に隠された宝物の真実とは!?


拓矢たちの活躍はほとんどなく、ワルターとこひつじ幼稚園の園児たちとの交流を中心にお話が進む一編。ワルターが完全なワルではなくほんの少しだけ優しさもあるということがわかる貴重なお話でもありますが、それよりも登場人物たちの勘違いの連続で、物語が思わぬ方向へ進んでいくさまに笑わされました。それにしてもあの幼稚園…、なんでヤクザから多額の借金をしていたんだ?


ワルターが動きを見せず、パワーストーンの手がかりもつかめないことで、出動することがなく暇を持て余す拓矢たち。一方のワルターも、久しぶりに大使館でゆっくりとし、その後散歩へと出かけていました。やがて散歩の道中、彼は気まぐれからいつもとは違う道へ進むと、そこで幼稚園バスを目撃。降りてきた園児の言葉から、その幼稚園にパワーストーンがあるのではないかと思い込みます。ここ最近はパワーストーン探し&打倒ゴルドランのために奔走していたワルターですが、彼の本職は日本のワルザック共和帝国大使館のトップ。そのため久しぶりに彼が大使館にいるシーンが描かれますが、その仕事もどうやら落ち着いているようで、彼は散歩に出かけてしまいます。ワルターはこの散歩の時間こそ「1人になれる時間」と思っているようですが、実際はカーネルが手配した親衛隊員たちが多数尾行。ワルターの代わりに代金を支払ったり、道を開けるために邪魔なスケボー少年のスケボーを破壊したり、上手く道路を渡れるように信号を操作したりなど、ワルターを見守るというよりかは、彼の散歩がスムーズにいくようあれこれ活動していました。親衛隊員が無駄に多くおまけに極端な行動をするところが笑えますが、さらに面白いのが、これらについてワルターが何ら疑問に思っていないところ。いやいや、さすがに何もないところでいきなりスケボーが壊れたら、不審に思うか助けるかするでしょ…。こうしてワルターの散歩は順調に進みますが、親衛隊員の1人が鳥の糞に気を取られ、それをきっかけにワルターを見失ってしまうことに。その頃当の本人は、昭和の雰囲気が残る街に出ており、偶然目撃した幼稚園バスからパワーストーンの在り処と思われる情報を入手します。ワルターを一度は見失った親衛隊員たちでしたが、その後発見に成功。しかし、地中を爆破して落とし穴を作り、地下からワルターを回収するなんて、なんでそんなまわりくどいことを…。


カーネルから外出禁止令を出されてしまったワルター。しかしどうしても彼は幼稚園バスで耳にした情報が気になり、その幼稚園バスの行き先であるこひつじ幼稚園へ向かいます。こっそり大使館を抜け出した彼でしたが、幼稚園でヤクザに遭遇したことをきっかけに、幼稚園児やその先生から“いい人”だと勘違いされるハメになり…。カーネルの忠告も無視し、密かに外出するワルターカーネルと意見がぶつかることは今までもありましたが、彼がカーネルに反抗するというのは、今回が初めてな気がします。そこまでのリスクを負って、ワルターはこひつじ幼稚園を来訪。ところがそこは、どうやらヤクザから多額の借金をしているようであり、借金のカタとして土地を取り上げられる寸前にまで陥っていました。この幼稚園の周辺にはタワーマンション等が建っていたため、このヤクザは地上げ屋か何かかと思っちゃいましたが、どうやら本当にただの借金取りらしい。この幼稚園がなんでヤクザから借金したのか気になりますね。いや、そもそも子供向けアニメで「幼稚園がヤクザから借金してる」って設定が出てくることがまずぶっ飛んでるよ!さて、そんな光景を見たワルターは、ヤクザがパワーストーンを狙っている者だと思い込み、自ら小切手を切って彼らを追い払うことに成功。その後園児たちから誤解されて一度は襲われてしまいますが、のちにその誤解もとけるのでした。こひつじ幼稚園の園児たちは、かなりアクティブ。ヤクザが借金の取り立てに来るのは日常茶飯事だからか、ワルターもその仲間だと思い込み、モップなどの掃除用具でタコ殴りにされてしまいます。こんな園児たちヤだ…。


