お前それ、ゾフィーにも同じこと言えんの?ver.2.0

主にウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊シリーズなどの特撮関係の話題等を扱っていこうと思います。

『疾風!アイアンリーガー』ちょっとした感想 League-17(第50~52話[終])

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今回は、疾風!アイアンリーガー』の感想記事第17回目です。

 

アイアンリーガー』の物語も、いよいよ大詰め。今回はワールドツアーの最終戦、そして勝利したマグナムエースたちのその後が描かれることになります。ギリギリまでその白熱した試合が楽しめるだけでなく、それらの試合により心動かされたギロチも描写。今まであれだけのことをしてきたとはいえ、彼がスポーツそしてアイアンリーガー魂に心動かされ改心するという展開は、驚いたと同時に『アイアンリーガー』の最終回にふさわしいものであると感じました。

 

 

 

 

第50話「地上最大のキックオフ」

1994年3月15日放送

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「一緒にアツい試合をしようぜ…!マグナム、今こそできるぜ!!」


STORY:ワールドツアー3回戦:サッカーへと進出したシルバーキャッスル。しかし、マグナムエースはココロキットの副作用による心情変化に苦しみ、マッハウインディもまた自身のアイデンティティが揺らぎつつあった。そうして迎えた、ダークスワンとの一戦。ファイター兄弟のプレーに押され、ほとんど手出しできずにいたシルバーキャッスル。その時、トップジョイの姿が、マッハウインディやマグナムエースの心を動かす!今こそ決めろ、同点シュートだ!


ワールドツアーもいよいよ大詰め。今回から、3回戦であるサッカーの試合が描写されます。その1回目となる今回は、シルバーキャッスル側、特にマグナムエースとマッハウインディの描写が中心。精神面で彼らのアイデンティティを揺るがす試練が襲いますが、それを乗り越えるさまが素晴らしかったですね。彼らを救うことになるのがトップジョイの姿だったとは、ちょっと意外だったなぁ。


ワールドツアー第3戦:サッカーの試合を翌日に控え、練習に熱が入るシルバーキャッスル。しかし、マグナムエースはココロキットの副作用で倒れてしまい、マッハウインディはファイター兄弟の姿を思い出し練習に力が入らなくなってしまうなど、重大な問題が発生していました。希望者を除き練習を取りやめた彼らは、気分転換もかねて街のカーニバルへ繰り出しますが…。この一戦を乗り越えれば、ワールドチャンピオンも夢ではなくなったシルバーキャッスル。しかし、それを阻むかのように、マグナムエースとマッハウインディにそれぞれ問題が発生します。マグナムエースの不調の原因は、ココロキットの副作用。前回の戦いでもその兆候が見られましたが、彼の心の中では「ファイター兄弟と戦いたくない」という感情が大きくなりつつあり、それが彼の活動を鈍らせていました。ここは戦場ではないので、別に戦ったからといってファイター兄弟あるいはマグナムエースが死ぬことはないはず。彼がこうした恐怖心を抱いていたのは、ココロキットの副作用―というよりも成長の過程の中で、「スポーツとして戦うこと」と「ファイター兄弟とぶつかること」を混同してしまったんじゃないか…と思いますね。一方、不調を感じていたのはマッハウインディも同じ。彼のその原因は、ファイター兄弟の存在にありました。第1話で、ダークスポーツ財団のやり方が気に食わず、脱退しシルバーキャッスル入りをマッハウインディ。なのに、自分と似た考え持つファイター兄弟が、ダークスポーツ財団のチームで戦っている―。そりゃあ、「自分のあの時の行動は何だったのか」って、少しは考えたくなっちゃうよねぇ。


