お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『黄金勇者ゴルドラン』ちょっとした感想 4th-Adventure(第10~12話)

f:id:bongore_asterisk:20200717193357j:plain

今回は、黄金勇者ゴルドラン』の感想記事第4回目です。

 

前回の通り空影登場回を控えているため、今回ご紹介の3話は全て、パワーストーン探しが空振りに終わる系のお話。その分、ワルター側が勢力を強めてきたり、お話自体のギャグの具合が加速してきたりと、拓矢たちを取り巻くものが大きく変化していきます。ここまでギャグやってくれると、もう色々通り越して爽快だよなぁ!

 

 

 

 

第10話「燃えよ!チビドラゴン」

1995年4月8日放送
登場した敵他:キングファンファン(カスタムギア)

f:id:bongore_asterisk:20200717193429j:plain

「僕がついてなくてももう大丈夫だろ?君はもう、弱虫なんかじゃないんだから。」


STORY:和樹の提案をきっかけに、エベレスタン地方で竜が守る黄金の光こそパワーストーンではないかと推測した拓矢たち。ろくに調べもせずに現地に急行するが、そこで彼らを待ち受けていたのは、竜を倒すべく修業を積む少年リョウマだった。その後彼とともに竜を発見する拓矢たちだったが、カーネルの手により全滅。残された卵からは、なんと竜が生まれた!ところがこの竜、とんでもなく弱虫。拓矢たちは、竜に勇気を与えることはできるのか!?


拓矢たちの劇中で生まれた竜:ガースケと、ゲストキャラクターであるリョウマとの交流を描いたお話。ゴルドラン』にしてはわりとギャグ要素が薄く、純粋にガースケの成長を楽しむことができる一編になっています。同時期(翌年)の作品である『カーレンジャー』でも初期にシリアス系のお話がありましたし、ギャグ系作品では、時々こうしたいつもと違う感じのお話が挿入されることがありますよね。


拓矢が算数の宿題に追われる一方で、分厚い本からパワーストーンに関する情報を探していた和樹。彼はその中のエベレスタン地方の記述に着目し、「竜が守る黄金の光」こそパワーストーンではないかと推測します。宿題から解放されたかったためすぐ出動する拓矢たちでしたが、現地でまず出会ったのは、竜を倒すことを目標にしているという少年:リョウマでした。算数の宿題がさっぱりわからず、例によって和樹に頼もうとするも、断られてしまう拓矢。宿題の内容が全然わからないのはまあわからなくもないけど、ドリル一面に「わかりません」とか「へのへのもへじ」を書いちゃダメだろ!拓矢がそんなことをしている一方で、さっさと宿題を終わらせていた和樹は、パワーストーンに関する調査を開始。エベレスタン地方の「竜が守る黄金の光」の記述を目にし、これがパワーストーンのことではないかと推測。その直後、宿題から逃げ出したかった拓矢の進言もあって、事前調査もせずに現地へ出発します。エベレスタン地方は、現実世界でいうと中国のチベットのさらにエベレスト山方面よりの地域らしい。あの地域って、「勇者シリーズ」ではちょくちょく重要ポイントとして登場するよね。その後、現地へ飛んだ拓矢たちがまずであったのは、竜ではなくそれを倒そうと修業を重ねている少年:リョウマ。彼は果敢にもドランに戦いを挑みますがあっさり完敗。その夜拓矢たちと友だちになるのでした。巨大ブーメランをメイン武器として扱うリョウマ。そのままドランに戦いを挑みますが、ブーメランはドランに全くダメージを与えることはできず、すぐ負けてしまいます。でもこのブーメラン、のちの描写ではカスタムギア部隊を撃破してるんだよなぁ。ドランが硬すぎるだけで、このブーメランけっこう強いんじゃないか?