幼稚園の教室で、目を覚ましたワルター。彼はそこの先生から褒められたことで、逆に気分を悪くしてしまいます。その直後、彼は偶然にもパワーストーンと思われるものが隠されているであろう部屋を発見。園児たちの協力もあって何とか入ることに成功しますが、そこで彼が目撃したのは、思っていたものからほど遠いものでした。他方、カーネルワルターの行方探しに奔走し、彼を発見。また拓矢たちは、その通信を傍受し、ワルターが何か行動し始めたとして現地へ向かいます。先生から“いい人”とほめられたことで、顔面蒼白になり体調不良を訴えるワルター。どうやら彼は、善人として褒められることに異常なほど抵抗があるようです。いかにもって感じの悪役設定だなぁ。そんな彼は、トイレから戻る際、封鎖された園長先生の部屋を発見。侵入には園児たちの妨害があって失敗しますが、その後逆に園児たちの信頼を得、その部屋に案内されることに。そこで見たものは…。この幼稚園の園長先生は、既に故人。封鎖された部屋にあったのは、生前その園長先生が集めていた古い玩具であり、園児たちが言っていた「キラキラ光る「パワーなんとか」」は、パワーストーンではなく自動シャボン玉発生装置「パワーシャボーン」でした。結局、今回のお話はぜーんぶワルターの勘違い。彼はパワーストーンを発見することはできませんでしたが、代わりにパワーシャボーンの起動には成功します。これのおかげで、よりワルターへの勘違いをしていく先生。ああもう、なんでこうなっちゃうの…。


カーネルワルターを心配するあまり、カスタムギア部隊を出撃させて侵攻を開始。これをワルター側の攻撃とみなした拓矢たちは、ドランにゴルドランへの合体を指示して対抗させます。やがて、ワルターカーネル側に合流し、サボンダーで出撃。分離攻撃でゴルドランを翻弄しますが、それを逆にゴルドランに応用されたことで敗北を喫してしまいます。いつものように悪態をついて去ろうとするワルターでしたが…。今回はその戦闘までもが、お互いの勘違いがきっかけとなって生まれるという展開に。発端はギャグっぽいですが、その分ロボ戦にはかなり力が入れられており、そのギャップがまた視聴者を楽しませてくれます。サボンダーも登場時間は短かったものの、なかなかカッコいいロボットとして登場。しかも7体くらいに分離する能力があり、Aパートで自分が園児たちから受けた「しがみつき攻撃」をゴルドランに食らわせますが、対するゴルドランも、ドランとゴルゴンへの分離で応戦。これを見たワルターは驚き、そのすきにドランの竜牙剣にやられてしまうのでした。いつもならドランたちにあーだこーだ言って去っていくワルターですが、今回は去り際に園児たちの顔が見えたことで、ちょっと心情に変化があった様子。なんだ、ワルターにもちょっといいとこあるじゃない!

 

 

 

第14話「黄金忍者参上!」

1995年5月6日放送
登場した敵他:プラズマルス(カスタムギア)

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「拙者の名は空影。レジェンドラを守る、黄金忍者である!」


STORY:次なるパワーストーンを求め、日夜調査を続けるドランたち。しかし、拓矢たちはそれに非協力的で、ドランたちもあきれてしまう。さすがに悪いと思った拓矢たちは、ある夜ドランたちのもとに忍び込み、そこで彼らの真の性格を知ることに。その後絆を深めることになったが、パワーストーンの情報も突如飛び込んできた!現地に向かう彼らだったが、やはりワルターの邪魔が入ってしまう。新たなるパワーストーンを手にするのは、どっちだ!?