リーグホスピタルに担ぎ込まれたマグナムエースは、メンテナンスを受け復帰。しかし、再びそこでファイター兄弟と出会ってしまったことにより、ますます彼らと戦いたくないという感情が大きくなってしまいます。同じ頃、トップジョイらとカーニバルに繰り出していたマッハウインディは、1人ジョージィに対し本音をぶちまけるのでした。リーグホスピタルのメンテナンスを受け、復帰したマグナムエース。しかし、ここでファイター兄弟の姿を見かけ、さらに彼らの「自分たちは戦うために生まれてきた」という非情な回答を前にし、再び戦いたくないという意思が芽生えてしまいます。「俺は、兄さんたちと戦いたくない…。だけど!ダークに負けるわけにはいかないんだ!!」と強く言いつつも、その足はすくんでいるマグナムエース。彼の複雑な感情をよく表していますね。ちなみに、ここではセクションXが久々に登場し、彼の構造を密かに分析。しかし、それはリカルドの手であっさり妨害されてしまいます。慌てふためくセクションXが、ちょっと面白かったぞ。一方のマッハウインディは、気分が乗らない中ジョージィからの単独インタビューを受けることに。そこで彼は、初めて自分の本心を吐露します。「なんでファイター兄弟は、ダークにいて平気なんだよ!」―。叫ぶマッハウインディ。彼のこの姿が印象的ですが、その直後ジョージィの「ゴールド三兄弟もダークスワンに戻ってるけど」というセリフも見逃せません。これも、後半におけるマッハウインディの気付きにつながっていると思うんだけど…どうかな。

 

翌日、迎えたシルバーキャッスル対ダークスワンの一戦。シルバーキャッスルはマグナムエースやマッハウインディが万全の状態ではない一方で、ダークスワン側でも少し問題が発生していました。そんな中で始まった試合は、ダークスワンの優勢で展開。序盤は動き続けていたマグナムエースは途中から全く動けなくなってしまい、さらにファイター兄弟が必殺技:ファイターストームを繰り出したことで1点先制。シルバーキャッスルは苦境に立たされます。シルバーキャッスルとの試合直前、ダークスワンでも少々トラブルが。それは、監督とファイター兄弟の意見対立。双方真っ向からぶつかり合う中、ギロチがリカルドを連れて現れ、彼はファイター兄弟のココロキットの駆動に固執します。マグナムエースと同じ回路―ココロキットがファイター兄弟に組み込まれているのを知り、なんとしてでもそれを駆動させたいギロチ。しかし、対するリカルドの答えは、「スイッチなど無い」というシンプルなものでした。視聴者側は知っている通り、ココロキットの駆動には、そのアイアンリーガー自身の変化が必要。ファイター兄弟にも、次回以降でその変化が訪れるのでしょうね。そうして始まった試合は、ダークスワンの優勢でスタート。当初はマグナムエースの活躍やブルアーマーのファインプレーで、シルバーキャッスルも必死に食い下がっていたものの、マグナムエースが全く動けなくなってしまったのを機に、一気にフォーメーションを崩されて先制されてしまいます。さらにマッハウインディも調子が上がらない状況で、シルバーキャッスルは大ピンチ。さあ、ここからどう巻き返すのか!?


依然動けないマグナムエース、悩み続けて満足のいくプレーができないマッハウインディ。彼らを救ったのは、トップジョイの姿でした。純粋に試合を楽しむその姿を目撃したマッハウインディは、「熱い試合ができて嬉しい」という感情を大切にすることにし、不調を克服。さらに彼の頑張る姿を見、ファイター兄弟の姿を回想する中で、自分なりの答えを見つけだしたマグナムエースは、マッハウインディを救って本格的に戦線復帰。やがて彼らのコンビネーションは強烈なシュートを生み、同点ゴールを決めるのでした。マッハウインディ、そしてマグナムエースの心を救うことになった、トップジョイの姿。彼の純粋に試合を楽しむ姿は、試合に対して深く考えすぎていて動きが硬直していたマッハウインディやマグナムエースの考えを大きく変えることにつながります。深く考えるのもいいけれども、アイアンリーガーとして、純粋にスポーツそして目の前の試合を楽しむことも、スポーツマンにとっては必要。トップジョイの姿は、それを思い出させてくれたのですね。これによりマッハウインディは完全に復活し、ファイター兄弟に真っ向から衝突。彼がファイターストームに巻き込まれて大ピンチに陥った時、マグナムエースもまた覚醒。マッハウインディを市かkりと抱きとめて救い、ここから彼らの攻勢が始まります。マッハウインディを抱きとめるマグナムエースは、本当にヒーローって感じ。陽光にボディを輝かせるそのさまは、同時に彼の完全復活も表していました。さあ、試合はこれからだ―!