翌朝、リョウマの竜探しを手伝うことにした拓矢たち。ところが竜は一向に発見できず、とうとう彼らも飽き飽きしてきます。そんな時、彼らの上空を2匹の竜が通過。拓矢たちはすぐさま追いかけますが、それらはカーネルの乗る中型飛行メカとカスタムギア部隊によって倒されてしまいます。カーネルのやり方に戦慄する拓矢たち。その時、壊れた竜の棲み処から何かが―。竜を探しても一向に出てこないなと思いきや、あっちから出てきてくれたというオチ。てっきり中国の竜っていうから東洋の竜っぽい姿を想像してたけど、なんだよ、実際の姿はガッツリ西洋のドラゴンじゃないか!そんな竜たちはいかにも強そうな見た目をしていましたが、拓矢たちを尾行してこの地域までやって来ていた、カーネル率いるカスタムギア部隊の手によって全滅。派遣されたその部隊はドランにより倒されますが、竜2体は死んでしまうのでした。こう書くと竜って意外に弱かったんじゃないかと思われそうですが、実際はカーネルの部隊が強かったという形。そりゃそうだよ、キャノン砲でビーム撃ってくるんだから、そりゃ勝ち目無いよね。そして、カーネルたちによってめちゃくちゃにされてしまった、竜の棲み処。拓矢たちはあまりの惨状に驚きを隠せないでいましたが、その中から黄金に光る物体を発見。拓矢は金の卵だと誤認しますが、中から出てきたのは竜の赤ん坊。そう、「竜が守る黄金の光」とは、卵のことだったのでした。今回は、割と早い段階でパワーストーン探しが空振りだったことが判明。その代わり、この竜の赤ん坊がさらにお話を生むことになります。せっかくいい感じのシーンなのに、拓矢はペットショップに売ればいくらになるかだとか、リョウマは焼いて食べたらどうなるだろうとか、そんなズレた発想ばかり。リョウマ、お前登場時とキャラ変わってるぞ…。


竜の赤ん坊のことを説くにかわいがっていた大は、それをガースケと命名。あれこれお世話しますが、ガースケがあまりにも弱虫すぎるところを見て、リョウマや和樹は徐々にそれを指摘し始めます。やがてガースケが行方をくらましてしまい、探しに後を追う大。なんとかガースケを見つけた彼でしたが、運悪く体勢を立て直したカーネルの攻撃を受けてしまうのでした。ガースケは立派な竜の赤ん坊。赤ん坊ながら飛べるうえに火も吐くことができますが、エリマキトカゲやカラス、ウサギにまでビビってしまうほどの極度の弱虫でした。これに対して、まるで親のように優しく接する大。しかし、あまりにも彼が優しすぎるため、リョウマと和樹は彼の対応を批判し始めます。大の願いは、ガースケが1人で立派にこの地で過ごしていけるようになること。しかしそのためには、今のような弱虫のままではダメで、あえて大が突き放すなどして、ガースケに弱虫の克服と自立を促す必要がありました。自分の心とリョウマたちの指摘の中で揺れ動く大の表情が、とても切なそうでしたね。そんな中、ガースケは森の中で迷子になってしまうことに。すぐに大が追いかけたことで無事発見できましたが、直後カーネルの攻撃を受けてしまいます。カーネルの攻撃から大を救おうとするガースケ。おおう、いいシーンじゃないか…。


ドランが応援に駆け付けたことで、カーネルの部隊は再び全滅。これで事件解決かと思いきや、ワルターが最新式のカスタムギア「キングファンファン」を引っ提げて現れます。ドランはゴルドランに合体したものの、その驚異的なパワーの前に手も足も出なくなってしまいますが、それを救ったのはガースケとリョウマのコンビ。彼らのアシストによりゴルドランは危機を脱して逆転勝利。そして最後、大はガースケのことをリョウマに託し、日本に戻るのでした。今回登場の敵の名前は、「キングファンファン」。名前はかなりふざけていますが、見た目は甲冑をデザインに取り込んだかなりカッコいいデザインに。おまけに両肩に備え付けられたファンから放たれる風により、風圧でゴルドランを吹っ飛ばしたり、重力波によりゴルドランの動きを封じ込めたりしていました。見た目もいいし、なかなか強いぞキングファンファン!絶対名前で損しているような気がするけどな!第7話なみの大ピンチに陥ったゴルドランでしたが、これを救ったのはガースケとリョウマ。ガースケはリョウマの言葉で自分を奮い立たせ、カーネルの乗る中型飛行メカを撃墜しただけでなく、キングファンファンにもダメージを与えることに成功。リョウマもあのブーメランでカスタムギア部隊を切り裂き、どんどん戦果を挙げていきます。なかなかいいコンビをしているガースケとリョウマ。リョウマの本来の目的は竜を倒すことだけど、もう方針転換して「竜とともに自分を強くする」とかでいいんじゃないか?そんなガースケとリョウマによって救われたゴルドランは、いつものスーパー竜牙剣・一刀両断斬りで勝利。そしてラスト、大はガースケにさよならを言って、日本へと戻るのでした。ガースケが立派に成長するまで見守ることを約束してくれたリョウマ。彼、登場時はどうなることかと思ったけど、かなりいいキャラしていましたね。