レジェンドラ6番目の勇者:空影登場!今回はサブタイトルからも明らかなとおり、空影のデビュー回。しかしそれ一辺倒ではなく、拓矢たちとドランたち勇者の中がさらに深まり、そしてドランたちの人間のような感情の豊かさを彼らが知ることになるという、重要な側面を持つお話になっていました。ドランたちとの掛け合いも今まで以上にテンポよくなっており、『ゴルドラン』の物語がさらに加速し始めたように感じます。


ゴルドスコープに表示されたヒントをもとに、連日調査を続けるドランたち。拓矢たちも主として調査に協力するよう言われていましたが、ドランたちからの指摘に嫌気がさした彼らは、それを無視してゲーセンに入り浸り。やがてそのことがドランたちにバレてしまいます。一方、ワルターもレジェンドラの石板の解析を早めるよう指示を出し、一刻も早くパワーストーンの在り処をつかもうとしていました。今回ゴルドスコープに表示された図形は「〇」。今までの中で一番漠然としたヒントであり、さすがのドランたちも頭を悩ませてしまいます。世界中を飛び回り、ヒントに一致しそうなものを探す彼ら。その一方で、拓矢たちは彼らに図書館などで情報を集めてくるよう言われていましたが、図書館に行かずにゲーセンで遊びほうけていました。拓矢の発言から察するに、彼らも最初はきちんと図書館に行って調べ物をしていた様子。ここ数日こういったことが続いたので、嫌気がさしてこういう行動に走ったのでしょうね。まあ、わからんでもない。でも、和樹もノリノリでゲーセンに行っていたのは、ちょっと意外だったなぁ。同じ頃、ワルターもまたパワーストーンの在り処の調査を開始。本国でレジェンドラの石板の解析にあたっている学者チームの尻を叩きますが、調査は遅々として進まないのでした。以前出てきた学者チームが、なんと今回再登場。「今までのどの古代文字にも当てはまらない文字」の解析をしてるのに、ワルターからは一方的に責め立てられるなんて、ちょっとかわいそうだぞ。


一度はドランたちに対して強がってみたものの、やはり彼らに対する罪悪感が消えなかった拓矢たち。やがて彼らは、ドランたちに謝るために夜な夜な集まり、密かに彼らのもとを訪れます。そこで拓矢たちが目にしたのが、ドランたちの真の性格と、彼らの拓矢たちに抱いている印象。それを知った拓矢たちは、ドランたちに対してきちんと謝り、お詫びに彼らの身体を洗ってやるなどし、彼らとの絆を深めていくのでした。「自分たちは主だ」として、冷たい視線を送ってきたドランたちに開き直り、強がって見せた拓矢たち。しかし、その時のドランたちの目が夜になっても忘れることができず、やがて彼らは自ら集まり、ドランたちのもとへと向かいます。いつものように、ドランたちに対して強気に出た拓矢たち。しかし今回ばかりはドランたちも表情を変えず、どこか悲しそう。それが忘れられなかった拓矢たちは、自ら集まり、ドランたちに謝ろうとします。今回、ドランたちに「謝ろう」といてみせる拓矢たち。てっきりそのまま開き直りっぱなしだと思っていましたから、この彼らの行動はちょっと意外でしたね。まだ、彼らもそこまで性根は悪くなっていないということか―。その後、彼らが目にしたのは、まるで人間のように感情豊かに話しあい、そして笑うドランたちの姿。これを見て拓矢たちは、これこそドランたちの真の性格であると気づきます。今までは、どことなく不愛想な一面もあったドランたち。しかし今回、それはドランたちの本当の性格ではなく、目覚めたてのため感情がそれほど育っていなかったのがその理由であることが判明します。ドランたちも、拓矢たちと過ごすことで自身の心を成長させていってたんですね~。その後は、拓矢たちがドランの身体を洗ってやったりなど、微笑ましいシーンが続くことに。いいなぁ、この楽し気な感じ。