 

マグナムエース「俺は、大切なことを忘れていた。それは、どんな時にも明日を信じ、力を合わせ、戦い続けてきた仲間がいたことだ。熱い心を持ち、熱い心の流れている、シルバーキャッスルの仲間たちが!」

 

 

第51話「終りなき大勝負!」

1994年3月22日放送

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「今のシルバーキャッスルに対抗できる方法は、たった1つしかねぇんだ!全員の全ての力を生かす…チームワークだ!」

 

STORY:マグナムエースとマッハウインディの復活を機に、怒涛の攻勢を見せるシルバーキャッスル。彼らは新必殺技:ライトニングクラッシュ・ビクトリーGを繰り出して1点を追加し、前半を折り返した。シルバーキャッスルの猛攻。そして出始めた自身の不調に悩み始めるファイター兄弟。そんな彼らに気づきを与え、奮い立たせたのは、ゴールド三兄弟の姿だった!ついに決まった、ファイター兄弟とゴールド三兄弟のコンビネーション。試合は再び、同点となる―!


シルバーキャッスル怒涛の大攻勢、ダークスワン、巻き返せるか!?前回に引き続き、ワールドツアー第3戦が描かれる今回。前回がシルバーキャッスル側のドラマが描かれていたのに対し、今回はダークスワン側、特にファイター兄弟のドラマが描かれることになります。シルバーキャッスルからアイアンリーガー魂を教えられたゴールド三兄弟が、それをファイター兄弟に教える立場になっているのが秀逸。もはや我を忘れて試合の虜になってしまっているギロチの姿も、見逃せません。


前回、同点ゴールを土壇場で決めたシルバーキャッスル。これを機に試合は徐々にシルバーキャッスル優勢となり、マグナムエースをはじめとする各選手たちがシュートを連発。これはゴールド三兄弟を中心とする鉄壁の守備に何度も阻まれますが、キアイリュウケンの作り出したチャンスを生かし。彼らは新必殺技:ライトニングクラッシュ・ビクトリーGを繰り出して1点追加します。彼らの猛攻の前に、ファイター兄弟はじょじょに違和感を覚え始めていました。前回の同点ゴールで、完全に“流れ”ができたシルバーキャッスル。ファイター兄弟のボール回しはキアイリュウケンや極十郎太が中心となって何度もパスカットを行い、シュートに関してはマグナムエースをはじめシルキーまでもが怒涛の攻撃を見せます。Aパート前半において、特に目覚ましい活躍を見せたのがキアイリュウケン。ファイター兄弟のシュートを、受け止めきれなかったブルアーマーの代わりにガードしてシュートを阻止、さら自らもシュートを決める(点は入らなかった)など、攻守ともに目覚ましい活躍を見せてくれました。そうした怒涛の大攻勢の中で、ついにシルバーキャッスルが見せたのが、ライトニングクラッシュ・ビクトリーGによる必殺シュート。これによりシルバーキャッスルは1点を追加し、まさかのダークスワンがシルバーキャッスルを追う形になります。ライトニングクラッシュ・ビクトリーGは、以前登場したライトニングクラッシュの強化技。メンバーたちがより強力な力を帯び、Vの字の光を形成しているのが大きな特徴です。このシュートは豪快だったぜ!こうしたシルバーキャッスルの勢いに対し、ファイター兄弟はペースダウン。しかも彼らの身体には、じょじょに不調が出始めていました。