 

 

 

第11話「出現!超ド級要塞ロボ」

1995年4月15日放送
登場した敵他:ザゾリガン

f:id:bongore_asterisk:20200717193916j:plain

「飛んで火にいる夏の虫め!今日でゴルドランは最終回だ!!」


STORY:作戦失敗の連続により、本国からも尻を叩かれることになったワルター。そんな彼が次に編み出したのは、マンガからヒントを得た、戦艦ザゾリガンの改造作戦だった。ワルターはニセ情報で拓矢たちをおびき出し、ザゾリガンをロボット形態へと変形。その圧倒的パワーと体躯の差でゴルドランたちを追い詰める。やがて拓矢も負傷し、彼らをおいて再び出撃してしまうドランたち。この無敵の戦艦ロボに対し、拓矢たちに勝ち目はあるのか!?


アドベンジャーの新たな戦力の解放、拓矢たちとドランたちの仲間としての絆の再確認、そして何より敵側に超巨大ロボ登場など、1クール終盤にふさわしいてんこ盛りな内容になった一編。しかし、そもそも作戦の着想がロボット漫画だったり、ザゾリガンを倒す方法がまさかの自滅(拓矢たちが内部でメチャクチャやったのが原因)だったりと、やっぱり要所要所で笑わせてくれます。ザゾリガン、あと数話くらいはレギュラー敵キャラとして出てくると思ったんだけどなぁ。


作戦の失敗が続き、本国から連絡を受けて取り乱すカーネル。その報せを受けたワルターでしたが、彼はマンガ『無敵ロボサイキョウダー』に夢中。そして彼は、このマンガから新たなゴルドラン全滅作戦を思いつくのでした。一方、拓矢たちはスポーツ紙をヒントに次のパワーストーン探しへと出発。そこはスカザンス連邦の軍事基地があるゴルゴダ島という島でしたが、島の基地は何者かの手によって全滅させられていたのでした。今回のお話のすべての発端は、ワルターが読んでいた『無敵ロボサイキョウダー』。悪の科学者ドクターQの野望を打ち砕くべく、正義のロボサイキョウダーが戦うという典型的なロボット漫画のようですが、劇中ではかなり人気を博しているらしく、ワルターも夢中になって読んでいました。このマンガからヒントを得た結果が、戦艦ザゾリガンを超巨大ロボに変形で生きるように改造し、ゴルドランたちを倒してしまおうというもの。あまりにも単純すぎる上に、マンガから作戦まで丸ごとコピーしちゃうなんて、大丈夫なのか…?ワルターがこうして作戦を進めている一方で、スポーツ紙のニュースをもとにパワーストーン探しを始めたのが拓矢たち。彼らは危険地帯であるスカザンス連邦のゴルゴダ島にやって来ますが、島の軍事基地は何者かの手により全滅。おまけに巨大な窪地がいくつも残されており、それは巨大ロボの足跡であることが判明します。ゴルゴダ島の基地を襲ったのもワルター。これも『サイキョウダー』でドクターQが実際に行った作戦らしい。そこまでコピーするか、おい…。


やがて島には、200mを超すと思われる超巨大ロボが出現。その正体は、ワルターの乗るザゾリガンでした。これに対しドランたちが出撃。各々合体してそれに挑みますが、体格差がありすぎるうえにパワーが桁違いのため、大苦戦を強いられてしまいます。やがて戦闘中に拓矢が負傷。アドベンジャーの記憶が覚醒したこともあり、とりあえずゴルドランたちはたくやたちを回収して撤退するのでした。ワルターの自信作、ザゾリガンがこのシーンで登場。大きさはゴルドランたちの10倍以上あり、さらに火力面やパワー面も上回っているため、ゴルドランたちを今まで以上に苦しめます。ザゾリガンのデザイン自体はオリジナル(?)のようですが、その演出や行動などには、いろいろなロボットからのオマージュがちりばめられています。「トランスフォーム!」と言って変形するのは『トランスフォーマー』ですし、変形(合体)した後に劇画タッチになって背景が光るのは80年代サンライズロボットアニメではよく見られた演出。そしてあおむけに倒れると自分で起き上がれないというのは、『ウルトラセブン』のキングジョーです。もうスタッフのやりたい放題って感じ。でもこの感じ、好きだ!このようにザゾリガンの戦闘シーンはちょくちょくニヤリとさせられるシーンがありますが、その実力はやはり本物。ゴルドランたちを徹底的に追い詰め、初めて拓矢を負傷させるまでしています。拓矢たちの誰かが負傷するのは、今回が初めて。いかに戦闘が激化していたかが窺えることでしょう。ピンチに陥るゴルドランでしたが、ここでアドベンジャーが記憶を取り戻し、全火器を一斉解放。ザゾリガンを少し後退させ、そのスキを突いて撤退します。