ワルターの学者チームがレジェンドラの石板の解析を完了した頃、ドランたちもゴルドスコープに表示されたヒントが何を表しているかを知り、パワーストーンの在り処と思われる場所へ急行。そこはエゲレスの湖畔にある古城でした。着陸しようとするドランたちでしたが、そこへワルターのプラズマルスの妨害が入ることに。彼らは反撃を開始しますが…。レジェンドラの石板に書かれていたのは、今回ヒントとして提示されていた「〇」の意味。それが表すものは、図形でも場所でも物質でもなく、なんとドランたち勇者の心のつながりをでした。このことが理解しきれなかったワルターでしたが、同じ頃ドランたちがパワーストーンの在り処を見つけたことで、それを横取りしようとするのでした。拓矢たちを囲むようにして、偶然円陣をくむように座ったことで、パワーストーンの在り処を思い出したドランたち。今回のパワーストーンの在り処の発見条件が、物等ではなく「心のつながり」だったというのが、かなりいい設定だなぁと感じましたね。まあ、ドランたちがそれを発見できたのもたまたまだけど…。その後、エゲレスの湖畔にある古城へ向かった彼らでしたが、尾行してきたワルターに襲われることに。ドランたちも各自合体して負けじと反撃しますが、ワルターの操るプラズマルスは、電気によるバリ嗚呼などを使う厄介な相手でした。今回登場した敵プラズマルスは、その名の通り電気系の技が得意。電気を変化させてバリアフィールドのようなものを作り、ゴルドランたちを苦しめます。プラズマルスの強さに注目させられるこのシーンですが、それよりも印象に残ったのが、この直前の拓矢たちとの会話シーン。「負けそうになったら逃げてもいいぜ、死んだら元も子もないしな。」などという、今までの拓矢たちとドランたちの間ではありえなかったような、軽快なやり取りが続きます。今回で本当に、拓矢たちとドランたちは“友達”になったって感じですね。


プラズマルスの攻撃にゴルドランが苦戦する中、ワルターは悠々とパワーストーンの捜索に着手。しかし、それは拓矢たちの奮闘により失敗に終わります。さらに、ゴルドランの決死の反撃により、プラズマルスは一時的に行動停止。このスキに拓矢はパワーストーンをつかみ、6番目の勇者:空影を復活させることになります。黄金忍者の名を持つ空影は、自身の技を駆使してプラズマルスの技を突破。ゴルドランに反撃のチャンスを与え、プラズマルスは敗北するのでした。Bパート後半で目立ったのが、拓矢たちの奮闘。特に和樹は、プラズマルスが自身をラバーコーティングすることで電撃を防いでいることに気づき、スーパー竜牙剣を利用してそれに傷をつけるようゴルドランに指示します。このゴルドランの反撃により、形勢は逆転。崩れる古城の中を突っ走って拓矢はパワーストーンに手を当て、空影の復活に成功。空影は手裏剣などを駆使してプラズマルスの技や攻撃をほぼすべて封じ、ゴルドランの勝利に攻撃するのでした。空影に負けないくらいの、めざましい拓矢たちの活躍。ゴルドランたちのために奮闘してたし、今回で見直したぞ、彼らのこと!一方の空影も負けてはおらず、初登場補正がかかっていることもあり、プラズマルスを完全に翻弄して見せました。空影の声は「勇者シリーズ」でおなじみの巻島直樹さんですが、今回の彼の声色はいつもと違う印象。落ち着いた彼の声も、いいなぁ。

 

 

 

第15話「大空合体!スカイゴルドラン

1995年5月13日放送
登場した敵他:カマルダー(カスタムギア)、イノシシメカ(サイゾウ配下)、幻影カスタムギア軍団

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「空影!いったいこの合体は…?」「名付けて、スカイゴルドラン!!」


STORY:なかなかドランたちとなじもうとしない空影に、頭を悩ませる拓矢たち。そんな時、拓矢が偶然パワーストーンの地図を拾い、皆でその場所:イガリアンへ向かうことに。しかし、それはカーネルが雇った悪の忍者:サイゾウの罠だった!罠にはまり、あわや大ピンチというところを、空影に救われたゴルドランと拓矢たち。しかし、今度はワルターの魔の手が迫る。人質戦法をとる彼を絶対に許すな!大空合体・スカイゴルドランの力を見せてやれ!


空影のデビューに続き、今度は彼とゴルドランの新合体:スカイゴルドランのデビュー回となった今回。後半で展開される戦闘シーンでは、今まであまり見られなかった斬新な演出が取り入れられたり、ところどころ劇画調になってお話に緊迫感を与えていたりなど、柳沢テツヤ作画も相まって、お話面でも作画面でもかなり見ごたえのあるお話になっていました。今回の作画の気合の入りようは、マジで「勇者シリーズ」トップクラスじゃないか!?