試合のあまりの白熱っぷりに、我を忘れてダークスワンを応援し続けるギロチ。それは、突然現れたセーガルをも驚かせるほどでした。一方、フィールド上では前半が終了。あくまでも単独プレーに走ろうとするファイター兄弟に対し、ゴールド三兄弟はアドバイスをしようとしますが、彼らはろくにその話も聞かずに戻ってしまうのでした。今までは、試合に対してビジネス重視で、冷ややかな視線を送っていたギロチ。しかし今回の彼は、他の観客と大差ない興奮っぷりでダークスワンを応援し、ハーフタイムの休憩時間が待ちきれず、「来季からはハーフタイムを短くしろ」という指示まで出してしまうほど熱中していました。あのギロチが、第1話の印象とは180度変わった状態で登場。ギロチ自身、そしてアイアンリーグ界に、大きな変化が起き始めていることが窺える描写です。一方同じ頃、前半を折り返したダークスワン内では、ゴールド三兄弟がファイター兄弟へアドバイス。しかし彼らはそれをろくに聞こうとせず、後半も自分たち主導で攻撃をしていくと言う始末でした。ファイター兄弟の単独プレーに対し、「わからねぇのか!ヤツらは11人全員で戦っている。俺たちはバラバラだ。こりゃ無理ってもんだぜ。」と語るゴールドアーム。彼はチームワークの大切さを説いたつもりでしたが、ファイター兄弟には全く届いていませんでした。“チームワークの大切さ”。これが、今回ファイター兄弟が成長する上で最も重要なポイントになります。


始まった後半戦。シルバーキャッスルは依然攻勢を強めており、彼らがシュートをするたびにゴールド三兄弟ら守備陣が守るという状態が続きます。その一方で、ファイター兄弟はパス回しもシュートも思うようにできなくなり、その勢いはじょじょにダウン。やがて立ち上がることすら困難になり、フィールドで倒れる場面も続出します。彼らを交代させようとする監督に対し、ギロチとリカルドの出した答えは、プレー続行でした。後半開始直前、両チームの様子がそれぞれ挿入。ダークスワンがクビ=強制引退をほのめかして勝ちを焦っているのに対し、シルバーキャッスルは「勝っても負けても、パーティーを開こう」といっているのが、実に彼ららしいなと感じます。そう。たとえ試合に勝ったとしても負けたとしても、自分たちの健闘を称えることは必要ですからね。こうして始まった後半戦。シルバーキャッスル優勢の流れは変わらず、またしてもマグナムエースらが次々にシュートし、それをゴールド三兄弟らが阻止するという構図が続きます。活躍を続ける彼らに対し、ファイター兄弟はやはり調子が上がらず、そのプレーにミスがさらに目立つように。やがてココロキットの駆動の兆しが出始めたことで、ファイター兄弟の動きは鈍りきり、フィールドに倒れては立ち上がるというような状態が続くことになります。ファイター兄弟のココロキットが駆動し始めたことで、かつてのマグナムエースのような不調に見舞われるファイター兄弟。今までのギロチならすぐに選手交代をさせそうですが、今回彼が下した決断は「プレー続行」でした。彼は信じていたのですね。リカルドの言葉通り、ココロキットが駆動する瞬間を。