病院に担ぎ込まれた拓矢。幸い命に別状はなく、彼は今回のワルターの行動が『無敵ロボサイキョウダー』から着想を得ているのではないかと気づきます。それをドランたちにいち早く伝えようとするも、彼らの隠れ家である難破船の倉庫の中はもぬけの殻。さらにその夜、拓矢たちはワルターによって誘拐され、ドランたちをおびき出すおとりにされてしまうのでした。拓矢は負傷したものの元気。入院している間ヒマなので『無敵ロボサイキョウダー』を読み直していたようで、それにより今回のワルターの作戦に気づきます。「どうりで今までのアイツより声に貫禄があった」「作戦がよくできていた」という拓矢と和樹。ということは、普段のワルターの作戦はマンガ以下ということなのか…。とにかくこれで、拓矢は重大な事実に気づいたことに。それをドランたちに伝えようとしますが、いつもの隠れ家の中にはおらず、彼らが自分たちに内緒で出撃してしまったことを察します。それをよく思わない拓矢たちでしたが、その夜、彼らはワルターに誘拐されてしまうのでした。今回拓矢が負傷したことで、「いつだれかが大ケガをするか分からない」と、冒険のマイナスの側面に気づいた拓矢たちとドランたち。それを受けてドランたちは、拓矢たちを傷つけまいとして無断で出撃していたのでした。彼らの本心を察しつつも、「なんで出撃しちゃったんだ」と夜道で小声で文句を言う拓矢の姿が印象的。彼らとドランたちの絆も、かなり深まって来ていたんですね。


ドンピシャなタイミングで現れるゴルドランたち。対するワルターは、ドクターQの思考パターンを完全コピーし、ザゾリガンを操って応戦します。前半戦以上に強力になっているザゾリガンに、倒される寸前にまで追い詰められてしまうゴルドランたち。そのピンチを救ったのは、中で拘束されているはずの拓矢たちでした、彼らの活躍により、ザゾリガンは攻撃を中止したうえに同士討ちを始め、やがて自滅。拓矢たちはドランによって救出され、再び彼らの冒険の日々が始まるのでした。ドクターQの思考パターンを完全にコピーし、自身の頭とコンピューターを直結させたワルター。これにより、彼はじょじょに性格を豹変させていくことになります。最初はゴルドランを倒すことがパワーストーンを集めるために過ぎなかったのに対し、途中から「地球を掌握した」だの「パワーストーンはどうでもいい」と言いだすワルター。いつの間にかドクターQに精神を乗っ取られかけてしまったということなのでしょうね。そんなこともあり窮地に追い込まれるゴルドランたちでしたが、これを救ったのが拓矢たち。彼らは牢屋を抜け出してコンピュータールームに侵入。そのコンピューターに今度はありったけのサイキョウダーの情報を入力。これによりザゾリガンは悪い行動はできなくなり、ゴルドランを踏み潰す直前で一旦停止。その後カーネルがカスタムギア部隊を派遣しますが、これをなんとザゾリガンが全滅させ、最後は拓矢たち救出のためにアドベンジャーが放ったギャラクティカバスターが原因で、半ば自滅する形で倒されるのでした。ザゾリガンがカスタムギア部隊を全滅させるシーンは、ちょっと滑稽。なんだか、アリを踏み潰す子供みたいに見えたなぁ。こうして戦いは終わり、再び対面する拓矢たちとドランたち。彼らはお互いに今後も冒険を続けることを確認し合い、帰路につくのでした。ラストシーンがさわやかでGood。あと、アドベンジャーの反応がちょっとかわいかったぞ。

 

 

 

第12話「とけて流れりゃ大混乱」

1995年4月22日放送
登場した敵他:ブリザードス(カスタムギア)

f:id:bongore_asterisk:20200717194308j:plain

「危機一髪ってとこかぁ。」「俺たち、運がいいな!」「主人公だもん…。」


STORY:レジェンドラの石板の独自解析を進めていたワルター。研究部門からある一文の翻訳に成功したことを知った彼は、その文章が指示しているものが北極海に浮かぶ氷の島国:スノーランドだと直感。なんとそれを丸ごと南国まで引っ張り、氷を融かしてパワーストーンを探そうとし始めた!遅れて現地に到着した拓矢たちだったが、ゴルドランたちも凍らされてしまい、大ピンチに。そして融け出すスノーランド!拓矢たちの運命やいかに!?