前回仲間になったものの、なかなかドランたちと仲良くなろうとしない空影。じょじょに険悪ムードになってくる彼らを見て気を使い始める拓矢たちでしたが、その時空影はパワーストーンの在り処のヒントだけ提示し、その後再び自分の世界へ行ってしまいます。一方、カーネルワルターに内緒で忍者サイゾウを雇い、拓矢たちを偵察。ワルターからは散々に言われますが、それでも彼は密かにサイゾウを使い続けるのでした。今までは、比較的フレンドリーなヤツらが多かったレジェンドラの勇者たち。しかし、前回から加入した空影は、そういった彼らとは一線を画すクールなキャラとして描かれています。でも、物語が全体的にギャグ寄りだから、そんなにクール感が出せていないような気も…。素っ気ない態度をとってドランたちを困らせる空影でしたが、パワーストーンの在り処のヒントはきちんと提示。しかし、その時彼は何者かの気配を感じます。なんだかんだで最低限は協力してくれる空影。しかしここで彼の態度がつれなかったのは、彼が冷たいからではなく、何者かの気配を感じていたからでした。実は、この間にサイゾウが放ったメカコウモリが侵入。パワーストーンの在り処の情報を盗み見しており、それはカーネルの耳に入ってしまっていました。ワルターの作戦の失敗続きに見かねて、サイゾウを雇ったカーネル。どうやら優秀な忍者らしいけど、なんでいちいちしゃべる時に拡声器使うんだこの人…?


ここ最近の不運続きもあって、気晴らしに釣りを行う拓矢。その時彼は偶然空き缶を釣り上げ、その中にパワーストーンの在り処が書かれた地図を発見します。それが本物だとすっかり信じ込んだ彼は、それが指し示す地点:イガリアンへと急行。パワーストーン探しを始めます。しかしそれはサイゾウの罠。仕掛けられた罠にはまった拓矢たちは、がけから転落してピンチに陥りますが…。テストで0点を取りまくったせいで、すっかり「ばってん(×印)恐怖症」に陥ってしまった拓矢。×印を見るだけで昏倒してしまうくらいの重症でしたが、パワーストーンの地図を発見したことで、それをあっという間に克服してしまいます。ウーロン茶の空き缶に、無造作に詰められていたパワーストーンの地図。ご丁寧に日本語でわかりやすく書かれており、だれがどう見ても「これ偽物だろ」と気づきそうな出来でしたが、拓矢はこれを本気で本物の地図だと信じ込み、地図が指し示すイガリアンの地へ出発します。そして、現地でパワーストーン探しを始める拓矢たち。ドランを除いて勇者たちに待機命令を出す彼らでしたが、空影はそんな命令に従おうともせずに、勝手に飛び出してしまいます。さすがに彼の態度に腹を立て、手を出しそうになってしまうスターシルバーそんなアツくなった彼を制止する拓矢たちに、彼らの“主”としての成長を感じましたね。こうしてこの場を切り抜け、ドランとともにパワーストーン探しに出る拓矢たちでしたが、そこで待ち受けていたのはサイゾウの罠。これにより森の木々がどんどん倒され、ギリギリそれを突っ走って回避する彼らでしたが、そこを抜けた先に待っていたのは崖。止まり切れずに転落してしまうドランでしたが、それを救ったのは空影でした。多数のメカ動物を配置し、逐一拓矢たちの行動を監視するサイゾウ、そして彼の部下たち。とここまでは彼らも有能そうに見えましたが、なぜか仕掛けた罠は妙に回りくどく、おまけにサイゾウの呼び名でいちいち言い争いをする有様。うーん、有能なのか無能なのか…?