ココロキット駆動の弊害により、ついにフィールド上で突っ伏してしまったファイターアロー。ファイタースピリッツは何とか自我を保っていたものの、ほとんど動けない状態でした。そんな彼らに対し、呼びかけ、パスを回し続けていたのはゴールド三兄弟。彼らはファイター兄弟に対し改めてチームワークの大切さを教え、彼らを叱咤激励。意地と執念、そして強い自我で動き始めたファイター兄弟は、やがてココロキットを駆動させることに成功。ゴールド三兄弟と力を合わせたシュートを放ち、同点ゴールを決めるのでした。マグナムエースと同じように、ほぼ行動不能状態に陥ったファイター兄弟。完全に試合の邪魔になりつつある彼らでしたが、そんな彼らに対し、パスを送り続けていたのはゴールド三兄弟でした。ゴールド三兄弟は、竜巻フォーメーションを応用した脅威の連係プレーで、ライトニングクラッシュ・ビクトリーGを抑え込むことに成功。そのままシルバーキャッスル陣内へと攻めこみますが、そこであえてファイター兄弟にパスを回します。動けない自分たちにパスを回すその行為に、困惑するファイター兄弟。ゴールド三兄弟は、その理由を「同じチームだから当たり前だ」と語るのでした。今のシルバーキャッスルに対抗できる術は、チームワークしかない。そう考えたゴールド三兄弟は、ファイター兄弟に改めてそのチームワークの大切さを教えるため、こうした行動をとっていたんですね~。相手チームながらアツい、思わず応援しちゃったぜ!そして、ゴールド三兄弟は、やがて絶好のシュートチャンスを確保。それにあえてファイター兄弟を参加させ、5人力を合わせた一大シュートを決め、同点に追いつきます。挿入歌「With -友よ共に-」をBGMに、ゴールド三兄弟から叱咤激励を受けながら、体を引きずり動き出すファイタースピリッツがこれまたアツいぜ!でも、これで試合は、2-2の同点に。さあ、ワールドチャンピオンの栄光をつかむのは、どっちだ―!?

 

 


第52話(終)「勝利への大行進」

1994年3月29日放送

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「全力でぶつかり合った敵どうしが、試合が終わればこうして称えあう。これこそが、本当のアイアンリーガーの姿だとは思わんか?」「…思うさ!」

 

STORY:ワールドツアー第3戦、試合終了まであと5分。シルバーキャッスルもダークスワンも、必殺技を連発し怒涛の攻撃と防御を見せる。お互い消耗しながら試合時間は過ぎていき、やがて、終了まであと数秒、シルバーキャッスルのシュートが決まり、彼らはワールドチャンピオンに輝くことになった。お互い健闘を称えあうマグナムエースたち。しかしダークスワンの選手たちは、強制引退を危惧していた。彼らはこのまま、無慈悲に強制引退させられてしまうのか!?


シルバーキャッスル、正々堂々のワールドチャンピオン!そして、スポーツマンシップはアイアンリーグに変革をもたらした!!最終回である今回は、ワールドツアー第3戦の結末が描かれるだけでなく、そのあとの、シルバーキャッスルの勝利がもたらした変化を描いているのが特徴。前半の試合シーンでは必殺技の応酬を見せ、後半ではアイアンリーガーたちとギロチのドラマを見せるなど、もう最初から最後まですべて見どころともいえる出来でしたね。ああ、アツかったぜ、『アイアンリーガー』は!


試合終了まで、あと5分。2-2の同点で、どちらかが得点すればそれが決勝ゴールとなるという緊迫した状況の中、シルバーキャッスルとダークスワンはお互いに必殺技を連発。その度に相手は強烈なセーブを見せ、シュートを阻止して見せます。シュートしてはセーブされ、受けたシュートをセーブする…。その繰り返しが続く中、どんどんと試合の残り時間は短くなり、シルバーキャッスルは究極の力を結集することを誓うのでした。最終回で試合時間も残り少ないということもあってか、シルバーキャッスルもダークスワンも序盤から必殺技を出しまくり。シルバーキャッスルはライトニングクラッシュやスーパーノヴァ、マッハスピン・ミストラルシュートなどを連発するも、全てゴールド三兄弟とファイター兄弟の竜巻フォーメーションに阻まれることに。これに対しダークスワンは、シュートを受けるたびにその結束力を高め、シルバーキャッスルと同じくライトニングクラッシュやスーパーノヴァを繰り出しますが、これはシルバーキャッスルの意地のディフェンスの前にセーブされるのでした。面白いくらい連発される必殺技の数々。過去に登場し最近はあまり出てきていなかった必殺技も使用されているのが、ニヤリとさせられます。また、ダークスワンがじょじょにシルバーキャッスルの必殺技を使えるようになっているのもポイント。決してパクリではない。彼らもまたチームワークを高めつつあるから、こうしたシルバーキャッスルのような技を繰り出せるようになっているんですよね~。こうした一進一退の攻防を続ける中、試合時間はほぼラストワンプレー状態にファイタースピリッツら魂のシュートを何とかセーブしたシルバーキャッスルは、最後の攻撃に出ます。