今までは、拓矢たちがパワーストーンの在り処の候補を発見して出発→ワルターが後追いするという展開がほとんどでしたが、今回はその逆。ワルターが先に候補地を見つけ、それを拓矢たちが追いかけるという構図になりました。しかししかし、それ以上に笑わされたのが、全体的にいろんな意味で振り切りきっているストーリー。“イカれた面白さ”としては、1クール目のお話の中で随一と言えるのではないでしょうか?


独自に研究チームを組織し、以前発見していたレジェンドラの石板を解析させていたワルター。やがて文章の一部が解析できたとの報告を受け、ワルターはその内容から、北極海に浮かぶ島国:スノーランドこそパワーストーンの在り処だと踏みます。そう考えた彼は、さっそく出撃してスノーランドを攻撃。一方の拓矢たちも、ワルターの行動を開始を知り、そのあとを追うのでした。前回の戦闘でザゾリガンが破壊されてしまったため、今回から新型戦艦デスギャリガンが登場。それが完成してご満悦のワルターのもとに入ってきた情報が、レジェンドラの石板の一部の解析が完了したというものでした。レジェンドラの石板に書かれていたのは、「凍てつく氷の大地の下に宝物が埋まっている」というもの。この記述をヒントに、ワルターはそれが北極海にあるスノーランドという島国を指していると直感します。このワルターの思い込みこそ、今回の事件の発端。実際に石板に何が書かれていたのかは、ラストに判明することになります。こうしてさっそく現地へ飛んだワルターは、ありったけのカスタムギア部隊を投入してスノーランドの破壊を開始。民家などは次々に破壊されてしまいますが、長年厳しい気候に晒されてきたスノーランドの大地は、びくともしないのでした。ワルターの一連の行動を見て、冷ややかな目線を送るスノーランドの住民たち。民家を破壊された時は騒いだり、その前にワルタースノーランドの伝説を聞いたときには笑ってみせたり、なんか忙しい国民だなぁ…。同じ頃、拓矢たちもワルターの出撃を察知。アドベンジャーに乗り込み、スノーランドへ向かいます。


スノーランドへ向かう拓矢たちの前に現れたでっかい氷山。それは氷山ではなく、なんとスノーランドそのものでした。ワルターのあまりにも単純で突飛すぎる作戦を知った拓矢たちは、すぐにドランたちに変形・合体を指示。合体したゴルドランたちはカスタムギア部隊と戦闘になりますが、ワルターの操縦するブリザードスに氷漬けにされてしまい、さらに拓矢たちも、融けだした氷に巻き込まれてしまうことに…。いくら攻撃しても壊れないスノーランドの国土。いら立つワルターが考え出した作戦は、なんとスノーランドそのものをデスギャリガンで南国へと引っ張り、熱帯気候を利用して完全に融かしてしまおうというものでした。スノーランドは実際の地盤ではなく、大きな氷塊の上にある国なので、理論上は可能。でもそれを実際にやってのけちゃうワルターに笑わされます。拓矢たちからも、あまりにもムチャクチャすぎてツッコまれてるしね…。そんな移動するスノーランドとワルターたちの姿を見た拓矢たちは、ワルターの解説で彼らの作戦を知った後、ドランたちに合体を指示。ゴルドランたちは戦闘を開始しますが、ワルターの操るブリザードスの前に敗北してしまいます。ワルターは拓矢たちが自分の作戦を読んでここまで来たと思い込み、ペラペラとそれを口にしてしまうことに。ところが拓矢たちは作戦のことについてはなーんにも知らず、結果的に彼ら側が得をする形になってしまいます。第1話でもあったなぁ、こんなパターン。ここまでいいところなしのワルターですが、彼が本気を見せたのがブリザードスの操縦。なんと強烈冷気でゴルドランたちを氷漬けにし、そのままデスギャリガン内に搬入してしまいます。ゴルドランたちの動きを封じる画期的な戦法。でも、氷の強度がありすぎて、自分でも割れないってどうなのよ!?