空影に危ないところを救われたドランたち。しかし今度は、過去に倒したはずのワルターのカスタムギア軍団が現れます。ゴルゴンを召喚し合体するゴルドランでしたが、敵が想定以上に強かったため大苦戦。一方その戦闘から少し離れていた空影は、このカスタムギア軍団のからくりに気づいていました。正体を見破り、全てを破壊する空影。追い詰められたサイゾウはとうとうその姿を見せますが、割とあっさり空影たちの攻撃の前に敗れるのでした。ドランたちの前に現れたのは、過去に倒されたはずの、ワルターのカスタムギア軍団。ドランはゴルドランに合体して1人ですべての敵に立ち向かっていきますが、空影はあえて退き、事態を静観していました。リザードスやサボンダーなど、過去に現れた敵が一気に登場。しかしこれらは実際に再生したものではなく、全てサイゾウの幻術とホログラフによって生み出されていた幻でした。そのことにいち早く気づいていた空影は、少し先頭から離れることで、空間把握をして逆転への突破口を探していたんですね~。やっぱり空影、悪いヤツじゃなさそう。単純になれ合いが嫌いなだけで、結構仲間思いなタイプなのかもしれませんね。こうして空影に技を見破られたサイゾウは、最後の手段として自身が開発したイノシシロボを起動。渾身の一発を撃ちだしてゴルドランたちを翻弄しますが、結局めぼしい技がそれくらいしかなかったため、あっという間に反撃を食らって爆散してしまいます。どこかに飛んでいく形で、サイゾウは退場。ツッコミどころが多いとはいえ、結構ゴルドランを追い詰める作戦をやってたんだから、準レギュラーの悪役で出てくるのかなと期待したんだけどなぁ。


サイゾウを倒してひと段落していた拓矢たちでしたが、ここでワルターが操るカマルダーが出現。彼らを人質に取り、手を出せないゴルドランに対して容赦ない攻撃を加えます。しかし、ゴルドランが叫んだ時、空に緑色の稲妻が走って空影が出現。彼はゴルドランと合体してスカイゴルドランとなり、新必殺技:スーパー竜牙剣・疾風迅雷斬りでカマルダーを倒すのでした。この後半の戦闘シーンでは、作画に気合を感じる描写が連続。カマルダーの攻撃にやられるゴルドラン、凶悪な顔をするワルター、それに激しく怒るスカイゴルドランなど、いい意味で『ゴルドラン』っぽくない描写が続き、観る者をアツくしてくれました。いやぁ、なんだかスゲェアツいロボットアニメしてたぜ!この後、カマルダーとの戦いでピンチに陥るゴルドランは、空に向かって叫び、緑色の稲妻を放出。それは空影を呼び寄せ、2体は合体。スカイゴルドランとなって、一気に形勢逆転します。ゴルドランの背面に空影が合体するという、シンプルな合体であるスカイゴルドラン。しかし、この合体の何よりもの特徴は、ゴルドランが空を飛ぶ能力を入手した点でした。マイトガインを除いて勇者シリーズの1号ロボたちは、ほぼ何かしらの力を使って空を飛ぶことができますから、ここまで「合体したことで空を飛べる」ということがクローズアップされるのは珍しい感じがしますね。そんなスカイゴルドランの力により、カマルダーはすぐに敗北。この事件を経ても空影の性格は相変わらずでしたが、拓矢たちは空影も仲間になったことを確信し、今後みんなで仲良くやっていこうと呼びかけるのでした。夕日をバックに、皆の仲を取り持つ拓矢たち。このシーンもまた、なかなか印象に残るものになっていたなぁ。

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第16話から第18話をご紹介予定です。『黄金勇者ゴルドラン』。選挙に勝って、パワーストーンをもらおう!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1995年放送の黄金勇者ゴルドラン』使用BGM「鋼鉄武装アドベンジャー」です。

 

第3話から登場し、『ゴルドラン』の2号勇者として活躍してくれた、アドベンジャーのテーマソング。機関車形態からロボット形態への変形シーンでは、ほぼ必ずと言っていいほど使用されていた楽曲ですね。

 

勇者シリーズ」では最初期から登場した勇者のうち1体はラストまで一切パワーアップすることなく活躍するヤツがいますが、『ゴルドラン』においてはアドベンジャーがそれにあたる勇者。あ、でも鋼鉄武装ができるようになったことは、ある意味パワーアップと言えるのかな(第11話、正確には本来の力の覚醒)。そう考えると、『ゴルドラン』は「勇者シリーズ」で唯一、初期登場ロボ全てがパワーアップした作品と言えるかもしれないですね。

 

 

 


黄金勇者ゴルドラン 【OST】 待ちうける事件~鋼鉄武装アドベンジャー/松尾早人

 

 

 

 

 

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