 

マグナムエース「今度は俺たちの番だ!シルバーキャッスル全員の心のシュートで、決着をつける!」


セーブしたボールを高く蹴り上げたブルアーマーは、そのままトップジョイ→極十郎太→キアイリュウケン→GZ→マッハウインディ→マグナムエースとパスが連続。そう、これはライトニングクラッシュのフォーメーションでした。ボールを受けたマグナムエースは、アステロイドキャノンの技を応用し、豪快にダークスワンゴールに向けてシュート。ダークスワン側も必死にディフェンスを固めて食らいつきますが、シルバーキャッスルのボールを止めきることはできず、ボールはゴールへ。これにより、シルバーキャッスルが3点目を得点し、試合終了のホイッスル。シルバーキャッスルがワールドチャンピオンの栄光に輝いた瞬間でした。Aパート後半で繰り広げられる、シルバーキャッスルの最後の超必殺技は、もう何もかも忘れて食い入って見てしまうほどの迫力。基本的にはライトニングクラッシュの変化技なのでフォーメーション等は今までとそれほど変化がないのですが、そこにハンパない“アツさ”が付加されています。その超必殺技により、ついにつかみ取った栄光。シルバーキャッスルの正々堂々の精神が、アイアンリーグ界に新たな歴史を作った瞬間でした。

 

マグナムエース「これがシルバーキャッスルの…心の結晶だ!!」


フィールド上で、お互いの健闘を称えあうシルバーキャッスルとダークスワン。しかしその中で、シルバーキャッスルの面々とゴールド三兄弟は、ある不安を抱えていました。それは、ダークスポーツ財団による強制引退。同じ頃、ダークスワンの監督もそれを危惧していましたが、リカルドだけは不思議と不安は感じていないようでした。ゴールド三兄弟の頭をよぎる、強制引退の悪夢。彼らはスキを見て試合会場から逃げ出そうとしますが、それに対しリカルドは妙に落ち着いていました。彼は気づいていたんでしょうね。この試合が、ギロチの心をも変えたのだと―。

 

アナウンサー「ご覧ください。お互いに健闘を称えあう、シルバーキャッスル、ダークスワンの選手たち。昨日の敵は今日の友。未だかつて、アイアンリーガーの試合では見たことのなかった光景が繰り広げられています!」
解説「いやぁ、スポーツマンシップって、いいもんですね…。」


ゴールド三兄弟からの頼みを受けたシルバーキャッスル。マグナムエースはボーシップ号を利用した逃亡を提案しますが、既にスタジアム周辺はダークのアイアンソルジャーと警備ロボにより固められており、容易に脱出できない状態でした。それでも何とか脱出路を確保するため、マグナムエースたちは自分たちの優勝パレードにわざとダークスワンの選手を参加させることを提案。逃亡をアシストすることにしますが、唯一ファイター兄弟だけは、それでもギロチのもとに残ると言い張るのでした。マグナムエースの出した妙案。それは自分たちの優勝パレードにダークスワンの選手たちも参加させてダークスポーツ財団の襲撃を防ぎ、その上でボーシップ号により逃亡させようというもの。なるほど、いくらダークスポーツ財団でも、公式の優勝パレードに対しては容易に手出しできないでしょうから、これはなかなかいいアイディアだったと言えるでしょう。そんな彼の提案を受け入れ、脱出を画策するダークスワンの面々。しかし、ファイター兄弟だけはパレードに参加するもギロチのもとに残ると言い張ります。そこには、彼らなりの強い信念がありました。この戦いを通じて、“いい戦い”の意味を理解したファイター兄弟。彼らはそれゆえに、ギロチのもとに残ると言います。彼らの言う“いい戦い”とは、「戦いを通してお互いを磨き、高めあう」こと。このままいけば強制引退の可能性もあるのに、それでもギロチのもとに残ると言ったのは…、その“いい戦い”の精神を知ったことで、それによりギロチの心を変えられると考えたからでしょうか。それとも、もう思い残すことはないという一種の諦めなのか―?