氷に乗っかり滑走していた拓矢たちでしたが、なんとか海に落ちずに済むことに。しかし、南国に近づくにつれスノーランドの国土は着実に融けつつありました。これに危機感を覚えた拓矢たちは、偶然スノーランドの住民たちと出会ったことをきっかけに、住民全体でバランスをとって何とか転覆を回避することに成功。しかし、そこにしびれを切らしたワルターが再び現れます。氷にたまたま乗っかってしまったことで、ひたすら斜面を滑る拓矢たち。あわや海に転落かと思われましたが、なぜか斜面の途中にいたシロクマのおかげで救われます。九死に一生を得た拓矢たち。でもさ、その生き残った理由を「僕たち主人公だから」って言っちゃだめだよ!その後、彼らはスノーランドの中心に集まる住民たちを発見。ゴルドランたちとはぐれてい彼らは最初は冷たい対応をされてしまいますが、スノーランドがバランスを崩して転覆仕掛けたことをきっかけに、それを助けたことで信頼を得ます。拓矢たちが編み出したバランスを取る方法は、住民全員に整列してもらい、天秤の要領で国土を水平に保つというもの。これだけでもおかしくて笑えるのですが、デブや貧乏ゆすりがクセになっている人のせいでその均衡が崩れかけ、拓矢たちが大声で注意するのにもまた笑えます。


スノーランドを破壊せんと、攻撃を強めるブリザードス。やがてスノーランドは完全に融けきってしまいますが、中から出てきたのはなんと巨大な船でした。ワルターパワーストーンがここにはないことに愕然とし、船を破壊しようとしますが、そこへ氷から脱出したゴルドランたちが登場。武器を叩き切った後、氷塊を使ってブリザードスの攻撃を封じ、スーパー竜牙剣・一刀両断斬りでとどめを刺すのでした。そしてラスト、スノーランドの国民たちを誘導する拓矢たち。ところが、彼らが連れてきた場所は…。スノーランドに隠されていた宝物。それはパワーストーンではなく、遠い昔の先祖が開拓の際に使用していた巨大な帆船でした。スノーランドは1か所だけ氷の下からトーテムポールのようなものが生えている個所があったのですが、あれはマストだったんですね。ちなみにこのことはレジェンドラの石板(冒頭で解析した文章の続き)にも記載済み。なんであえてパワーストーンと関係ないこと書いたんだろう?とにかく、これでスノーランドの宝がパワーストーンではないことが判明し、怒ってスノーランドを破壊しようとするワルター。それを防ぎ、返り討ちにしたのが、中盤で氷漬けにされていたはずのゴルドランたちでした。ワルタースノーランドを破壊したいと思うあまり、デスギャリガン内に収容した彼らのことはすっかり忘れてしまっており、ワルターが暴れている間にゴルドランたちは完全復活。そのままブリザードスもやられ、逆転勝利を許してしまうのでした。と、まあここまではいいものの(いいのか?)、一番今回で問題なのはラストシーン。拓矢たちはスノーランドの住民たちを北極に誘導したものの、よく見るとそこはペンギンがいる南極。スノーランドの住民たちはそれに気づいて拓矢たちに助けを求めますが、既に彼らは、声が届かないほどの上空へ飛び去ってしまっていました。結局、拓矢たちはスノーランドの住民たちにいいことをしたと思い込んだまま終了。え~、これでいいのぉ?

 

 

 

 

 

今回はここまで。次回は第13話から第15話をご紹介予定です。『黄金勇者ゴルドラン』。コイツはスゲェや!

 

 

 

 

 

◎今日の勇者ソング◎

今日ご紹介するのは、1995年放送の黄金勇者ゴルドラン』使用BGM「ヒーロー登場」です。

 

こちらも劇中ではよく使われていたBGMの1つ。本編後半の本腰を入れた戦闘パートではなく、前中盤に挿入される小規模戦闘において、ドランたちの搭乗BGMとしてよく使われていた印象があります。

 

音楽の長さは30秒と短いですが、その中でも緩急がつけられており魅力たっぷり。BGMというものも、奥が深いですね。

 

 

 


Brave of Gold Goldran OST1 #10 The Hero Appears! ヒーロー登場!

 

 

 

 

 

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -

Twitter&Instagramやってます。よろしければ↓閲覧&フォローの方お願いします!

Twitter https://twitter.com/CTF_bongore_A

Instagram https://www.instagram.com/bongore200706/