 

ファイターアロー「いい戦いとは、その戦いを通してお互いを磨き、高めあうことだ。殺しあうことではない。俺たちがギロチの所に残るのは、それがわかったからだ。」


ついに始まった優勝パレード。シルバーキャッスルとダークスワンの選手が手を取りあいパレードしているさまを見て、観衆は熱狂します。しかし、それを打ち破るかのように、セクションX配下のアイアンソルジャー部隊や警備ロボット部隊が乱入。優勝パレードは緊迫した雰囲気に包まれます。そして、ギロチも登場。彼の口から発せられた言葉は、意外なものでした。強制引退から免れるために実現した、シルバーキャッスルとダークスワンの共同パレード。そのさまを見たリカルドは、エドモンドに対し「これこそが本当のアイアンリーガーの姿だ」と語ります。ラフプレーが日常茶飯事になる中で、いつの間にか忘れられてしまったスポーツマンシップ。シルバーキャッスルとダークスワンの姿からは、その復活を予感させてくれていたんですね~。こうしてパレードは大盛況の中進みますが、そんな中でダークスポーツ財団のアイアンソルジャーや警備ロボットが登場。それは、セクションXが派遣したものでした。それを受けて、ギロチも自ら登場。彼がダークスワンに語ったのは、衝撃的なものでした。ギロチが語ったのは、ダークスワンの選手の強制引退ではなく、なんと来季での継続契約希望。おまけにショックサーキットもすべて取り外しアイアンリーガーを開放すると宣言し、ダークスポーツ財団所属の選手を湧き立たせるのでした。今までの彼からは、想像もできない言動と行動をしたギロチ。今回の試合、いやシルバーキャッスルが今までやってきた正々堂々のプレー精神が、ギロチの心をも動かしたのでしょう。やはりスポーツには、人の心を動かす力があるんですね。

 

ギロチ「アイアンリーガーの諸君!私は諸君らの働きに、深い感動を覚えた。ことに、優勝を逃したとはいえ、最後まで健闘したダークスワンの諸君の英気を称え、ダークスポーツ財団の総帥としてわしは、来季も全リーガー諸君と契約したいと思っている!」


ギロチの言葉を受け、強制引退の関連施設はすべて閉鎖され、真の自由を手にしたダークスワンのリーガーたち。彼らとシルバーキャッスルは、お互いの健闘を、そしてアイアンリーグの革命を喜び、それを分かち合います。これは、アイアンリーグの歴史の変革の始まりで下。敵味方問わず、ともに肩を組み喜び合うリーガーたち。EDテーマとして今回は特別に「With -友よ共に-」が使用されており、感動をさらに倍増させてくれています。ワールドツアー第3戦の録画を再生して1人熱狂しまくるギロチの姿も、ほほえましかったですね。

 

 

 

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―正々堂々と、試合終了!


こうして、シルバーキャッスルの1シーズンは、ワールドチャンピオンという栄光に輝いて幕を閉じました。しかし、彼らにはまた別の試練が、待ち受けているのです…。

 

疾風!アイアンリーガー』は、バンダイチャンネルの他、Amazon Primeでも有料配信中!要チェックだ!

 

 

 

 

 

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